攻め切れずのG大阪と浦和、中断前最終戦をゴールレス《J1》

2018.05.19 15:57 Sat
©超ワールドサッカー
▽19日にパナソニック スタジアム 吹田で行われた明治安田生命J1リーグ第15節のガンバ大阪vs浦和レッズは、0-0のドローに終わった。

▽16位のG大阪は、30日に行われるキリンチャレンジカップ2018のガーナ代表戦に臨む日本代表メンバーに名を連ねるGK東口が先発。13位の浦和も槙野、遠藤航ら代表組が揃ってスターティングメンバー入りを果たした。
▽東西のビッグクラブによるJリーグ中断前の最終戦。その試合は、ホーム4連勝中のG大阪が攻守の切り替えで優位に立つ入りとなる。だが、守備を意識した入りを見せる浦和も局面で自由を与えず、攻め手を探る。

▽その浦和は19分、自陣右サイドでのボールカットからカウンター。左サイドに流れてボールを引き出した柏木が左足のクロスを供給する。ファーサイドの武藤が収め、左足のシュートを放つが、枠に飛ばせない。

▽ボールの主導権を握るG大阪も27分にロングカウンター。右サイド寄りの位置でパスを受けたファン・ウィジョを逆サイドから追い越してボールを引き出した倉田だが、ボックス左から放ったシュートは枠の右に外れる。
▽高い位置でのプレッシングが機能するG大阪は、その後も攻撃シーンを創出。だが、31分に米倉のミドルシュートが大きく枠を外れ、34分に長沢が放ったヘディングシュートもGKの正面を突き、牙城を破れない。

▽すると、今度は浦和に決定機。35分、左サイド深くから宇賀神のセンタリングを供給する。これがファーサイドに流れたところを興梠が押し込みにかかるが、GK東口の鋭い寄せに阻まれ、先制機を不意にする。

▽肝を冷やしたG大阪は38分、左サイドの倉田がセンタリングを送ると、ボックス中央の長沢がフリック。ファーサイドの藤本がワンタッチで合わせたものの、惜しくもGK西川の正面に飛び、こちらもチャンスを逃す。

▽ゴールレスで迎えた後半の立ち上がり、浦和の攻勢を受けたG大阪だが、52分に味方とのパス交換でボックス右に抜け出した藤本がチャンスメーク。ニアサイドに飛び込んだ倉田が合わせるが、これも生かせない。

▽続く55分にも左サイドで得たFKから三浦のヘディングシュートで迫ったG大阪。逆に、浦和もゴールに襲いかかるシーンを作りだすが、武藤の折り返しを興梠が押し込み切れないなど、あとひと押しが足りない。

▽互いに攻め手を欠いてトーンダウンした展開の中、浦和が71分に宇賀神に代えてマルティノスにスイッチ。対するG大阪も、同分にファン・ウィジョを下げて食野をピッチに送り込み、攻撃の活性化を図る。

▽そうした状況の中、G大阪は84分、左サイドからドリブルを仕掛けた倉田が左足で中央にクロス。ファーサイドに流れたボールに食野がスライディングで合わせにかかるが、GK西川の右手一本のファインセーブに遭う。

▽さらに、87分にもG大阪にビッグチャンス。右サイドから米倉がグラウンダーのクロスを送ると、ニアサイドの長沢がワンタッチで合わせる。枠に飛ぶが、この場面もGK西川のビッグセーブに阻まれた。

▽終盤にかけても分厚い攻めを仕掛けたG大阪だが、浦和とゴールレスドロー。ソリッドな守備を披露した両者だが、改めて攻撃面で課題が浮き彫りとなり、ともに3試合勝ちなしで中断期間を迎えた。
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