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見事に玉砕してしまった…/原ゆみこのマドリッド2018.10.30 13:30 Tue

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▽「雇われの身は辛いわねえ」そんな風に私が憐れんでいたのは月曜日、クラシコ(伝統の一戦)でバルサに大敗し、解任確実と報じられながら、バルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場での午前中のセッションをロペテギ監督が指導していたとお昼のニュースで知った時のことでした。いやあ、当人もすでに覚悟を決め、試合後のカンプ・ノウのロッカールームでは選手たちに別れの挨拶をしたなんて話も伝わっていたんですけどね。レアル・マドリーの理事会が午後6時半からだったため、それまで正式な結論が出ず、仕方なく、彼が最後のお勤めを果たしたようですが、まあこれも給料のうちと言っていいかも。

▽結局、午後9時過ぎにはクラブからコムニカードー・オフィシアル(公告)が出て、ロペテギ監督の解任とRMカスティージャを率いるソラリの暫定監督就任が発表になったんですが、ちょっと片すかしだったのは前夜のスポーツ番組で月曜にはサンティアゴ・ベルナベウでプレゼンがあるかもしれないと散々、言われていたため、私も外出するつもりでいたんですけどね。どうやら、第1候補だったコンテ監督の招聘に支障が生じたようで、それも選手たちがmano dura/マノ・ドゥーラ(厳しい)指導者は嫌だからというのでは少々情けないんですが、契約年数の問題とかもあって、次は水曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)からのコパ・デル・レイ32強対決メリージャ(2部B)戦1stレグですし、当面はソラリ監督で繋ぐことになったのだとか。

▽まあ、そんなマドリーについてはまた後で話すとして、とりあえず、この週末のマドリッド勢の試合を順々にお伝えしていくことにすると、土曜に先陣を切った弟分チームはどちらもアウェイでいい結果を持ち帰れず。ええ、お昼にジローナと対戦したラージョは前半、ポルトゥに2点を奪われ、後半には敵に先制点を与えるPKを献上したガルベスが罪滅ぼしとばかりにゴールを決めたんですが、あと1点が及ばず、2-1で負けています。そしてシュタット・デ・バレンシアでレバンテに挑んだレガネスも、夕方には雨が降ることがわかっていた地元チームの戦略にはまり、序盤にロジェールに先制ゴールを決められると、足場の悪い中での反撃は思うように行かなかったよう。残り4分にもロチーナに追加点を奪われ、最後は2-0で完敗してしまうことに。

▽おかげで変わり映えなく、レガネスが18位、ラージョが19位と仲良く降格圏を維持した両チームだったんですが、いやあ、ホントにこんな時に迷惑ですよね。週末はどちらもホームにそれぞれ、兄貴分のアトレティコ、首位のバルサという強敵を迎えるというのに、この火曜にはコパ・デル・レイ32強対決でミニダービーって一体、何の罰ゲーム?ブタルケで行われる1stレグは午後8時30分からのキックオフ、2節前のリーガでの対戦ではレガネスがカリージョのゴールで1-0と勝っていますが、ペレグリーニ監督もミチェル監督も本音のところ、コパはパスして、まだ残留ラインとの勝ち点差が少ないうちに順位を上げたいと思っているんじゃないでしょうか。

▽そして夜にはワンダ・メトロポリターノに向かった私でしたが、ここ最近のマドリッドの寒いことといったら!一気に真冬の気温に突入してしまったため、これから観戦を予定している方はまだ10月だからとか思わず、防寒対策をしっかりしてスタジアムに行くことをお勧めしますが、先週はCLドルトムント戦で4-0という、シメオネ監督就任以来、最悪の大差負けをしてしまったチームをアトレティコのファンたちは決して見捨てず。それどころか、このレアル・ソシエダ戦ではいつも以上に応援に熱が入っていた感じがしましたが、となれば、選手たちだって頑張らない訳にはいかない?

▽ただ、そうは言ってもグリーズマン、ジエゴ・コスタが相変わらずパッとしないせいか、なかなか点は取れなかったものの、8回もあったCKのチャンスも利用できず、0-0のままでハーフタイムに入るのかと思われたところ、キャプテンが意地を見せてくれたんですよ。セットプレーから回り回ったボールをエリア内右奥からコレアがゴール前に折り返し、ラウール・ナバスのクリアミスをゴディンがシュート。これがGKモヤを破り、先制点と共に「Nos ha penalizado mucho el gol en el ultimo minuto/ノス・ア・ペナリサードー・ムーチョ・エル・ゴル・エン・エル・ウルティモ・ミヌート(45分のゴールはウチに大きな打撃を与えた)。リードされてしまったし、心理的にもダメージがあった」(モヤ)という状態で後半をスタートできることになったから、寒風に耐えていたファンたちもどんなに力づけられたことか。

▽15分経ってチームが戻って来た時には足に痛みのあったリュカがフィリペ・ルイスに代わっていたんですが、この交代も吉と出ました。そう、ジグナル・インドゥナ・パルクでゲレイロにドルトムントの4点目となるゴールを贈り、GKオブラクにアトレティコでは経験したことのなかったgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)の辱めを味合わせてしまったことを深く反省したらしい左SBは16分、エリア内から右足で対角線上のゴールネットにボールを突き刺し、「Con el 2-0 se ha acabado el partido/コン・エル・ドス・セロ・セ・ア・アカバードー・エル・パルティードー(2-0でゲームは終わった)」(ガリターノ監督)と敵をギブアップさせているのですから、決してベテランを侮ることなかれ。

▽敵が疲れるところまで粘り、そこからフアンミやサンドロら、スピードのあるFWを投入して点を挙げようとしたガリターノ監督の作戦が見込み違いに終わったこともあって、そのまま危なげなく勝利したアトレティコでしたが、こうなると、あのドルトムント戦は「Fue un accidente/フエ・ウン・アクシデンテ(事故だった)」とコケが言っていたのはただの強がりじゃなかった?いえ、「1点目を取った後、ビジャレアル戦でのように1歩下がる代わりに、ボクらは2点目を求めた」(コケ)なんて聞くと、どうして今までその、新たなアトレティコのお家芸となりかけている悪癖に気がつかなかったんだと、突っ込みたくならなくもないんですけどね。

▽実際、こんな彼が「Tacticamente, seguramente, es el major/タクティカメンテ、セグラメンテ、エス・エル・メホール(戦術的にはおそらく一番いい)」(シメオネ監督)というチームですから、あまり高望みをするべきではないんですが、この日のコケとロドリのボランチコンビがいい働きをしていたのは誰もが認めるところ。それもどうやら監督によると、アトレティコがポゼッション的に優位に立てる相手限定のようですけどね。加えて出場停止だったフアンフランの代わりに右SBで先発したアリアスがようやく合格点をもらえたなど、収穫はあった試合でしたが、残念ながら、この勝利で土曜の夜に5位からジャンプアップして手に入れた首位の座は単なる1日天下に。

▽ええ、翌日曜に勝ったアラベスやセビージャに抜かされ、4位と下がってしまったからですが、まあそれでも首位まで勝ち点差2ですからね。火曜午後9時30分(日本時間翌午前5時30分)からのコパ32強対決サン・アンドレウ(2部B)戦1stレグにはオブラク、ゴディン、コケ、サウール、グリーズマン、コスタがお休みをもらい、ヒメネスとリュカはリハビリ中。カリニッチ、ビトロ、ジェルソンら、今季まだあまりプレー時間のない選手たちやカンテラーノ(アトレティコBの選手)6人の力で何とかするようですが、この土曜にはレガネスとのミニダービー、そして来週火曜にはCLでワンダにリベンジを期してドルトムントを迎えるとなれば、ある程度、ローテーションがあるのは仕方ないところでしょう。

▽そして日曜の部ではまず正午にコリセウム・アルフォンソ・ペレスに赴いた私でしたが、これは相手のベティスがサン・シーロでヨーロッパリーグのミラン戦を木曜に戦い、休む時間があまりなかったのが幸いしましたかね。さすがミラノに7000人ものファンが応援に駆けつけただけあって、この日も多くのverdiblancos(ベルディブランコス/ベティスファンのこと)がスタンドで歌っていましたが、セティエン監督がスタメンを8人代えた効果はあまりなかったよう。チャンスもピンチも大してなかった前半が終わり、後半になると、ヘタフェが15分にアンヘルのゴール前へのラストパスをホルヘ・モリーナが古巣恩返し弾、その2分後にはフルキエが敵DFを縫って2試合連続のゴールを挙げ、そのまま2-0で勝利することに。

▽ちなみにこの試合、柴崎岳選手はベンチにいたものの、後半にもアップする姿は見られず、ベティスの乾貴士選手もミラン戦に続いて出番がもらえなかったのは、日本から来た女性ファンの姿も見られただけにちょっと気の毒だったかと。うーん、ミックスゾーンで止まってくれた乾選手は「コパでは主力の疲れも考えないといけないし、チャンスはあると思う。そこでしっかりアピールしていく」と前向きだったんですけどね。もう8試合も出場がない柴崎選手とも互いの苦境を話し合ったりしたと言っていましたが、ベティスは木曜にラシン(2部B)戦、ヘタフェは水曜にコルドバ(2部)戦。こういう試合を足掛かりに両人ともプレー時間を増やすことができるといいですね。

▽え、ここまで来たら、もう悪夢のクラシコの話からは逃げられないだろうって?はあ、その通りでヘタフェ(マドリッド近郊)から急いでセルカニアス(国鉄近郊路線)で戻り、キックオフ30分前には近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に行って席を確保した私だったんですけどね。前腕骨折のメッシも先日のCLインテル戦に続き、息子のティアゴ君を連れて、ベンチ近くのスタンドに座っていましたし、何よりどんなに不調の時でも結果読めないのがクラシコ。ここずっとゴールのないベイルやCLビクトリア・プルゼニ戦で久々に得点したベンゼマだって、きっと宿敵を前に発奮してくれるはずと信じていたんですが…。

▽彼らの病状はそんな軽いもんじゃなかったようです。だってえ、前半11分にはジョルディ・アルバに左サイド突進を許し、折り返しでノーマークのコウチーニョに先制点を決められているんですよ。おまけに34分にはバランがエリア内でルイス・スアレスを倒したプレーがVAR(ビデオ審判)に見咎められ、PKで2-0にされたとなれば、もうどうしたらいいものか。

▽ただそれでも後半のマドリーは心を入れ替え、ケガしたバランに代わりに右SBにルーカス・バスケスを入れて、ナチョ、カセミロ、セルヒオ・ラモスで3CB体制を敷いたのも良かったんでしょうね。6分にはイスコがエリア内奥から出したパスをマルセロが決め、1点差に迫ったんですが、まあこれはドルトムント戦の後半、サウールのシュートがゴール枠に当たったりして、しばしアトレティコが盛り返した時同様、過度の攻撃は相手のカウンターを招くんですよ。実際、モドリッチのエリア外からの一撃がポストに阻まれたマドリーは30分、セルジ・ロベルトのクロスをルイス・スアレスが完璧な軌道を描くヘッドでゴールにして3点目を奪われ、止めを刺されることに。

▽それでも彼らはアトレティコと違い、根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)体質だしと、一縷の希望は捨てていなかったんですが、36分にここ3試合連続でゴールを挙げているマルセロがまた負傷で交代してしまってはねえ。FWマリアーノを入れ、ベイルと代わっていたアセンシオが左SBという時点でもう、守備は捨てている感じがしましたが、でもだからって、その直後、キャプテンのラモスのミスからセルジ・ロベルトがガラ空きの前方にパス。それを追ったルイス・スアレスに見事なvaselina(バセリーナ/ループシュート)でハットトリックをGKクルトワが喰らってしまったとなれば、もう何と言っていいものやら。

▽おまけに最悪はまだ続き、41分には途中出場したデンベレのクロスからアルトゥーロ・ビダルがヘッドで決めて、バルサは5点目をゲット。いよいよ、これだけは避けたかったmanita(マニータ/5得点のこと)となり、5-1で終わった暁には2010年、モウリーニョ監督時代に5-0で勝った時と同じに、片手を広げて振るパフォーマンスをピケにされてしまっても文句を言う気力すら湧きませんって(https://www.elespanol.com/elbernabeu/futbol/20181028/barca-pique-mofan-manita-madrid-dolorosa-foto/348965647_0.html)。

▽こうなると、ピッチサイドのインタビューに答えたカセミロが「もう自分たちの姿勢とか戦術とか、そんな問題じゃない。全部だ。La temporada esta siendo un desastre, todos estamos jugando muy mal/ラ・テンポラーダ・エスタ・シエンドー・ウン・デサストレ、トードス・エスタモス・フガンドー・ムイ・マル(今季は滅茶苦茶で、皆がとってもひどいプレーをしている)」と切れてしまっていたのも仕方なかったかと。うーん、これで僅かにあった続投の可能性も消失したロペテギ監督は「Hacia los jugadores no tengo ningun reproche/アシア・ロス・フガドーレス・ノー・テンゴ・ニングン・レプロチェ(選手たちに批判するところはまったくない)」と記者会見で言っていましたけどね。

▽月曜のクラブ広告でも監督解任理由を「今年のバロンドール賞にノミネートされている選手が8人もいる高い質のチームでありながら、成績が著しく比例していない」ためとしていましたが、とはいえ、調子というのは水もの。こうも多くの選手のパフォーマンスが昨季より落ちている現状では、誰が次の監督になっても苦労するのは日を見るより明らかかと。かといって、この負けで首位のバルサとはすでに勝ち点差7、順位もここ50年間、ついぞなかった9位という、弟分のヘタフェより下ではあまりに体裁が悪いですしね。クラシコでは結局、スタンド観戦になってしまったビニシウスやRMカスティージャの選手も使われるだろうコパの試合ではソラリ監督に力を発揮してもらうとして、せめて土曜に昇格したばかりながら、6位と大健闘をしているバジャドリーをサンティアゴ・ベルナベウに迎える時ぐらいまでには正式な後任監督が決まってくれるといいのですが。
【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。

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ケガなんかに負けてられない…/原ゆみこのマドリッド

▽「こりゃ混戦なんてもんじゃないわね」そんな風に私が呆れていたのは月曜日、せっかく一時は2位に上がったアトレティコが3位に落ちてしまったと嘆きつつ、よくよくリーガの順位表を眺め直していた時のことでした。というのも首位はバルサが何とか維持したものの、続くセビージャ、アトレティコ、アラベスの3チームは同じポイントでたったの勝ち点差1。5位のエスパニョールにしても3ポイントしか違わないため、各国代表戦週間によるパロン(リーガの一時停止期間)後の13節ではバルサをワンダ・メトロポリターノに迎えてガチンコ対決になるアトレティコだけでなく、他3チームにも1位になる可能性があったから。 ▽ちなみにその原因を作った先週末のリーガがどうだったかお伝えしていくことにすると。マドリッド勢の先陣を切ったヘタフェは土曜にバレンシアをコリセウム・アルフォンソ・ペレスに迎え、私がワンダ・メトロポリターノに向かうため、家を出るまではスコアレスドローで頑張っていたんですけどね。ホルヘ・モリーナやカブレラらにチャンスもあり、優勢に進めていたようですが、後半36分、ブルーノがエリア内でガメイロのユニフォームを後ろから引っ張って邪魔したのをVAR(ビデオ審判)に見咎められたのが運の尽き。パレホが決めたPKによる1点を最後まで返せず、0-1で負けてしまうことに。 ▽それでも11位という落ち着いた位置にいるボルダラス監督のチームは別に心配しなくて大丈夫なんですが、今回も降格圏を脱出できなかったのはアトレティコの試合の後、ジローナとアウェイで対戦したもう1つの弟分、レガネス。いえ、スコアレスドローで勝ち点1は稼いだんですけどね。兄貴分も援護射撃をしてあげていたんですが、勝ち点では並んだものの、アスレティックを抜いて、17位に上がるにはあと一歩が足りませんでしたっけ。 ▽え、それで「El gol del cojo!/エル・ゴル・デル・コホ(びっこのゴール)」というタイトルで幾つものスポーツ紙の一面を飾ったアトレティコの勝利はどんなだったのかって?いやあ、実はこれ、お隣さんのお株を奪うような根性のremontada(レモンターダ/逆転劇)だったんですよ。先週はCLドルトムント戦があって疲れていた彼らは前半、負傷から先発復帰したジエゴ・コスタもピリッとせず。それどころか、36分には不慣れなカンテラーノ(アトレティコBの選手)CB、モンテーロのサイドからアスレティックに侵入を許し、サン・ホセのシュートがポストに弾かれてゴールライン上に落下、それをウィリアムスに蹴り込まれ、先制点を取られてしまうんですから、困ったもんじゃないですか。 ▽もちろんシメオネ監督も手をこまねいて見てはおらず、後半頭からコスタをビトロに代えて反撃に出ると、10分には「porque veiamos un partido mas para hombres/ポルケ・ベイアモス・ウン・パルティードー・マス・パラ・オンブレス(もっと本物の男のための試合だと思ったから)」(シメオネ監督)という理由でモンテーロを下げてジェルソンを投入。5年前、ラージョにレンタル移籍しての修業時代にCBも務めたサウールを守備ラインに回すという荒業に出ます。すると17分にはトマスがエリア外から放った一撃が決まり、同点に追いつくことができたんですが、この直後、間髪置かずにコレアをカリニッチに代え、一気に畳みかけようとしたのが仇となるとは一体、誰に予想できたかと。 ▽そう、ゲーム再開から1分でカリニッチからボールを奪ったアスレティックがカウンターを発動。ムニアインのスルーパスに抜け出した俊足ウィリアムを追ったゴディンが左足に肉離れを起こし、その上、GKオブラクと1対1のシュートも決められてしまったとなれば、泣きっ面に蜂とはまさにこのこと?その後すぐ、ケガをしたゴディンが交代するつもりでキャプテンマークもグリーズマンに渡したところ、ここでもう枠が残っていないという過酷な現実に直面したから、さあ大変! ▽それが当人はシメオネ監督に「Quedate de delantero/ケダテ・デ・デランテーロ(前線に留まれ)」と言われ、まったく走れない状態ながら、「Intente hacer el minimo esfuerzo para que no se agravar/インテンテー・アセール・エル・ミニモ・エスフエウソ・パラ・ケ・ノー・セ・アグラバル(ケガが悪化しないよう、最低限の動きだけするようにした)」って、だってえ、これってただのリーガの試合なんですよ。何かの決勝でもあるまいし、どこからそんな執念が湧いてくる? ▽そのゴディンの根性にようやくチームメートが報いてくれたのは35分、丁度、その日は一時帰国して金曜にはマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場も訪問していた昨季までのキャプテン、ガビがパルコ(貴賓席)で見守っていたおかげもあるんですかね。その背番号14の後継者、ロドリがトマスの蹴ったCKを長身を生かしてヘッドでネットに叩き込み、再びアトレティコは同点に持ち込みます。そしてロスタイム、ゴディンがウナイ・ニュネスにエリア正面でファールを受けると、またしてもトマスがFKのキッカーに。高く舞い上がったボールはゴール前右側にいたサウール、そしてグリーズマンを経由し、反対サイドにいたゴディンがヘッドで決勝点に変えているとなれば、もうドラマとしか言いようがないじゃないですか。 ▽いやあ、最初はオフサイドだったジャッジも、古巣から100試合以上出場した選手に贈られるプレートをその日、キックオフ前にもらっていたラウール・ガルシアが前にいたため、VARでゴールが認められ、おかげでアトレティコは3-2と逆転勝ち。シメオネ監督も「ウチは93分に決勝を負けたり、引き分けられたりしたから、よくわかっている。サッカーにはプレースタイルや形式を越えて、感情的な面があるってことをね」といたく満足していたんですけどね。大変なのはこの先で、自分で「Puedo tener una rotura en los isquiotibiales de 20 dias o un mes/プエド・テネール・ウナ・ロトゥーラ・エン・ロス・イスキオティビレス・デ・ベインテ・ディアス・オ・ウン・メス(全治20日、もしくは1カ月のハムストリングの肉離れだろう)」と言っていたゴディンを始め、バルサ戦を控えたアトレティコには本職のCBが1人もいないという恐ろしい事態が発生。 ▽そう、大体がして、ゴディンも負傷明けだったにも関わらず、サビッチ、ヒメネス、リュカが欠場しているため、ムリした面もあったかと思うんですが、いくらこの日は臨時にサウールとトマスがCBコンビを務めたとて、果たしてバルサの攻撃陣相手に通用するものかどうか。コケとレマルもまだ復帰していませんしね。今回、常に心配の種となる各国代表戦で出向する選手は11人から6人に減ったとはいえ、すでにケガをしているから、呼ばれていないだけって、ちょっと笑うに笑えないかと。 ▽そして翌日曜はエスタディオ・バジェカスにラージョを応援に行った私でしたが、近辺のバル(スペインの喫茶店兼バー)のテラスは試合前にビールで喉を潤しながら、バルサ戦を見るサポーターで大賑わい。ええ、丁度終盤に差し掛かっており、しかも3-4でベティスが勝っていたせいですが、この兄貴分たちにとっての朗報もラージョには全然、関係ないんですよね。おまけにビジャレアルとの一戦も前半33分にチュクウェゼに奪われた先制点をハーフタイム入り直前にラウール・デ・トマスが挽回、更に後半20分にはアルバロ・ガルシアのゴールで1点リードしながら、守備が脆弱な彼らには耐えることができず。 ▽ええ、前節にバルサに土壇場の逆転負けを喰らった時よりはマシですが、34分、途中出場のサンソネにエリア前から決められて、結局、2-2の引き分け、ホーム未勝利のままでは、最近の定位置となってしまった19位を脱出できなくても仕方なかったかと。ちなみにレガネス、ラージョのマドリッド勢降格圏組はどちらも今週、水曜に親善試合を実施。前者は午後7時からブタルケで現在、首位グラナダと同じ勝ち点で2位につける、リーガ2部の弟分アルコルコンを、後者はバジェカ杯でスイスのグラスホッパーを午後8時30分に迎えます。1部リーガの試合は来週末までないですし、チケットも格安のため、観光ついでに覗いてみるのもいいかと思いますが、とりわけ次節、2位グループの一角であるアラベスと戦うレガネスには早く勝ち癖をつけてもらいたいですよね。 ▽え、バジェカスなんかで私が時間を潰しているなんて、もしや首位争いに関係ないとして、レアル・マドリーの扱いが軽くなっていないかって?いやあ、それでも急いで戻ったため、セルタ戦の後半は近所のバルで見ることができたんですが、どうやら前半の間、彼らも負傷禍に苦しんだよう。19分にはウーゴ・マージョのタックルで足首を痛めたカセミロがセバージョスに交代、レギロンもハーフ直前に筋肉系のケガでカンテラーノ(RMカスティージャの選手)のCB、ハビ・サンチェスと代わっていたんですが、23分にはモドリッチのパスを絶妙にトラップしたベンゼマが先制点を決めているんですから、まあいいじゃないですか。 ▽加えて後半11分には再びベンゼマが活躍、エリア内からのシュートはGKセルヒオが触れてゴール枠に当たったものの、カブラルの胸に当たってオウンゴールで追加点が入ったため、もう大丈夫かと思ったんですが…16分にはブライズ・メンデデスのクロスをマージョに流し込まれ、1点差になってしまうとは!そこへ25分にはレギロンの代わりに左SBに移っていたナチョがヒザの靭帯を痛め、3人目まで負傷で交代となるなんて、容易ならざる事態ですが、いやあ、予定通りアセンシオを投入。ルーカス・バスケスを右ならまだしも左SBの位置に置くとはソラリ監督、かなりいい度胸をしていますね。 ▽おかげで前半のファールのせいで、交代を今か今かと待っていたベイルが「Gareth jugo todo el segundo tiempo con el tobillo muy hinchado/ガレス・フゴ・トードーエル・セグンド・ティエンポー・コン・エル・トビージョ・ムイ・インチャードー(後半全部、ひどく足首を腫らしたままプレーしなければならなかった)」(ソラリ監督)という貧乏クジを引いたんですが、お隣さんと違い、この試合のヒーローになったのは他の選手。ええ、38分にオディオソラがフンカにエリア内で倒され、PKをゲットすると、前節バジャドリー戦に続き、セルヒオ・ラモスがパネンカ風(緩いボールを中央に蹴る)でこれを決め、ロスタイムにはカセミロと代わっていたセバージョスもエリア外からシュートを突き刺してgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を挙げてくれたため、ブライズが最後に入れたゴールも焼け石に水となることに(最終結果2-4)。 ▽おかげで勝ち点3が手に入ったマドリーは6位のままなんですが、バルサとの差が4に縮小。それでも1試合では引っくり返らないため、今回は首位争いメンバーがから外したんですが、いよいよこの週明けには暫定だったソラリ監督が正式なマドリー監督として、サッカー協会に登録されたそうですからね。ケイロル・ナバスとのレギュラー争いを制し、リーガとCLを担当することになったGKクルトワなど、「0-0の時、敵のシュートがポストに当たるとか、ツキが回ってきている。La calidad no ha cambiado, el equipo tampoco/ラ・カリダッド・ノー・ア・カンビアドー、エル・エキポ・タンポコ(選手の質は変わってないし、チームも変わってないけどね)」と言っていましたが、就任以来、4連勝、しかも15得点2失点という成績を挙げたソラリ監督の強運は決して侮るべきではないかと。 ▽ただこちらもアトレティコ同様、カセミロは全治3週間、ナチョは2カ月、レギロンは肉離れがあるかどうか検査待ち、ベイルは速攻でウェールズ代表に行ってしまったため、よくわからないものの、負傷者が増えているのは痛いところですが、マルセロ、カルバハルはもう復帰秒読み段階みたいですからね。次のリーガは13位のエイバル戦というのも今の状態なら、あまり心配しなくて済むのはラッキー要因ではありますが…ちょっとファンとして気になるのはロペテギ監督に重用されていたイスコとアセンシオの出場機会がこのところ、めっきり減ってしまったこと。 ▽そのいい証明となったのは翌月曜、私がラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会施設にスペイン代表の唯一の公開練習を見に行ってみると、ここ9月、10月のセッション同様、日曜にプレーした選手たち、バライドス(セルタのホーム)で火花を散らしていたイアゴ・アスパス、ブライズとラモス、バルサのブスケツ、セルジ・ロベルト、ようやくルイス・エンリケ監督を翻意することができたジョルディ・アルバ、その他12名ぐらいは20分くらいロンド(輪の中に選手が入ってボールを奪うゲーム)をした後、ちょっとランニングしただけでロッカールームに戻って行ったんですけどね。同じ敷地内で練習をしているU21代表からヘルプに来てもらったマジョラル(レバンテ)、オジャルサバル(レアル・ソシエダ)、ペドラサ(ビジャレアル)らと一緒に最後までpartidillo(パルティディージョ/ミニゲーム)をしていたメンバーに、その2人のマドリー選手がいたから。 ▽何せ今週、ネーションズリーグのクロアチア戦では折しも相手のキャプテン、モドリッチがセルタ戦でかなりいい状態に戻っていたのもありますし、イスコとアセンシオには中心となって働いてもらわないといけませんからね。たとえ9月の対戦では6-0と大勝している相手とはいえ、勝ち点3を取らないと、現在グループ2位のイングランドに最終戦で追い越されるor並ばれて、直接対決のアウェイゴール差でファイナルフォー(準決勝)行きの切符をかすめ取られてしまう危険性があるとなれば、決して油断はできませんって。 ▽そんなクロアチアvsスペイン戦は木曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からキックオフ。試合後、チームはザグレブ(クロアチアの首都)から、日曜にボスニア・ヘルツェゴビナとの親善試合のあるラル・パルマス(カナリア諸島)へ直接飛んでしまうため、もう来年の3月までラス・ロサスで彼らを見ることができないのもちょっと寂しいですよね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.11.13 11:30 Tue
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ケガ人は多いけど…/原ゆみこのマドリッド

▽「一体、何を隠したいのかしら」そんな風に私がいぶかっていたのは金曜日、いやあ、前日のセッションをワンダ・メトロポリターノのジムで実施、ピッチでトレニーングしたのはGKだけだったアトレティコなんですけどね。一晩明けたマハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場にはグラウンド周りの金網に幕が張られており、外から様子が覗けないようになっていたと聞いた時のことでした(https://as.com/futbol/2018/11/09/videos/1541772028_009012.html?autoplay=1)。確かに昨季まではほとんどのセッションを敷地内のミニスタジアムで人目に触れず、やっていたシメオネ監督だけに、「上のグラウンドは芝が良くない、カンテラ(アトレティコB)やラージョ・マハオンダ(ミニスタジアムをホームにしている2部Bのチーム)が練習するから、ユースや女子の試合があるからと、まったく使えないんだ」と嘆くのもわかりますけどね。 ▽そこで「自分たちには下のグランドしかないから、entendemos que tener un poco de privacidad también es bueno para nosotros/エンテンデモス・ケ・テネール・ウン・ポコ・デ・プリバシダッド・タンビエン・エス・ブエノ・パラ・ノソトロス(プライバシーが少しあった方がいいと思った)」(シメオネ監督)という理由により、マスコミやファンたちから見えなくする手段を講じたようですが、もしや最近の負傷禍で試合翌日など、ピッチに出ているトップチームの選手は4、5人だけ。あとはカンテラから徴用したヘルプメンバーという悲惨な状態を世間にさらして、ファンに不安を与えたくなかった? ▽ちなみにこのフェンスを幕で覆うという方式はスペインのルイス・エンリケ監督も就任後、9月の練習から採用していて、ラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会施設のメイングランドもこれまで定番だった、谷を挟んだ道から撮影などができないようになってしまったんですが、どうにも昨今は世知辛い。来週木曜のネーションズリーグ最終戦、ファイナルフォー(準決勝)進出の懸かったクロアチア戦に向けて発表された招集リストでは待望のジョルディ・アルバ(バルサ)の復帰やCBエルモーソ(エスパニョール)、同ディエゴ・ジョレンテ(レアル・ソシエダ)、MFフォルナレス(ビジャレアル)、同ブライス・メンデス(セルタ)ら、馴染みでない顔もあって楽しみだったんですけどね。どうやらそれも合宿初日に1度だけある公開練習でしか見られないなんて、あまりに勿体ぶっているじゃないですか。 ▽まあ、そのスペイン代表の話はまた来週にでもするとして、今はミッドウィークのCL4節のマドリッド勢の様子を伝えていくことにすると。まずは火曜の夜、ワンダ・メトロポリターノに向かった私でしたが、何せ3週間前にはジグナル・インドゥナ・パルクで4-0と大敗を喫したドルトムントが相手ですからね。ドイツから駆けつけた3000人以上のサポーターが、大音響で天井のスピーカーから聞こえてくるアトレティコのイムノ(クラブ歌)に負けじとばかりに声を張り上げている光景も圧巻でしたが、大丈夫。どうやらロドリも後で「Les hemos estudiado mejor/レス・エモス・エストゥディアドー・メホール(彼らをより良く研究した)」と言っていたように、この日のアトレティコは相手にカウンターのチャンスを作らせず。 ▽それはどういうことかというと、単純に相手のホームでは52%もあったポゼッションを36%まで下げ、敵陣エリアを囲んで攻撃なんていう、不毛な状態になるのを避けただけなんでけどね。たまに彼らが上がる場合は速攻を心掛け、序盤から何度もコレアがシュートを撃っていたんですが、これは単なる威嚇に留まることに。それでも前半33分、サウールを起点にフィリペ・ルイスがエリア内に侵攻すると、今度は折り返しのパスをコレアがスルー。サウールがシュートしたボールがCBアカンジに当たってゴールを割り、先制点となってくれたから、どんなに大入りのスタンドが湧いたことか。 ▽1-0で折り返したアトレティコはハーフタイムにヒメネスがハムストリングのケガを再発させ、折からサビッチ、ゴディンが負傷でベンチ入りしていなかったため、カンテラーノ(アトレティコBの選手)のモンテーロが先日のコパ・デル・レイ32強対決サン・アントレウ戦1stレグに続き、CLデビューを果たすなんてこともあったんですけどね。そんな苦境も、この日は選手たちに「Teniamos claro que con el 1-0 debiamos seguir en la misma dinámica/テニアモス・クラーロ・ケ・コン・エル・ウノ・セロ・デビアモス・セギール・エン・ラ・ミスマ・ディナミカ(1-0でもボクらは同じ勢いで続けるべきと明確に理解していた)。危険な場所でボールを保持せず、敵陣でプレーしないといけないとね」(ロドリ)という強い意志があったのが幸い。 ▽得意の一歩後退をせず、チャンスを伺って攻めたおかげで34分にはとうとう、カウンターからジェルソン、トマスと繋いで、最後はアクラフが後ろから追うのもものともせず、グリーズマンが2点目のゴールを決めてくれたから、もう安心。いやあ、今季はまだ全然、エンジンがかかっていなかった彼なんですけどね。シメオネ監督も「Cuando el esta encendido y practico para leer por donde hacer dano, el equipo lo hace muy bien/クアンドー・エル・エスタ・エンセンディードーイ・プラクティコ・パラ・レエール・ドンデ・アセール・ダーニョ、エル・エキポ・ロ・アセ・ムイ・ビエン(彼が燃えていて、どこで敵にダメージを与えられるか読める時、チームはとても上手くやる)」と褒めていたように、バロンドール賞の投票締め切り前、これがアピールできる最後の試合だったのも当人を発奮させることになったのかも。 ▽おかげで2-0勝利とリベンジを果たしたアトレティコは得失点差があるため、2位のままではありますが、ドルトムントと勝ち点で並び、今月28日のモナコ戦の結果次第ではグループ突破が決まることに。うーん、それにしても気になるのはこの週末のアスレティック戦。というのもアトレティコの負傷禍は半端なものではなく、ドルトムント戦後のミックスゾーンではフランス人記者たちと談笑していたリュカまでが太ももの肉離れを起こしていたことが判明したから。ゴディンとジエゴ・コスタこそ、ようやく招集リストに戻って来ましたが、3人のCBに加え、コケ、レマルも欠場となると、土曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)からのワンダではまた、カンテラーノの力を借りることになりそうですね。 ▽そして翌水曜には近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)でソラリ監督のCLデビューとなるビクトリア・プルゼニ戦を見たんですが、いやあ、とうとうレアル・マドリーのgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)体質が発現したから、驚いたの何のって。ええ、サンティアゴ・ベルナベウでの対戦では2-1と辛勝していたせいもあったんですが、GKがケイロル・ナバスからクルトワに代わったぐらいで、同じ主力選手たちがこうまで豹変していい? ▽そう、序盤にはセルヒオ・ラモスがハベルにcodazo(コダソ/肘打ち)を見舞い、CLにはVAR(ビデオ審判)がないため、被害者が鼻血をダラダラ流していながらもレッドカードを免れるという、ヒヤリとしたシーンもあったんですけどね。前半20分にベンゼマが敵DFをかわしつつ、エリア内を進んで1点目を決めると、その3分後にはCKからカセミロのヘッドで2点目。37分にも今度はセバージョスのクロスをベイルがヘッドで繋ぎ、ベンゼマの頭で追加点が入ったかと思いきや、40分にも今度はレギロンのクロスをベンゼマがアシスト、ベイルがvolea(ボレア/ボレーシュート)で9月のCLローマ戦以来の得点だなんて、こんなにポンポン、ゴールが決まるマドリーを見るのは一体、いつ以来だったかと。 ▽後半もベンゼマと交代したビニシウスがクロースに折り返すと、見事なvaselina(バセリーナ/ループシュート)で5点目が決まったマドリーでしたが、相手のレベルを考えると至極普通の0-5のスコアも今季は何故だか、得点効率が最悪で、格下のチームにも僅差で負けていましたからね。これまでロペテギ監督の下ではゴール枠に阻まれていたシュートが入るようになったというツキがソラリ監督のおかげとなれば、「Si sale bien las cosas, ?por que no darle la oportunidad a el?/シー・サレ・ビエン・ラス・コーサス、ポル・ケ・ノー・ダールレ・ラ・オポルトゥニダッド・ア・エル(上手くいっているんだったら、どうして彼にチャンスを与えちゃいけない?)」(カセミロ)と、選手たちが暫定監督の続投を望むのも当然だった? ▽この勝利でCLグループ首位に返り咲き、こちらも次のローマ戦で突破を決められそうなマドリーですが、就任から3連勝。しかも計11得点で失点0とあって、最終試験となる日曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からのセルタ戦にもソラリ監督は自信を持って挑めそうですが、気になるのは彼らも負傷者が多いこと。プルゼニ(チェコ、プラハから90キロの都市)遠征に参加しなかった選手のうち、カルバハルだけは金曜から全体練習に戻ったそうですが、マルセロ、バラン、マリアーノ、バジェホは各国代表戦週間後の復帰になりそうだとか。 ▽まあ、両SB代役のオドリオソラとレギロンは立派に務めを果たしていますし、CL戦でカンテラーノ(RMカスティージャの選手)のCBハビ・サンチェスもデビューと元々、Bチームを率いていたソラリ監督ならではの強みで、若手を抜擢しながら、何となく上手くは回っているんですけどね。クラシコ(伝統の一戦、バルサ戦のこと)での大敗のせいで、首位の宿敵にすでに勝ち点7差をつけられているとあって、もうこの先、1試合も取りこぼしができないのはちょっと辛いところでしょう。 ▽そして今週末のマドリッド弟分チームたちの予定も見ていくと、トップバッターは土曜午後4時15分から、コリセウム・アルフォンソ・ペレスでバレンシア戦を迎えるヘタフェ。リーガで15位と低迷している相手は水曜にCLヤング・ボーイズ戦があり、いえ、この試合はメスタジャで3-1と快勝し、何とかグループ生き残りを果たしたんですけどね。スイス勢相手に2得点したサンティ・ミナは要注意としても、ボルダラス監督のチームには1週間、じっくり調整できたのがアドバンテージになるかと。前節は土壇場にホルヘ・モリーナのゴールでウエスカと引き分けたのも励みになりそうですしね。日本代表戦のため、里帰りを控えている柴崎岳選手にも出場の機会があるといいんですが。 ▽一方、同じ土曜の遅い時間にジローナに臨むのがお隣さんのレガネスで現在、降格圏の18位にいる彼らは17位のアスレティックとはたったの勝ち点1差なんですが、今回は前節ブタルケで1-1と引き分けた兄貴分の援護射撃が当てにできる?ただ今季の彼らはまだアウェイ戦で1勝もしていないのが気掛かりですが、このところのプレーを見る限り、エン・ネシリやカリージョら、FW陣も当たってきましたしね。とにかく守備ミスを減らして、paron(パロン/リーガ停止期間)を気分良く迎えられる順位に上がれるといいですよね。 ▽そしてマドリーと共に日曜試合になるのがラージョでこちらは午後6時30分から、エスタディオ・バジェカスでビジャレアルと対戦。何せ、前節は残り3分までバルサを追い詰めながら、むざむざ逆転されてしまった彼らですからね。その悔しさをバネにすれば、相手は木曜のヨーロッパリーグ、ラピド・ウィーン戦でスコアレスドロー、遠征の疲れもあるため、今季ホーム初勝利を掴むいい機会になるかと。19位の彼らはレガネスより勝ち点3下になるんですが、ビジャレアルも16位とはいえ、アスレティックと同じ勝ち点10のレベル。この辺りのチームにはまだ数試合で追い越せる可能性があるため、選手たちもきっと気合が入っているはずですよ。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.11.10 12:05 Sat
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ツキが味方してくれないと勝てない…/原ゆみこのマドリッド

▽「もしかして祟られている?」そんな風に私が背筋に寒気を感じていたのは月曜日、CLグループリーグ4節のため、ワンダ・メトロポリターノに前日練習をしに来たドルトムントの記者会見を待っている時のことでした。いやあ、先週末のリーガ戦ではジエゴ・コスタ、コケ、ゴディンの3人がケガで欠場。太もも打撲で内出血のあったコケだけは日曜にマハダオンダ(マドリッド近郊)のグラウンドに姿を現し、別メニューですがボールも蹴っていましたし、その日、終わったばかりのセッションにはゴディンも急性胃腸炎が治って参加していたと知り、希望が湧いたのもほんの束の間で、実はレマルとサビッチまでがレガネス戦で負傷、火曜の試合に出られないって、相手は3節で4-0と、こてんぱんにされた今季公式戦無敗のブンデスリーガ首位チームですよ! ▽いえ、香川真司選手は来ていなかったものの、マルコ・ロイスや3週間前はケガで出場しなかったパコ・アルカセル、そしてジグナル・インドゥナ・パルクのサイドを鬼のように駆け上がっていたアクラフらが雨降りのピッチでアップをしているのを私が見た後、マハダオンダからワンダに駆けつけたシメオネ監督は「El equipo está muy bien/エル・エキポ・エスタ・ムイ・ビエン(チーム状態はとてもいい)。代わりに出る選手たちは何をやるかわかっているからね」とあまり、心配しているようではなかったんですけどね。たとえ、ここで負けたとしてもモナコ、クラブ・ブルージュはまだ勝ち点1しかなく、アトレティコがグループ3位敗退をした昨季の二の舞となる可能性はそれ程ないとはいえ、夜に発表された招集リストでは結局、5人共欠場が決定。これではまた、GKオブラクに辛い思いをさせてしまうかも。 ▽まあ、その辺は火曜午後9時(日本時間翌午前5時)からのキックオフを待たないと、何とも言えないんですが、私も滅多にない同日3試合梯子観戦となった先週末、マドリッド勢のリーガ戦がどうだったか、お伝えしていくことにすると。土曜日の始まりは午後1時、ブタルケでの兄弟分ミニダービーで、レガネスがアトレティコを迎えたんですけどね。前半はどちらも得点どころか、チャンスもほとんどなかった程で、このままだと3年連続スコアレスドローへの道が避けられないかのように思われたものの、後半になってようやく変化が訪れます。 ▽ええ、先日のコパ・デル・レイ32強対決サン・アントレウ戦1stレグからジェルソンに先発を任せたシメオネ監督の辛抱が実り、23分には彼が敵エリア前で粘ってファールを受けてFKをゲット。これをゴディンとコケの欠場で、その日はキャプテンマークを巻いていたグリーズマンが直接ネットに突き刺してくれるんですから、どんなにホッとしたことか。当人を始め、ピッチにいた選手全員がベンチに駆け寄って喜び合っていた光景からも、今季はゴール不足に泣いているチームの苦労がしのばれたんですが、ただねえ。アトレティコが1点入れれば、勝ったも同然だったのはすでに過去の話なんですよ。 ▽実際、この日も36分、FKからタリンがヘッドしたボールはオブラクが弾いたものの、こぼれ球をカリージョに押し込まれ、レガネスに同点に追いつかれてしまったから、さあ大変!いえ、「Yo he intentado celebrar el gol para que me lo dieran a mi/ジョ・エ・インテンタードー・エル・ゴル・パラ・ケ・メ・ロ・ディエラン・ア・ミー(自分のゴールにしてもらいたくて祝ったんだ)。騙せたのはスコアボードだけだったけどね」と後でタリンが嘆いていたのはまあ、別にいいんですけどね。 ▽というのも、ここまで16試合でアトレティコが2得点以上挙げた試合は6試合しかなかったためで、案の定、残り時間が少なかったのもあって、そのまま1-1で終了したんですが、はあ。これにはサウールなど、「Tenemos que ser mas ambiciosos/テネモス・ケ・セル・マス・アンビイオーソス(ボクらはもっと野望を持たないといけない)」と試合直後のピッチインタビューで自己批判していましたが、ロッカールームでシメオネ監督に忠告でもされたんでしょうか。頭を冷やして現れたミックスゾーンでは「そうじゃないよ。ボクらはリードしても一歩下がらなかったし、相手のゴールはセットプレーだった。Hoy ha sido una cuestion de mala fortuna/オイ・ア・シードー・ウナ・クエスティオン・デ・マラ・フォルトゥーナ(今日は運が悪かったということさ)」と訂正していましたが、え?そういう結論なの? ▽とはいえ、サウールの言うこともあながち見当違いではないなと思えたのは、試合が終わるやいなや、サラケマダ駅に向かい、アトーチャ駅でセルカニアス(国鉄近郊路線)を乗り換えて、ヌエボ・ミニステリオス駅から徒歩でサンティアゴ・ベルナベウへ。何とかキックオフ15分前に着くことができた午後4時15分からのレアル・マドリーのバジャドリー戦では、それこそツキが大きく影響していたように見えたから。だってえ、ロペテギ監督が解任され、ソラリ新監督になったって、選手たちの顔ぶれは変わっていないんですよ。実際、私も恐れていた通り、ベイル、クロース、モドリッチ、カセミロら、コパ・デル・レイ32強対決では温存された、いわゆる今季、不調と言われているメンバーのプレーぶりはこの日も大差なし。 ▽そこへセルヒオ監督率いるバジャドリーの「ウチの最大の特徴は全員がアニマルのように守ること。Somos como el Atletico del Cholo/ソモス・コモ・エル・アトエティコ・デル・チョロ(ボクらはシメオネ監督のアトレティコみたいなんだ)」(トニ・ビジャ)というのはちょっと買いかぶりもありますが、自慢の堅守にチャンスが阻まれたため、早くも前半途中にはスタンドからpito(ピト/ブーイング)が飛ぶように。それでも両チーム無得点のままで突入した後半、カセミロからイスコ、ベイルからルーカス・バスケスへの交代があった後、まさか28分にアセンシオに代わってビニシウスが登場したことで転機が訪れるとは! ▽ええ、先日のコパ、メリージャ戦で頭角を現した18才が「En hacer gol/エン・アセール・ゴル(ゴールを入れようと考えて」ピッチに立ってから10分、敵3人をかわしてエリア内に侵入し、「ボールを持った時から得点できるかも思って、conte uno, dos y tres y tire fuerte/コンテ・ウノ、ドス・イ・トレス・イ・ティレ・フエルテ(1、2、3と数えて強く蹴った)」ところ、これがCBオリバスの背中を直撃。GKマシップの手を弾いてネットに収まってしまうなんて、呆気に取られたのは絶対、私だけではなかったかと。 ▽このタイミングの良さには新顔の活躍を期待していたファンも大喜び、スピーカーも「Gol de Vinicius!/ゴル・デ・ビニシウス」と絶叫するし、当人もスタンドに賑々しいお辞儀までして応えたものだから、レガネスのタリンのケースとは違い、主審も思わず、得点者をビニシウスと記録。本来なら、オリバスのオウンゴールになってもいいはずでしたが、これぞまさにバジャドリーのキャプテン、ミチェルも「Ellos tuvieron una accion de fortuna con un balon que iba fuera y entro/エジョス・トゥビエロン・ウナ・アクシオン・デ・フォルトゥーナ・コン・ウン・バロン・ケ・イバ・フエラ・イ・エントロ(彼らには枠外に行っていたはずのボールがゴールに入るというラッキーなプレーが1つあった)」と言っていた通り、サッカーの神様からの贈り物? ▽逆にバジャドリーはその前にアルカラスとビジャのシュートがゴール枠を直撃し、GKクウトワが破られずに済んでいましたしね。おかげでマドリーの選手たちも気が楽になったか、43分にはベンゼマがカレロにエリア内で倒されてPKをゲット。スタンドからはビニシウスコールが聞こえてきたものの、セルヒオ・ラモスが担当したため、一時はブーイングが起きたんですが、そこは海千山千の強者キャプテンです。「気がつかなかったよ。でも責任は長い間、このクラブにいる選手が引き受けないとね」と、得意のパネンカ風PK(緩いキックをゴール中央に蹴る)で2点目を沈めたとなれば、いやホント、ジダン監督同様、RMカスティージャ(マドリーのBチーム)から昇格したソラリ監督にはロペテギ監督にはなかったツキがあるのかも。 ▽え、これで2-0として勝利したマドリーはようやくリーガ5試合に渡る白星なしという不名誉な記録を終わらせることができたとはいえ、「Me gustaria ganar 7-0 con tres goles de media chilena/メ・グスタリア・ガナール・シエテ・セロ・コン・トレス・ゴーレス・デ・メディア・チレナ(オーバーヘッドシュート気味の3ゴールとか入って、7-0で勝ちたいね)」という、ソラリ監督の夢が叶う日は来るのかって?うーん、次の試合は水曜午後9時からのCLビクトリア・プルゼニ戦ですから、ありえないとは言い切れないんですけどね。 ▽この日、カルバハルとマルセロの代理を務めた両SB、オディオソラとレギロンもパッとしない不動のレギュラー陣と比べれば、称賛に値する働きをしていましたし、風向きが変わって、これまでゴール枠に嫌われていたシュートがゴールになってくれるなら、もっと楽に勝てるようになるとは思いますが、さて。いくらビニシウスがいい選手だとしてもまだ1年目ですし、何より、ベルナベウでも交代時にブーイングを浴びていたベイルが元気になってくれないことにはまだ先行き不安かと。そんなマドリーは火曜にプラハに向けて発つんですが、マリアーノ、バラン、バジェホを含め、負傷者は誰も復帰できないようです。 ▽そしてベルナベウを後にして、土曜午後8時45分の最終試合が行われるエスタディオ・バジェカスに私は向かったんですが、こちらの移動は簡単でした。ええ、メトロをトリブナル駅で1号線に乗り換えて、30分もあれば余裕で着くため、途中で軽食を取る時間もあったんですが、さすがバルサ戦。スタジアム周辺の道など凄まじい大混雑で、ラージョファンたちはスタンドを埋め尽くしてチームを応援していたんですが、まさか開始からたったの11分、ジョルディ・アルバのエリア内奥からの折り返しをルイス・スアレスに決められて、早々に失望させてくれるとはやってくれるじゃないですか。 ▽でもこの日のラージョは一味、違ったんですよ。ええ、1点目を奪われた瞬間には2年前、2部降格する以前、パコ・ヘメス監督の下で何度もバルサにgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を喰らっていた悪夢を思い出していた私ですが、リードして気を緩めた相手に彼らはしっかり反撃したんです。前半30分には絶好機にシュートを外してしまったポソがその5分後、リベンジとばかりにエリア前からgolazo(ゴラソ/スーパーゴール)を決めて同点にすると、後半13分にはエンバルバのクロスをからラウール・デ・トマスがヘッド。このボールはゴールポストに弾かれてしまったものの、途中出場したばかりのアルバロが押し込み、とうとう逆転してしまったのですから、どんなにバジェカスのファンも意気が上がったことか。 ▽おかげでいよいよ、バルササイドも今季の6節でレガネスに2-1と逆転負けした直近の黒歴史、「El fantasma de Butarque se aparece por todas partes en momentos/エル・ファンタスマ・デ・ブタルケ・セ・アパレセ・ポル・トーダス・パルテス・エン・モメントス(ブタルケの亡霊がそこここに漂ってきた)」(バルベルデ監督)という一種のパニック状態に陥っていたんですが、そこは先日のコパ32強対決レガネス戦1stレグでも前半2点をリードしながら、後半には守備のミスで追いつかれたばかりのラージョ。メッシはこの日も負傷欠場していたものの、ピケをFWの位置に上げ、総攻撃態勢に入ったバルサを抑えきれず、残り3分にはジョルディ・アルバのクロスをピケが落としたボールをデンベレに、45分にはセルジ・ロベルトのクロスをゴール左前に走り込んだルイス・スアレスに決められて、2-3の負けで勝ち点1すら手にできないとはやっぱり、彼らの本質はあまり変わっていなかった? ▽いやあ、これにはミチェル監督も試合後、「Hay que defender mejor los centros laterales/アイ・ケ・デフェンデール・メホール・ロス・セントロス・ラテラレス(サイドからのクロスはもっと上手く守らないといけない)」とカンカンでしたけどね。それでもファンたちは健闘した選手たちを称えていたものの、おかげで今週も弟分仲間のレガネスと仲良く降格圏のままとなれば、いい加減、心配にもなってきますって。そんなラージョは今週末、意外と近い16位にいるビジャレアルを日曜午後6時30分に迎え、レガネスの方は土曜にアウェイでジローナ戦。ここはもう1つの弟分、ヘタフェを見習わってほしいところかと。 ▽そう、マドリッド勢で唯一、日曜に試合があったボルダラス監督のチームはウエスカ(スペイン西部)に赴いたんですが、最下位のガケっ淵に立っている相手に後半序盤、チェイタのヘッドで先制を許してしまうことに。その1点がなかなか返せず、これはいよいよ敗戦かと思われた45分、36歳のベテランCFがやってくれたんです。ええ、90分もプレーした後だというのに敵DF数人をすり抜けてゴールを決め、土壇場で1-1の引き分けをもぎ取ってくれたとなれば、その日はベンチ待機で終わってしまった柴崎岳選手やマタやグアルディオラ、もっと若いアタッカーたちだって、きっと次は絶対、自分が見せ場を作ってやると発奮したに違いませんって。 ▽これでヨーロッパリーグ出場圏まで勝ち点1差の8位という、いい位置に留まったヘタフェは土曜の午後4時15分からコリセウム・アルフォンソ・ペレスに今季はリーガでまだ1勝、水曜にはCLグループリーグの生き残りを懸けたヤング・ボーイズ戦もあるバレンシアを迎えるんですが、残念ながら、同日のアトレティコvsアスレティック戦は次の時間帯、午後6時30分のキックオフなため、梯子観戦は私には臨むべくもなし。セルカニアスとメトロを乗り継ぐと、どうしても1時間以上、移動にかかってしまうからですが、意外とセントロ(市内中央部)外縁部を取り巻く高速道路経由だと近いため、タクシーなら何とかなるかも。ワンダ・メトロポリターノ周辺の渋滞もありますし、それでもかなり厳しいとは思いますけどね。やはり先週の土曜のように梯子できる時間割になるのはなかなか、珍しいことかもしれませんね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.11.06 12:00 Tue
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まだ信用する訳にはいかない…/原ゆみこのマドリッド

▽「でも次は1部のチームだからなあ」そんな風に私が疑念を抱いていたのは金曜日、この週末のリーガ戦でビニシウスの先発を希望するレアル・マドリーファンがマルカ(スポーツ紙)のアンケート回答者4万人強のうち、87%に達したという記事を読んだ時のことでした。いやあ、確かにソラリ新監督の初陣となったコパ・デル・レイ32強対決1stレグではこの夏、マドリーに加入してから、もっぱらRMカスティージャ(マドリーのBチーム)の試合に出場していたおかげもあったんでしょうか。同じ2部Bに所属するメリージャ戦では、先日のクラシコ(伝統の一戦、バルサ戦のこと)での惨敗を始め、ファンを失望させることが多かった今季のチームに新風を吹き込んでくれたんですけどね。 ▽だからと言って、いきなり1部の相手に同様の活躍を期待するのは何せ、彼はまだ18才ですからね。21才になってからバルサに来たネイマールと違い、プロ経験もブラジルのフラメンゴでプレーした1年だけ、エムバペもフランス育ちでヨーロッパのサッカーに慣れているとあって、とても比べられないと思うんですが、要はこれって、マドリーファンがベイルやベンゼマに愛想を尽かしたってこと?まあ、その辺は土曜のバジャドリー戦でサンティアゴ・ベルナベウの様子を伺ってみないとわからないんですが、とりあえず、そんなマドリーを含め、今週ミッドウィーク開催のコパ初戦でマドリット勢がどうだったかをお伝えしていくと。 ▽まず火曜、最初にあったのはレガネスとラージョ、弟分同士のコパ・ミニダービーで、どちらもケガ人がいるため、レギュラーと控えの混合したスタメンでスタート。キックオフからしばらくして降り始めた雨のせいで、ブタルケが屋根のある正面スタンド以外、ガラガラになっていく中、前半15分、シオバスがアルバロ・ガルシアを逃がしてしまったせいで、この夏、ウクライナのゾリャ・ルハンシクからマドリーに加入した19才、今季はレガネスにレンタルで修行に出ているGKルニンがデビュー戦で初失点を記録する破目に。前線が活発だったラージョは20分にもポソのラストパスをアレックス・アレグリアがゴール前から決めてリードを2点に広げ、バジェカスから駆けつけたブカネーロス(ラージョの過激なファン集団)を喜ばせていたんですが…。 ▽レガネスの反撃の火ぶたを切ったのはモロッコ人FWのエン・ネシリでした。ええ、30分にはCKから混戦になったボールを蹴り込み、スコアを1点差にすると、後半26分にもゴール右前からGKディミトリエフスキを破って、とうとう同点に持ち込んでしまったから、驚いたの何のって。その直後、ペレグリーニ監督はエースのカリージョを投入し、勝ち越し点を狙ったものの、そのまま2-2で終了しています。これで決着は12月第1週にある2ndレグに持ち越されることになりましたが、うーん、両チームとも現在、リーガでは降格圏で停滞。そろそろ順位の方を上げていかないと、その頃にはとてもコパなど構っていられない状況になっているかもしれませんが、逆に勝ち上がった方が1月にミッドウィーク試合が入って、ますます大変になるっていうのも皮肉ですよね。 ▽え、私が呑気にブタルケで観戦している間、アトレティコのサン・アンドレウ戦も始まっていたんだろうって?いやあ、そうなんですが、相手はこの32強対決に唯一、残った3部のチームでしたしね。昨季のコパ準々決勝セビージャ戦2ndレグで退場したシメオネ監督が3試合のベンチ入り禁止、この日もスタンド最上段で"モノ"・ブルゴス第2監督の指揮を見守っていたとはいえ、今年だけでもヨーロッパリーグ決勝やUEFAスーパーカップで同じ経験をしている当人も「Ya estoy acostumbrado/ジャー・エストイ・アコストゥンブラードー(もう自分は慣れている)」と言っていたようにもう、そんなのはアトレティコファンにとってはよくあることの1つ。 ▽ローテーションをしているとはいっても、スタメンにいたカンテラーノ(アトレティコBの選手)はCBのモンテロだけでしたし、あまり心配はしていなかったんですが、どうやらあちらも雨降りだったのに加え、会場となったナルシス・サラが人工芝だったのが良くなかった?開幕戦でケガをして今季、まだほとんど出場していないビトロなども「Al final este tipo de campos es dificil/アル・フィナル・エステ・ティポ・デ・アンポス・エス・ディフィシル(こういうタイプのピッチはとにかく難しい)。ボクらは慣れてないから」と後で言っていましたが、彼らは前半33分にジェルソン・マルティネスのゴールで先制したものの、追加点を奪えず、あまつさえ、終盤など敵の猛攻に苦しむことに。 ▽それでも最後は0-1で逃げ切り、何とか体面を保ってくれたため、翌日はバルサも2部Bのクルトゥラル・レオネサ相手にようやく後半45分、CBレングレのヘッドが決まり、同じスコアで勝ったなんてこともありましたしね。2ndレグはワンダ・メトロポリターノですし、別に心配する程ではないんですが、木曜に私がマハダオンダ(マドリッド近郊)でのセッションを見学に行ったところ、それどころではない懸念があったことが発覚。というのも、てっきりローテーションでコパは免除されたと思っていたジエゴ・コスタ、ゴディン、コケの姿がグラウンドになく、クラブのメディカルリポートによると前者2人は筋肉の疲労。コケは前節レアル・ソシエダ戦で受けた打撲で太ももを内出血と3人共、この土曜午後1時(日本時間午後9時)からのレガネス戦に出ないって、本当に大丈夫? ▽うーん、来週火曜にはアウェイで4-0の大敗をしたリベンジをしないといけないCLドルトムント戦が控えているため、ムリをさせないという意味もあるんでしょうけどね。ただここ2年、ブタルケで戦ったミニダービーはどちらもスコアレスドローだったなんてことを思い出すと、ヒメネスとリュカにalta medica/アルタ・メディカ(全快通知)が出たDF陣より、頼りのグリーズマンがこのところ、ゴールに恵まれていない攻撃陣の方が心細いかと。ええ、18位のレガネスも大変なんですが、今回は19位のラージョが土曜午後8時45分(日本時間翌午前4時34分)から、エスタディオ・バジェカスでバルサと対戦ですからね。 ▽ミチェル監督は「El 98% del mundo piensa que vamos a perder/エル・ノベンタイオッチョ・ポル・シエントー・デル・ムンドー・ピエンサ・ケ・バモス・ア・ペルデル(世界の98%はウチが負けると思うだろう)。だが、自分たちは2%の勝利を欲する者たちだ)」と言っていましたし、事実、6節にはそれこそ、レガネスがバルサを破ったなんてサプライズはあったものの、前節は前腕骨折のリハビリ中のメッシ抜きでもマドリーに5-1で大勝できる強さを見せつけられたばかりですからね。首位と勝ち点差2で4位にいるアトレティコとしては下も詰まっているため、ここは座して弟分の奇跡を待っている訳にもいかないというのが本音かと。 ▽そして翌水曜がマドリーのコパだったんですが、もしや自分がクラブに勧めたロペテギ監督が開幕から3カ月で解任となってしまったことに多少の責任を感じたんですかね。相手は2部Bの格下とあって、例年だったら、ローテーションでのお留守番を満喫しているはずだったセルヒオ・ラモスが先発だったのは意外でしたが、何せ現在、カルバハル、マルセロ、バラン、バジェホと負傷禍が守備陣に集中。マリアーノもケガしてしまったせいで、ベンゼマもスタメンに名を連ねたのは仕方ないところもあったんですが、チームの危機的状況が選手たちに緊張感を与えていたのは確かでしょう。 ▽ええ、そこに就任会見を兼ねた試合前記者会見で「La idea es ir a Melilla manana y jugar con dos cojones/ラ・イデア・エス・イル・ア・メリージャ・マニャーナ・イ・フガール・コン・ドス・コホネス(明日はメリージャに行って、ガッツでプレーするのが考え)」という新監督による刺激が加わり、前半28分にはこれまでロペテギ監督の下でほとんど使ってもえなかったオドリオソラが発奮。敵エリアまで上がってベンゼマに1点目をアシストすると、ハーフタイム入り直前にはいよいよ、まだトップチームで12分間しかプレー時間がなかったビニシウスの番が来たんです!ええ、ユベントスに移籍したクリスチアーノ・ロナウドの代わりとして、開幕からトップ3の一角に選ばれながら、このところ失速気味だったアセンシオにチームの2点目をアシストしてくれたから、ホッとしたの何のって。 ▽後半はラモスがナチョに、ベンゼマがバルベルデに代わったマドリーでしたが、その勢いは衰えず、いえ、残念ながら、ビニシウスのエリア外からのシュートはゴールバーに弾かれ、34分に敵GKがこぼしたボールに駆け寄った時もシュートはできず、後ろから駆けつけたオドリオソラが押し込んで3点目となったんですけどね。ロスタイムにはアセンシオから代わったRMカスティージャのFWクリストもオドリオソラのクロスからヘッドでトップチーム初ゴールを挙げ、最後はメリージャに0-4の快勝。もちろん、この日のgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)で先日、manita(マニータ/5得点のこと)を喰らったクラシコの汚名がそそげるとは誰も思いませんが、選手たちにとって、勝利は何よりの妙薬だったかと。 ▽とりわけ当面、カルバル、マルセロの代理をしないといけないオディオソラやレギロン、このチャンスに出場機会を増やしたいビニシウスらにとってはプラスになる試合でしたが…いやあ、土曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)からのバジャドリー戦に先発するであろう、ベイル、イスコ、クロース、モドリッチ、カセミロは参加していないんですよねえ。とりあえず、ソラリ暫定監督が任された11月の各国代表戦週間前までのあと3試合で、"暫定"が取れる結果を残すためにはそれこそ、彼らに本気を出してもらわないといけないんですが、果たしてそんな急に調子が上向くものなのか。 ▽ええ、というのもあのギャラクティコ時代にマドリーの看板FWだったロナウドが今は会長をしているバジャドリーは昇格組ながら、ここリーガ6試合で無敗の4勝2引き分けと絶好調。順位も6位で9位のマドリーに勝ち点差2をつけていますし、水曜のコパでもマジョルカ(2部)にベルデがエリア外から2ゴールを挙げ、1-2で勝っていますからね。通常でしたら、楽勝のカードでも今季はレバンテやアラベスに負けている彼らだけに何があってもおかしくないんですが、とにかくここ最近、見放されていたゴール運が回復したようなのは心の支えになりますかね。 ▽え、それでマドリッド勢最後の1つ、ヘタフェのコパはどうだったのかって?いやあ、こちらはマドリーから1時間遅れで始まったんですが、前半26分にはブルーノのオウンゴールでコルドバ(2部)に先制されてしまう逆境に陥ることに。それでも前半終了間際にはそのブルーノがPKをゲット、マタがPKを決めて同点にしたんですが、勝ち越し点が入ったのは後半45分という遅い時間でした。今回はリーガで8位という余裕の高みにあるのを利用して、ボルダラス監督がコパにも多くのレギュラー選手を起用した甲斐があったか、アンヘルのラストパスからマタがその試合、2点目を挙げてくれています(最終結果1-2)。 ▽ちなみに柴崎岳選手は後半23分からの出場だったんですが、今週末はヘタフェだけが日曜試合で午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)から最下位のウエスカとアウェイで対戦。相手はアスレティックとのコパの予定がサン・マメスで今週、コンサートが開かれたため、延期となり、1週間、じっくりフランシスコ新監督の下で練習していますからね。フルキエがリーガ戦2試合連続ゴール、出場停止だったポルティージョも戻るとあって、柴崎選手がスタメンに入るのはなかなか難しいかと思いますが、コルドバ戦でのように、途中からでもチームの勝利に貢献できるような働きができるといいですね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.11.03 13:30 Sat
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問題が山積みしている…/原ゆみこのマドリッド

▽「勝ったからって安泰でもないようだし」そんな風に私が首を捻っていたのは金曜日、お昼のスポーツニュースで相変わらず、レアル・マドリーのロペテギ監督の進退をあれこれ議論しているのを見た時のことでした。いやあ、たとえ日曜のクラシコ(伝統の一戦、バルサ戦のこと)で大敗し、即座に解任されたとて、後継の有力候補に挙がっているコンテ監督が来週水曜のコパ・デル・レイ32強対決1stレグ、モロッコにあるスペインの飛び地領であるメリージャ(2部B)戦の指揮を執るために駆けつけるとは思えないんですけどね。当面はRMカスティージャ(マドリーのBチーム)を率いるソラリを暫定監督に据え、時間を稼ぐような気もしますが、微妙なのは僅差で勝負がついたり、引き分けだったりした場合。 ▽選手たちの支持もあって、その時はロペテギ監督続投が1試合、1試合、この先も問われることになるはずですが、とりあえず、彼にとって、最初のマッチボールとなった今週火曜のCLビクトリア・プルゼニ戦がどうだったか、簡単にお伝えしておくことにすると。先週末にはレバンテに1-2と負けていたマドリーでしたが、この日の相手はグループ中最弱と言われるチェコのチーム。おかげでキックオフ前の記者席も「5点ぐらいは取るだろう」といった楽観的な見方が支配していたんですが、いやいや、とんでもない。前半11分と早い時間に右SBに入ったルーカス・バスケスのクロスから、ベンゼマのヘッドで先制点こそ奪ったものの、追加点がなかなか生まれないんですよ。 <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20181027_19_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">プルゼニ戦、キックオフ前は誰もがゴールラッシュを期待していた<hr></div> ▽それでも後半10分、直前にイスコに代わって、マドリーデビューを果たした20才のカンテラーノ(RMカスティージャ出身の選手)、バルベルデが起爆剤となり、敵数人を抜いてエリア内にボールを送ると、それをベイルがtaconazo(タコナソ/ヒールキック)でマルセロに繋ぎ、レバンテ戦に続く彼の2試合連続ゴールでようやく2点目が入ったんですが…まさか33分、本来はアタッカーであるルーカス・バスケスの裏をプルゼニに突かれてしまうとは!ナチョ、セルヒオ・ラモスの両CBも反応が遅れ、フロソフスキにエリア前からシュートを決められているんですから、ビックリしたの何のって。 <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20181027_19_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">CL戦にはドイツ人の記者が来るため、クロースも足を止める<hr></div>▽うーん、これには後でクロースも「3点目、4点目を取って、もっと前に勝負をつけておかないといけなかった」と反省していましたけどね。ここ5試合、白星がないマドリーでしたから、1点差に迫られて、スタンドもかなりナーバスになったのはもちろん、そこへ残り2分でベンゼマに代わってマリアーノが入った後、そのすぐ前の接触プレーで打撲を受け、一旦は大丈夫と言っていたマルセロがプレー続行不可になるなんてこと、あっていい? ▽でも、大丈夫。後でブルバ監督も「あれだけの絶好機をムダにしてゴールを入れることができなかった」と嘆いていたように、せっかく作ったチャンスをプルゼニが利用できなかったこともあり、そのままマドリーは2-1で久々に勝利、同日、CSKAモスクワに勝ったローマと共に勝ち点6でグループ2位となったのは良かったかと。ただ、この日は「Se priorizo conseguir los tres puntos que rompian una racha/セ・プリオリソ・コンセギール・ロス・トレス・プントス・ケ・ロンピアン・ウナ・ラチャ(悪い流れを変えるため、勝ち点3を獲得することを優先した)」というロペテギ監督でしたが、良くも悪くもマドリーは特別なクラブ。 <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20181027_19_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">ミックスゾーンではマルセロが記者と揉めていた<hr></div> ▽以前、1-0で試合には勝ったにも関わらず、いいプレーをしていないという理由で解任された監督もいましたし、プルゼニ相手にこれ程、苦戦するとなると、決して彼の責任ばかりではないとしても先行きは厳しそう。いえ、だからって、試合後ミックスゾーンに出て来たマルセロが「勝てない時は辛いけど、クライシスと言って騒ぐのは君たちマスコミ。Todos los periodistas intentais hacer dano, igual es envidia porque no sabeis jugar al futbol/トードス・ロス・ペリオディスタス・インテンタイス・アセール・ダーニョ、イグアル・エス・エンビディア・ポルケ・ノー・サベイス・フガール・アル・フトボル(記者は皆、ウチを傷つけようとしている。サッカーができなくて、羨んでいるのかもしれないけどさ)」と挑発して、ラジオのレポーターたちと揉めていいってことはないんですけどね。 ▽何せ、日曜午後4時15分(日本時間午後11時15分)から、カンプ・ノウで挑む首位のバルサは前腕骨折でメッシを欠きながら、水曜のCLインテル・ミラン戦でラフィーナ、ジョルディ・アルバのゴールで危なげなく2-0の勝利を挙げていますからね。おまけに金曜には彼らのお隣さん、エスパニョールがバジャドリーと1-1で分けたことにより、同じ勝ち点の2位となったとなれば、彼らだって黙っていられないでしょうし、このエース不在という最高の状況を利用できるかはかなり疑問の残るところかと。 ▽一方、マドリーにとっての朗報はふくらはぎを痛めているカルバハルはまだですが、プルゼニ戦で打撲したマルセロが木曜には回復、出場に問題がなさそうなことと、日曜のRMカスティージャの2部Bのリーガ戦、セルタBとの試合で退場させられたビニシウスの2枚目のイエローカードが上訴委員会で取り消され、プレーが可能になったこと。まあ、4500ユーロ(約58億円)を出して獲得した18才のブラジル人FWの起用に関しては、ロペテギ監督があまり積極的ではないため、ベンチに入るのかどうか、まだわからないんですけどね。どんなにチームの状態が悪くてもサプライズな結果が生まれるのがクラシコ、現在の勝ち点4差が7に開き、また根性のremonatada(レモンターダ/逆転優勝)の掛け声が上がるのもうっとおしいですし、私もここは選手たちの意地に期待しています。 ▽え、もちろんマドリーの低調ぶりも気になるけど、お隣さんなど、水曜のCL戦でそれどころではない惨状を露呈してなかったかって?いやあ、その通りで、試合前には今季、バルサからレンタル移籍してゴールを量産、TVに出まくっていたパコ・アルカセルもケガから回復せず、マルカ(スポーツ紙)にインタビューが載っていた香川真司選手もベンチ入りしなかったそのドルトムント戦、国際見本市と重なって現地に宿が取れずに、ドゥッセルドルフから2時間近くかけてジグナル・インドゥナ・パルク入りしたことや、前夜、ホテルの前でアトレティコのウルトラ(過激なファン)のグループがbengala(ベンガラ/発煙筒)を炊き、火災警報機が鳴って安眠を妨害されたなんて逆境はあったんですけどね。 ▽実際はとてもその位では言い訳できないひどい有様で、いえ、前半序盤は押していましたし、失点もまだ、自陣に引き始めていた38分、ビッツェルのエリア外からのシュートがリュカに当たって軌道が変わって入ったものだけだったんですけどね。後半頭からはトマスに代え、ロドリを投入したおかげか、サウールがバーに当たるシュートを含め、1人気を吐いていたんですが、シメオネ監督がその彼を15分にはコレアに代えてしまったのには首を傾げるばかり。真の悲劇が始まったのはそれからで28分にはマドリーからレンタル移籍中のアクラフが左サイドを激走、そのクロスをゲレイロが決め、追加点を挙げると38分にも再び、サンチョにアシストして3点差に。 ▽そのドルトムントの速攻サッカーはまさに、「Fue practico, dinamico, entendio que la posesion es la verticalidad y no la tenencia inutil de la pelota/フエ・プラクティコ、ディナミコ、エネンディオ・ケ・ラ・ポセシオン・エス・ラ・ベルティカリダド・イ・ノー・ラ・テネンシア・インウティル(実際的でダイナミック、ポゼッションは縦に攻撃するためのもので、無意味に持っていることではない)」とシメオネ監督も褒めていた通り、いい時のアトレティコの持ち味でもあるんですけどね。後半は妙に外縁でトロトロ、パスを回していることが多かった彼らを見て、W杯のスペイン代表を連想したのは私だけだった? ▽ロドリのベンチスタートにして、よく大事なところでパスミスをするトマスを先発させたのもグリーズマン、ジエゴ・コスタのゴール日照りを勘案、その欠点を我慢してでも攻撃力を上げたかったのかと好意的に解釈しようとしましたが…いくら3-0でもう勝負がついていたとしても残り1分、フィリペ・ルイスが自陣エリア前でゲレイロにパスを贈るに至ってはもう、完全に理解不能。そのシュートも決まり、とうとう4-0というシメオネ監督の就任以来、最悪のスコアで負けてしまったアトレティコでしたが、それでも当人は「Tengo que sostener a estos grandes futbolistas, sabemos cual es el camino/テンゴ・ケ・ソステネール・ア・エストス・グランデス・フトボリスアス、サベモス・・クアル・エス・エル・カミーノ(自分はこの偉大なサッカー選手たちを支えないといけないし、進むべき道はわかっている)」と強気だったんですけどね。 ▽とりわけこの8年間、恐怖のザル状態から、守備の堅いチームという評判を築くベースとなったゴディン、フアンフラン、フィリペ・ルイスが30才を越え、衰えも出て来たことと、アル・サッドへ行ってしまったカンテラーノ(アトレティコB出身の選手)の先輩、ガビの代わりに練習ではいつも先頭に立っているコケも空回り。そこへ2人のエースも得点してくれないとなると、それこそ去年、カラバフ(アゼルバイジャン)戦の2引き分けが致命的となり、CLグループリーグを3位敗退した悪夢が蘇ってくるようですが、幸いながらその日はモナコとクラブ・ブルージュがドローだったため、当面、アトレティコの2位は揺るぎそうにないのは不幸中の幸いだったかと。 ▽そんな彼らはこの週末、土曜午後8時45分(日本時間翌午前3時45分)からレアル・ソシエダ戦なんですが、この試合ではフアンフランが累積警告で出場停止。ビジャレアル戦で再度、ケガをしたヒメネスもお休みです。相手方での注目は4試合の出場停止が明けて、古巣を訪問し、リュカと兄弟対決となるテオなんですが、というのも彼は兄と一緒でカンテラ(アトレティコのユースチーム)育ちになのに昨年の夏、宿敵マドリーに移籍。今季はレンタルでソシエダに移り、初めてワンダのピッチを踏むからですが、あまりファンのpito(ピト/ブーイング)が大きくならないよう、プレーは控えめにしておいた方がいいかと。 ▽そしてアトレティコと同じ水曜、延期されていたリーガ3節のアスレティック戦を行い、1-1と引き分けた弟分のラージョは忙しなくも土曜午後1時にジローナとのアウェイ戦、レガネスも午後6時30分からレバンテに挑むんですが、どちらのチームもまずは降格圏からの脱出が目標になります。今のところ、残留ラインの17位アスレティックとの差は19位のラージョでも勝ち点3だけなので、距離ができる前に何とかできるといいのですが、こればっかりはねえ。 ▽もう1つの弟分、10位と穏やかな位置にいるヘタフェは日曜正午から、ベティスをコリセウム・アルフォンソ・ペレスに迎えるんですが、相手は木曜のヨーロッパリーグで名門ミランをサン・シーロで1-2と破り、士気が上がってそうなのが辛いところ。ローテーションでその試合には出場しなかった乾貴士選手は見られそうですが、柴崎岳選手がボルダラス監督の招集リストに入るかどうかは当日までわかりません。そんな調子でまたリーガ三昧の週末が来ますが、いよいよ来週は1部チームが参加するコパ・デル・レイ32強対決もスタート。火曜にブタルケで再びミニダービーとなるレガネスとラージョ、水曜に2部のコルドバのホームを訪れるヘタフェと、ミッドウィークの試合に慣れない彼らにとっては大変ですが、ここまであまりプレーしていない選手たちにはいい、アピールのチャンスになるはずですよ。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2018.10.27 23:00 Sat
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