小手川2発で逆転の大分が暫定首位浮上! 新体制移行の町田は山形とドローで4戦勝利なし《J2》

2018.10.07 18:00 Sun
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▽明治安田生命J2リーグ36節の6試合が7日に各地で行われた。

▽大分銀行ドームで行われた大分トリニータvs京都サンガF.C.は、ホームの大分が2-1で逆転勝利した。
▽4連勝で暫定ながら自動昇格圏内の2位に浮上した大分(勝ち点63)が、ホームに連勝中の19位京都(勝ち点34)を迎えた一戦。今節の勝利で首位浮上となる大分だったが、いきなり出鼻を挫かれる。開始6分、仙頭の左クロスのクリアボールをボックス右で拾ったカイオに左足のシュートで流し込まれた。

▽早い時間帯に先制を許した大分だが13分には相手GK清水の自陣深くからのショートパスが味方に引っかかると、このこぼれ球に反応した小手川が無人のゴールへ左足の浮き球シュートを流し込み、相手のミスから同点に追いつく。これで完全に勢いに乗ったホームチームは京都をポゼッションで押し込み、再三のゴールチャンスを創出。だが、三平のゴールが直前の味方のファウルで取り消しになるなど前半のうちに試合を引っくり返すことはできず。

▽迎えた後半、先にチャンスを作ったのは京都。54分、石櫃のFKをゴール前の闘莉王がドンピシャのタイミングのヘッドで枠に飛ばすが、これはGK高木のビッグセーブに阻まれる。すると66分、ハーフウェイライン付近の岩田からの縦パスを伊佐がワンタッチで前線のスペースに流すと、これに抜け出した小手川がボックス内まで持ち込み冷静な左足シュートで逆転ゴールを奪った。
▽その後、残留争い真っ只中の京都はレンゾ・ロペス、岩崎と攻撃的なカードを次々に切って、試合終盤には闘莉王やレンゾ・ロペスを目がけた決死のパワープレーで勝ち点1獲得を目指す。だが、チーム一丸となった守備でこの反撃を凌ぎ切った大分が2-1で逆転勝利。破竹の5連勝を飾った大分は勝ち点66で並んだ松本山雅を得失点差で抜き暫定首位に浮上した。

▽町田市立陸上競技場で行われたFC町田ゼルビアvsモンテディオ山形は、0-0のドローに終わった。

▽先日に株式会社『サイバーエージェント』の経営権取得が発表された3位の町田(勝ち点61)が、9位の山形(勝ち点50)をホームで迎え撃った一戦。今季中のJ1ライセンス取得は叶わなかったものの、新体制移行でムード一新の町田だが、立ち上がりは阪野と古巣対戦の南を起点とする山形の攻撃に対して受け身の時間が続く。

▽それでも時間の経過と共に持ち味の鋭い攻守の切り替えから主導権を奪い返した町田は、前半終盤にかけて攻勢を強めていく。40分には右サイド深くに侵攻した大谷のクロスからニアの中村祐が絶妙なファーストタッチで相手DFを外して右足シュートも、これは角度がなく枠の左に外れた。

▽ゴールレスで折り返した試合は引き続き拮抗した展開が続く。互いに球際で激しくやり合うも、共に攻撃面でのアイデア不足が顕著で相手の集中した守備を崩し切れず、セットプレーやミドルシュート以外でなかなかフィニッシュの形を作り出せない。

▽その後、互いに選手交代で流れに変化を加えようと腐心したものの、最後まで決定機を作れないままタイムアップの笛を聞くことになった。この結果、2戦連続ドローの町田は4試合未勝利という結果となった。

▽また、J1自動昇格、プレーオフ出場を目指す6位の横浜FC(勝ち点59)と、8位の徳島ヴォルティス(勝ち点54)の2チームは、それぞれ15位の栃木SC(勝ち点44)と、13位のツエーゲン金沢(勝ち点46)と対戦し、横浜FCはゴールレスドロー、徳島は0-3で大敗と共に勝ち点を取りこぼす結果となった。なお、横浜FCは2戦未勝利で7位に転落し、徳島は6戦ぶりの敗戦となった。

▽J2残留争いでは21位のロアッソ熊本(勝ち点27)、20位のFC岐阜(勝ち点33)が、それぞれ16位のジェフユナイテッド千葉(勝ち点42)、11位のレノファ山口(勝ち点48)と対戦し、熊本が1-3のスコア、岐阜が1-4のスコアで共に敗戦。互いに連敗を喫して勝ち点を積み上げることができなかった。

◆明治安田生命J2リーグ第36節
▽10/7(日)
栃木SC 0-0 横浜FC
レノファ山口 4-1 FC岐阜
徳島ヴォルティス 0-3 ツエーゲン金沢
大分トリニータ 2-1 京都サンガF.C.
ロアッソ熊本 1-3 ジェフユナイテッド千葉
FC町田ゼルビア 0-0 モンテディオ山形

▽10/6(土)
松本山雅FC 0-0 愛媛FC
アルビレックス新潟 2-1 カマタマーレ讃岐
東京ヴェルディ 0-1 ヴァンフォーレ甲府
大宮アルディージャ 2-1 水戸ホーリーホック
アビスパ福岡 1-1 ファジアーノ岡山
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