運命的な吹田凱旋 堂安律、強い思いで代表として再び/編集部コラム2018.09.11 13:30 Tue

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▽「スタジアムも凄いし、ロッカールームも凄いし、懐かしい」。ガンバ大阪のユース、トップチームでキャリアを築いてきたMF堂安律が日本代表の一員として古巣の本拠地に帰ってくる。

▽日本代表は11日、パナソニック スタジアム吹田でキリンチャレンジカップのコスタリカ代表と対戦する。森保一新体制の初陣だ。だが、選手にスポットを当てるとなれば、吹田に縁深く、海外勢で最も輝きを放つ男、堂安に触れないわけはいかない。

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▽G大阪育成出身の堂安は、クラブ史最年少(16歳11カ月18日)でトップデビュー。2017年夏、フローニンヘンに移籍した。そのエールディビジ1年目で9得点4アシストと活躍。サポーター選定のMVPにも輝くなど、夢の海外で圧倒的なタレント性を示している。

▽その活躍ぶりからロシア・ワールドカップの最終メンバー入りにも期待が集まったが、西野朗前日本代表監督の招集リストに名前がなかった堂安。だが、森保新監督は、自身の初陣となる今回の代表ウィークで迷わず堂安を招集した。その堂安は試合前日、こう語る。

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「ゴール前の質、どこで点を取るか、そういった得点感覚は今までの感覚とはまったく違う。89分間、調子が悪くても、1点取れるような感覚がある」

▽まだ20歳。ふとしたときの表情こそ若者というイメージを抱かせるが、ミックスゾーンでの対応や練習姿勢は、わずか1年半程度の海外挑戦で手にした自信で満ち溢れており、年上の選手が多い代表の中でも地に足の着いた振る舞いが印象的だ。

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▽その堂安は、出場となればA代表デビューとなる凱旋試合のコスタリカ代表戦を前に今何を思うか。大阪移動後、メディア陣の質問はそれを意図した質問が集中した。そういった問いに対して、堂安自身も内を隠さなかった。

「大阪に着いてホテルに向かうバスは、窓側に座らせてもらった。感覚は良く、トレーニングの雰囲気とか、芝生の感触、匂い、全てにおいて帰ってきたなという感じ。試合が来ると終わってしまうので、少し寂しいけど、楽しみたい。待ち遠しい」

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▽前日のミックスゾーンで「個人よりチーム」の姿勢を示した堂安だが、目標は他にもある。それは、苦楽の思い出が詰まるかつての本拠地で、かつてのサポーターに感謝の気持ちを伝えること。堂安は次のように誓っている。

▽「運命なのかわからないけど、このスタジアムで多くの試合をさせてもらって、たくさんの思い出がある。次は来てくれるサポーターに思い出を残せるようなプレーがしたい」

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▽同じくG大阪ユース出身者で同様に海外挑戦を果たしたFW宇佐美貴史や、MF井手口陽介といったクラブが誇る傑作の1人、堂安。凱旋試合でデビューを飾り、古巣サポーターに思いを届けられるか。

▽日本代表の次期エースとしての活躍と共に、G大阪のサポーターに成長した姿を見せるため、移籍から1年2カ月が経った今、再びパナソニック スタジアム吹田のピッチに立つ。
《超ワールドサッカー編集部・玉田裕太》
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【J1クラブ通信簿】成果と課題の渡邉体制5年目 西村拓真流失のエクスキューズ《ベガルタ仙台》

▽優勝争いから残留争いまで手に汗を握る接戦、熱戦が続いた2018シーズンの明治安田生命J1リーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(トピックやチームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。第8弾は11位のベガルタ仙台を総括! <span style="font-weight:700;">◆シーズン振り返り</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181215_vegalta_2.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD<hr></div>▽指揮5年目の渡邉晋監督にとって、悔しさが残る1年だった。明治安田生命J1リーグで同体制最高位の11位でフィニッシュしたが、当初の目標は5位以内。天皇杯においてもクラブ初の決勝進出を果たしたが、悲願の初タイトルには届かなかった。渡邉監督の「正直、今年は全然手応えがなかった」という言葉が物語るように、理想的なシーズンとはなっていない。 ▽序盤こそ開幕5戦を3勝2分け無敗のスタートで飾り、2位の好位置につけたが、シーズンが進むにつれて、今年も不安定さを露呈した。8節から12節にかけて5戦未勝利が続き、徐々に順位を落とすと、27節から31節にかけてもシーズン2度目の5戦勝ちなし。志す攻撃スタイルも迫力に欠け、「44」の総得点は前年と変わらず、スケールアップとはならなかった。 ▽ただ、今年11得点を挙げたFW西村拓真が今夏に海外移籍したエクスキューズもある。その西村がいれば、今年の結果はまた違ったかもしれない。また、ハマらなかった夏場の補強も響いた。チームとしてはFWジャーメイン良ら若手の成長に一定の成果を挙げたが、結果的に選手層や個々の能力、戦いの安定感という部分で上位との差を痛感させられるシーズンだった。 <span style="font-weight:700;">◆MVP</span> DF蜂須賀孝治(28) 明治安田生命J1リーグ28試合出場(先発26試合)/4得点<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181215_vegalta_3.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)J.LEAGUE PHOTO<hr></div>▽攻撃陣をリードしたFW石原直樹をシーズン・オブ・ザ・イヤーに挙げたいところだが、今シーズンを不動の右ウィングバックとして過ごしたDF蜂須賀孝治の活躍は無視できない。今年の仙台は「44」の総得点のうちクロスからの得点が「18」。中央を崩しての得点がわずか「3」だったことを鑑みれば、蜂須賀らワイドプレーヤーの出来がチームの攻撃の良し悪しを左右した。その蜂須賀の成績は4得点5アシスト。オープンプレーからのクロス数もリーグ最多タイの138本だったことも踏まえれば、シーズンを通じた存在感は絶大だった。 <span style="font-weight:700;">◆補強成功度 《D》</span>※最低E〜最高S<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181215_vegalta_4.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)J.LEAGUE PHOTO<hr></div>▽補強は失敗と言わざるを得ない。新戦力の中で主力の座を射止めたのは、レンタル期間延長のMF野津田岳人や、FW石原直樹とMF中野嘉大の完全移籍で再加入組を除けば、川崎フロンターレから期限付き加入したDF板倉洸ぐらい。夏加入組においてもMF矢島慎也がケガに苦しみ、ヴィッセル神戸から加わったFWハーフナー・マイクも振るわず、復帰したFWハモン・ロペスやFWラファエルソンの両助っ人も機能しなかった。上述した前年と同じ総得点にとどまった攻撃面はFW阿部拓馬が一定の活躍を見せたが、上積みの少なき補強が影響したに違いない。 <span style="font-weight:700;">◆総合評価 《C》</span>※最低E〜最高S <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181215_vegalta_5.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>▽天皇杯でクラブ最高の準優勝という成績を残したほか、J1でも渡邉体制最高位の11位。それだけを鑑みれば上々だが、今年の仙台が目指した先はもっと上にあった。特に、J1に関しては5位以内を目標に設定していただけに、11位フィニッシュという結果は到底満足のいくものではない。ただ、渡邉監督が「伸びてます。間違いなく選手もチームも」と語るように、今年は不作だったわけではない。 ▽チーム全体としては、まだまだ未完ながら渡邉監督の志向するアクションサッカーをより浸透させ、先の天皇杯決勝でも浦和レッズを相手にボールを大事にするスタイルを貫き、果敢にゴールに迫るシーンを創出。結果的に、より試合巧者だった浦和に屈したが、そうした有力チームを相手にしても、自分たちのスタイルを武器に真っ向勝負に持ち込む力があることを緊迫した決勝の舞台で証明した。 ▽また、ジャーメイン良やMF椎橋慧也ら若手の台頭も忘れることはできない。だが、浦和戦で露呈したように、個の力という部分でまだまだ改善の余地がある。それこそが、チームとしての戦い方を確立した今の仙台に足りない要素のように感じる。渡邉監督は来年も続投。板倉や野津田らレンタル組の去就が気になるところだが、来シーズンはさらなるバージョンアップに期待がかかる。 2018.12.15 18:15 Sat
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【J1クラブ通信簿】56得点56失点…ポステコグルー戦術は諸刃の剣も来季は真剣に化けるか《横浜F・マリノス》

▽優勝争いから残留争いまで手に汗を握る接戦、熱戦が続いた2018シーズンの明治安田生命J1リーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(トピックやチームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。第7弾は12位の横浜F・マリノスを総括! ◆<span style="font-weight:700;">シーズン振り返り</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20181215_yokohamafm_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) J.LEAGUE PHOTOS<hr></div>▽今季の横浜FMは攻守で明暗分かれる成績となった。開幕前、トリコロールのクラブには新たにアンジェ・ポステコグルー監督が就任。かつてオーストラリア代表を史上初のアジアカップ制覇に導いたギリシャ生まれのオーストラリア人指揮官は攻撃的サッカーを掲げ、チームの改革に着手。昨シーズンにリーグ屈指の堅守を誇ったチームの色をガラリと変えていった。 ▽自身が得意とする[4-3-3]の布陣を当てはめて、左右の両サイドバックが高い位置をとりながら攻撃に関与するポゼッションサッカーを展開。狙い通り、横浜FMは多くの試合で相手の支配率を上回り試合の主導権を握っているように見えた。しかし、支配率とは裏腹に勝率はなかなか上がらなかった。ロシア・ワールドカップによる中断前の第15節終了時点では4勝5分け6敗で13位に位置。3-0で勝利した第11節の鹿島アントラーズ戦や、5点を奪った第15節のV・ファーレン長崎戦など勝つときは派手に勝つのだが、負けた時の散り方も良くなかった。そんなシーズンを表しているのが、ワールドカップ明けの第16節からの4試合(※第18節清水エスパルス戦は代風の影響により延期)。第16節のベガルタ仙台戦でクラブ最多タイ及びリーグ史上2位タイとなる大量8得点で勝利したかに思えば、その後は3連敗。この4試合で横浜FMは13失点を喫している。 ▽その原因はやはり“超”が付くほどの攻撃的スタイルにあった。最終ラインからボールを繋ぐポゼッション志向のスタイルを貫いた横浜FMだが、そのビルドアップ中に捕まるとそのケアができていなかった。とりわけ、GK飯倉大樹までもがゴールを離れて非常に高い位置でポゼッションに参加することもあったため、その隙を突かれてロングシュートで失点することもしばしば。セットプレーの守備時での対応も褒められるものではなかった。 ▽そんな中、ワールドカップによる中断期間中に守備の要だったDFミロシュ・デゲネクがツルヴェナ・ズヴェズタに移籍したため、急遽、DFドゥシャンとDFチアゴ・マルチンスを補強。また、8月半ばからDF中澤佑二がヒザのケガで長期離脱が余儀なくされたため、新加入の2人が後半戦の守備の中心だった。ポステコグルー監督はその頃に3バックを試みたが、数試合で元の布陣に戻した。シーズン終盤にかけて守備が安定し失点は減ったが、同時にその攻撃力も鳴りを潜めた。 ▽結局、横浜FMは12勝5分け17敗という成績で12位フィニッシュ。最後の最後まで残留争いに巻き込まれる不満の残るシーズンを送った。また、YBCルヴァンカップでは決勝に進み湘南ベルマーレとのダービー戦を戦ったが0-1で敗戦。17年ぶりの優勝とはならなかった。なお、リーグ戦では56得点と、優勝した川崎フロンターレに次ぐ2位タイの記録を残した一方で、失点も56とリーグワースト3位という、ある意味今季の横浜FMを象徴する数字となった。 <span style="font-weight:700;">◆MVP</span> DF山中亮輔(25) 明治安田生命J1リーグ32試合出場(先発31試合)/4得点8アシスト<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20181215_yokohamafm_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) J.LEAGUE PHOTOS<hr></div>▽今シーズンは山中にとって飛躍の年になった。横浜FMで2年目を迎えた左サイドバックはポステコグルー監督の下、偽サイドバックとして注目を集めた。運動量もさることながら、監督にも認められた左足の精度は横浜FMの一つの武器だった。特にその左足から放たれるキャノン砲は脚光を浴び、リーグ開幕節のセレッソ大阪戦でいきなり炸裂した。また、その精度はFKにも生かされ、今季はリーグ戦で4ゴール8アシストの成績を収めた。 ▽そして山中の活躍はクラブを飛び出して日本へ。横浜FMでの活躍から11月に日本代表に初選出され同20日のキルギス戦でデビュー。初スタメンに加え、開始間もなく初ゴールを奪って見せた。もちろんそのゴールは左足から生まれたもの。8月にトルコのバシャクシェヒルからオファーがあったという山中。その左足は日本の宝になるに違いない。 <span style="font-weight:700;">◆補強成功度《C》</span>※最低E~最高S<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20181215_yokohamafm_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) J.LEAGUE PHOTOS<hr></div> ▽開幕前にポステコグルー監督の意向もあり、韓国代表のFWユン・イルロクやFW大津祐樹、FWオリヴィエ・ブマルなどアタッカーの補強に力を入れた横浜FM。それまで攻撃を牽引してきた齋藤学が川崎Fへ移籍したため、ユン・イルロクやブマルらウインガーに期待が集まったものの、ほとんど結果を残すことは出来なかった。 ▽それよりも、前述したように夏の間に獲得したドゥシャンやチアゴ・マルチンスらDFの活躍が目立った。彼らはシーズン途中の加入ながらすぐにレギュラーの座を掴み、前者はリーグ戦14試合、後者は13試合に出場し、後半戦のチームの守りを支えた。 <span style="font-weight:700;">◆総合評価《D》</span>※最低E~最高S<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20181215_yokohamafm_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) J.LEAGUE PHOTOS<hr></div>▽昨シーズン5位だったことを考えれば今季の目標はベスト4以内だったはず。それを踏まえると12位という成績は大きく期待外れに終わったことは否定できないし、昨季確立した堅守速攻スタイルを簡単に手放したことは愚策だったとも思える。結果だけ見れば、エリク・モンバエルツ前監督を続投させ、慣れ親しんだディフェンシブサッカーを継続していた方がよりいい成績で終えられたかもしれない。 ▽しかし、ポステゴグルー監督はそんな周囲の雑音を気にせず、自身の信念を貫き通した。結果としてそれは56得点56失点という諸刃の剣ではあったが、歯車がかみ合った時の攻撃力は圧巻だった。前述の山中やMF天野純が結果を残し、日本代表に選ばれたのはこのスタイルがあったからではないだろうか。今季レンタルバックしたFW仲川輝人はリーグ戦9得点の活躍、FW伊藤翔はキャリアハイの公式戦17得点をマークし監督の期待に応えた。 ▽順位上、横浜FMに対する評価は低いものではあるが、来季に向けた期待は大きい。ポステコグルー監督は続投に意欲的とのうわさもあるが来季はどうなるのだろうか。シーズン終盤には安定した守備も見せていただけに、熟練度を高められればもっと面白いトリコロールに生まれ変わることができそうだ。 2018.12.15 18:00 Sat
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【J1クラブ通信簿】“湘南スタイル”結実でルヴァンカップ制覇とJ1残留《湘南ベルマーレ》

▽優勝争いから残留争いまで手に汗を握る接戦、熱戦が続いた2018シーズンの明治安田生命J1リーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(トピック)やチームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。第6弾は13位の湘南ベルマーレを総括! <span style="font-weight:700;">◆シーズン振り返り</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181214_bellmare_6.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD<hr></div>▽就任7年目のチョウ・キジェ監督の下、ルヴァンカップ制覇という大輪の花を咲かせた。そして、目標のJ1残留も果たし、湘南にとっては実りあるシーズンとなった。クラブにとって1995年の天皇杯以来2度目のタイトルとなったルヴァンカップでは、豊富な運動量をベースに縦に早い攻撃を仕掛ける、チョウ監督が植え付けた“湘南スタイル”が見事に結実した。 ▽そして、残留争いではJ史上、最もハイレベルな争いを最終節の名古屋グランパスとの直接対決を引き分けて制し、13位でのフィニッシュとなった。新戦力のFWアレン・ステバノビッチやFWイ・ジョンヒョプ、MFミキッチといった助っ人外国人が思うように活躍できず、チーム内得点王がMF菊地俊介の6ゴールと、シーズンを通じて得点力不足に苦しんだ。 ▽それでも、守護神GK秋元陽太の奮闘を筆頭に、DF杉岡大暉やDF坂圭佑、DF山根視来といった若手の台頭もあって安定した守備が構築され、粘り強い戦いを展開できた。その守備をベースに勝ち点を積み上げたチームは、目標のJ1残留を勝ち取って見せた。 <span style="font-weight:700;">◆MVP</span> GK秋元陽太(31) 明治安田生命J1リーグ34試合出場(先発34試合)/43失点<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181214_bellmare_7.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD<hr></div>▽フルタイム出場を果たした湘南の守護神を選出。ルヴァンカップ決勝でゴールを決めた杉岡や、ルーキーイヤーながらディフェンスリーダーとなった坂、右サイドで躍動したDF岡本拓也らもシーズン・オブ・ザ・イヤーに相応しい活躍を見せたが、多くの試合で抜群のレスポンスを生かしたビッグセーブを見せて勝ち点獲得に貢献した秋元を選んだ。 <span style="font-weight:700;">◆補強成功度《D》</span>※最低E~最高S<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181214_bellmare_8.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD<hr></div>▽新戦力が軒並みチームにうまくフィットしなかった中、ベテランMF梅崎司の加入は大きかった。近年悩まされてきた負傷で離脱することなくシーズンを戦い抜き、若い選手が多いチームの精神的支柱として存在感を放った。とはいえ、梅崎を除くとDF大野和成と、途中加入のFW山崎凌吾が及第点の活躍を見せたくらいで補強による戦力の上積みが少なく、苦戦する要因ともなった。 <span style="font-weight:700;">◆総合評価《A》</span>※最低E~最高S<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181214_bellmare_9.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD<hr></div>▽J1残留に加え、ルヴァンカップ優勝という望外の結果を手に入れたことから高い評価とした。例年なら楽々残留の勝ち点41を積み上げて残留を果たした上、23年ぶりのタイトル獲得と、湘南にとっては忘れられないシーズンとなった。とりわけ横浜Fマリノスとのルヴァンカップ決勝では湘南スタイルが遺憾なく発揮され、誰もが納得の戴冠となった。 2018.12.14 21:15 Fri
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【J1クラブ通信簿】充実陣容も結果は低迷…守高攻低が顕著に《サガン鳥栖》

▽優勝争いから残留争いまで手に汗を握る接戦、熱戦が続いた2018シーズンの明治安田生命J1リーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(トピックやチームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。第5弾は14位のサガン鳥栖を総括! <span style="font-weight:700;">◆シーズン振り返り</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181213_sagantosu_7.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD<hr></div>▽堅守速攻を浸透させたマッシモ・フィッカデンティ体制3シーズン目となった今シーズン。明確なスタイルで昨シーズンを8位で終えていた鳥栖には、一桁順位でのフィニッシュや上位争いに絡んでいくことが期待されていた。しかし、今シーズンを終えてみれば14位。残留争いの暴風域を彷徨い、理想的な1年にはなっていない。 ▽鳥栖は開幕節からヴィッセル神戸に引き分け、続く昇格組のV・ファーレン長崎との試合でもドロー。その後やや持ち直したものの、第6節~第12節まではJ1昇格後クラブワーストの7連敗と最悪の状態に。その後、第13節清水エスパルス戦で久々の白星を奪ったものの、第13節~第19節まででわずか1得点しか奪えず、再び6試合勝利から遠ざかった。 ▽攻撃のテコ入れが必要と判断した上層部は、夏の間にアトレティコ・マドリーを退団していた元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスの獲得に成功。さらに、鹿島アントラーズ不動のスコアラーだったFW金崎夢生を補強し、短所だったポイントを重点的に強化している。 ▽すると、鳥栖はシーズン後半にやや調子を上げたが、残留を争っていたその他のクラブがそれ以上のペースで勝ち点を奪取。結局、7勝9分け13敗の17位に位置していた第29節終了後にフィッカデンティ監督を解任。U-18指揮官とトップチームコーチを兼任していた金明輝(キム・ミョンヒ)監督を引き上げた。 ▽その後は、残り5試合で3勝2分けの好成績を収めて残留に成功。最低限の結果は出したものの、昨シーズンに得た経験を生かすことはできないままに、1年を終えた。 <span style="font-weight:700;">◆チームMVP</span> GK権田修一(29) 明治安田生命J1リーグ34試合出場(先発34試合)/34失点<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181213_sagantosu_3.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)J.LEAGUE PHOTO<hr></div> ▽日本代表GK権田修一が文句なしのシーズン・オブ・ザ・イヤーだ。鳥栖の得点数はリーグワーストの29得点。得点数17位のジュビロ磐田が35得点、16位の湘南ベルマーレが38得点であり、他のクラブから大きく離されている。それでも残留を決めることができたのは、間違いなく34失点というリーグ2位タイの堅守に支えられたためだ。 ▽シーズンを通して、鳥栖がゴールレスドローで終えた試合は7試合。また、1-0で勝利した試合は4試合ある。たらればの話ではあるが、もしその7試合で1失点でもしていれば鳥栖の勝ち点は「40~38」。17位柏レイソル(勝ち点39)、16位ジュビロ磐田(勝ち点41)を下回る数字だ。改めて、鳥栖をJ1に繋ぎとめたのはGK権田を中心とした守備陣の奮闘に他ならない。 <span style="font-weight:700;">◆補強成功度《C》</span>※最低E~最高S<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181213_sagantosu_4.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)J.LEAGUE PHOTO<hr></div>▽鳥栖は、昨シーズン終了後にMF高橋秀人、DF高橋祐治、MF伊藤遼哉、DF安在和樹を獲得し、半数が主力としてプレー。とりわけ高橋秀人と高橋祐治はチームにとって欠かせない存在となっていた。さらに、夏補強も合わせて新加入選手のF・トーレス、金崎、高橋秀人が3ゴールでチーム内2位タイの得点数を記録している。 ▽とはいえ、F・トーレスや金崎にかかっていた期待は遥かに高いものであり、夏に復帰したFW豊田洋平に関しては0得点と、オプションを増やすに留まっている。チーム内の数字で比較すれば、確かに新加入選手の活躍は大きいが、期待に応えることができたという評価を下すことはできない。 ▽総括すれば、チームの成績通り3列目以下の補強に関しては成功したと言えるが、攻撃陣に関しては物足りない。さらに、新加入の豊田は33歳、金崎は29歳、F・トーレスは34歳といずれもベテラン。長い目で見ていくにも限りがあり、近いうちに新たな補強が必要となることは目に見えている。組織的な守備に長のあるJ1では、“堅守速攻”というスタイルを継続して志す上で個ばかりが重要ではないということがはっきりとしたシーズンになったのではないだろうか。 <span style="font-weight:700;">◆総合評価 《D》</span>※最低E~最高S<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181213_sagantosu_6.jpg" style="max-width: 100%;" class="yui-img"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽結果的に言えば、残留という最低限の結果は残した。しかし、新体制発表会時に鳥栖が掲げていたスローガンが『ITADAKI(頂)』であることを考えれば、理想との乖離は深刻だ。フィッカデンティ監督も「主力が揃い、良い状態でスタートできる」と語っていただけに、序盤からチームの敗北を繰り返し目の当たりにさせられたファンの失望は大きいだろう。 ▽戦術の浸透に重きを置いていたそのフィッカデンティ監督は鳥栖を去り、一本の軸は失った。堅守は長所のまま残っているが、短所である攻撃力を補うことばかりを意識しすぎてしまえば、その長所すら失いかねない程に現状のバランスは危うい。 ▽充実の戦力で臨んだはずの開幕から大コケし、攻撃の大型補強を行った夏以降も爆発力を示せず。昨シーズンに得ていたはずの手応えもプレーに還元できないまま、「上を目指すことの壁」を感じたシーズンと言えるかもしれない。金明輝監督の続投如何も定まらぬ来シーズン、フィッカデンティ前監督の浸透させたスタイルを大切にしつつ、一足飛びではない着実なリスタートに期待したい。 2018.12.14 21:00 Fri
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【CLグループH総括】バレンシア牙城崩せずユーベとユナイテッドが突破

▽戦前の予想通り、ユベントスとマンチェスター・ユナイテッドが決勝トーナメントに進出を果たした。ユベントスはユナイテッドとのホーム戦でこそ、らしくない逆転負けを喫したが、安定した戦いを見せた。ユナイテッドは拮抗した試合が続いたものの、勝負強さを見せて勝ち上がった。2強に割って入れる存在かと思われたバレンシアだったが、補強したアタッカーがチームにフィットせず、最終節を前に敗退が決まってしまった。 ■グループH順位表■ [勝ち点/勝/引/負/得失点] 1.ユベントス[12/4/0/2/5] 2.マンチェスター・ユナイテッド[10/3/1/2/3] 3.バレンシア[8/2/2/2/0] 4.ヤング・ボーイズ[4/1/1/4/-8] ◆最後はヒヤリも順当な首位通過~ユベントス~<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20181212_47_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽レアル・マドリーから天敵C・ロナウドを獲得したチームは、攻守に隙のないチームに仕上がり、他3クラブを凌駕する安定した戦いを見せた。初戦のバレンシア戦こそC・ロナウドが退場するアクシデントに見舞われ、危うい展開となったが、MFピャニッチのPK2つで白星発進とすると、続くヤング・ボーイズ戦では燻っていたFWディバラがハットトリックの活躍。そして、ユナイテッドとの連戦ではチーム力の差を見せ付けてオールド・トラフォードで勝利した。1試合を残して決勝トーナメント進出を決めたチームは、最終節のヤング・ボーイズ戦をまさかの敗戦で終えたものの、ユナイテッドも敗れたため首位での通過となった。 ◆低調もノルマの突破~マンチェスター・ユナイテッド~<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20181212_47_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽内容はともかく、最低限の結果を残した。懸念のモウリーニョ政権3季目を迎えたユナイテッドは、初戦のヤング・ボーイズ戦を除いてプレミアリーグ同様、厳しい戦いが続いた。ユベントスとのリターンマッチとなったアウェイ戦では見事な逆転劇を見せたが、内容では圧倒され、チーム力の差は明確だった。それでも、ノルマの決勝トーナメント進出を果たし、一先ずモウリーニョ監督の首は繋がっている状況だ。 ◆2強の牙城崩せず~バレンシア~<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20181212_47_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽ユベントスとユナイテッドの牙城を崩すことが期待されたが、思うようには行かなかった。とりわけユベントスに連敗したのが痛かった。マルセリーノ監督が構築した組織的な守備に、新戦力のアタッカーたちが機能すれば十分に決勝トーナメント進出を果たせるだけのポテンシャルを持ったチームだったように思うが、リーガ同様、厳しい戦いとなった。 ◆最後にユーベからCL初勝利~ヤング・ボーイズ~<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20181212_47_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽ユナイテッドやバレンシア相手に善戦し、最後はユベントスから金星と、スイス王者は決して脆弱なチームではなかった。初めての本戦出場で確かな足跡を残し、今後につながる戦いとなったはずだ。 2018.12.14 12:01 Fri
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