まだ手放しでは喜べない…【原ゆみこのマドリッド】
2018.09.11 11:30 Tue
▽「これってもう、戻って来るってことよね」そんな風に私がホッとしていたのは月曜日、スタッド・ド・フランスでW杯トロフィーを囲んでの盛大な祝勝イベントが開催。楽しそうに踊っているグリーズマンやリュカの姿をお昼のニュースで見た時のことでした。いやあ、ムバッペとジルーのゴールでフランスがオランダに2-1で勝利したネイションズリーグの一戦は日曜夜に生中継があったため、何となく見てはいたんですけどね。さすがに試合後のお祝いまでは映してくれず、レマルを除く、2人のアトレティコ勢やヴァラン(レアル・マドリー)のプレーを楽しむに留まったんですが、要はこれで彼らの代表でのお勤めは終了。
▽パリなんて飛行機で2時間弱なんですから、マドリッドの兄貴分チームが月曜午後7時から、それぞれマハダオンダ(マドリッド近郊)、バルデベバス(バラハス空港の近く)で行う週明けセッションに参加するのにまったく問題はないかと。それだけでなく、シメオネ監督のところには土曜のエイバル戦に向けて、早くもレギュラーが3人が復帰するのに比べ、同日アスレティック戦に挑むレアル・マドリーはまだ1人とほくそ笑んでいたところ、いえいえ、世の中、そうそう都合良くはできていませんって。
▽ええ、しっかりスポーツ紙のインターナショナルページを見てみれば、木曜のネイションズリーグ初戦で自身もゴールを挙げ、アイルランドに4-1と快勝したベイルのウェールズも日曜日、代表選手のストが解けたデンマークに2-0と負けて日程が終わっており、1戦目をフランスと引き分けたクロースのドイツも親善試合でラージョのアドビンクラに先制点を奪われながら、ペルーに2-1の逆転勝ち。両人共、すでにお役御免になったため、結局、お隣さんも3人が早帰りできることに。
▽となると、火曜のスペインvsクロアチア戦の後、水曜合流予定組がセルヒオ・ラモス、カルバハル、ナチョ、イスコ、アセンシオ、セバージョス、そしてモドリッチと大量にいるマドリーより、ベルサイコもこの夏、インテルに移籍。サウール、ロドリの2人だけというのが、アトレティコの強みになるかと思いますが、うーん、大西洋の向こうでプレーしてくる南米組もいますからね。マドリーはマルセロとケイロル・ナバスが招集免除されたため、カゼミロ(ブラジル)だけなのに対し、ゴディン、ヒメネス(ウルグアイ)こそ月曜には戻っていたものの、コレア(アルゼンチン)、フィリペ・ルイス(ブラジル)にはまだ試合があり、おまけに早帰りが決まったアリアス(コロンビア)なんて、ベネズエラ戦で担架退場、肋骨を骨折しての帰還だとか。
▽こんな按配では先週の練習中に足首を捻挫したカリニッチと相まって、ますますアトレティコが少数精鋭になってしまいそうなのが怖いんですが、こればっかりはねえ。せめての慰めは、奥さんの第2子出産を理由にスペイン代表招集を辞退したジエゴ・コスタのところにようやく日曜、次女が誕生。当人もエイバル戦でお祝いのゴールを挙げたいと意気込んでいることぐらいでしょうが、開幕3連勝でスタートを切ったお隣さん、そしてそれに肩を並べるバルサともすでに勝ち点3差がついているアトレティコだけに何とも、心配の種が尽きないのは困りものですよね。
▽おまけに開始11分にはチアゴ・アルカンタラ(バイエルン)のボールロストから、イングランドに速攻カウンターを喰らい、キックオフ前にW杯ゴールデンシューのトロフィーを披露していたハリー・ケイン(トッテナム)、ショー(マンチェスター・ユナイテッド)と繋がれると、最後はナチョがラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)に先を越されてしまったから、さあ大変! 楽々、チームメートのGKデ・ヘアを破っているって、もしやロシアでのW杯で惨々だった彼をケパ(チェルシー)に代えなかったのは、ルイス・エンリケ監督のミスだったかもと思ってしまったのは私だけではなかった?
▽でも大丈夫。その日のスペインには逆境に立ち向かう根性があったんですよ! それからわずか2分、カルバハルが右側からエリア内のロドリゴ(バレンシア)にパスを送ると、中盤から上がって来たサウールがその折り返しをシュート。同点にしてくれたとなれば、あのW杯での4試合、1度もピッチに立たしてあげなかったイエロ暫定監督の見識が疑われても仕方なかったかと。うーん、確かに彼はアトレティコの選手だけあって、この夏、代表を引退したイニエスタ(ヴィッセル神戸)やシルバ(マンチェスター・シティ)のようにパスはそれ程、上手くないんですけどね。
▽それには目をつむって、ルイス・エンリケ監督も「Tiene calidad, fisico descomunal y mentalidad brutal. Bueno tacticamente, tiene gol/ティエネ・カリッド、フィシコ・デスコムナル・イ・メンタリダッド・ブルタル。ブエノ・タクティカメンテ、ティエネ・ゴル(質が高くて、ズバ抜けたフィジカル、凄いメンタル力がある。戦術的にも良くて、ゴールも入れられる)」と言っていたように、ただパスを回しているだけでなく、ダイナミックなサッカーをやりたい指揮官には丁度いい選手だったかも。その点に関してはモラタ(チェルシー)でなく、マークを外して動き回るのが得意なアスパスとロドリゴを前線に入れたのも効いていましたが、スペインの追加点は意外にも32分、セットプレーから生まれることに。
▽ええ、これはブラジル人の父親同士がサッカー選手で仲良かったせいで幼少から、いとこのような付き合いがあったチアゴとロドリゴのおかげで、いえ、サウールも前者の放ったFKにニアポストで合わせようと飛び込んで、敵の目を引き付ける役目を担ったんですけどね。届かなかったボールをロドリゴがゴールに押し込み、逆転してくれたから、これで一安心。後半は開始早々、カルバハルとの接触プレーでショーが担架退場となり、ゲームが7、8分中断するアクシデントがあったんですが、おかげでせっかく前半のいい攻撃のリズムが削がれたんでしょうか。
▽アスパスをアセンシオに、チアゴをセルジ・ロベルトにというルイス・エンリケ監督の交代策もあまり当たっていたとは思えませんが、「En la segunda parte nos falto buscar la porteria y poco a poco nos metimos atrás/エン・ラ・セグンダ・パルテ・ノス・ガルトー・ブスカル・ラ・ポルテリア・イ・ポコ・ア・ポコ・メティモス・アトラス(後半のウチはゴールを探すことができなくて、少しずつ後ろに引いてしまった)」(ロドリゴ)チームを救ってくれたのはデ・ヘア。ええ、同僚ラッシュフォードの至近距離シュートを2度もparadon(パラドン/スーパーセーブ)で弾き、「Por numeros y rendimiento es un numero 1 mundial/ポル・ヌメロ・イ・レンディミエントー・エス・ウン・ヌメロ・ウノ・ムンディアル(記録とパフォーマンスでは世界一)」というルイス・エンリケ監督の期待に応えたんですが、まあ、ウェンブリーのパルコ(貴賓席)ではマドリー時代にアシスタントを務めていたカランカ監督(現ノッティンガム・フォレスト)と並んで、上司のモウリーニョ監督も見ていましたからね。
▽当人も気合が入って良かったのかもしれませんが、残り3分、左SBのマルコス・アロンソ(チェルシー)をこの夏の負傷から回復後、初めてプレーする本職CBのイニゴ・マルティネス(アスレティック)にという一番不思議な交代の後、第4審判の掲示したロスタイムは何と9分。いえ、途中からセンターにも出て行って、ボールを持つようになったイスコのおかげで時間稼ぎはある程度、できたんですけどね。最後の最後にハイボールをキャッチしたデ・ヘアがウェルベック(アーセナル)にぶつかられて落球。それをゴールに蹴り込まれてしまったんですが、イングランドのサウスゲート監督などは文句を言っていたものの、審判がファールを取ってくれたのは有り難かったですね(最終結果1-2)。
▽そんな調子で無事、ネイションズリーグ初戦を勝利で飾れたスペインはその夜のうちにロンドンからアリカンテ(スペイン南東部のビーチリゾート)に移動。日曜から、クロアチア戦の準備に入っているんですが、やっぱり一番気になるのは試合の行われるエルチェ(アリカンテから30分程内陸に入った町)出身のサウールがこの試合でも先発するのかどうかということでしょうか。いえ、当人は「Me han pedido muchas entradas, intentare conseguirlas/メ・アン・ペディードー・ムーチャス・エントラーダス、インテンタレ・コンセギールラス(沢山、チケットを頼まれたんだ。手に入れるように努力しないとね)」と、家族や友人たちの前でプレーするのを楽しみにしているんですけどね。あまり張り切りすぎて、リーガ戦に疲れが残るのも如何なものかと。
▽どちらにしろ、月曜にリコ・ペレス(エルチェのホーム)で前日記者会見をしたルイス・エンリケ監督は、「No voy a dar pistas/ノー・ボイ・ア・ダール・ピスタス(手掛かりを与えるつもりはない)」とスタメンに関して、ポーカーフェイスを貫いていたため、私もはっきりしたことはわからないんですが、DF5人制を敷いていたイングランドと違って、クロアチアはもっとポゼッションを争ってきそうですからね。モドリッチとラキティッチ(バルサ)を中心に攻めてくるのは間違いないため、同じクラブで良く知っているセバージョスやアセンシオ、セルジ・ロベルトらを入れてみるというのもいいかもしれない?
▽そんなスペインのネイションズリーグ第2節は火曜午後8時45分(日本時間翌午前3時45分)からキックオフ。ちなみにクロアチアの直近の試合は親善で、木曜にクリスチアーノ・ロナウド(ユベントス)不在のポルトガルと1-1の引き分けているんですが、W杯で準優勝したチームから、FWマンジュキッチ(ユベントス)、GKスバシッチ(モナコ)という攻撃と守備、両方の要が引退しています。うーん、モドリッチもこの日曜にはアリカンテのホテルで33歳のバースデーを祝ってもらっていましたしね(https://twitter.com/lukamodric10/status/1038894605557792770)。どこの代表も世代交代の時期に入っているようですが、とりあえずこのネイションズリーグでは試運転、来年3月から始まる2020年ユーロの予選で方向が見えてくるっていう感じでしょうかね。
【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
▽パリなんて飛行機で2時間弱なんですから、マドリッドの兄貴分チームが月曜午後7時から、それぞれマハダオンダ(マドリッド近郊)、バルデベバス(バラハス空港の近く)で行う週明けセッションに参加するのにまったく問題はないかと。それだけでなく、シメオネ監督のところには土曜のエイバル戦に向けて、早くもレギュラーが3人が復帰するのに比べ、同日アスレティック戦に挑むレアル・マドリーはまだ1人とほくそ笑んでいたところ、いえいえ、世の中、そうそう都合良くはできていませんって。
▽となると、火曜のスペインvsクロアチア戦の後、水曜合流予定組がセルヒオ・ラモス、カルバハル、ナチョ、イスコ、アセンシオ、セバージョス、そしてモドリッチと大量にいるマドリーより、ベルサイコもこの夏、インテルに移籍。サウール、ロドリの2人だけというのが、アトレティコの強みになるかと思いますが、うーん、大西洋の向こうでプレーしてくる南米組もいますからね。マドリーはマルセロとケイロル・ナバスが招集免除されたため、カゼミロ(ブラジル)だけなのに対し、ゴディン、ヒメネス(ウルグアイ)こそ月曜には戻っていたものの、コレア(アルゼンチン)、フィリペ・ルイス(ブラジル)にはまだ試合があり、おまけに早帰りが決まったアリアス(コロンビア)なんて、ベネズエラ戦で担架退場、肋骨を骨折しての帰還だとか。
▽こんな按配では先週の練習中に足首を捻挫したカリニッチと相まって、ますますアトレティコが少数精鋭になってしまいそうなのが怖いんですが、こればっかりはねえ。せめての慰めは、奥さんの第2子出産を理由にスペイン代表招集を辞退したジエゴ・コスタのところにようやく日曜、次女が誕生。当人もエイバル戦でお祝いのゴールを挙げたいと意気込んでいることぐらいでしょうが、開幕3連勝でスタートを切ったお隣さん、そしてそれに肩を並べるバルサともすでに勝ち点3差がついているアトレティコだけに何とも、心配の種が尽きないのは困りものですよね。
▽え、それより土曜にルイス・エンリケ監督のスペイン代表デビューとなったイングランド戦がどうなったかの方が気になるって? そうですね、先週月曜にラス・ロサス(マドリッド近郊)のサッカー協会施設でのセッションは初日以外、全て非公開。ウェンブリーでの前日練習でもあまり情報がなかったため、先発予想もままならなかったんですが、蓋を開けてのサプライズはジエゴ・コスタの辞退により、直前のアトレティコ戦でセルタの2点目のゴールを挙げたのが決め手になったんでしょうかね。追加招集されたイアゴ・アスパスがスタメンに入っていたことですが、ロペテギ代表監督時代や今季のマドリーとは違い、イスコが[4-3-3]の最前列でずっと左サイドに引っ付いていたのはちょっと意外。
▽おまけに開始11分にはチアゴ・アルカンタラ(バイエルン)のボールロストから、イングランドに速攻カウンターを喰らい、キックオフ前にW杯ゴールデンシューのトロフィーを披露していたハリー・ケイン(トッテナム)、ショー(マンチェスター・ユナイテッド)と繋がれると、最後はナチョがラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)に先を越されてしまったから、さあ大変! 楽々、チームメートのGKデ・ヘアを破っているって、もしやロシアでのW杯で惨々だった彼をケパ(チェルシー)に代えなかったのは、ルイス・エンリケ監督のミスだったかもと思ってしまったのは私だけではなかった?
▽でも大丈夫。その日のスペインには逆境に立ち向かう根性があったんですよ! それからわずか2分、カルバハルが右側からエリア内のロドリゴ(バレンシア)にパスを送ると、中盤から上がって来たサウールがその折り返しをシュート。同点にしてくれたとなれば、あのW杯での4試合、1度もピッチに立たしてあげなかったイエロ暫定監督の見識が疑われても仕方なかったかと。うーん、確かに彼はアトレティコの選手だけあって、この夏、代表を引退したイニエスタ(ヴィッセル神戸)やシルバ(マンチェスター・シティ)のようにパスはそれ程、上手くないんですけどね。
▽それには目をつむって、ルイス・エンリケ監督も「Tiene calidad, fisico descomunal y mentalidad brutal. Bueno tacticamente, tiene gol/ティエネ・カリッド、フィシコ・デスコムナル・イ・メンタリダッド・ブルタル。ブエノ・タクティカメンテ、ティエネ・ゴル(質が高くて、ズバ抜けたフィジカル、凄いメンタル力がある。戦術的にも良くて、ゴールも入れられる)」と言っていたように、ただパスを回しているだけでなく、ダイナミックなサッカーをやりたい指揮官には丁度いい選手だったかも。その点に関してはモラタ(チェルシー)でなく、マークを外して動き回るのが得意なアスパスとロドリゴを前線に入れたのも効いていましたが、スペインの追加点は意外にも32分、セットプレーから生まれることに。
▽ええ、これはブラジル人の父親同士がサッカー選手で仲良かったせいで幼少から、いとこのような付き合いがあったチアゴとロドリゴのおかげで、いえ、サウールも前者の放ったFKにニアポストで合わせようと飛び込んで、敵の目を引き付ける役目を担ったんですけどね。届かなかったボールをロドリゴがゴールに押し込み、逆転してくれたから、これで一安心。後半は開始早々、カルバハルとの接触プレーでショーが担架退場となり、ゲームが7、8分中断するアクシデントがあったんですが、おかげでせっかく前半のいい攻撃のリズムが削がれたんでしょうか。
▽アスパスをアセンシオに、チアゴをセルジ・ロベルトにというルイス・エンリケ監督の交代策もあまり当たっていたとは思えませんが、「En la segunda parte nos falto buscar la porteria y poco a poco nos metimos atrás/エン・ラ・セグンダ・パルテ・ノス・ガルトー・ブスカル・ラ・ポルテリア・イ・ポコ・ア・ポコ・メティモス・アトラス(後半のウチはゴールを探すことができなくて、少しずつ後ろに引いてしまった)」(ロドリゴ)チームを救ってくれたのはデ・ヘア。ええ、同僚ラッシュフォードの至近距離シュートを2度もparadon(パラドン/スーパーセーブ)で弾き、「Por numeros y rendimiento es un numero 1 mundial/ポル・ヌメロ・イ・レンディミエントー・エス・ウン・ヌメロ・ウノ・ムンディアル(記録とパフォーマンスでは世界一)」というルイス・エンリケ監督の期待に応えたんですが、まあ、ウェンブリーのパルコ(貴賓席)ではマドリー時代にアシスタントを務めていたカランカ監督(現ノッティンガム・フォレスト)と並んで、上司のモウリーニョ監督も見ていましたからね。
▽当人も気合が入って良かったのかもしれませんが、残り3分、左SBのマルコス・アロンソ(チェルシー)をこの夏の負傷から回復後、初めてプレーする本職CBのイニゴ・マルティネス(アスレティック)にという一番不思議な交代の後、第4審判の掲示したロスタイムは何と9分。いえ、途中からセンターにも出て行って、ボールを持つようになったイスコのおかげで時間稼ぎはある程度、できたんですけどね。最後の最後にハイボールをキャッチしたデ・ヘアがウェルベック(アーセナル)にぶつかられて落球。それをゴールに蹴り込まれてしまったんですが、イングランドのサウスゲート監督などは文句を言っていたものの、審判がファールを取ってくれたのは有り難かったですね(最終結果1-2)。
▽そんな調子で無事、ネイションズリーグ初戦を勝利で飾れたスペインはその夜のうちにロンドンからアリカンテ(スペイン南東部のビーチリゾート)に移動。日曜から、クロアチア戦の準備に入っているんですが、やっぱり一番気になるのは試合の行われるエルチェ(アリカンテから30分程内陸に入った町)出身のサウールがこの試合でも先発するのかどうかということでしょうか。いえ、当人は「Me han pedido muchas entradas, intentare conseguirlas/メ・アン・ペディードー・ムーチャス・エントラーダス、インテンタレ・コンセギールラス(沢山、チケットを頼まれたんだ。手に入れるように努力しないとね)」と、家族や友人たちの前でプレーするのを楽しみにしているんですけどね。あまり張り切りすぎて、リーガ戦に疲れが残るのも如何なものかと。
▽どちらにしろ、月曜にリコ・ペレス(エルチェのホーム)で前日記者会見をしたルイス・エンリケ監督は、「No voy a dar pistas/ノー・ボイ・ア・ダール・ピスタス(手掛かりを与えるつもりはない)」とスタメンに関して、ポーカーフェイスを貫いていたため、私もはっきりしたことはわからないんですが、DF5人制を敷いていたイングランドと違って、クロアチアはもっとポゼッションを争ってきそうですからね。モドリッチとラキティッチ(バルサ)を中心に攻めてくるのは間違いないため、同じクラブで良く知っているセバージョスやアセンシオ、セルジ・ロベルトらを入れてみるというのもいいかもしれない?
▽そんなスペインのネイションズリーグ第2節は火曜午後8時45分(日本時間翌午前3時45分)からキックオフ。ちなみにクロアチアの直近の試合は親善で、木曜にクリスチアーノ・ロナウド(ユベントス)不在のポルトガルと1-1の引き分けているんですが、W杯で準優勝したチームから、FWマンジュキッチ(ユベントス)、GKスバシッチ(モナコ)という攻撃と守備、両方の要が引退しています。うーん、モドリッチもこの日曜にはアリカンテのホテルで33歳のバースデーを祝ってもらっていましたしね(https://twitter.com/lukamodric10/status/1038894605557792770)。どこの代表も世代交代の時期に入っているようですが、とりあえずこのネイションズリーグでは試運転、来年3月から始まる2020年ユーロの予選で方向が見えてくるっていう感じでしょうかね。
【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。
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