いつ立ち直るんだろうか…/原ゆみこのマドリッド2018.10.23 13:00 Tue

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▽「もう、そういう時代なんだ」そんな風に私が感じていたのは月曜日、マルカ(スポーツ紙)の行った次期レアル・マドリー監督に誰がいいかというアンケートでグティが41%。ダントツ1位になっているのを見た時のことでした。加えて、2位は18%でコンテ監督でしたが、12%の3位でソラーリRMカスティージャ(マドリーのBチーム)監督の名も。まあ確かにジダン前監督からして、あの懐かしきギャラクティコ時代にマドリーでプレーした選手。当時の同僚だったベッカムやロナウドはクラブ経営に乗り出し、ラウールも今年からユースチームの監督を務めているとなれば、票を投じた10万人のファンがその世代に指導者として、5試合連続で白星がない上、レバンテに負け、2009年以来の3連敗となってしまった不調のチームを救ってもらいたいと望む気持ちもわからないではない?

▽いえ、実際のところ、マドリー監督は人気投票で決まる訳ではありませんし、サンティアゴ・ベルナベウのミックスゾーンでAS(スポーツ紙)の顔見知りの番記者に訊いたところ、「ソラーリ?ダメダメ、2部Bのカステシージャを2年率いて、昇格プレーオフにも行っていないんだから。グティ(昨季マドリーのフベニルAを率いて、現在はベシクタシュでアシスタントコーチ)なら、喜んでトルコから来るかもしれないけど」と何か、ネガティブな反応でしたけどね。どちらにしろ「新監督がクラシコ(伝統の一戦、バルサ戦のこと)で躓いて、デビューからミソをつけたら大変だから、それまではロペテギ監督のままだろう」とのこと。

▽まあ、他のマスコの報道も大体、似た感じでしたが、加えて、この火曜のCLビクトリア・プルゼニ戦でも勝てなかったら、直ちにソラーリが暫定監督就任とか、クラシコで勝利してもロペテギ監督解任はもう決定しているなんて話も週明けには出ているんですが、チームが勝てない原因は決して監督だけのせいではありませんからね。期待通りの働きをしていない選手が複数いるだけでなく、イスコなどCL前日記者会見で「No podemos estar llorando por alguien que no ha querido estar aquí/ノー・ポデモス・エスタル・ジョランドー・ポル・アルギエン・ケ・ノー・ア・ケリードー・エスタル・アキー(ここにいたくなかった誰かのためにボクらは泣いている訳にはいかない)」と言っていたものの、クリスティアーノ・ロナウドのユベントス移籍に伴い、失った年間50ゴールを埋める大型補強がこの夏、なされなかったのは厳然たる事実。

▽それだけにペレス会長の責任を問う声も世間では大きいんですが、まあ、とりあえず、先週末のリーガがどうだったか、お話ししていかないと。土曜はマドリーが珍しく、お昼の試合でマドリッド勢の先陣を切ったんですが、相手がレバンテだったことと、おそらくケガから復帰したばかりということを考えて、ロペテギ監督はベイルとベンゼマをベンチに置いてスタート。それは別にいいんですが、まさか開始6分、ポスティゴの自陣からのロングボールをヴァランがクリアできず、好調モラレスにGKクルトワが破られてしまうなんてあっていい?

▽おまけに13分には再びヴァランがミスを犯し、ええ、今度はロジェールの蹴ったボールを腕に当ててハンドを取られたんですが、最初はFKだった判定がVAR(ビデオ審判)により、エリア内でのファールとされ、PKになってしまったのが運の尽き。ロジェールのシュートが決まり、15分になる前にレバンテが2点もリードしていたから、驚いたの何のって。

▽だって、私も丁度、代表戦週間前のヘタフェ戦で見ていたレバンテですよ。あの時はバルディの直接FKが決まって、0-1で勝ったものの、それ以外、ほとんどチャンスらしいものもなかったのに、この日は何度もマドリーの隙を突いてのカウンターが成功。43分にもロチーナがゴールを挙げ、このスランプの始まったセビージャ戦同様、前半で3失点では赤っ恥もいいところと思いきや、大丈夫。オフサイドで得点が認められたかったため、0-2のまま、後半を迎えることになります。

▽え、後半頭からベイル、15分にはベンゼマとセバージョスを投入して反撃したものの、結局、ゴールは26分、ベンゼマの折り返しをマルセロが決め、無得点記録をクラブ史歴代2位の481分で止めただけ。最後は1-2で敗戦してしまったマドリーだけど、ツキに恵まれない面もあったんじゃないかって? そうですね、前半はアセンシオ、後半もマリアーノのゴールがVARにより、オフサイドを取られてスコアに上がらなかったですし、「Disparamos 34 veces a porteria, 14 entre los tres palos/ディスパラモス・トレインタイクアトロ・ベセス・ア・ポルテリア、カトルセ・エントレ・トレス・パロス(ウチは34回シュートして、うち14回が枠内)。相手はたった2度撃っただけでゴールになった」とロペテギ監督が嘆いていた通りではあったんですが、とはいえ、レバンテの選手たちとの質の差は誰が見ても明らか。

▽そう、殊勲のパコ・ロペス監督ですら、「El talento tenia limite pero lo que no tiene limite es el sacrificio y el esfuerzo/エル・タレントー・テニア・リミテ・ペロ・ロ・ケ・ノー・ティエネ・リミテ・エス・エル・サクリフィシオ・イ・エル・エスフエルソ(才能には限りがあるが、献身と努力には限りがない)」と試合前、選手たちに言っていたぐらいですからね。2015年にグラナダ(現在は2部)のGKとしてベルナベウでプレーしたオイエルなど、その時、9失点という悪夢を経験。おそらくそのリベンジもあったんでしょうか、この日はその試合にも来てくれた友人たちを招待、セーブを連発して、チームが1点差で逃げ切るのに貢献していましたが、でもねえ。

▽ゴールが入るか入らないかが、これ程、ツキに左右されるんでしたら、月曜のバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場での記者会見では、「Si pretendéis ver a un entrenador hundido no miréis aquí/シー・プレテンデイス・ベル・ア・ウン・エントレナドール・ウンディードー・ノー・ミレイス・アキー(落ち込んでいる監督を見たいのなら、ここは見ないことだ)」と強気だったロペテギ監督も火曜午後9時(日本時間翌午前4時)からのビクトリア・プルゼニ戦ではまず、失点しないことを先に考えた方がいいかと。ちなみにその試合、やはり相手の知名度が低いせいか、CLでありながら、まだチケットが相当、売れ残っているよう。夜はちょっと寒くなって、もうジャケットが必要なマドリッドですが、goleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)が見られるかどうかは保証できないものの、丁度、観光に来ている方など、時間が合えば、観戦してみるのも楽しいかもしれませんよ。

▽そして同日、次の午後4時15分からの時間帯では弟分のレガネスがメスタジャでバレンシアと対戦したんですが、せっかくVARのおかげでガライがオスカル・ロドリゲスを後ろから蹴ったのが発覚。グンバウがPKを決めて後半17分に先制したものの、終盤にガヤのシュートがフアンフランに当たってゴールとなり、最後は1-1で引き分けることに。降格圏にいるレガネスですから、勝ち点3が取れなかったのは残念ですが、相手は今季、まだホームで未勝利とはいえ、CLに出ているチームですからね。今週土曜には再び、同じ街にあるシュタット・デ・バレンシアでレバンテ戦があるため、そちらで頑張ってほしいところです。

▽え、それで3位だったアトレティコは首位になれたのかって? はい、なれましたよ、たった15分間だけでしたけどね。レガネス戦に続いて始まった午後6時30分からの試合は私も近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に行って見たんですが、用心深いシメオネ監督はここ3年間、エスタディオ・デ・ラ・セラミカで負けているというデータを重視。今季のビジャレアルは不調であるにも関わらず、コケ、サウール、トマス、ロドリのcuatrivote(クアトリボテ/4人ボランチのこと)を採用することに。おかげで前半は失点しなかったんですが、同時に得点に繋がるようなプレーもなかったため、後半頭からロドリとカリニッチを下げ、レマルとコレアを投入したところ…。

▽その作戦が功を奏したのかどうか、後半6分の先制点はグリーズマンのFKをフネス・モリがクリアしようとしてボールが枠に弾かれて戻り、フィリペ・ルイスが「Siempre pensaba en marcar un tanto de cabeza antes de retirarme del futbol/シエンプレ・ペンサバ・エン・マルカル・ウン・タント・デ・カベッサ・アンテス・デ・レティラールメ・デル・フトボル(いつもサッカーを引退する前には頭でゴールを入れてやろうと考えていた)」というヘッドで初めて決めたものだったので、はっきりわからないんですけどね。ロドリを下げた効果は日を見るよりも明らかだったかと。

▽ええ、トーマスのボールロストでジェラールがGKオブラクに1対1で迫り、paradon(パラドン/スーパーセーブ)を余儀なくされたからですが、更に悪いことに20分にはエリア内の混戦でジャウメ・コスタのシュートがペドラツァに当たり、マリオ・ガスパールの前にこぼれ球が行くまでアトレティコの選手たちは呑気に傍観。彼が撃ったシュートがフィリペ・ルイスに当たって軌道が変わり、1点を返されてしまうって、もし私がオブラクだったら、きっと泣いてしまったかも。

▽でも世間から世界一のGKと称えられながら、UEFAにもFIFAにもベストGK最終候補に入れてもらえなかった彼はこんなことでは心が折れたりはせず。「A raiz del gol hemos dado un pasito atras, nos han metido atras/ア・ライス・デル・ゴル・エモス・ダードー・ウン・パシート・アトラス、ノス・アン・メティードー・アトラス(リードしてから、ボクらは1歩下がってしまった。下がらされてしまった)」(コケ)という、いつもの悪い癖が原因で始まったビジャレアルの攻勢から、最後の砦として、チームを守ってくれたんですよ。28分にはまたしてもジェラールとの1対1を防ぎ、その1分後には倒れながら、1人、ゴールに向かってきたバッカの足元からボールを押し出すという妙技を披露してくれるんですから、救世主とはまさにこのこと?

▽いくらアトレティコにも終盤、レマルが至近距離でヘッドを外すというチャンスがあったとはいえ、オブラクのおかげで1-1の引き分けで終われたと言っていい試合でしたが、シメオネ監督は首位に立てたのがリードしていた15分間だけだったにも関わらず、満足だったよう。ええ、当人も「El punto es importante, ante un rival dificil y la Liga es barbara/エル・プントー・エス・インポルタンテ、アテ・ウン・リバル・ディフィシル・イ・ラ・リーガ・エス・バルバラ(手強いライバル相手に勝ち点1は重要だし、物凄いリーガだ)。自分がスペインに来てから、メッシとロナウドが優勝を決めていたのに、全てのチームが競っている」と言っていましたしね。

▽うーん、その後、セビージャ戦でメッシが前腕の骨を折って退場するまでに2点に絡み、最後はバルサが4-2で勝って首位に戻ったのはともかく、日曜の結果などで最後はアトレティコがアラベスやエスパニョールにまで先を越され、5位になってしまったのは計算外でしたけどね。バルサとはたったの勝ち点差2ですし、4差の7位に落ち、敵のエースが全治3週間で欠場する最高のチャンスにカンプ・ノウに乗り込みながら、勝っても次節で順位を逆転できないお隣さんよりはずっとましだったかと。そんなアトレティコは水曜午後9時からのCLドルトムント戦に備え、日曜から練習を再開。火曜にはドイツに向かうものの、現地で国際見本市が開催中のため、ドルトムントに宿が取れず、今回はデュッセルドルフに泊まるそう。

▽まあ、開場のシグナル・インドゥラン・パルクまでは車で50分程と、そう遠い訳ではないんですが、相手は現在、ブンデスリーガ首位と絶好調。週末のシュツットガルト戦でも0-4と大勝していましたし、バルサから今季、レンタル移籍したパコ・アルカセルが8試合で11点と爆発していますからね。とりあえず去年と違って、モナコとクラブ・ブルージュに連勝しているため、余裕はあるものの、できればその試合、ビジャレアル戦で温存されたジエゴ・コスタがゴールを取り戻すキッカケとなってくれるといいんですが。

▽そして日曜正午にはラージョとヘタフェとのミニダービーのため、エスタディオ・バジェカスにいた私ですが、前半はどちらのチームも無得点で終了。試合が動いたのは後半18分、アントゥネスのクロスをフルキエがヘッドで決めると、その4分後にもホルヘ・モリーナから、アンヘルと代わったマタへのラストパスをアケメがオウンゴールにして、ヘタフェが2点のリードを奪います。おかげでしばらくしてアップしていた柴崎岳選手がボルダラス監督に呼ばれたんですが、29分にアケメのクロスをラウール・デ・トマスが技ありのvolea(ボレア/ボレーシュート)でゴールに入れ、ラージョが1点差に迫ったのが災い。守備陣の強化を優先され、アントゥネスに代わってブルーノが入ることに。

▽結局、「Ha habido muchas faltas, muchos parones y se favorece al equipo que no propone/ア・アビードー・ムーチャス・ファルタス、ムーチョス・パロネス・イ・セ・ファボレセ・アル・エキポ・ケ・ノー・プロポネ(ファールも止まっている時間も沢山あって、プレーしようとしないチームを利した)」とエンバルバも後で文句を言っていたように、残り時間はヘタフェの選手たちがよくピッチで倒れていたため、7分もあったロスタイムにも柴崎選手の出番はなかったんですが、まあこういう展開ではねえ。

▽ボルダラス監督も「Conoceis vosotros a algun equipo que cuando va ganando saque rapido y se de prisa?/コノセイス・ボソトロス・ア・アルグン・エキポ・ケ・クアンドー・ジャー・ガナンドー・サケ・ラピドー・イ・セ・デ・プリサ(勝っている時、早くボールを出してプレーを急ぐチームを君たちは知っているのか? )。W杯の世界最高のチームでもやることだ」と開き直っていたため、そのままヘタフェが1-2で勝ったことを悪く言うつもりはありませんが、何せ彼らもここ4試合、白星がありませんでしたからね。これで順位も9位と上昇しましたし、この日曜、落ち着いて乾貴士選手のいるベティスをコリセウム・アルフォンソ・ペレスに迎えられるのはいいことかと。

▽一方、ラージョは最下位ウエスカと同じ勝ち点5で19位なんですが、今週は延期されていた3節のアスレティック戦が水曜午後7時からエスタディオ・バジェカスであり、土曜にもジローナ戦があるため、気合さえあれば、一気に浮上することも可能。そうなれば、ミチェル監督もきっと続投できると思いますし、何よりヘタフェ戦の後、スタンドに残って熱いエールを送っていたファンを喜ばせることができるはずですが…やっぱり昇格1年目はイロイロ、大変ですよね。
【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
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悔やんでも後の祭り…/原ゆみこのマドリッド

「やっぱり最初が肝心だったのよ」そんな風に私がやるせない思いを感じていたのは水曜日、マドリッド勢のコパ・デル・レイ16強対決2ndレグの結果が出揃った時のことでした。いやあ、ワンダ・メトロポリターノのプレスルームでレガネスが兄貴分のレアル・マドリーに一矢を報いるのを見た後、長々とメトロに乗って自宅に着いた頃にはすでに試合は終わっていたんですけどね。いくらブタルケのサポーターの後押しがあったとて、3点差を引っくり返すまでには至らず、前日にプレーしたヘタフェも1stレグで先勝していたおかげで2ndレグを1-1と引き分けても突破。対照的に先週、アウェイで1-1だったアトレティコは2試合目も引き分けたのが仇となり、準々決勝に行きそびれてしまったから。 いえ、話は順番にしていかないといけません。まず火曜に霧煙るホセ・ソリージャでバジャドリーに挑んだヘタフェはエースのホルヘ・モリーナをベンチ待機にし、アンヘルと19歳のカンテラーノ(ヘタフェBの選手)、ウーゴ・ドゥロで前線を組んだんですが、これが大当たり。前半30分、ボールを追ってエリア内深くに入ったドゥロがアントニートに足を引っかけて倒れたところ、うーん、このシーズン前半、ヘタフェは不可思議なVAR(ビデオ審判)裁定に何度も煮え湯を飲まされていたからですかね。丁度、その日の昼間、ラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会本部で審判委員会が最初の運用実績報告があり、例に出した事例が関係者の怒りを増幅させたせいもあったか、しばしの間を置いて、VARのおかげでペナルティが宣告されることに。 このPKをアンヘルが決め、ヘタフェが先制したんですが、後でボルダラス監督は「最後の瞬間、相手が後ろから触れたから、ペナルティだとウーゴは言っている。Es un chico del filial que nunca finge ni se tira. Debo creerle/エス・ウン・チコ・デル・フィリアル・ケ・ヌンカ・フィンヘ・ニ・セ・ティラ。デボ・クレエルレ(Bチームの子だし、やられたふりをしたり、ダイブしたこともない。信じるべきだよ)」と擁護していましたが、アントニートの弁によると真逆。曰く、「彼は少し接触があったけど、自分がボクに当たったんだと言っていたから、ペナルティを取られたのにはビックリした」のだとか。 もちろんこの判定にはカンカンだったバジャドリー勢ですが、後半4分にはそのアントニートのクロスをベルデがvolea(ボレア/ボレーシュート)で決めて同点に持ち込み、昨季このチームで33ゴールを挙げ、1部昇格の原動力となり、ヘタフェへの移籍を勝ち取ったマタが30分過ぎに凱旋出場。スタンドから温かい拍手を浴びた後、残り7分にはブルーノがオスカル・プラーノにエリア内でcodazo(コダソ/肘打ち)を見舞ったとして、PKで勝ち越すチャンスもあったんですけどね。アルカラスがGKダビド・ソリアの正面に蹴ってしまい、逆転にはあと2点が必要だった相手はここで撃沈。総合スコア2-1で勝ち抜けたヘタフェは金曜にアラベスをコリセウム・アルフォンソ・ペレスに迎えるヨーロッパリーグ出場圏の直接対決の後また2週間、ミッドウィークにも働くハードスケジュールをこなすことになりましたっけ。 そして翌水曜、厚めのヒートテックを着用してワンダに出かけた私でしたが、グリーズマンがベンチだったにも関わらず、アトレティコの気合の入った序盤には感心させられたもの。ええ、実際、早くも12分にはゴディンが自陣から放ったロングボールをカリニッチが受け、ジローナから先制点を奪ったとなれば、これで総合スコアは2-1、後はいつも通り、一歩引いて逃げ切るに違いないと誰もが思ったのでは? でも何故か、この日の彼らはリードしても攻勢を緩めなかったんですよ。32分にはコレアのシュートがGKイライソスに弾かれたボールをカリニッチが押し込みながら、最後の敵よりヒザが前に出ていたことがVARにより発覚。オフサイドでスコアに上らなかったのはともかく、その4分後にはカウンターを喰らい、DFがクリアしたクロスをフリーだった若干19歳のバレリが胸でトラップ、そのまま撃ち込まれ、追いつかれてしまったから、さあ大変!さすが昨季昇格して以来、アトレティコとの4試合全てを引き分けているジローナというか、あらやだ、このままだったら、極寒の中で延長戦じゃないですか。 いやあ、そんな些細な懸念は後半早々、吹っ飛んでしまったんですけどね。実はアトレティコは試合前、ビトロがケガで招集リスト落ちをしていたんですが、11分にはサウールも敵の接触プレーのせいで左太ももに打撲を受け、ロドリと交代。その2分後にはFKから、折しも今週末のリーガ戦に出場停止となるため、レギュラーながら先発してきたストゥアーニがヘッドでジローノの2点目を入れてしまったとなれば、もう一体どうしたものか。マテウ・ラオス主審はウルグアイ人同士の骨肉の争いでゴディンがストゥアーニに倒されたという抗議を聞き、VARで確認もしてくれたものの、ファールはなしの判定。そう、これでアトレティコは勝ち抜けるためにあと2点が必要になったんですよ! でも大丈夫。当然、即座にグリーズマンを投入したシメオネ監督でしたが、その効果は覿面で、20分には彼がカリニッチ経由でエリア内にボールを送り込み、コレアが同点ゴールをゲットしてくれます。この日のアトレティコは珍しいぐらいにイケイケだったため、あと1点ぐらい何とかなりそうな気配はあったんですが、33分にアリアスが決めたゴールは再び、VAR判定で足1つ分オフサイドとされ、得点にならず。それでも39分にはレマルが敵DFの頭を超えるパスを送り、ゴール左脇の角度のない位置から、シュートを入れてくれたとなれば、グリーズマンがチームでずば抜けた高給取りであることを誰も批判なんてできない? うーん、当人もユニフォームを脱いで祝っていましたし、私も滅多に見られないアトレティコの見事なremontada(レモンターダ/逆転劇)に感動していたんですけどね。やはり慣れないことはあまりしない方がいいのか、まさか43分になって、トマスがセンターでボールをロスト。ここからジローナの速攻カウンターが始まり、最後はボルハ・ガルシアのシュートをドゥンビアが方向を変えてGKアダンを破り、3-3の同点って、開いた口が塞がらないとはまさにこのことだったかと。ええ、いくら再三のVAR待機でロスタイムが6分もあったとて、ここからまた2点を取るなんていう常軌を逸した奇跡なんか、無理に決まっていますって。 結局、アトレティコは総合スコア4-4、アウェイゴール差で敗退してしまったんですが、これには試合後の記者会見に出てきたコケなども、「ジローナに勝つために何をすればいいのか、ボクにはわからないよ。Se ha visto un gran Atlético/セ・ア・ビストー・ウン・グラン・アトレティコ(皆、偉大なアトレティコを見たはず)。ウチは5回ゴールを入れながら、3点しか認められなかった。相手は凄く効率が良くて、3度の枠内シュートで3点取った」と嘆いていましたけどね。何より怖いのはせっかく、彼らにも見応えのあるサッカーができることを示しながら、結果伴わなかったことによる今後の反動です。 ええ、シメオネ監督も「A veces se juega bien y no se pasa... yo prefiero jugar mal y pasar siempre/ア・ベセス・セ・フエガ・ビエン・イ・ノー・セ・パサ…ジョ・プリフィエロ・フガール・マル・イ・パサール・シエンプレ(時にはいいプレーをしても突破できない…私は悪いプレーをして常に勝ち抜けることの方を好む)」と言っていましたが、この経験に懲りて、もしやこの先、一旦リードしたら最後、アトレティコは完全に自陣に閉じこもってしまうかも。いえまあ、この土曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)からのリーガ戦の相手は最下位ウエスカですから、そこまで極端にはならないかもしれませんけどね。ここはもう開き直って、2月のCL16強対決ユベントス戦1stレグまでの4週間、週1ペースの余裕日程が続くのを利用して、攻撃力を生かしながら、守備力も落とさない訓練を積んでくれたらいいと思います。 一方、丁度、アトレティコの試合が終わった後にレガネス戦2ndレグのキックオフを迎えたお隣さんはというと。先週、サンティアゴ・ベルナベウで3-0と勝利し、余裕のあったマドリーはセルヒオ・ラモスとモドリッチが休養。週末のベティス戦でベンゼマが右手小指を骨折、マリアーノもリハビリ中に再びケガをしてしまったため、ビニシウスをCFにして、後ろにルーカス・バスケス、イスコ、マルセロが並ぶ4-2-3-1のシステムでスタートすることに。すると、ようやくソラリ監督に先発として使ってもらえたイスコに前半29分、アピールのチャンスが巡ってきたんですが、残念ながら、そのシュートはレガネスの右SB、ファンフランに防がれてしまいます。 間が悪かったのはその直後、この冬の市場でレガネスに加入したFWブライトワイトが得点。一度はシュートを枠に弾かれたものの、ゴール前の混戦からGKケイロル・ナバスが押し戻したボールを蹴り込んで反撃の狼煙を上げたんですよ。これでマドリーも動揺したか、マルセロなど、その日は後ろにレギロンがいて左SBとしてプレーしていたにも関わらず、キャプテン権限でポジションを代わってしまうし、おかげでハーフタイムにはソラリ監督がレギロンを下げ、セバージョスを入れないといけない始末。イスコも後半22分にはカンテラーノ(RMカスティージャの選手)のFWクリストと交代させられてしまいましたしね。 実際、ナバスのparadon(パラドン/スーパーセーブ)なしでは1-0では済まなさそうでしたが、そこは「La eliminatoria se fue en la ida, sobre todo después del segundo gol/ラ・エリミナトリア・セ・フエ・エン・ラ・イダ、ソブレ・トードー・デスプエス・デル・セグンド・ゴル(勝負は1stレグでついていた。とりわけ2点目を取られた後はね)」(ペジェグリーニ監督)という2ndレグ。最後はブタルケで初めてマドリーに勝てたことだけでレガネスは満足だったよう。同様に最後のチャンスでマンチェスター・シティから来て3試合目の出場となるブラヒム・ディアスのシュートもポストに阻まれ、引き分けに持ち込めなくても「El partido fue flojo, pero me quedo con que pasamos la eliminatoria/エル・パルティードー・フエ・フロッホ、ペロ・メ・ケド・コン・ケ・パサモス・ラ・エリミナトリア(ピリッとしない試合だったが、勝ち抜けたことで良しとするよ)」(ソラリ監督)というマドリーですが、いやあ。今季は一体、いつになったら、名前にふさわしい強さを見せてくれるんですかね。 そんな彼らは今週末、サンチェス・ピスファンで同じ勝ち点ながら、順位は1つ上の3位、やはり水曜のコパ2ndレグでは0-1とアスレティックに負けながら、総合スコア3-2で準々決勝進出を決めたセビージャと土曜の午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)から対決するんですが、そろそろ負傷から戻ってきそうなのはGKクルトワ。いえ、ナバスは彼の不在中、立派にゴールを守っていたんですけどね。リーガとCLの正GKは前者で変わらず、木曜にカシージャのリーズへの移籍が決まったため、第3GKはルカ・ジダンになるようです。その他、クロース、マルコス・ジョレンテ、アセンシオ辺りも復帰が近そうですが、ベンゼマなどは指にカバーをしてこの試合に出場予定、翌日曜に手術を受けるとあって、その後いつ戻って来るのかが気になるところかと。 そしてレガネスは日曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)から、カンプ・ノウに乗り込むんですが、木曜のコパでは相手のバルサに予想もしない逆境が発生。いえ、試合ではレバンテを3-0と下し、1stレグの2-1負けをあっさり逆転したんですが、何とその1週間前の試合に出たカンテラーノ(バルサBの選手)のチュミにalineraion indebida(アリネラシオン・インデビダ/不正な出場)の疑いがかけられたんですよ。というのも彼は先週末の2部Bのリーガ戦で累積警告になっていて、規則ではその処分を済まさないとトップチームの試合に出られないとなっているにも関わらず、バルベルデ監督が起用してしまったからですが、レバンテが告発するなら、当該の試合の後、48時間以内でないといけないという決まりもあって、どうなるかはまだ不明。 コパ準々決勝の組み合わせ抽選がある金曜午後5時までに結論は出ないかもしれませんが、何せ2015年にはマドリーが前シーズン、レンタル先のビジャレアルでコパ次戦出場停止となっていたことに気がつかず、チェリシェフ(現バレンシア)を使い、カディス(2部B)との32強対決1stレグで勝ちながら、2ndレグ前に失格敗退となったという悲惨な前例がありますからね。この騒ぎで相手が少しでもやきもきしてくれていれば、シーズン前半戦で勝っているレガネスだけに勝機もあるかもしれませんが、さて。ちなみに同じ日曜にはラージョもレアル・ソシエダとエスタディオ・バジェカスで対戦。こちらもいよいよ、残留ラインまであと勝ち点2と近づいてきただけに、いい結果を出してほしいところです。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2019.01.18 12:00 Fri
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先週末は☆☆☆☆☆…/原ゆみこのマドリッド

「めでたい結果になったもんだ」そんな風に私が喜びを噛みしめていたのは月曜日、マドリッドが前代未聞の1部リーグ5チーム体制になった今季、全員が揃って勝利したのはこの19節が初めてだと知った時のことでした。いやあ、20のうちの5チームですから、それこそダービーがないリーガ戦の方が珍しいくらいとあって、ようやくシーズン半分を終了した時点でのビンゴだったんですけどね。しかもうち4試合が1点差での決着とあって、とりわけ日曜最後に試合をしたレアル・マドリーなど、かなり危うい感じがしないでもなかったんですが、とりあえず、どんなだったか、順にお話ししていくことにすると。 金曜に先陣を切ったのは昨年中にコパ・デル・レイ32強対決で同じ弟分のレガネスに敗退したラージョで、長らく降格圏に沈んでいるため、懸念も一番大きかったんですけどね。年が変わったことで運気が変わったのか、前節にバジャドリー戦で勝利したことで勢いがついたのか、セルタをエスタディオ・バジェカスに迎えた試合では撃ち合って堂々勝利。ええ、開始4分にラウール・デ・トマスが直接FKで先制した後、12分にはアラウホ、17分にはアブドゥライ・バの与えたPKをマキシ・ゴメスに決められ、あっさり逆転されてしまったものの、38分には再びR.D.Tがスコアをイーブンに戻してくれたから、助かったの何のって。 おまけに彼は後半31分にもゴールを挙げ、ハットトリックでラージョを逆転に導いてくれたんですが、これみよがしのゴールゲッターぶりに、CF不在に悩むレンタル元の兄貴分が悔しい思いをするのは決して初めてのことではなし。近年でもモラタ(チェルシー)、マリアーノといった例がありますが、RMカスティージャ(マドリーのBチーム)出身組の出戻りは成功率があまり高くありませんからね。一応、この冬の市場での帰還のオプションはないそうですが、この日はロスタイムにベベもゴールを入れ、4-2で大勝、順位も1つ上がったラージョとはいえ、17位のセルタとはまだ勝ち点差が2。ホーム連戦となる日曜のレアル・ソシエダ戦でもきっと、ミチェル監督にはラウール・デ・トマスの決定力が必要になりそうです。 そして土曜には残りの弟分2チームがプレーしたんですが、正午からブタルケに最下位ウエスカを迎えたレガネスは後半38分にジョナタン・シウバのラストパスをエン・ネシリが流し込み、これが決勝点となって1-0で勝利。相手のGKサンタマリアがジョナタン・シウバやエル・ザールのシュートをparadon(パラドン/スーパーセーブ)しなければ、もっと余裕のあるスコアで勝てていたはずですが、この勝ち点3で順位も13位と上昇したため、この日曜のカンプ・ノウ訪問に余裕を持って挑めるかと。ええ、コパ16強対決では先週の1stレグでマドリーに3-0と完敗してしまった彼らですからね。 となれば、折しもエースのカリーソがウエスカ戦で足首を捻挫してしまったこともあり、水曜にブタルケでの2ndレグで奇跡のremontada(レモンターダ/逆転劇)を夢見るより、2-1でバルサに勝利して、世間を驚かせたシーズン前半戦の再現を目指す方がもう1つの兄貴分にもいい顔ができない?そんなレガネスはこの冬の市場で活発に動いていて、すでにGKセランテはJ2のアビスパ福岡に移籍。1月上旬にはFWブライトワイトをミドルスブラからレンタルしたかと思えば、マウロ・ドス・サントスに続き、この月曜にはラウール・ガルシアとも契約を解除し、オヘダもコルドバ(2部)に行くことに。手薄になった左SBにはマドリーからレンタルで修行に来ている19歳のGKレニンに話し相手ができるようにですかね。同じウクライナ人の21歳、クラベツをルゴ(2部)から、移籍金250万ユーロ(約3億円)を払って獲得していましたっけ。 一方、土曜の夜にビジャレアルとのアウェイ戦に臨んだヘタフェはベテランFWたちが活躍して1-2で勝利。後半7分に36才のエース、ホルヘ・モリーナのゴールで先制すると、31分にはカブレラがバッカのシュートをクリアしようとしてオウンゴールにしてしまったものの、41分にモリーナと交代でピッチに入った32歳のアンヘルが更に違いを見せます。30歳のマタからラストパスを受け、vaselina(バセリーナ/ループシュート)で勝ち越し点を入れてくれたとなれば、27歳のグアルディオラや23歳のアレホがコパ要員となってしまうのは仕方ない?同じことは26歳の柴崎岳選手にも言えるんですが、当人は今、アジアカップの日本代表に参加中ですからね。この火曜、やはり交代出場したアンヘルのゴールで1-0と勝った1stレグのリードを持って挑むホセ・ソリージャでのバジャドリー戦2ndレグでもアピールができないのはホント、間が悪いですよね。 え、この勝利のおかげでヨーロッパリーグ出場圏の6位に上がったヘタフェが金曜にはいよいよ、5位のアラベスをコリセウム・アルフォンソ・ペレスに迎えるのも楽しみだけど、やっぱり気になるのは日曜にプレーした兄貴分たちの出来の方じゃないかって?そうですね、まずは快晴ながら、気温の低かった午後1時、大勢のファンが詰めかけたワンダ・メトロポリターノでレバンテ戦をスタートさせたアトレティコというと。いやあ、いきなり開始8分でサビッチがダウン、左足のハムストリングの肉離れで全治1カ月という重傷を負い、ヒメネスと交代したのは今季のDF勢にありがちなことながら、ショックでしたけどね。もっと残念だったのは10分、カウンターからファンフラン、ビトロが繋ぎ、最後はコケがゴールを入れながら、VAR(ビデオ審判)により、得点が認められなかったことかと。 というのも最初、自陣でロドリゴがバーディからボールを奪った際、「Tenía claro que la jugada que la iba a revisar/テニア・クラーロ・ケ・ラ・フガダ・ケ・ラ・イバ・ア・レビサール(あのプレーは見直されるってわかっていたよ)。ボールは相手が持っていたし、ボクは前に出ようとして、腕をちょっと使ったから」と当人も後で認めていたんですが、いやでも、それってゴールが決まった後に問題にすること?おかげで相変わらず、「攻撃陣があまり良くなかった。Yo el primero, fallando pases, me pesaban las piernas/ジョ・エル・プリメーロ、ファジャンドー・パセス、メ・ペサバン・ラス・ピエルナス(まずボクがね。パスミスとか、とにかく足が重かった)」(グリーズマン)だったアトレティコは無得点のまま、ハーフタイムに入ることに。 それでも捨てる神あれば拾う神ありで、後半には彼らにツキが巡ってきて、ええ、12分、エリア内でトマスが折り返したパスが倒れていたブクチェビッチの腕に当たり、審判がペナルティを取ってくれたんですよ!うーん、これにはパコ・ロペス監督など、「今季協会から回ってきた通達では地面について体を支えている手に当たったプレーはハンドを取らないことになっていた」と後で抗議していましたけどね。VARでも判定は覆らず、グリーズマンがPKをしっかり決めてくれたため、ようやくアトレティコが1点をリードできたのは大きかったかと。 その後は滅多にない60%にもなるポゼッションとGKオブラクがモラレスの至近距離シュートを弾いてくれたおかげもあって、1-0のまま、勝った彼らでしたが、実はPKの1点のみで勝利するのは年内最後のエスパニョール戦に続いて、ホームでは2試合連続。それでもファンの熱い応援が衰えることはありませんでしたし、「Al final 1-0 es la misma victoria que 8-0, así que estamos contentos/アル・フィナル・ウノ・セロ・エス・ラ・ミスマ・ビクトリア・ケ・オチョ・セロ、アシー・ケ・エスタモス・コンテントス(最後は1-0でも8-0でも同じ勝利だから満足だよ)」(ロドリ)というのは、だったら1度くらい8点取ってみせてよというツッコミは置いておいて、本当ですからね。 何よりアウェイであまり勝てていない今季だけにホームでの白星はマストなんですが、実はここ4試合、アトレティコの得点は1点のみで、その全てがグリーズマンのものというのはかなり心配かと。おかげで先週ミッドウィークのコパ16強対決ジローナ戦でも彼にお休みを与えることができず、結果も1-1だったため、この水曜午後7時30分(日本時間翌午前3時30分)、ワンダでの2ndレグでも妥協して、せいぜいベンチ待機となれば、ジエゴ・コスタがリハビリを終えて戻って来る2月まで当人の体力がもつかどうか。 おかげで先日など、モラタ獲得の噂が急浮上、この日曜には当人と奥さんのイタリア人モデル、アリス・カンペッロさんがマハダオンダ(マドリッド近郊)のシュダッド・デポルティバ・ワンダ前にあるパステレリア(パンやスィーツのお店)、アトゥエルで目撃されたなんて情報まで入ってきたんですが、え、アトレティコはグリーズマンの超高額年棒のせいで、もう今季の人件費枠が残ってなかったんじゃないかって?はい、その通りで、いくらモラタが給料引き下げに前向きだからといって、誰か選手を売らない限り、何とかなるもんじゃないんですけどね。早くも候補はジェルソンとカリニッチと言われていますが、さて。ちなみに子供時代はアトレティコのカンテラ(ユース組織)でコケやデ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)と一緒にプレーした彼ですが、その後はお隣さんに河岸を変えたため、ファンからはあまり歓迎するコメントが聞かれないのも難しいところですかね。 そして夜にはマドリーがベティスと対戦したんですが、キックオフから5人DF体制が敷かれていたのに目を丸くしてしまったのは決して、私だけではなかったのでは?だってえ、今季はペジェグリーニ監督がシステム変更してから、レガネスの調子が上向いてきたり、シメオネ監督もその手の敵を攻略しあぐねた挙句、逆療法で自らもCB3人にして、やっぱりダメだったりと他のチームではそういう手もありなんですけどね。まさかバラン、セルヒオ・ラモス、ナチョを並べ、右にカルバハル、左にレギロンなんて、こんなの天下のマドリーの沽券に関わるんじゃ。 それでもベティスが「マドリーが5人DFで出てきたせいで少し混乱した」」(セティエン監督)前半12分、カルバハルのシュートが敵DFに当たり、戻って来たボールをモドリッチが撃ち込んで先制ゴールにした時は結構、やるじゃないかなと思ったもんですけどね。ケチがついたのはアトレティコ風に敵にポゼッションを70%以上譲ってカウンターに賭けていた38分、せっかくバルベルデが独走したにも関わらず、フィニッシュ直前でボールを奪われてしまったのと、ハーフタイム入り直前、バルトラに押されたベンゼマが地面に手をついた際、右手小指を骨折してしまったことからだったでしょうか。 何せ、今はベイルもアセンシオもマリアーノも負傷中、ルーカス・バスケスもこの試合、前節の退場で出場停止だったため、先週は風邪で練習を休んでいたビニシウスまで、何度もタックルを浴びせたバルトラに「立っているより地面に倒れている方が多かった。ダイブするなよと言ったら、me ha llamado hijo de... bueno, se ha acordado de mi madre tres veces/メ・ア・ジャマードー・イホ・テ…ブエノ、セ・ア・アコルダードー・デ・ミ・マドレ・トレス・ベセス(…の息子って呼んで、いや、ボクの母を3度、思い出させてくれた)」と、惨々に言われながらも出ざる得ない緊急事態だったマドリーですからね。 結局、後半のピッチにベンゼマは戻って来ず、RMカスティージャのFWクリストフが入ったんですが、ボールはほぼベティスが独占、こんなにも自陣エリア近くに大勢いて守っているマドリーを見るのはファンにとって、屈辱的だったかと。そんな中、とうとう21分にはロ・チェルソのスルーパスがカナレスに通り、クルトワの代わりを務めたGKケイロル・ナバスが破られてしまったとなれば、年明けのレアル・ソシエダ戦に負け、首位バルサとは勝ち点差10、その直前のエイバル戦での勝利で13にまで開いていた彼らは一体、どうしたらいい? いやあ、絶体絶命の窮地を救ったのはまず、ベティスの同点ゴールを挙げたカナレスからして、以前、マドリーでプレーしていたのもそうなんですが、「El fútbol tiene esta magia de que el ex siempre hace daño/エル・フトボル・ティエネ・エスタ・マヒア・デ・ケ・エル・エックス・シエンプレ・アセ・ダーニョ(サッカーには常に元選手が打撃を与えるというマジックがある)」(ソラリ監督)というオチだったんですよ。ええ、28分、レギロンに代わってピッチに入ったセバージョスでしたが、2年前まで古巣だったベニト・ビジャマリンのファンから容赦ないpito(ピト/ブーイング)を受けたことに発奮。 ホアキンがセンターでボールを失い、エリアに向かったカセミロがカルバーリョに倒されてFKを獲得した42分、「Quería reivindicarme/ケリア・レイビンディカールメ(アピールしたかった)」とラモスにキッカーを譲ってもらうと、「GKのパウはスペイン代表でよく知っていたし、カセミロに軌道が見えないように前に立つように言った」のだそう。おかげでボールが壁の隙間を抜けてネットに入り、土壇場でマドリーが勝ち越し点をゲット。そのまま1-2で終わりましたが、試合後、普通だったら炎上もののこの日のプレースタイルにあまりマスコミの批判が向かなかったのは、これ以上、負けが込んだら、ロペテギ監督に続いてソラリ監督も早々に解任となって、マドリーの今季がシーズン前半で終わってしまう恐れがあったから? いやまあ、とにかく今はベンゼマも含め、前線以外にもクロース、マルコス・ジョレンテら、計7人もの選手が負傷中。月曜にはバジェホもハムストリングのケガで新たにリストに加わり、古今未曾有の人手不足の彼らですからね。それだけにベティス戦でもプレー時間をもらえなかったイスコとソラリ監督の断絶ぶりはかなりなものがあると伺われるんですが、大丈夫。今週は水曜午後9時30分(日本時間翌午前5時30分)から、レガネスとのコパ16強対決2ndレグがありますから、同様に出番のなかったマルセロと一緒にアピールするチャンスはきっともらえるかと。むしろ怖いのは土曜のセビージャ戦で、誰も回復しなかったら、サンティアゴ・ベルナベウで5人DF制…いや、ホームサポーターの前でそれだけはないと信じたいです。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2019.01.15 14:30 Tue
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だからって油断はできない…/原ゆみこのマドリッド

「そこそこ妥当な結果だったかも」そんな風に私が納得していたのは木曜日、コパ・デル・レイ16強対決に生き残っているマドリー勢の1stレグの結果を見比べていた時のことでした。いやあ、何せ今季はスペインの首都を本拠とするチームがリーガの4分の1に当たる5チームもあるため、互いに潰し合いになる可能性は元々、高かったんですけどね。1部チームが最初に参戦する32強対決から弟分ダービーとなり、レガネスがラージョをコパ敗退で降格圏脱出に専念させてあげたかと思いきや、しばらく前まで彼らとご一緒していた彼らも16位まで上がったとはいえ、まだ18位と勝ち点2差しかありませんからね。 となると、やはりリーガに専念すべきと兄貴分が1stレグで引導を渡してあげたのも思いやりからだった? 実際、コパを勝ち抜き続けると1月中全てのミッドウィークが試合で埋まってしまい、ヨーロッパの大会で普段から慣れていないチームだと、週末のリーガに響くこともなきにしろあらず。逆にそれがビッグクラブだと、あまり早い段階で敗退したりすると外聞が悪かったりするんですが、まだまだ決勝までの道のりは長いですしね。今はまだ、バルサの5年連続コパ優勝を阻んでくれるマドリー勢が出てこないかと私も見守っているしかないんですが…。 え、それで水曜の3試合はどんな様子だったのかって? 最初にキックオフしたのはアトレティコだったんですが、いやあ、ああも自分の予想が当たるとは。元々、少数精鋭のチームであるため、GKオブラクをアダンに変えたぐらいと、このジローナ戦ではローテーションをほとんどしなかったシメオネ監督なんですが、期待に背かず、働いてくれたのはグリーズマン。ええ、前半10分にカリニッチが出したパスに駆け込んでシュートしたところ、GKイライソスに当たったボールが枠にも助けられ、先制ゴールになったから、どんなに有難かったことか。 でもねえ、昨季も今季も勝利を挙げていないモンティリビだったせいですかね。相手はリーガ重視でエースのストゥアニ、ペドロ・ポロ、フアンペとレギュラー選手を何人も温存していたにも関わらず、34分にはロサノが山なりに放ったシュートをアダンが手に触れながら、「Es un balón que se dificulta por el aire/エス・ウン・バロン・ケ・セ・ディフィクルタ・ポル・エル・アイレ(空中で難しくなるボールだった)」と、その日は風が強かったせいもあったのか、止められなかったんですよ。おかげでせっかくのリードも泡と消えてしまうことに。 そこで昨季のコパ準々決勝のセビージャ戦で退場し、この試合で最後となるベンチ入り禁止処分をマスコミ用のボックス席で過ごしていたシメオネ監督は後半頭から、カンテラーノ(アトレティコBの選手)のモンテーロをコレアに代え、久々に中盤に戻って気分良くプレーしていたサウールを左SBに移すという手を打ったんですが、やはり相性の悪いスタジアムというのはあるんですかね。「ウチは2ndレグに向けていい結果を出すために来た。Tampoco veo mal el empate/タンポコ・ベオ・マル・エル・エンパテ(引き分けも悪くないよ)。ホームのファンの前で決着がつけられるし」(ヒメネス)という思いもあったせいか、唯一ゴールが期待できるグリーズマンも15分にはトマスと交代。当然のように試合はそのまま1-1で終わってしまいましたっけ。 まあ実際、アウェイで1点を取っているため、来週水曜のワンダ・メトロポリターノではスコアレスドローでも勝ち抜けられるというのは慰めにはなりますしね。気になるのは年初からこんな皆勤を続けていると、CL決勝トーナメントが始まる2月前にグリーズマンが疲れてしまうんじゃないかということですが、その頃には左足の小指中足骨のボルトを入れ替える手術をした母国ブラジルから帰還。今はマハダオンダ(マドリー近郊)の練習場でリハビリに励んでいるジエゴ・コスタが復帰している予定ですからね。それまではこの日曜正午(日本時間午後8時)からのレバンテ戦を始め、何とかグリーズマン、コレア、カリニッチらで乗り切っていくしかありません。 そしてアトレティコに1時間遅れてキックオフしたコリセウム・アルフォンソ・ペレスではヘタフェがバジャドリーに1-0で勝利。グアルディオラ、ロベル・イバニェス、イバン・アレホをスタメンに並べ、前線にローテーションをかけながら、「En la segunda parte ha sacado a todo el arsenal que tiene/エン・ラ・セグンダ・パルテ・ア・サカードー・ア・トードー・エル・アルセナル・ケ・ティエネ(後半に持てる戦力の全てを投入した)」と相手のセルヒオ監督も言っていた通り、ボルダラス監督が最後の20分からホルヘ・モリーナ、ポルティージョ、アンヘルとレギュラー陣をピッチに入れたのが実りました! ええ、後半ロスタイムにモリーナのシュートをGKジョエルが弾いたところ、アンヘルが頭で押し込んで虎の子の1点を奪っているんですから、見事なものじゃないですか。 ただまあ、こちらは来週火曜の2ndレグがホセ・ソリージャということでまだ、準々決勝進出は安泰とは言えないんですが、ヘタフェはリーガでも7位とかなり、余裕のある位置につけていますからね。土曜のビジャレアル戦もアウェイなため、ちょっと移動が続いて大変ですが、相手も火曜にはコパでエスパニョールと戦っていますし、このままマドリー第3のチームの座を維持できるといいですよね。 そして水曜最後の時間帯にはレアル・マドリーがレガネスを迎える一戦がサンティアゴ・ベルナベウで始まったんですが、いやあ、先週末のレアル・ソシエダ戦に続き、観客の入りの悪かったことと言ったらもう。ええ、今季最低の4万4000人だったそうですが、前半のプレーぶりではそれも仕方なかったかと。この冬、ミドルスブラからレンタルで加入した弟分チームの新人FW、ブライトワイテに撃たれたシュートが入っていたら、それこそどうなっていたかわかりませんが、レガネスには「左SBはラウール・ガルシアを予定して練習していたが、彼の祖父が亡くなって、ガリシアに行かないといけなくなった」(ペレグリーノ監督)という不運が。 おかげでこのところ定番になった5DF制の左SBを本職ボランチのグンバウが務めていたところ、ハーフタイム間近、オドリオソラをエリア内で倒してしまったから、さあ大変! ペナルティとしては少々、微妙でしたが、与えられたPKをセルヒオ・ラモスが決めて、マドリーがリードします。更なる打撃となったのは後半24分の失点で、レガネスのキャプテン、ブスティンサが自陣エリア近くでパスをベンゼマに出すという大ポカを犯し、ビニシウスのラストパスをルーカス・バスケスが決めて点差が拡大。33分にはとうとう、これまで決定力不足で苦労していたビニシウスまでオドリオソラのクロスをvolea(ボレア/ボレーシュート)で叩き込み、3-0になったとなれば、もうこれで勝負ありですよね。 いえ、昨季などはこのレガネスに準々決勝、ホームでの2ndレグで逆転負けを喰らって敗退したマドリーですから、試合後もナチョなどは「Sabemos que no te puedes fiar de nadie/サベモス・ケ・ノー・テ・プエデス・フィアール・デ・ナディエ(どのチームも侮れないことはわかっている)」と用心深い姿勢は崩していませんでしたけどね。とはいえ、さすがに3点差ともなると、来週水曜のブタルケで相当な失態を犯さない限り、彼らの次ラウンド行きは確実かと。 そんなマドリーでは実は負傷禍が広がっていて、折しもレガネス戦直前にはGKクルトワが腰を痛め、全治10日となってしまったことが発覚。いえ、コパ専任GKとして、この日もレベルの高いプレーを披露してくれたケイロル・ナバスがいるため、守護神のポジションは大丈夫なんですけどね。ベイル、アセンシオ、マリアーノ、クロースらは日曜午後8個45分(日本時間翌午前4時45分)からのベティス戦にもまだ出られないため、マンチェスター・シティから移籍してわずか3日でデビューを果たしたブラヒム・ディアス、そしてビニシウスの10代ペアが実力をアピールする試合が増えたと思えば、逆に楽しみになる?それにしてもレガネス戦でも途中出場と、こんな人出不足になっても先発させてもらえないイスコって、やっぱりあまり、ソラリ監督に信頼してもらえていないんですかね。 2019.01.10 22:20 Thu
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まだ先は長い…/原ゆみこのマドリッド

「すぐさまゴールを当てにできる訳じゃないわよね」そんな風に私が首を傾げていたのは月曜日、サンティアゴ・ベルナベウでブラヒム・ディアスの入団プレゼンが行われているのを見た時のことでした。いやあ、今年の6月まで待てばマンチェスター・シティとの契約が満了となり、移籍金を一銭も払わなくていいにも関わらず、レアル・マドリーが1500万ユーロ(約19億円)、プラス達成オプション500万ユーロ(約6億円)という大金を出したり、契約解除金額がイスコやアセンシオの7億ユーロ(約900億円)を上回る7億5000万ユーロに設定されているのを見ると、それだけ期待されている選手だというのはわかりますけどね。 もちろん2025年までの契約を結んだ当人も「シティから出る決断をした時、考えたのは3つの選択肢だけ。La primera, jugar en el Madrid; la segunda, jugar en el Madrid y la tercera, jugar en el Madrid/ラ・プリメーラ、フガール・エン・エル・マドリッド;ラ・セグンダ、フガール・エン・エル・マドリッド・イ・ラ・テルセーラ、フガール・エン・エル・マドリッド(1番目がマドリーでプレーすること、2番目もマドリーでプレーすること、そして3番目もマドリーでプレーすること)」とベルナベウのアンテパルコ(貴賓席前ホール)での晴れの舞台で話し、移籍が叶った喜びを強調していたのは初々しくて良かったかと。 ただちょうど、前日は18歳のビニシウスがやはりまだ、クリスチアーノ・ロナウドどころか、ベイルの代わりをするまでにも至っていないのを確認したばかりだったせいもあるんでしょうか。いくらグアルディオラ監督が出したがらなかった将来有望な選手とはいえ、ブラヒムはまだ19歳。確かにその年齢のイスコはマラガでペレグリーニ監督(現ウェストハム)の信頼を受け、当時、ユースチーム所属でラ・ロサレダ(マラガのホーム)の試合ではrecogepelota(レコヘペロータ/ボールボーイ)を務めていた当人にとって、憧れの先輩だったとはいえ、ここは毎シーズン、全てのタイトルを争うことが義務付けられているマドリーなんですよ。 どの対戦相手も常に気合いを入れて挑んでくるため、イングランドでの3年間、公式戦5試合出場2得点という実績しかない彼はまだ、プレー時間の獲得を目指す段階じゃない?それ以上に夏のUEFAスーパーカップでお隣さんに負け、リーガでも首位に水を開けられ、10月末にはロペテギ監督が解任。クラブW杯で優勝したことで評価が上がったものの、後任のソラリ監督も年明けからの2試合に勝利できず、再びクライシス入りが噂されているチームにはもっと即戦力、ゴールをガンガン決めてくれるクラックが必要なんじゃないかと思ってしまうファンはきっと、私だけではなかったかと。 まあ、ブラヒムがマドリーの救世主になってくれるかどうかはともかく、弟分のレガネスとラージョが先だって試合した後、日曜にあったマドリー勢残り3チームの18節がどうだったか、お伝えしていくことにすると。それがマドリー以外についても嬉しいお知らせができなくて、先陣を切ったアトレティコはサンチェス・ピスファンで3位のセビージャとガチンコ対決。どうやら左SB絶賛修行中ながら、最近は「Tengo ganas de volver al medio, de acomodarme en el centro del campo/テンゴ・ガナス・デ・ボルベル・アル・メディオ、デ・アコモダールメ・エン・エル・セントロ・デル・カンポ(中盤に戻りたいという気持ちはある。ピッチの中央で落ち着きたいっていうね)」と本音も出てしまうサウールの前にレマルを置いたせいだったんでしょうか。 彼らでは33歳になっても血気盛んなヘスス・ナバスをコントロールすることができず、直前のアンドレ・シウバのシュートはGKオブラクが触ってゴール枠に逃げたものの、とうとう前半36分には失点してしまうことに。ええ、ナバスのパスをカリーソが繋ぎ、ゴール前のベン・イェデルに決められてしまったから、さあ大変!とはいえ、この時の失点は前半終了間際、トマスの獲得した敵エリア近くのFKをグリーズマンが見事にゴールに変え、「Esto es el Atlético, con muy poquito te crean ocasiones/エスト・エス・エル・アトレティコ、コン・ムイ・ポキート・テ・クレアン・オカシオネス(これがアトレティコ、ほんの少しのことからでもチャンスを作る)」(カリーソ)と、セビージャにショックを与えてハーフタイムに入ったんですが…。 後半はシメオネ監督がコケを左サイドに回し、カンテラーノ(アトレティコB出身の選手)の後輩に手を貸すように配慮、ベン・イェデルやナバスのシュートを凌いだ彼らでしたが、残念なのは37分、せっかく1対1のチャンスを掴んだグリーズマンがGKバシリクに止められてしまったこと。いやあ、これも他の選手だったら、そういう日もあるさと諦められるんですけどね。昨夏、2000万ユーロ(約25億円)という破格の年棒で契約延長、そのせいでクラブの人件費枠がいっぱいになり、彼の5分の1しか給料をもらっていないオブラク、今季いっぱいで契約が終わるゴディンら、ベテランとの延長交渉もままならないといった事情を鑑みると、ここは絶対決めて欲しかったところですが、まあ、こればっかりはねえ。 結局、最後はトマスのシュートもバシリクにそらされてしまい、1-1の引き分けで試合は終わったんですが、おかげでアトレティコのアウェイ勝利数は2つのまま(9試合2勝6分け1敗)。セビージャとの差は勝ち点2のままで、2位の座は死守しましたが、いつの日か、首位に立ちたいと願うなら、とにかくこの内弁慶な性格を直してくれないと。うーん、今週控えている水曜午後7時30分(日本時間翌午前3時30分)からのコパ・デル・レイ16強対決ジローナ戦1stレグもモンティリビですしね。相手が1部に上がってきてから、まだ1勝もできていないスタジアムというのは気になりますが、16日にはワンダ・メトロポリターノで2ndレグがあるため、こちらは引き分けでもいいかもしれません。 そして続きの時間帯でレアル・ソシエダをベルナベウに迎えたお隣さんだったんですが、いやあ、年明け最初のビジャレアル戦で学ばなかったんですかね。何と開始2分、カセミロがミケル・メリーノをエリア内で倒し、ウィリアム・ホセにPKを決められて、この日もマドリーは1点ビハインドで試合を始めることに。ただその後が違っていて、彼らはいつになっても同点ゴールを挙げられないんです。そうこうするうち、後半16分にはルーカス・バスケスが2枚目のイエローカードをもらって退場って、いえ、往年の彼らだったら、DNAに染み込んだ「奇跡のremontada(レモンターダ/逆転劇)」体質が発現しても決しておかしくない状況だったんですけどね。 この日はその2分後、ビニシウスがGKルリに倒されながら、主審がVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による見直しをしてくれないという不運も重なり、後で前半のセットプレーでかつての同僚、イジャラメンディにバランスを崩されたセルヒオ・ラモスも「Los penaltis son clarisimos. El de Vinicius es escandaloso/ロス・ペナルティス・ソン・クラリシモス。エル・デ・ビニシウス・エス・エスカンダローソ(ペナルティなのははっきりしていた。ビニシウスのに至ってはもうスキャンダルそのもの)。せめて笛を吹いてから、訊くこともできたのに」と怒っていたんですけどね。 惜しいベンゼマやラモスのシュートがGKルリにparadon(パラドン/スーパーセーブ)されてしまったせいもありましたが、すでに負傷中のベイルがパルコ観戦を切り上げ、スタジアムを出ていた38分、ウィリアム・ホセのクロスをルーベン・パルドにヘッドで決められ、最後は0-2で負けてしまったから、一体どうしたものか。いやあ、この惨状にはモドリッチなど、「Hay que ver por que no metemos goles/アイ・ケ・ベル・ポル・ケ・ノー・メテモス・ゴーレス(どうしてゴールを挙げられないのか考えないといけない)。物事が上手くいく時、ツキも伴っているのに理由があるように、ダメな時にはその理由もあるのだから」と試合後のミックスゾーンでコメント。 キックオフ直後の失点が続いているのにも「Esto es solo falta de concentración/エスト・エス・ソロ・ファルタ・デ・コンセントラシオン(あれは集中力不足なだけ)で、今は避けないといけない。ウチはゴールがなかなか入らないからね。それだけじゃなくて、足りないことは他にもある」と反省していましたが、ごもっとも。ロナウドのいない今、そう簡単に取られたら取り返すという訳にはいかないんですから、当面は失点が少ないチームを目指す方が論理的?ええ、とりわけこの水曜午後9時30分(日本時間翌午前5時30分)からのコパ・ミニダービー、レガネスを迎えての1stレグではまあ、クロースがソシエダ戦で左太ももの肉離れを起こし、全治3週間となってしまったのもありますが、基本、ソラリ監督もローテーションで対応するはずですからね。 その日がブラヒムのデビューとなるかはわかりませんが、ベイル、アセンシオ、マルコス・ジョレンテ、マリアーノも負傷のリハビリ中なため、バジェホやレギロン、バルベルデ、セバージョスといったところから、まず気合いの入った守備を見せてもらうことにして、週末のベティス戦でリーガの立て直しを図っていくしかないかと思いますが…とにかく奮闘空しく、日曜最後の試合でバルサをコリセウム・アルフォンソ・ペレスに迎えた弟分が力及ばなかったことは決して責めてはいけませんって。 そう、これはマドリーだけでなく、セビージャで躓いたアトレティコもちょっとは期待していたんですが、その日のヘタフェもVAR介入なしの被害者に。序盤にはマキシモビッチがアルトゥロ・ビダルにエリア内で倒されたプレーも、せっかくマタの先制ゴールが決まったのにファールを取られて無効になったプレーも主審は1人で判定。これには後でボルダラス監督も「Ha sido un gol legal/ア・シードー・ウン・ゴル・レガル(あれは正当なゴールだった)。何度リプレーを見てもウチに偏見があるように感じる。0-0だったから、あれでゲームも変わったはずだ」とカンカンでしたけどね。 とはいえ、前半20分にメッシが決めたゴールには文句のつけようがなく、だって周りを5人の敵に囲まれていながら、ボールを持って抜けてしまったんですよ。ゴールラインぎりぎりからのシュートで1点を奪われると、40分にも今度はルイス・スアレスがその才能を遺憾なく発揮。ヘッドでクリアされたボールを完璧なvolea(ボレア/ボレーシュート)で撃ち込まれてしまってはどうしようもありませんって。それでもハーフタイム入り直前にはアンヘルのパスをマタがゴール前から押し込んで、何とか1点差に迫ったヘタフェだったんですが…。 後半は「El cesped estaba un poco lento, siempre que venimos aqui no riegan el campo/エル・セスペッド・エスタバ・ウン・ポコ・レント,シエンプレ・ケ・ベニモス・アキー・ノー・リエガン・エル・カンポ(芝が少し遅かった。ウチがここに来る時はピッチに水を撒かないからね)」(ピケ)という理由であまり活発なプレーがなかったバルサですが、ヘタフェもアンヘルやマタが絶好機で失敗。いえ、彼らの場合、そういうこともあると納得できる給料レベルとあって、本当に仕方ないんですけどね。GKダビド・ソリアが2度もメッシを止めてくれたおかげで、最後は1-2と競ったスコアで終わっただけでもヘタフェは立派だったかと。これなら水曜のコパ16強対決、ホームにバジャドリーを迎える1stレグでもきっといい試合を見せてくれるのでは? ただ結果、ヘタフェが7位に留まったのに比べ、首位バルサと上位陣の差が広がり、2位のアトレティコとは勝ち点5、5位まで後退してしまったマドリーとは10と恐ろしいことになってしまったんですが、それも自業自得ですからね。このまま独走状態でリーガを持っていかれないためにはそれぞれ、地道に勝利を積み上げていくしかないんですが、今週末はシーズン前半戦最後となる19節。まずは金曜にスタートするラージョがセルタ戦で勝利を重ねて、勝ち点3差の残留ライン、17位のアスレティックに追いついてくれるといいですね。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2019.01.08 21:30 Tue
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リーガの方が難しい…/原ゆみこのマドリッド

「やっぱり荷が重いわよね」そんな風に私が呟いていたのは土曜日、2019年になって、スペインではどのチームより早くプレーしたレアル・マドリーがクラブW杯参加で延期されていたビジャレアル戦に勝てず、首位との差が1ポイントしか縮まっていないのを順位表で確認した時のことでした。というのも他のマドリッド勢が今年最初に挑む18節でバルサを迎えるのは弟分のヘタフェ。丁度、日曜はロス・レジェス・マゴス(東方の三聖人、スペインでは子供がプレゼントをもらう習慣がある)の祝日とあって、12月中にはもうコリセウム・アルフォンソ・ペレスのチケットは完売していたものの、彼らが勝ち点1でも掠め取って、兄貴分に少しでもいい顔ができるかどうかははなはだ疑問だったから。 実際、試合前の記者会見で話したボルダラス監督も「Cuando él está bien es muy difícil. No haremos nada especial/クアンドー・エル・エスタ・ビエン・エス・ムイ・デフィシル。ノー・アレモス・ナーダ・エスペシアル(彼が好調の時は難しい。ウチは特別なことをするつもりはないよ)」と、メッシに対する秘策がある訳ではなさそうでしたしね。おまけにいくらヘタフェが2018年を通じてのリーガ32試合で1試合平均失点が0.8、ヨーロッパではユベントス(0.6)、そしてもう1つの兄貴分であるアトレティコ(0.7)に次いで3番目に守備が固いチームだとしても、相手にはメッシ以外にもルイス・スアレス、デンベレと怖いFWが揃っているんですよ。 となると日曜午後8時45分(日本時間翌午前4時45分)からの試合では36才のエース、ホルヘ・モリーナやアンヘル、マタといったところのゴールを期待して、あとは何とか堅守で凌ぐみたいな方法ぐらいしかないんじゃないかと思いますが、さて。現在、ウエスカがこの冬の市場でのレンタル移籍に興味を示しているという噂もある柴崎岳選手はアジア・カップに参加する日本代表に招集されていませんが、新加入のサム・サイス(リーズからレンタル移籍)もデビューするかもしれませんし、その時間には兄貴分チームが両方とも自身の宿題を果たして、私も心おきなくヘタフェの応援をできるといいのですが…。 え、それでマドリーが3年連続クラブ世界チャンピオンとしてエスタディオ・セラミカでプレーした水曜のビジャレアル戦はどんなだったのかって?いやあ、クリスマス休暇明けにマルコス・ジョレンテが太ももを負傷、全治2,3週間となったため、クラブW杯決勝でMVPとなったその彼の代わりにボランチにカセミロが復帰した以外、同じベストメンバーで挑んだソラリ監督のチームだったんですけどね。相手も今季は降格圏近辺をウロウロという不調から、年が変わったのを機会に脱却したかったか、開始4分にはマルセロの裏を狙うため、右サイドに起用されたサム・チュクウェゼのラストパスをカソルラが決めて、早々にルイス・ガルシア監督率いるビジャレアルがリードすることに。 ただその時はマドリーのリアクションも早く、ルーカス・バスケスのクロスをベンゼマがヘッドして7分には同点、20分にはクロースのFKをバランが頭で決めてくれたため、前半のうちに逆転することができたんですが、そこから追加点が入らないんですよ。ええ、比較的暇だったGKクルトワも「ウチはボールを持っている時間も長かったし、相手より多く敵エリアに攻め込んでいるのを見たよ。No mucho, pero más que ellos/ノー・ムーチョ、ペロ・マス・ケ・エジョス(何度もではなかったけど、向こうよりはね)」と後で言っていたぐらいだったんですが、肝心なところでベンゼマやルーカス・バスケスがシュートを外してしまっては一体、どうしたものやら。 ベイルなどに至っては前半36分にはふくらはぎの痛みを訴え、ソラリ監督に呼ばれてから、アップに出るのに1分以上も時間をかけていたイスコとハーフタイムに代わりましたが、やっぱり合点がいきませんよねえ、彼が数試合おきにどこかをケガするのは。今回は左足のひらめ筋ということで、いえ、アンチマドリー的な記事が多いエル・パイス(スペインの一般紙)のマドリー番記者によると、「この筋肉は2足歩行する際、一番負担のかかる部位。ベイルは普段から、ゴルフ場通いで酷使している」そうなんですけどね。 更に試合後の会見でソラリ監督が「Ha recibido un golpe. Ha salido con una sobrecarga y no podía seguir/ア・レシビードー・ウン・ゴルペ。ア・サリードー・ウナ・ソブレカルガ・イ・ノー・ポディア・セギール(打撲を受けた。それで筋肉痛を起こして続けられなかった)」というコメントの揚げ足を取り、いくらTV局スタッフが映像を探しても接触プレーは見つからなかったとも書いていますが、これでベイルが左ふくらはぎを痛めるのは2013年にマドリーに加入して以来、実に9度目のこと。今回も全治10~15日間という予想が出ていて、折しもクラブW杯準決勝鹿島アントラーズ戦で負傷したアセンシオと復帰は同じぐらいになるのでは? 何にしても後半をリードして始めたマドリーだったんですが、15分もすると風邪気味だったモドリッチもバルベルデに交代。そしてあともう一息という38分のことでした。アーセナル時代から何年もヒサや足首の負傷に苦しみ、今季から古巣のビジャレアルで選手登録をされたカソルラがまたしてもゴールを決めたのは!ええ、今度はフォルナルスのクロスを「En entrenamientos pocos y en partidos oficiales este es el segundo/エン・エントレナミエントス・ポコス・イ・エン・パルティードス・オフィシアレス・エステ・エス・エル・セグンド(練習ではほとんどなくて公式戦ではこれが2本目)。イングランドで1回決めたよ」というヘッドで同点ゴールにしてしまったから、ビックリしたの何のって。 いやあ、彼は身長165センチと小柄なんですけどね。ああも周りに人がいなければ、199センチあるクルトワだってどうしようもない?結果、2-2で引き分け、せっかくクラブW杯で取り戻した楽観的ムードが消えてしまったマドリーでしたが、はい、その日、守備でのミスが目立ち、非難轟々だったマルセロも自身のインスタグラム(https://www.instagram.com/p/BsOSAyCBg9J/)で「Sempre tentando melhorar!Domingo tem mais.Vamo q vamo(いつもボクは改善しようとしている。日曜にはまた試合があるし、とにかく進もう)」と言っていましたしね。 ベイル、アセンシオ、ジョレンテ、マリアーノは出られないものの、今は日曜午後6時30分(日本時間翌午前2時30分)からのレアル・ソシエダ戦に気合を入れ直して立ち向かうしかないかと。ちなみに現在15位で、クリスマスのparon(パロン/リーガ休止期間)中にアシエル・ガイターノ監督を解任、Bチームのイナモル監督が昇格したソシエダではGKモヤが負傷し、サンティアゴ・ベルナベウのピッチには今季コパ・デル・レイ担当だったルリが立つことに。加えてマドリーからレンタル移籍中のテオが契約条項で出られなかったり、FWのサンドロも金曜の練習で右足を痛めたりとちょっと、人材面で不安があるのはマドリーにとって、都合がいいかもしれませんね。 そして金曜夜には18節のトップバッターとしてレガネスが臨んだんですが、うーん、相手は昨年最後の試合でアトレティコがグリーズマンのPKで1-0と勝利したエスパニョールだったんですけどね。その日はGKオブラクを前にいいところを見せられなかったボルハ・イグレシアスが前半8分、ダビド・ロペスのロングシュートがゴールバーに弾かれたところを頭で押し込み、これが決勝点となって、1-0で負けてしまったんですよ。今週はイングランド2部のミドルスブラからFWマルティン・ブライトバイテのレンタル移籍も決まり、来週水曜にはコパ16強対決1stレグでマドリーの本丸に乗り込むことが決まっている彼らだけにここは勢いをつけておきたいところでしたが、大丈夫。レガネスは16位ですから、今節中に降格圏に逆戻りということはないため、来週のウエスカ戦で下位との差を開けるように頑張ればいいかと。 一方、土曜のお昼の試合でバジャドリーに挑んだ、ここしばらく降格圏に沈んだままのラージョは開始30秒、まだホセ・ソリージャの観客も席に着いたか着かないうちにエンバルバのアシストでメドランがゴールをゲット。この1点を守って、いえ、残り4分にはアブドゥライ・バがチョップをエリア内で倒してPKを献上。勝ち点2が飛んで行くかと思わせたんですけどね。ミチェルのPKをGKデミトリエフスキが弾いてくれたため、そのまま0-1で勝利を掴み、年内最後のレバンテ戦に続いて2連勝とはお見事。順位は19位のままですが、これで残留ラインのビジャレアルと同じ勝ち点16になったとなれば、レガネスに32強対決で敗退した彼らにはコパがなく、1週間丸々練習に充てられますしね。時節のセルタ戦ではいよいよレッドゾーンを脱出できるかもしれない? そして最後に日曜午後4時15分(日本時間翌午前0時15分)から、3位セビージャとの上位決戦に挑むアトレティコはというと。いやあ、年末は契約延長の話はまだ決まらないものの、ウルグアイでゴディンが挙式という華やかな話題があった彼らでしたが、年明けにはシメオネ監督が現在、第2子を妊娠中のアルゼンチン人モデル、カルラ・ペレイラさんと近々、入籍するという報道が。ちなみに彼には20年以上連れ添った前の奥さん、カロリーナ・バルディンさんとの間には息子が3人おり、23歳の長男、ジョバンニなどはすでにフィオレンティーナで活躍していたりするんですが、3年前に生まれた長女に続いて、今度は次女が誕生するのだとか。 まあ、それは余談ですが、水曜にはワンダ・メトロポリターノに1万人以上のファンを集めて新春公開練習を行ったチームはその後、マハダオンダ(マドリッド近郊)の練習場でセッションを続けていたんですが、相変わらず、リュカ、フィリペ・ルイスがリハビリ中で少数精鋭なのは同じながら、どうやらシメオネ監督はスタメン選びに疑問があったよう。ええ、ある日は仮想イレブンの左SBにファンフランを入れたかと思えば、翌日はサウールにしてみたり、ボランチもトマス、コケ、サウールで日替わりだったりと一定しなかったからですが、実際、誰が入ってもプレースタイルはほとんど変わりませんからね。 セビージャのマチン監督など、「Nos enfrentamos al equipo mas competitivo, me atreveria a decir, de Europa/ノス・エンフレンタモス・アル・エキポ・マス・コンペティティボ、メ・アトレベリア・ア・デシール、デ・エウロッパ(ウチはどこより競争力のあるチームと対決する。ヨーロッパ一番と言ってもいい)」と持ち上げてくれていましたが、いきなりアトレティコが見応えのするプレーを披露できる訳ではなし。1点差でも何でも勝って2位の座を死守、首位バルサとの勝ち点差3を守ってくれれば、とりあえずはいいといったところでしょうか。<hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2019.01.06 14:30 Sun
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