ベンゼマがCL歴代4位の57得点! 格下に辛勝マドリーが公式戦6戦ぶり勝利もマルセロ負傷でクラシコに暗雲…《CL》

2018.10.24 06:02 Wed
Getty Images
▽チャンピオンズリーグ(CL)グループG第3節、レアル・マドリーvsビクトリア・プルゼニが23日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、ホームのマドリーが2-1で勝利した。
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▽前節、CSKAモスクワに大金星を献上した3連覇中の王者マドリーは、国内リーグでも連敗を喫し公式戦5戦未勝利(4敗1分け)と近年稀にみる泥沼の状況。今週末にバルセロナとの重要な“エル・クラシコ”を控える中、勝ち点3奪取必須の一戦に向けてロペテギ監督は直近のレバンテ戦から先発5人を変更。GKにケイロル・ナバス、最終ラインにナチョ、中盤にクロース、前線にベンゼマとベイルが復帰。また、右サイドバックにルーカス・バスケスが起用された。
▽公式戦6試合ぶりの勝利に向けて立ち上がりから攻勢に出るマドリーは、開始5分にクロースのCKからセルヒオ・ラモスが左ポスト直撃のヘディングシュートを放つなど押し込む入りを見せる。しかし、11分には前がかりなバスケスの裏のスペースをペトルゼラに取られてゴール左から続けて際どいシュートを許すが、ここはGKケイロル・ナバスのビッグセーブで凌ぐ。

▽思わず冷や汗をかいたホームチームだが、直後の11分にゴールをこじ開ける。右サイドで深い位置を取ったバスケスからファーサイドへ絶妙なクロスが出ると、これをフリーのベンゼマが難なく頭で流し込んだ。なお、公式戦8戦ぶりのゴールを挙げたベンゼマはCL通算得点を57ゴールに伸ばし、ルート・ファン・ニステルローイ氏(56点)を抜き歴代4位に浮上した。

▽ここから一気にマドリーペースで試合が進むかに思われたが、得点後も前がかるホームチームは試合を落ち着けることができず。イスコやベイル、ベンゼマとサイドを起点に再三の決定機を作る一方、30分と44分には相手のカウンターから左右のサイドの深い位置を取られて決定機を許す。だが、リンベルスキとホロソフスキがいずれもボックス内でのGKとの一対一を外したことで、辛くも1点リードで試合を折り返すことに成功した。
▽後半も立ち上がりにハヴェルにあわや同点ゴールという決定機を作られるなどピリッとしないマドリーは54分にイスコを下げてこれがトップチームデビューとなる20歳のウルグアイ代表MFのバルベルデを投入。すると、この交代が追加点をもたらす。55分、バイタルエリアでボールを受けたバルベルデがボックス内でDFを背負うベイルの足元にパスを付ける。ここでベイルのワンタッチパスに反応したマルセロがゴール左でのGKとの一対一を冷静に決めた。

▽この貴重な追加点で勝利を大きく手繰り寄せたマドリーだが、ここ数試合の鬱憤を晴らすべく積極的に3点目を奪いにいく。だが、ベイルやベンゼマがことごとく決定機をモノにできず。すると、78分には中央をあっさりと崩されてペナルティアーク付近からホロソフスキにゴール右隅へのシュートを決められて1点を返される。

▽ここからややバタつく展開を強いられたマドリーは試合終了間際に相手との接触で足首を捻ったマルセロがプレー続行不可能に。すでに3枚の交代枠を使い切っていたホームチームは4分のアディショナルタイムを10人で戦うことになるが、ここは粘りの戦いで何とか2失点目を許さず。そして、ホームで辛くも6戦ぶりの勝利を手にしたマドリーはグループ首位に返り咲いたものの、微妙なパフォーマンスにマルセロの負傷と今週末のクラシコに弾みを付けることはできなかった。

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