「ニューヒーロー賞」の第4回投票途中結果…MF齊藤未月&横浜FMのMF遠藤渓太らが得票上位に《YBCルヴァンカップ》2018.10.09 15:15 Tue

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▽Jリーグは9日、2018Jリーグ YBCルヴァンカップの「ニューヒーロー賞」第4回途中集計結果を発表した。

▽「ニューヒーロー賞」の対象は、21歳以下(大会開幕当時)の選手。グループステージから準決勝まで各試合会場で実施する報道関係者の投票をもとに決定される。

▽今回、横浜F・マリノスのMF遠藤渓太が新たに得票上位に。プライムステージ進出クラブから4名が選出されている。しかし、MF久保建英は、FC東京でルヴァンカップに出場していたため、横浜F・マリノスで出場することはできない。

◆ニューヒーロー賞 得票上位選手
MF椎橋慧也(20/ベガルタ仙台)-[A]
DF常田克人(20/ベガルタ仙台)-[A]
MF遠藤渓太(20/横浜F・マリノス)-[A]★※
MF久保建英(16/横浜F・マリノス)-[A]★
MF山田康太(18/横浜F・マリノス)-[A]★
MF上原力也(21/ジュビロ磐田)-[B]
FW森晃太(20/ヴァンフォーレ甲府)-[B]
DF荻原拓也(18/浦和レッズ)-[C]
MF名倉巧(19/V・ファーレン長崎)-[D]
MF齊藤未月(19/湘南ベルマーレ)-[D]★

★→プライムステージ進出チーム
※→新たに上位に入った選手
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《19:00》 北海道コンサドーレ札幌 vs 鹿島アントラーズ/サンフレッチェ広島/V・ファーレン長崎 [札幌ドーム] 湘南ベルマーレ vs 横浜F・マリノス [Shonan BMW スタジアム平塚] 【グループB】 《19:00》 ベガルタ仙台 vs FC東京 [ユアテックスタジアム仙台] 柏レイソル/サンフレッチェ広島 vs サガン鳥栖 [三協フロンテア柏スタジアム/エディオンスタジアム広島] 【グループC】 《19:00》 名古屋グランパス vs 大分トリニータ [パロマ瑞穂スタジアム] ヴィッセル神戸 vs セレッソ大阪 [神戸総合運動公園ユニバー記念競技場] 【グループD】 《19:00》 清水エスパルス vs ジュビロ磐田 [IAIスタジアム日本平] ガンバ大阪 vs 松本山雅FC [パナソニックスタジアム吹田] <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆第3節</span> ▽4月10日(水) 【グループA】 《19:00》 北海道コンサドーレ札幌 vs 湘南ベルマーレ [札幌ドーム] 横浜F・マリノス vs 鹿島アントラーズ/サンフレッチェ広島/V・ファーレン長崎 [ニッパツ三ツ沢球技場] 【グループB】 《19:00》 ベガルタ仙台 vs 柏レイソル/サンフレッチェ広島 [ユアテックスタジアム仙台] FC東京 vs サガン鳥栖 [秩父宮ラグビー場] 【グループC】 《19:00》 ヴィッセル神戸 vs 大分トリニータ [神戸総合運動公園ユニバー記念競技場] 《19:30》 セレッソ大阪 vs 名古屋グランパス [ヤンマースタジアム長居] 【グループD】 《19:00》 松本山雅FC vs ジュビロ磐田 [サンプロアルウィン] 清水エスパルス vs ガンバ大阪 [IAIスタジアム日本平] <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆第4節</span> ▽4月24日(水) 【グループA】 《19:00》 鹿島アントラーズ/サンフレッチェ広島/V・ファーレン長崎 vs 北海道コンサドーレ札幌 [県立カシマサッカースタジアム/エディオンスタジアム広島/トランスコスモススタジアム長崎] 《19:30》 横浜F・マリノス vs 湘南ベルマーレ 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(1クラブがACLプレーオフで敗退した場合) ・ACLに出場する3チーム(浦和、川崎F、鹿島アントラーズorサンフレッチェ広島)を除くJ1の15チームとJ2の1チーム(前年度J1の17位)の16チームを4グループに分け、各グループで2回戦総当たり(ホーム&アウェイ方式)のリーグ戦 ・各グループ上位2チームと3位チームの内上位2チームの10チームがプレーオフステージに進出 ・鹿島アントラーズorサンフレッチェ広島がグループステージから出場となる場合、Aグループに入る ●Aグループ(4チーム) 北海道コンサドーレ札幌/横浜F・マリノス/湘南ベルマーレ/鹿島アントラーズorサンフレッチェ広島 ●Bグループ(4チーム) FC東京/ベガルタ仙台/サガン鳥栖/柏レイソル ●Cグループ(4チーム) セレッソ大阪/ヴィッセル神戸/名古屋グランパス/大分トリニータ ●Dグループ(4チーム) 清水エスパルス/ガンバ大阪/ジュビロ磐田/松本山雅FC ※グループステージ各グループの組み合わせは、2018明治安田生命J1リーグ順位をもとに決定 <プレーオフステージ> ・グループステージを勝ち上がった10チームにより、ホーム&アウェイ方式の2試合を行う ・プレーオフ勝者5チームがプライムステージに進出する <プライムステージ> ・プレーオフステージを勝ち上がった5チーム、およびACLに出場する3チーム(浦和、川崎F、鹿島アントラーズorサンフレッチェ広島)を加えた計8チームにより、ホーム&アウェイ方式のトーナメント戦を行う。(決勝は1試合のみ) <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">■ACLに2チームが出場</span> (2クラブともACLプレーオフで敗退した場合) ・ACLに出場する2チーム(浦和、川崎F)を除くJ1の16チームを4グループに分け、各グループで2回戦総当たり(ホーム&アウェイ方式)のリーグ戦 ・各グループ上位3チームの12チームがプレーオフステージに進出 ●Aグループ(4チーム) 北海道コンサドーレ札幌/横浜F・マリノス/湘南ベルマーレ/鹿島アントラーズ ●Bグループ(4チーム) FC東京/ベガルタ仙台/サガン鳥栖/サンフレッチェ広島 ●Cグループ(4チーム) セレッソ大阪/ヴィッセル神戸/名古屋グランパス/大分トリニータ ●Dグループ(4チーム) 清水エスパルス/ガンバ大阪/ジュビロ磐田/松本山雅FC ※グループステージ各グループの組み合わせは、2018明治安田生命J1リーグ順位をもとに決定 <プレーオフステージ> ・グループステージを勝ち上がった12チームにより、ホーム&アウェイ方式の2試合を行う ・プレーオフ勝者6チームがプライムステージに進出する <プライムステージ> ・プレーオフステージを勝ち上がった6チーム、およびACLに出場する2チーム(浦和、川崎F)を加えた計8チームにより、ホーム&アウェイ方式のトーナメント戦を行う。(決勝は1試合のみ) ※プライムステージの組み合わせは、グループステージまたはプレーオフステージ終了後にオープンドローの抽選で決定する。 2019.01.23 18:50 Wed
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「人を育てる」曺貴裁監督がもたらした“湘南スタイル”の浸透力/編集部コラム

▽就任7年目。「人を育てる力」を持つ曺貴裁監督が、多くの挫折を乗り越え、“折れかかった”ではなく“折れた”心でも立ち上がり続け、一輪の華を咲かせた。 ▽現役時代は柏レイソル、浦和レッズ、ヴィッセル神戸でプレーし、1997年に現役を引退。その後は、川崎フロンターレやセレッソ大阪でコーチを務め、2005年に湘南へとやってきた。湘南の地に足を踏み入れてからは、14年の歳月が経っていた。 <span style="font-weight:700;">◆浮沈を繰り返し“心が折れる”</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20181030_bellmare_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽反町康治前監督(現松本山雅FC監督)の後任として、2012年に湘南の監督に就任した曺監督。当時J2リーグを戦っていた湘南を率いると、シーズンを通して安定した戦いを見せ2位でJ1に昇格を果たした。 ▽2シーズン目をJ1で迎えた曺監督だったが、チームは苦しい戦いを強いられ、1年でのJ2降格となってしまった。しかし、3シーズン目はJ2で開幕14連勝を飾るなど“湘南スタイル”を徐々に作り上げ、勝ち点101でJ2優勝。再びJ1への挑戦権を得る。 ▽2015年は下部組織出身のDF遠藤航(現シント=トロイデンVV)が日本代表に招集されるなど、湘南ベルマーレとしての変革期となり、チームも改名後初のJ1残留を決める。しかし、2016年には遠藤を始め、MF永木亮太(→鹿島アントラーズ)、GK秋元陽太(→FC東京)、DF古林将太(→名古屋グランパス)と主力が軒並み退団。すると、曺監督として2度目のJ2降格を味うことになった。 ▽「何度か折れそうになったのではなく、何度も折れていました。ポキポキ、ポキポキ」とルヴァンカップ決勝後の会見で曺監督はコメントした。昇格と降格を繰り返すエレベータークラブとなり、選手を育てても他クラブに引き抜かれる。毎年のように前年の主力選手が退団する流れでは、チーム作りにも苦慮したはずだ。 ▽それでも諦めなかった曺監督は、「折れていたことをちょっと思い出して、ホッとしたでも良かったでもなく、ギリギリのところでやって来たことが、選手が報われて良かったな」と語り、自身を含め、選手やクラブ全体の長年の苦労が報われたタイトル獲得を喜んでいた。 <span style="font-weight:700;">◆苦悩も継続した“湘南スタイル”</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20181030_bellmare_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽湘南と言えば、「若い」、「ハードワーク」、「縦に早い攻撃」というのが大方のイメージだろう。それは間違っていない。曺監督も「何よりも選手を見ている人に分かりやすい」と語り、“湘南スタイル”を作り上げる上で、ファンやサポーターへの分かりやすさを求めていた。 ▽その一方で、“湘南スタイル”を貫きながらも、選手が引き抜かれ、昇降格を繰り返すことに「僕が折れていたのは、そのスタイルを出して入ればいいのか」と曺監督には葛藤があったようだ。そして、「このスタイルはカルチャー作りにとって大事なんだといっても、説得力がない」とスタイルを貫くだけでは意味がないという答えに辿り着いた。 ▽通常のクラブであれば、監督交代、方針転換、選手補強や育成へのテコ入れを考えるだろう。しかし、湘南は曺監督に託した。「人を育てる力」をもつ曺監督だからこそ、今の“湘南スタイル”ができあがった。 ▽今シーズンの湘南も例年通り多くの新加入選手で構成されている。3バックの中央を担うDF坂圭祐(23/順天堂大学)、ルヴァンカップで結果を残したMF金子大毅(20/神奈川大学)、MF松田天馬(鹿屋体育大学)はルーキー。さらに、MF梅崎司(浦和レッズ)、FW山﨑凌吾(徳島ヴォルティス)は新加入だ。その他にも、DF杉岡大暉(20)は市立船橋高校から加入して2年目、DF山根視来(24)は桐蔭横浜大学から加入して3年目と、主力選手の多くが“湘南スタイル”への馴染みが深いわけではなかった。それでも、チームとして作り上げて結果に繋げた。 <span style="font-weight:700;">◆“スタイル”の前に“勝利”</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20181030_bellmare_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽「勝つためにどうしたらいいかと考えた時に、それ以外のレベルを上げていないと、選手が成長したと実感が持てない感じました」と曺監督は語る。“湘南スタイル”を守りながらもしっかりと結果を出すこと。そのために、曺監督はチームの作り方、選手への接し方を考えた。 ▽曺監督が最も重要だと考えることは「自分を輝かせるためにどう塩梅をつけるかということに責任を持つ」ということ。「監督が言うからとか、チームに求められるからこれをやるしかないんだという選手はいると思いますけど、それは責任放棄だと思う」と、誰しもが陥りそうな考えを排除した。真の意味での“チーム”になることで、スタイルを維持するとともに結果に繋げた。 ▽プロである以上、「勝利」という結果が求められる。しかし、自分たちのスタイルに捉われ、勝つために必要なことが抜け落ちてしまうチームは多い。頭では理解していても、ピッチ上で発揮できない。そういった再現性の低いプレーを続けるチームは少なくなく、継続して結果を出せないことが往往にして多い。 ▽しかし、曺監督は「毎日切磋琢磨してピッチの中の温度を常に下げないで、出ている試合、出ていない試合と、選手の中で選別しないでやってきたことが、こういった結果に繋がって嬉しく思います」と語った。選手が横一線になり、分け隔てなく同じ温度で、同じベクトルでトレーニングを積む。試合に関しても、出場の有無に関わらず、チームが1つになる。そのチーム作りが、身を結んだ。 <span style="font-weight:700;">◆湘南ベルマーレとしての誇り</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20181030_bellmare_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽様々な苦難を乗り越えた曺監督とクラブにとって、ルヴァンカップのタイトル獲得は大きな喜びだろう。しかし、曺監督が語った最も嬉しかったことは、湘南ベルマーレというクラブを表すものだった。 「スタジアムに来た子供たち、その親御さんに、頑張ればここまで来れるんだということを見せられたことが、優勝したことよりも非常に嬉しいです」 ▽横浜F・マリノスとのルヴァンカップ決勝には、湘南の下部組織の選手が多く駆けつけた。下馬評では横浜FMが優勢とも見られたが、結果は1-0で湘南が勝利。結果を残せたことを見せられたことを曺監督は喜んだ。そして、スタジアムに駆けつけた選手たちからの寄せ書きのエピソードを明かしてくれた。 「ただ『勝ってください』とか、『◯◯選手頑張ってください』とか『優勝してください』ではなく、8割ぐらいの選手が“湘南スタイルで”とか、“湘南魂で”とか、小学生が書くということに涙出そうになっていました」 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20181030_bellmare_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽トップチームに限らず、各年代の選手たちに浸透する“湘南スタイル”。言い換えれば、“曺貴裁スタイル”とも言えるそのメソッドは、湘南ベルマーレを支える将来の宝たちの支えにもなっている。クラブ創設50周年というメモリアルイヤーにタイトルを獲得したことも大きい。 ▽「これがゴールではなく通過点なので、この後チームがどう変わっていくかに責任があります」とも曺監督は語った。スタイルを確立しつつ、結果にコミットした湘南ベルマーレ。今シーズンはJ1残留という目標が残されている。曺監督とクラブの挑戦は始まったばかりだ。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2018.10.30 19:50 Tue
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湘南の前身とセルジオ越後/六川亨の日本サッカーの歩み

▽先週末の10月27日、埼玉スタジアムで行われたルヴァン杯決勝は、初の決勝戦進出を果たした湘南が、元U-20日本代表でもある杉岡大暉のミドルシュートによる決勝点で横浜FMを1-0で下し、初優勝を遂げた。湘南にとっては1994年の天皇杯優勝(当時は平塚)に次ぎ2個目のタイトル獲得で、実に24年ぶりの快挙達成でもあった。 ▽湘南の1-0リードで迎えたハーフタイム、トイレに並んでいると目の前の湘南サポーターのレプリカユニホームの襟には「50anniversary」とプリントされているのに気がついた。50年ということは、チームが誕生したのはメキシコ五輪の開催された1968年ということになる。 ▽湘南(平塚)の前身は、JSL(日本サッカーリーグ)優勝3回と2度の天皇杯優勝を果たしたフジタ工業であったことはご存じの方も多いだろう。1994年にJリーグへの昇格を果たしたものの、1999年に親会社であるフジタ(株)が撤退を表明したためJ2に降格するなど苦労を重ねてきた。ようやく2001年、総合型スポーツクラブとして再スタートを切り、今日に至っている。 ▽そのフジタ工業サッカー部の前身が藤和不動産サッカー部だった。JSL入りを目指して今から50年前の1968年、栃木県で産声をあげた。チームの育成に、東洋工業でJSL4連覇を達成し、後に日本代表の監督を務めた石井義信氏を招聘。1971年に翌年からのJSL1部(この年にJSL2部もスタート)昇格を果たすと、新たに下村幸男氏を監督に迎えたが、前期は2分け5敗(当時のリーグは8チーム)と最下位に沈んだ。 ▽そんなチームを救ったのが、ブラジルからやって来た日系二世でJSL初となる「元プロ選手」のセルジオ越後だった。来日当時27歳のセルジオは、後期に2勝をあげるなどチームに貢献したが、驚かされたのはブラジル仕込みのテクニックだった。 ▽当時のJSLは、東京では国立競技場や西が丘サッカー場、駒沢陸上競技場などで開催された。今とは比べものにならないものの、とりあえず芝生でプレーすることができた。日本人選手のトラップは、グラウンダーならともかく、高く上がったボールは1メートルほど身体から離れるのが当たり前。しかしセルジオは足に吸い付くようにピタリと止まった。 ▽背後への浮き球でも、振り向きざまに足下に収まるのを目の当たりにし、「頭の後ろにも目があるのではないか」と中学生ながら驚いたものだ。当時のフェイントは、タイミングを図ってタテへ抜け出るか、「マシューズ・フェイント」が全盛だったが、セルジオは足の裏を使った引き技など、これまで見たことのないフェイントの数々でマーカーを翻弄した。特にエラシコはセルジオの得意技で、彼自身はボールが伸び縮みするように動くので「ゴムのフェイント」と名付けていた(親友のリベリーノにこのフェイントを教える代わりに、リベリーノからは「またぎフェイント」のコツを教えてもらった)。 ▽試合の勝ち負けより、彼のプレーを見るだけでスタジアムに足を運ぶ価値があった。残念ながら日本での現役生活は2年でピリオドを打つことになるが、1973年はチームの4位躍進に貢献。引退後はブラジルからカルバリオに藤和不動産サッカー部入りを進めるなど、フジタ工業サッカー部の全盛時代の礎を築いた。 ▽そして1975年のシーズン途中には本拠地を栃木から東京に移すと、チーム名もフジタ工業サッカー部に改称。翌76年に札幌大からマリーニョを迎えると、カルバリオとのコンビで77年は18試合で64点という最多ゴール記録(当時)を作ってJSL1部で初優勝を果たした。 ▽その後、1993年にJFL1部優勝を果たし、Jリーグ正会員加盟が決定すると、チーム名を「ベルマーレ平塚」に改称。94年にJリーグへ昇格すると天皇杯優勝と平塚としての初タイトルを獲得するなど、新たな1歩を踏み出して今日に至っているのは周知の事実である。<hr>【六川亨】1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた、博識ジャーナリストである。 2018.10.29 17:30 Mon
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