【会見&質疑応答】W杯への最終サバイバル! 香川に関し西野監督「キャンプで最終的に確認」《キリンチャレンジカップ》
2018.05.18 17:10 Fri
▽日本サッカー協会(JFA)は18日、30日に行われるキリンチャレンジカップ2018のガーナ代表戦に向けた日本代表メンバー27名の発表会見を開催。メンバー発表後、登壇した田嶋幸三会長、関塚隆技術委員長が挨拶を行い、西野朗監督が選考理由を説明。その後、西野監督が報道陣の質疑に応じた。
◆田嶋幸三会長
「皆さん(報道陣)と同じタイミングで私もメンバー表を貰いました。非常に楽しみなガーナ戦になっていると思いますし、貴重な合宿の期間に素晴らしい内容でやってもらいたいと思っています」
「35人を選ぶ前日、サッカー協会で西野監督が1人で籠ってメンバー選考をしていました。やはり最後は監督が決めなければいけない、孤独な作業だと思います。そういう中で決まり、今日の発表に繋がっていくわけです」
「このガーナ戦で素晴らしい成果を収めることと、その次に繋がる合宿をしてもらいたいと思っています。皆さんにもぜひワールドカップに向けて応援してもらいたいと思います。ありがとうございました」
◆関塚隆技術委員長
「いよいよ、21日からキャンプに入ります。西野監督の下、スタッフ、そして選手が結束してワールドカップに向えるよう全力でサポートしていきたいと思っています。また、キリンさんのご協力の下、ガーナ戦を戦えることは非常に大切な一戦になると思います。コロンビア、セネガル、そしてポーランド。ガーナ戦をしっかりと次に繋げてやっていきたいと思っています。ワールドカップに向けて、皆さんのご協力、ご支援をよろしくお願いしたいと思います」
「皆さん、こんにちは。14日の日にFIFAの方へワールドカップに向けての選手、ラージリスト35名を伝えました。そして今日、月末にありますキリンチャレンジカップ ガーナ戦に向けてのメンバーを発表。もうお手元にリストが届いていると思います。27名を発表させていただきました」
「当初、35名のラージリストを出しました14日から、残念ながら2名がコンディションにより選考できない状況になり、33名の中から27名ということで発表させていただきました。選考に関しては海外がシーズンの終盤、今週で終わるわけですが、国内もシーズンが違うということでワールドカップ前に非常にタイトなゲームスケジュールをこなさなければならない。国内外ともに非常に厳しい中、リストを考えるにあたっても刻々と選手たちの状態が変わっていく。そういった中でメンバー編成リストも日々変えざるを得ない状況でした」
「非常に現在調子の良い、非常に高いパフォーマンスを出している選手たち、今までの実績、経験値のある選手たち、そしてこれから将来に向けてポテンシャルの高い、可能性のある選手たち、選考に関して色々な分析するべき要素が沢山ありますが、とにかく1ヵ月後に迫っているワールドカップ。決して今、選手たちがトップコンディションというわけではありません。ケガを抱えている選手もいます。ただ、間違いなく6月19日にワールドカップの大舞台で最高のコンディションになるであろう選手たちを自分の中でも予測し、招集してどういうチームができるのか。想像力をはたらかせながらチームを、選手を見ていかなければなりませんし、そういった中での選考になるわけです」
「残念ながらそういう対象から外れている選手、正直なところ今日のメンバーに入ってもらいたかった選手も、今日外さざるを得なくなった選手もいます。そういった中での27名ということになります。ただこれはあくまでも、キリンチャレンジカップ ガーナ戦に向けてのメンバーです」
「21日からキャンプをスタートしますが、国内外のスケジュールによって21日から全体が揃ってスタートできるわけではないので。選手たちが1日1日ずれながら25日には揃うという予測は立てていますが、その予測も正確にできているわけではありません。まだ週末に国内外の最後の試合もありますし、キャンプに21日から入った中での選手たちのコンディションもあります。追加招集ということも当然考えられることです」
「ラージリストの中での本日の27名だけが、最終的な6月4日に提出する選手ということではありません。ただ、この27名が良い状態で21日から招集に加わってくれることを願うばかりです。本日はこの27名を30日のガーナ戦に向けてのメンバーとして発表させていただきます。ありがとうございました」
──この27名からW杯本線の23名を決めるわけではない?
「もちろん、基本的にはこの27名からという考えは持っています。ただ、30日にガーナ戦がありますから、それ以前にキャンプの中での追加招集を受ける選手も。バックアップの選手の選手にはそういう準備をしていただきたい。ゲームが終わった後の状況にもありますが、そこのタイミングで入ってくる選手も考えられるということです。もちろん、ガーナ戦がロシアの大会への第一歩であることは間違いありません。そのテストのための27名ですので、基本的にはこの27名からです」
──FW岡崎慎司の招集理由は? 求める仕事は?
「彼の持っているプレースタイルというよりは、我々がこれから大舞台で戦っていく上で止まっている選手が居たら戦えないと思います。止まっているというのは身体もそうですが、それを働かせる判断力、頭の動きが止まっているだとか、ボールが早く動かせないだとか。そういったタイプの選手では間違いなくあのレベルでは戦えないと思います」
「岡崎の場合は、プレミアの非常にタイトで厳しい毎試合の中で、今でこそ少しケガ持ちですがあれだけ身体を動かせてチームに貢献できる。しかも、ストライカーとしての役割も果たしていく。総合的にゲームの中での彼の役割は替えが利かないと表しています。ただ運動量が高いだけではなく、常に2つ3つ先のプレーに対する彼の貢献度や献身度はチームには絶対欠かせないと判断していました。懸命に今トップフォームに戻そうとしていますが、1ヵ月の猶予があれば彼は間違いなく良い状態に持っていけるという予測と、それがチームにもたらすものを想像した上で、彼を選出しました」
──MF本田圭佑、MF香川真司の招集理由は?
「どういった理由というか、彼らのトップパフォーマンスというのは…。まさに、今まで積み上げられてきたチームの中心選手でした。ただ、香川については本当にデリケートに考えなければいけません。彼の選手生命、3ヵ月もトップステージでやれていない判断で招集を。これは間違いなく彼の状態を最終的にキャンプで確認したい。私自身も数週間前に彼のところへ行って状態を目で確認してきましたし、その上で最終的に入ってもらいたいメンバーであるのかないのか。その判断がやはりキャンプを通じてでないとというところで。間違いなく彼もまた替えの利かないプレースタイルを持った選手ですので、ぜひトップパフォーマンスに戻っていることを期待するところです」
「本田に関しても、ステージが中南米。また違ったコンディションの中でやれていることと、代表の中でのフルでのトレーニング、ゲームに対するパフォーマンスをチェックしたいというところもあります。本当に皆さんもご存知のとおり、彼らのプレーというのは代表チームに欠かせません。パフォーマンスを維持し、さらに代表チームに貢献して欲しいという中での選出です」
──MF青山敏弘の招集理由は?
「今の(サンフレッチェ広島の)チーム事情を彼が作っていると言っても過言ではないぐらい、広島のサッカーというものを象徴しているキャプテンであり、中心選手であり、本当のチームの精神的な支柱であると思っています。少し遠ざかってはいますが彼は過去にも代表の経験がありますし、そこでの彼の貢献度も非常に高く評価しています。過去の実績、経験値プラス現状のトップパフォーマンスというところで、できることなら最終的にも代表チームにと。間違いなく最高のパフォーマンスの1人だと思っています」
──コロンビア戦へのイメージは? MF長谷部誠はキャプテン継続?
「準備期間が短いとか長いとかいうことではありませんが、このタイミングでのチーム作りということを考えれば、プランの中ではできるだけ早い段階でメンバーを固定して、チーム作りに入りたい。キャンプ中にチェックやテストといった猶予は当然ないはずだと。当初の自分のプランであれば、もっと早い段階にメンバーを固めて、本大会のシミュレーションの1つとしてのガーナ戦に向けてのキャンプで、チームを作っていきたいというのは正直招集の中で考えることでした。ただ、シーズン制の違う中で国内外の選手たちのコンディションが一番揃いにくい状況でもありますし、刻々とコンディションも変わっていく。メンバーも変更せざるを得ない状況の中で、プラスアルファのバックアッパーの選手たちも含めた中でチームを作っていく、見極めていくことが必要だということで今回の27名で、追加招集も考えられます。当然コロンビア戦を考えてというのも1つですが、正直なかなかそこに絵が描けないというのもあります。ただ、コロンビア戦に関して、勝ちに行くというシナリオや自分の創造力、予測力というのは、グループによって選手の色々な掛け合わせの中で描けることであり、その中のベストな選択をしたいと思うだけです。もちろん掛け合いの中で選手によって変化することもありますが、正直具体的にどのようなスタートメンバーか…。いくつかの想像の中で、可能性の中で一番良い選手、グループ、チームを考えていく段階です」
「長谷部のキャプテンに関して、未だ本人にそういう話を直接伝えているわけではありませんが、ぜひやってもらいたいと。そういうプレーヤーだと考えています」
──FWを4人選出したのは2トップのため?
「(報道資料の)左側に書かれているGK、DF、MF、FW。予めお話ししたいのですが、私がリストを作る段階でこのポジションをボードに載せたことは一度もありません。今日初めてこのアルファベットが付いています。ポジションはボードの上で置いていません。ピッチ状のボードがありますが、そこの選手のスタートポジションであろうところにその選手たちを載せてはいません。ラインでメンバーだけを載せています」
「このFW4名というのは、フォワードは4人しかいないのかということになりかねませんので、あらためて欲しいです。差し替えられれば、GK以外は(ポジション表記を)外して欲しいと思うくらい。確かに前線をやれる選手であるとは思いますが、彼らにとっても前線、フォワードのポジションだけではありません。シャドーのミッドフィルダー的なポジションに入る可能性もありますし、サイドの裏を取るような選手になるかもしれません。このMFに載っている選手たちでも前線に入ってくる、2トップ、3トップ、1トップの中でもポジションは変わってくるので、現時点ではオプションというのは間違いなく対応力が求められると思います。固執したシステムやポジショニングだけでなく、選手で言えばポリバレントでいくつか複数をこなす選手がこのリストの中でも沢山居ると思いますし、柔軟に対応していく力、戦術的、戦略的なところも選手たちには持って欲しいので、沢山オプションを考えて、選手たちにも伝えていきたいと思っています」
──FW久保裕也、FW中島翔哉が外れた理由は?
「久保に関しては、自クラブで27日までプレーオフというシビアなゲームを控えています。そこに最後、入れるか入れないかは今週決定します。クラブに対して、オフィシャルで非常に大事なゲームに対して、あまり影響を与えるような状況下でリストを出したくないというところもありました。状況によっては追加招集も叶う段階です。もちろん、戦力として考えておりますし、そういう状況のクラブがいくつか海外組にはありますので、その1つが久保の状況でした。追加招集も十分に考えています」
「中島に関しても、1年間ポルトガルリーグで非常に結果を出した選手ではあります。ただ、彼は1年間ポリバレントではありませんでした。同じポジション、違うポジションも追跡している中で多少見ましたが、代表の中でそこのポジションが一番膨らむ、成果を出している、出しやすいポジションではあると思いますが。そういう中でのバランスで今回は選出しませんでした」
──予備登録35名を決定後、招集できなくなった2名の状況は? 回復を待つ?
「結論から申し上げますと、現状考えられるのは33名です。1人はガンバ大阪のMF今野泰幸。重いオペではないそうですが、それを受けなければならないという状況で、この期間での復帰は望めないということでリスト外になりました。私とすれば、彼の経験値、実績が欠かせないという評価をしていたので何としてもと思いましたが、リストを上げた翌日にそういう結果が出たので、やむなくリスト外としました」
「もう1人は川崎フロンターレの小林悠。今朝、2週間程度のケガを負ったとの報告を受けました。彼はここ(リスト)に入ってました。プラス5名という判断をしていましたが、残念ながら外さざるを得ないという状況の中で、現状33名がリストということになります。今朝報告を受けたので、そこで即答して『じゃあ、差し替え』という判断には未だ至っていませんので、バックアッパー等の状況含めて必要があれば差し替えたいと考えています」
◆田嶋幸三会長
「皆さん(報道陣)と同じタイミングで私もメンバー表を貰いました。非常に楽しみなガーナ戦になっていると思いますし、貴重な合宿の期間に素晴らしい内容でやってもらいたいと思っています」
「このガーナ戦で素晴らしい成果を収めることと、その次に繋がる合宿をしてもらいたいと思っています。皆さんにもぜひワールドカップに向けて応援してもらいたいと思います。ありがとうございました」
◆関塚隆技術委員長
「いよいよ、21日からキャンプに入ります。西野監督の下、スタッフ、そして選手が結束してワールドカップに向えるよう全力でサポートしていきたいと思っています。また、キリンさんのご協力の下、ガーナ戦を戦えることは非常に大切な一戦になると思います。コロンビア、セネガル、そしてポーランド。ガーナ戦をしっかりと次に繋げてやっていきたいと思っています。ワールドカップに向けて、皆さんのご協力、ご支援をよろしくお願いしたいと思います」
◆西野朗監督
「皆さん、こんにちは。14日の日にFIFAの方へワールドカップに向けての選手、ラージリスト35名を伝えました。そして今日、月末にありますキリンチャレンジカップ ガーナ戦に向けてのメンバーを発表。もうお手元にリストが届いていると思います。27名を発表させていただきました」
「当初、35名のラージリストを出しました14日から、残念ながら2名がコンディションにより選考できない状況になり、33名の中から27名ということで発表させていただきました。選考に関しては海外がシーズンの終盤、今週で終わるわけですが、国内もシーズンが違うということでワールドカップ前に非常にタイトなゲームスケジュールをこなさなければならない。国内外ともに非常に厳しい中、リストを考えるにあたっても刻々と選手たちの状態が変わっていく。そういった中でメンバー編成リストも日々変えざるを得ない状況でした」
「非常に現在調子の良い、非常に高いパフォーマンスを出している選手たち、今までの実績、経験値のある選手たち、そしてこれから将来に向けてポテンシャルの高い、可能性のある選手たち、選考に関して色々な分析するべき要素が沢山ありますが、とにかく1ヵ月後に迫っているワールドカップ。決して今、選手たちがトップコンディションというわけではありません。ケガを抱えている選手もいます。ただ、間違いなく6月19日にワールドカップの大舞台で最高のコンディションになるであろう選手たちを自分の中でも予測し、招集してどういうチームができるのか。想像力をはたらかせながらチームを、選手を見ていかなければなりませんし、そういった中での選考になるわけです」
「残念ながらそういう対象から外れている選手、正直なところ今日のメンバーに入ってもらいたかった選手も、今日外さざるを得なくなった選手もいます。そういった中での27名ということになります。ただこれはあくまでも、キリンチャレンジカップ ガーナ戦に向けてのメンバーです」
「21日からキャンプをスタートしますが、国内外のスケジュールによって21日から全体が揃ってスタートできるわけではないので。選手たちが1日1日ずれながら25日には揃うという予測は立てていますが、その予測も正確にできているわけではありません。まだ週末に国内外の最後の試合もありますし、キャンプに21日から入った中での選手たちのコンディションもあります。追加招集ということも当然考えられることです」
「ラージリストの中での本日の27名だけが、最終的な6月4日に提出する選手ということではありません。ただ、この27名が良い状態で21日から招集に加わってくれることを願うばかりです。本日はこの27名を30日のガーナ戦に向けてのメンバーとして発表させていただきます。ありがとうございました」
──この27名からW杯本線の23名を決めるわけではない?
「もちろん、基本的にはこの27名からという考えは持っています。ただ、30日にガーナ戦がありますから、それ以前にキャンプの中での追加招集を受ける選手も。バックアップの選手の選手にはそういう準備をしていただきたい。ゲームが終わった後の状況にもありますが、そこのタイミングで入ってくる選手も考えられるということです。もちろん、ガーナ戦がロシアの大会への第一歩であることは間違いありません。そのテストのための27名ですので、基本的にはこの27名からです」
──FW岡崎慎司の招集理由は? 求める仕事は?
「彼の持っているプレースタイルというよりは、我々がこれから大舞台で戦っていく上で止まっている選手が居たら戦えないと思います。止まっているというのは身体もそうですが、それを働かせる判断力、頭の動きが止まっているだとか、ボールが早く動かせないだとか。そういったタイプの選手では間違いなくあのレベルでは戦えないと思います」
「岡崎の場合は、プレミアの非常にタイトで厳しい毎試合の中で、今でこそ少しケガ持ちですがあれだけ身体を動かせてチームに貢献できる。しかも、ストライカーとしての役割も果たしていく。総合的にゲームの中での彼の役割は替えが利かないと表しています。ただ運動量が高いだけではなく、常に2つ3つ先のプレーに対する彼の貢献度や献身度はチームには絶対欠かせないと判断していました。懸命に今トップフォームに戻そうとしていますが、1ヵ月の猶予があれば彼は間違いなく良い状態に持っていけるという予測と、それがチームにもたらすものを想像した上で、彼を選出しました」
──MF本田圭佑、MF香川真司の招集理由は?
「どういった理由というか、彼らのトップパフォーマンスというのは…。まさに、今まで積み上げられてきたチームの中心選手でした。ただ、香川については本当にデリケートに考えなければいけません。彼の選手生命、3ヵ月もトップステージでやれていない判断で招集を。これは間違いなく彼の状態を最終的にキャンプで確認したい。私自身も数週間前に彼のところへ行って状態を目で確認してきましたし、その上で最終的に入ってもらいたいメンバーであるのかないのか。その判断がやはりキャンプを通じてでないとというところで。間違いなく彼もまた替えの利かないプレースタイルを持った選手ですので、ぜひトップパフォーマンスに戻っていることを期待するところです」
「本田に関しても、ステージが中南米。また違ったコンディションの中でやれていることと、代表の中でのフルでのトレーニング、ゲームに対するパフォーマンスをチェックしたいというところもあります。本当に皆さんもご存知のとおり、彼らのプレーというのは代表チームに欠かせません。パフォーマンスを維持し、さらに代表チームに貢献して欲しいという中での選出です」
──MF青山敏弘の招集理由は?
「今の(サンフレッチェ広島の)チーム事情を彼が作っていると言っても過言ではないぐらい、広島のサッカーというものを象徴しているキャプテンであり、中心選手であり、本当のチームの精神的な支柱であると思っています。少し遠ざかってはいますが彼は過去にも代表の経験がありますし、そこでの彼の貢献度も非常に高く評価しています。過去の実績、経験値プラス現状のトップパフォーマンスというところで、できることなら最終的にも代表チームにと。間違いなく最高のパフォーマンスの1人だと思っています」
──コロンビア戦へのイメージは? MF長谷部誠はキャプテン継続?
「準備期間が短いとか長いとかいうことではありませんが、このタイミングでのチーム作りということを考えれば、プランの中ではできるだけ早い段階でメンバーを固定して、チーム作りに入りたい。キャンプ中にチェックやテストといった猶予は当然ないはずだと。当初の自分のプランであれば、もっと早い段階にメンバーを固めて、本大会のシミュレーションの1つとしてのガーナ戦に向けてのキャンプで、チームを作っていきたいというのは正直招集の中で考えることでした。ただ、シーズン制の違う中で国内外の選手たちのコンディションが一番揃いにくい状況でもありますし、刻々とコンディションも変わっていく。メンバーも変更せざるを得ない状況の中で、プラスアルファのバックアッパーの選手たちも含めた中でチームを作っていく、見極めていくことが必要だということで今回の27名で、追加招集も考えられます。当然コロンビア戦を考えてというのも1つですが、正直なかなかそこに絵が描けないというのもあります。ただ、コロンビア戦に関して、勝ちに行くというシナリオや自分の創造力、予測力というのは、グループによって選手の色々な掛け合わせの中で描けることであり、その中のベストな選択をしたいと思うだけです。もちろん掛け合いの中で選手によって変化することもありますが、正直具体的にどのようなスタートメンバーか…。いくつかの想像の中で、可能性の中で一番良い選手、グループ、チームを考えていく段階です」
「長谷部のキャプテンに関して、未だ本人にそういう話を直接伝えているわけではありませんが、ぜひやってもらいたいと。そういうプレーヤーだと考えています」
──FWを4人選出したのは2トップのため?
「(報道資料の)左側に書かれているGK、DF、MF、FW。予めお話ししたいのですが、私がリストを作る段階でこのポジションをボードに載せたことは一度もありません。今日初めてこのアルファベットが付いています。ポジションはボードの上で置いていません。ピッチ状のボードがありますが、そこの選手のスタートポジションであろうところにその選手たちを載せてはいません。ラインでメンバーだけを載せています」
「このFW4名というのは、フォワードは4人しかいないのかということになりかねませんので、あらためて欲しいです。差し替えられれば、GK以外は(ポジション表記を)外して欲しいと思うくらい。確かに前線をやれる選手であるとは思いますが、彼らにとっても前線、フォワードのポジションだけではありません。シャドーのミッドフィルダー的なポジションに入る可能性もありますし、サイドの裏を取るような選手になるかもしれません。このMFに載っている選手たちでも前線に入ってくる、2トップ、3トップ、1トップの中でもポジションは変わってくるので、現時点ではオプションというのは間違いなく対応力が求められると思います。固執したシステムやポジショニングだけでなく、選手で言えばポリバレントでいくつか複数をこなす選手がこのリストの中でも沢山居ると思いますし、柔軟に対応していく力、戦術的、戦略的なところも選手たちには持って欲しいので、沢山オプションを考えて、選手たちにも伝えていきたいと思っています」
──FW久保裕也、FW中島翔哉が外れた理由は?
「久保に関しては、自クラブで27日までプレーオフというシビアなゲームを控えています。そこに最後、入れるか入れないかは今週決定します。クラブに対して、オフィシャルで非常に大事なゲームに対して、あまり影響を与えるような状況下でリストを出したくないというところもありました。状況によっては追加招集も叶う段階です。もちろん、戦力として考えておりますし、そういう状況のクラブがいくつか海外組にはありますので、その1つが久保の状況でした。追加招集も十分に考えています」
「中島に関しても、1年間ポルトガルリーグで非常に結果を出した選手ではあります。ただ、彼は1年間ポリバレントではありませんでした。同じポジション、違うポジションも追跡している中で多少見ましたが、代表の中でそこのポジションが一番膨らむ、成果を出している、出しやすいポジションではあると思いますが。そういう中でのバランスで今回は選出しませんでした」
──予備登録35名を決定後、招集できなくなった2名の状況は? 回復を待つ?
「結論から申し上げますと、現状考えられるのは33名です。1人はガンバ大阪のMF今野泰幸。重いオペではないそうですが、それを受けなければならないという状況で、この期間での復帰は望めないということでリスト外になりました。私とすれば、彼の経験値、実績が欠かせないという評価をしていたので何としてもと思いましたが、リストを上げた翌日にそういう結果が出たので、やむなくリスト外としました」
「もう1人は川崎フロンターレの小林悠。今朝、2週間程度のケガを負ったとの報告を受けました。彼はここ(リスト)に入ってました。プラス5名という判断をしていましたが、残念ながら外さざるを得ないという状況の中で、現状33名がリストということになります。今朝報告を受けたので、そこで即答して『じゃあ、差し替え』という判断には未だ至っていませんので、バックアッパー等の状況含めて必要があれば差し替えたいと考えています」
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