【W杯グループC第2節プレビュー】初戦勝利のフランスとデンマークが連勝で突破決めるか?
2018.06.21 17:00 Thu
▽ロシア・ワールドカップ(W杯)グループC第2節が21日に開催する。21:00からは初戦を制したデンマークと初戦を落としたオーストラリア、24:00からは初戦を制した優勝候補フランスとペルーが対戦する。なお、今節でデンマーク、フランスが連勝した場合、最終節を前に突破チームが決定する。
◆チーム情報:結果、内容共に真逆の両者
▽まずはフランスvsペルーから。グループ本命として臨んだオーストラリア戦だったが、デシャン体制で課題とされる流動的な攻撃や複数人が絡む連動的な崩しという形をなかなか出せず、格下相手に大苦戦。それでも、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)とゴールラインテクノロジー(GLT)を駆使し、エースFWグリーズマンのPKとオウンゴールで辛くも競り勝ち白星スタートを切った。連勝を目指す今節に向けては中盤や前線の組み合わせも含めて攻撃面の改善が求められるところだ。
▽一方、MFクエバのPK失敗や決定力不足が響きデンマークとの初戦に競り負けたペルーだが、試合を通して組織的な守備やカウンター、遅攻とやりたいことは見せられただけにその質をいかに突き詰めていけるかが重要となる。グループリーグ突破に向けて勝ち点3奪取が求められる今回の一戦だが、相手の強力なカウンターを封じるためのリスクマネジメントにも気を配りたい。
◆注目選手:攻撃の軸となれるか
▽フランスの注目選手はジョーカー起用が見込まれるFWフェキルだ。卓越した左足の技術とその他のプレーヤーと異なるビジョンを持つフェキルは、フィジカル重視のデシャンのチームの中で唯一流れを変えられる存在だ。直近のテストマッチでの好アピールに加え、オーストラリア戦でも途中投入でまずまずの働きを見せており、得意のプレースキックを含めチームの攻撃が停滞した場合には重要な役割を担うはずだ。
▽一方、ペルーの注目選手はエースストライカーのゲレーロだ。試合勘やコンディションの問題で初戦のデンマーク戦では途中出場となったものの、ストライカーらしい駆け引きや前線で起点となるプレーをみせ、チームの攻撃を活性化させた。今回の一戦では先発か途中投入かは微妙な状況だが、要所で緩さを見せるフランス守備陣を狡猾なプレーで打ち破りたい。
▽ペルーとの初戦を1-0で競り勝ったデンマークだが、主力MFクヴィストの負傷交代というアクシデントに加え、相手のPK失敗、守護神シュマイケルの躍動に助けられるなど、試合内容はいまひとつ。それでも、チームとしての一体感を感じさせる戦いぶりだった。最終節にフランスとの直接対決を控えるため、今節で勝っておきたいデンマークはペルー戦で出た連係面やサイドバックの攻撃参加といった攻撃面の課題を修正したい。
▽一方、フランス相手に善戦しながらもやや不運な判定で競り負けたオーストラリアだが、球際での粘りや走り切るというハードワークの部分など見るべきものは多くあった。ただ、全体的にフィニッシュの局面でクオリティーを欠く場面が散見されており、フランスほどではないもののタレント力で格上のデンマークに対してはより完璧な仕事が求められる。
◆注目選手:勝負度胸満点のドリブラーに注目
▽デンマークの注目選手はペルー戦でやや空回りに終わったMFシストだ。高い身体能力とテクニックを武器に積極的な仕掛け、意表を突くラストパスで多くの好機を演出するチャンスメーカーのシストだが、球離れの悪さや仕掛ける位置の判断に課題を抱えており、ペルー戦ではそれが悪い方向に出ていた。それでも、その鋭い仕掛けはチームのストロングポイントの1つであり、やや小回りの利かない印象もあるオーストラリア守備陣攻略に向けては重要な存在となるはずだ。
▽オーストラリアの注目選手は右ウイングのレッキーだ。抜群の加速力やタイミングの良い飛び出しを武器にフランス戦でも積極的な仕掛けを見せたレッキーだが、相手の堅守を前に思うようなプレーはできずに終わった。しかし、FWユリッチがコンディションに問題を抱えFWナバウトもいまひとつフィットし切れていない最前線の迫力不足を考えれば、右サイドから積極的に縦に仕掛けられる同選手の存在は重要だ。
◆デンマーク予想スタメン
▽6/21
《21:00》
デンマーク vs オーストラリア
《24:00》
フランス vs ペルー
◆チーム情報:結果、内容共に真逆の両者
▽まずはフランスvsペルーから。グループ本命として臨んだオーストラリア戦だったが、デシャン体制で課題とされる流動的な攻撃や複数人が絡む連動的な崩しという形をなかなか出せず、格下相手に大苦戦。それでも、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)とゴールラインテクノロジー(GLT)を駆使し、エースFWグリーズマンのPKとオウンゴールで辛くも競り勝ち白星スタートを切った。連勝を目指す今節に向けては中盤や前線の組み合わせも含めて攻撃面の改善が求められるところだ。
◆注目選手:攻撃の軸となれるか
▽フランスの注目選手はジョーカー起用が見込まれるFWフェキルだ。卓越した左足の技術とその他のプレーヤーと異なるビジョンを持つフェキルは、フィジカル重視のデシャンのチームの中で唯一流れを変えられる存在だ。直近のテストマッチでの好アピールに加え、オーストラリア戦でも途中投入でまずまずの働きを見せており、得意のプレースキックを含めチームの攻撃が停滞した場合には重要な役割を担うはずだ。
▽一方、ペルーの注目選手はエースストライカーのゲレーロだ。試合勘やコンディションの問題で初戦のデンマーク戦では途中出場となったものの、ストライカーらしい駆け引きや前線で起点となるプレーをみせ、チームの攻撃を活性化させた。今回の一戦では先発か途中投入かは微妙な状況だが、要所で緩さを見せるフランス守備陣を狡猾なプレーで打ち破りたい。
◆フランス予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
◆ペルー予想スタメン(C)CWS Brains,LTD.
Getty Images
◆チーム情報:デンマーク優位も接戦を予想▽ペルーとの初戦を1-0で競り勝ったデンマークだが、主力MFクヴィストの負傷交代というアクシデントに加え、相手のPK失敗、守護神シュマイケルの躍動に助けられるなど、試合内容はいまひとつ。それでも、チームとしての一体感を感じさせる戦いぶりだった。最終節にフランスとの直接対決を控えるため、今節で勝っておきたいデンマークはペルー戦で出た連係面やサイドバックの攻撃参加といった攻撃面の課題を修正したい。
▽一方、フランス相手に善戦しながらもやや不運な判定で競り負けたオーストラリアだが、球際での粘りや走り切るというハードワークの部分など見るべきものは多くあった。ただ、全体的にフィニッシュの局面でクオリティーを欠く場面が散見されており、フランスほどではないもののタレント力で格上のデンマークに対してはより完璧な仕事が求められる。
◆注目選手:勝負度胸満点のドリブラーに注目
▽デンマークの注目選手はペルー戦でやや空回りに終わったMFシストだ。高い身体能力とテクニックを武器に積極的な仕掛け、意表を突くラストパスで多くの好機を演出するチャンスメーカーのシストだが、球離れの悪さや仕掛ける位置の判断に課題を抱えており、ペルー戦ではそれが悪い方向に出ていた。それでも、その鋭い仕掛けはチームのストロングポイントの1つであり、やや小回りの利かない印象もあるオーストラリア守備陣攻略に向けては重要な存在となるはずだ。
▽オーストラリアの注目選手は右ウイングのレッキーだ。抜群の加速力やタイミングの良い飛び出しを武器にフランス戦でも積極的な仕掛けを見せたレッキーだが、相手の堅守を前に思うようなプレーはできずに終わった。しかし、FWユリッチがコンディションに問題を抱えFWナバウトもいまひとつフィットし切れていない最前線の迫力不足を考えれば、右サイドから積極的に縦に仕掛けられる同選手の存在は重要だ。
◆デンマーク予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
◆オーストラリア予想スタメン(C)CWS Brains,LTD.
◆第2節▽6/21
《21:00》
デンマーク vs オーストラリア
《24:00》
フランス vs ペルー
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