一部主力温存のマドリーがアセンシオ弾でエスパニョールに辛勝《リーガエスパニョーラ》

2018.09.23 05:45 Sun
Getty Images
▽リーガエスパニョーラ第5節、レアル・マドリーvsエスパニョールが22日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、ホームのマドリーが1-0で勝利した。
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▽前節、敵地でアスレティック・ビルバオに引き分けリーガ開幕連勝ストップのマドリーだが、4連覇を目指すCLでは昨季ベスト4のローマを相手に3-0の圧倒的な内容で勝利しバウンスバックを果たした。リーガでの白星奪還を目指す今節は開幕から好調を維持する4位エスパニョールと対戦した。
▽ロペテギ監督は今後の過密日程を睨み、ローマ戦から先発5選手を変更。GKをクルトワに戻したほか、休養を与えて招集外のクロースとカルバハルに代えてダニ・セバージョスとマドリーデビューのオドリオソラを起用。さらにベンチスタートのマルセロとベイルに代えてナチョとアセンシオを起用した。

▽開始5分にイスコがファーストシュートを放つなど立ち上がりから試合をコントロールしていくマドリー。だが、ボックス付近までボールを運べるものの粘り強く守る相手を前になかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。

▽70パーセントを超えるボール支配率を見せるマドリーは最終ラインが度々相手陣内まで入り込むが、ややノッキング気味の攻撃は相手のロングカウンターを許す原因に。幾度か相手のカウンターをディフェンス陣の個の力で対応していた中、35分には2対2の数的同数からエルナン・ペレスにボックス内で決定機を許すが、ここは相手のシュートが甘くGKクルトワが何とかはじき出した。
▽冷や汗をかいたマドリーだったが、前半終了間際にようやくゴールをこじ開ける。41分、ペナルティアーク付近でボールを持ったモドリッチからのパスが相手DF2人に当たってボックス左でフリーのアセンシオの足元へ。ここでアセンシオが左足を振り抜くと、ゴール右隅に決まった。ゴール直後オフサイドの判定が下されたものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による検証の結果、判定が覆りマドリーは前半のうちにリードを手にした。

▽アセンシオのゴールで重圧から解き放たれたマドリーは後半立ち上がりに猛攻を見せる。48分には左サイドでセバージョスが縦に仕掛けて入れた低いクロスをゴール前のモドリッチがボレーで枠の左に飛ばすが、これは相手GKの好守に遭う。さらに右サイドのオドリオソラのスピードを生かした攻め上がりからボックス内のイスコらにフィニッシュのチャンスが訪れるが、打ち切れない。

▽前半以上に押し込まれるエスパニョールは55分、ピアッティとダルデルを下げてビクトル・サンチェスとレオを同時投入。この選手交代をキッカケに相手陣内でのプレーを増やしていく。

▽対するマドリーは60分過ぎにベンゼマ、セバージョスを下げてリーガ再デビューのマリアーノ、ルーカス・バスケスを続けて投入する。だが、65分にはセルヒオ・ラモスの不用意な横パスをボルハ・イグレシアスにブロックされてGKとのボックス内での一対一から決定的なループシュートを許す。だが、このシュートはクロスバーを叩き事なきを得た。さらに畳みかけるエスパニョールに押し込まれてボルハ・イグレシアス、ロカと枠内シュートを許す。

▽後半半ばを過ぎると、試合は完全にオープンな展開に。73分にはイスコの左クロスをゴール前のセルヒオ・ラモスが頭で合わすが、これはGKの好守に遭う。79分にマドリーはイスコを下げて今季初出場となるマルコス・ジョレンテを投入。直後の81分にはカウンターからアセンシオに決定機もシュートは枠を大きく外れる。

▽その後も行ったり来たりの試合展開の中、最終盤には追加点を狙わず、時間を進めるゲームプランを遂行したマドリーが最後の精度を欠くエスパニョールの反撃を凌ぎ切って1-0の辛勝。一部主力を温存し内容面に課題を残したマドリーだが、リーガで2試合ぶりの勝利を手にした。

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