モウリーニョ屈辱…キャリア4度目の無冠

2018.05.21 15:50 Mon
Getty Images
ジョゼ・モウリーニョ監督にとって、今シーズンはキャリア4度目の無冠で終えるシーズンとなった。スペイン『マルカ』が伝えている。

▽19日、FAカップ決勝戦チェルシーvsマンチェスター・ユナイテッドが行われた。ユナイテッドを率いるモウリーニョ監督にとって、この試合は今季獲得できる唯一のタイトルだったのだが、結果は0-1で敗北。チェルシーに優勝を許し、今季無冠が決定した。
▽『マルカ』によれば、モウリーニョ監督が無冠でシーズンを終えるのは2002-03シーズンから数えて4度目のこと。2002年1月、ポルトの監督に就任したモウリーニョ監督は、翌シーズンに3冠を達成。さらに2003-04シーズンにはリーグ2連覇に加え、17年ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)優勝に導いた。

▽この功績が認められ、04-05シーズンからはチェルシーを指揮。いきなりプレミアリーグとリーグカップの2冠を達成したポルトガル人指揮官は、翌年リーグ2連覇を達成。3年目もFAカップとリーグカップを制覇したが、就任4年目となった07-08シーズンはチームの不調から9月に解任。結果的に無冠となった。

▽08-09シーズンから2年間、インテルを率いたモウリーニョ監督はセリエ2連覇と、08-09シーズンはCLとコッパ・イタリアを加えた3冠を成し遂げた。その後、同監督は勇退を決意。さらなる高みを目指してレアル・マドリーの監督に就任する。
▽マドリーでは、在籍3年間でコパ・デル・レイ、リーガ、スペイン・スーパーカップを獲得。1シーズンに1タイトルずつではあったが無冠で終わることはなかった。

▽そして13-14シーズン、チェルシーでの第二次政権が始動。満を持して復帰を果たしたモウリーニョ監督だったが、いきなりの無冠。リーグ3位、CLではベスト4入りを果たしたがタイトルを取ることが出来なかった。それでも、14-15シーズン、プレミアとリーグカップの2冠を達成。チェルシーを5シーズンぶり5度目のリーグ優勝に導いた。チェルシーで通算7シーズン目となった15-16シーズン、チームは開幕から絶不調に陥り、第16節を終えた時点で4勝3分9敗で16位とまさかの事態に。モウリーニョ監督はその年の12月18日を以って解任が決定し、シーズン半ばにして、2度目のチェルシー解任という憂き目にあった。

▽16-17シーズンからは現在も指揮を執るマンチェスター・ユナイテッドに就任した。リーグ戦では苦戦したものの、ヨーロッパリーグにシフトした戦い方を貫き、見事に優勝。リーグカップやコミュニティシールドの3つのタイトルを獲得した。

▽そして今季、リーグでは2位、CLはベスト16、FAカップでは決勝でチェルシーに敗れ無冠でシーズン終了。無冠で終わった4シーズンのうち、解任されなかったのはチェルシーでの13-14シーズンから今回で2度目のことのようだ。
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