トルシエ氏が予想…ロシアW杯ベスト4は「フランス・ブラジル・ベルギー・イングランド」注目選手もセレクト
2018.06.14 16:15 Thu
▽14日に開幕を迎えるロシア・ワールドカップ(W杯)を盛り上げるコミュニティパーク「ODAIBA FOOTBALLFANZONE 2018」が同日に東京・お台場ウェストプロムナードにオープン。それを記念して『ODAIBA FOOTBALLFANZONE 2018 オープニングセレモニー』が開催された。
▽同セレモニーではアディダス ジャパン株式会社副社長 トーマス・サイラー氏、駐日コロンビア共和国特命全権大使 ガブリエル・ドゥケ 閣下、駐日セネガル共和国特命全権大使 シェール・ニャング 閣下が挨拶した後、元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏によるトークショーが開催された。トークショー終了後、トルシエ氏はメディア陣による囲み取材に応対。ロシアW杯でベスト4に入るチームを予想し、注目選手を挙げた。
──2002年を振り返って今思うこと
「物事を変えられるとか変えられないとかそういうことではなく、自分たちがしっかりやってきたかということが大事になる。物事をしっかりやってきていればそれが検証できる。試験に臨む学生のようなそんな気持ちだと思う。準備がしっかりとできていれば、大丈夫だと思う。私自身もあの時はしっかりとやってきたなという気持ちがある。冷静であった。何をどうすれば良いかも分かっていた。監督においても選手おいても同じで、しっかりと準備ができていたからこそ冷静でいられると思う」
──日本に来るのは何年ぶりか
「友人に会うために年に2、3回は来ている」
──監督として来ていた時の日本と、監督を退いてからの日本に何か違う気持ちを抱いているか
「日本の監督ではないが、今も監督としての気持ちで日本に来ている。それは他の国で監督として指導をしているからだ。そういう立場で来ており、日本の友人に会うために来ているが、常に日本のサッカーを追っている。日本代表もJリーグも常に関心を持っている。そういう意味で日本のサッカー界との縁が切れているということは全くない」
「自分自身を大切にすること。そして100パーセントの力を発揮すること。W杯の初戦を戦うことをイメージすることが大事。サッカーというのは、95分間戦うものであり、ありとあらゆることが可能である。どんな大きな山でも絶対に乗り越えられるし、これは無理ではないかと思えることもやってみないことには分からない。やってみてできたと思えるのだから、信じてやることが大事になる。サッカーというのは魔法のようなもので、自分自身の良いところをしっかりとモチベーションを高めて役立て、それを闘争力に変えていくことが大事になる。全力で戦い、自分たちの才能を大いに発揮すれば、他と違った抜きんでた力を出すことができ、コロンビア、セネガル、ポーランドにも戦っていくことができると思う」
──日本代表のグループステージ突破の確率を「60パーセント」と答えたが、具体的な戦績は
「勝ち点3があれば上がれると思う。そういう意味では1回勝てば上がれる。コロンビアは強いチームとみなされているので、3試合全部に勝てるかもしれない。そして、日本がポーランドに勝ち、セネガルがポーランドに勝てばということもある。ただ、そう考えても最低限勝ち点4はとらなくてはいけないかもしれない。面倒で大変なグループだ。コロンビアに負けても可能性は残っていると思う。決勝トーナメントに上がるのは2チーム。自分自身を大丈夫だと励まし、他の試合結果を考えながらやるということが大事。私に言わせればどのチームも決勝トーナメントに上がれる確率は50パーセント。そして日本には10パーセント上げて60パーセントと言ったのは、ゴールを決めて上がれると思ったからだ」
──ロシアW杯の優勝予想と注目する選手
「私自身フランス人でもあるので、フランスが素晴らしいW杯を戦えるのではないか、チャンスにかけているというものがある。そしてもちろんブラジル、それに加えてベルギー、イングランドを付け加えたい。イングランドは何年も前から素晴らしい育成をしている。私自身のセレクトとしてはこの4チームがトップ4であると考える」
「そして注目選手はネイマール、グリーズマン、アザール。彼らはものすごい力を見せつけてくれると思っている。ただ、今の段階で私たちが知らない新たなタレントが必ず出てくると思う。W杯はそういうものだ」
──最近の記事で「日本の予選突破は難しい」と話し、今回は「60パーセント」と言ったが、先日のパラグアイ代表との国際親善試合で変わったものか
「理論上で言えば日本が上に上がる可能性はない。ただ、サッカーというのは理論でやるものではない。初戦が一番大事になる。グループHのトップはコロンビアになるだろう。パラグアイ戦でほのかな希望の光が見えた。それにパラグアイ戦の時には日本がゴールを決める度に選手たちみんながベンチに行って互いに喜び合っていた。それを見ると一体感というものが作られつつあるなという気持ちになった。今は迷いがあるかもしれないが、一体感が芽生えている。そして希望の光というものがこの試合で見えてきた。こういった調子の中で前よりも希望というのが見えるようになった、良いコンディションになればより可能性が出てくる」
▽同セレモニーではアディダス ジャパン株式会社副社長 トーマス・サイラー氏、駐日コロンビア共和国特命全権大使 ガブリエル・ドゥケ 閣下、駐日セネガル共和国特命全権大使 シェール・ニャング 閣下が挨拶した後、元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏によるトークショーが開催された。トークショー終了後、トルシエ氏はメディア陣による囲み取材に応対。ロシアW杯でベスト4に入るチームを予想し、注目選手を挙げた。
「物事を変えられるとか変えられないとかそういうことではなく、自分たちがしっかりやってきたかということが大事になる。物事をしっかりやってきていればそれが検証できる。試験に臨む学生のようなそんな気持ちだと思う。準備がしっかりとできていれば、大丈夫だと思う。私自身もあの時はしっかりとやってきたなという気持ちがある。冷静であった。何をどうすれば良いかも分かっていた。監督においても選手おいても同じで、しっかりと準備ができていたからこそ冷静でいられると思う」
──日本に来るのは何年ぶりか
「友人に会うために年に2、3回は来ている」
──監督として来ていた時の日本と、監督を退いてからの日本に何か違う気持ちを抱いているか
「日本の監督ではないが、今も監督としての気持ちで日本に来ている。それは他の国で監督として指導をしているからだ。そういう立場で来ており、日本の友人に会うために来ているが、常に日本のサッカーを追っている。日本代表もJリーグも常に関心を持っている。そういう意味で日本のサッカー界との縁が切れているということは全くない」
──日本代表はあと5日で初戦を迎えるが、何かアドバイスはあるか
「自分自身を大切にすること。そして100パーセントの力を発揮すること。W杯の初戦を戦うことをイメージすることが大事。サッカーというのは、95分間戦うものであり、ありとあらゆることが可能である。どんな大きな山でも絶対に乗り越えられるし、これは無理ではないかと思えることもやってみないことには分からない。やってみてできたと思えるのだから、信じてやることが大事になる。サッカーというのは魔法のようなもので、自分自身の良いところをしっかりとモチベーションを高めて役立て、それを闘争力に変えていくことが大事になる。全力で戦い、自分たちの才能を大いに発揮すれば、他と違った抜きんでた力を出すことができ、コロンビア、セネガル、ポーランドにも戦っていくことができると思う」
──日本代表のグループステージ突破の確率を「60パーセント」と答えたが、具体的な戦績は
「勝ち点3があれば上がれると思う。そういう意味では1回勝てば上がれる。コロンビアは強いチームとみなされているので、3試合全部に勝てるかもしれない。そして、日本がポーランドに勝ち、セネガルがポーランドに勝てばということもある。ただ、そう考えても最低限勝ち点4はとらなくてはいけないかもしれない。面倒で大変なグループだ。コロンビアに負けても可能性は残っていると思う。決勝トーナメントに上がるのは2チーム。自分自身を大丈夫だと励まし、他の試合結果を考えながらやるということが大事。私に言わせればどのチームも決勝トーナメントに上がれる確率は50パーセント。そして日本には10パーセント上げて60パーセントと言ったのは、ゴールを決めて上がれると思ったからだ」
──ロシアW杯の優勝予想と注目する選手
「私自身フランス人でもあるので、フランスが素晴らしいW杯を戦えるのではないか、チャンスにかけているというものがある。そしてもちろんブラジル、それに加えてベルギー、イングランドを付け加えたい。イングランドは何年も前から素晴らしい育成をしている。私自身のセレクトとしてはこの4チームがトップ4であると考える」
「そして注目選手はネイマール、グリーズマン、アザール。彼らはものすごい力を見せつけてくれると思っている。ただ、今の段階で私たちが知らない新たなタレントが必ず出てくると思う。W杯はそういうものだ」
──最近の記事で「日本の予選突破は難しい」と話し、今回は「60パーセント」と言ったが、先日のパラグアイ代表との国際親善試合で変わったものか
「理論上で言えば日本が上に上がる可能性はない。ただ、サッカーというのは理論でやるものではない。初戦が一番大事になる。グループHのトップはコロンビアになるだろう。パラグアイ戦でほのかな希望の光が見えた。それにパラグアイ戦の時には日本がゴールを決める度に選手たちみんながベンチに行って互いに喜び合っていた。それを見ると一体感というものが作られつつあるなという気持ちになった。今は迷いがあるかもしれないが、一体感が芽生えている。そして希望の光というものがこの試合で見えてきた。こういった調子の中で前よりも希望というのが見えるようになった、良いコンディションになればより可能性が出てくる」
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