【プレビュー】昨季プレミア王者チェルシー、CLファイナリスト相手にトップ4へ望み繋げるか《チェルシーvsリバプール》
2018.05.06 12:00 Sun
▽プレミアリーグ第37節、チェルシーvsリバプールが日本時間5月6日24:30にスタンフォード・ブリッジでキックオフされる。トップ4圏外の5位に位置する昨季プレミア王者チェルシー(勝ち点66)が、チャンピオンズリーグ(CL)ファイナリストのリーグ3位リバプール(勝ち点72)を相手にトップ4へ望み繋ぐ勝ち点3を目指す大一番だ。
▽第33節ウェストハム相手の痛恨ドローで4位トッテナムとの勝ち点差が一時10ポイントに広がるも、そこからサウサンプトン、バーンリー、スウォンジー相手にいずれも1点差で競り勝つ3連勝を飾ったチェルシー。そして、共に1試合消化が多いトッテナム(前日開催の第37節でWBAに敗戦)との勝ち点差を「5」、リバプールとの勝ち点差を「6」に縮め、運命の残り3試合に臨む。ただ、両チームとの得失点差が10点以上開いており、逆転でのトップ4フィニッシュにはここから全勝且つ相手の取りこぼしという、奇跡が必要となる。その奇跡実現に向けて必勝が求められる今回の一戦では、CL決勝進出達成も疲労感を抱えるアウェイチーム相手に攻守両面で圧倒するような戦いが期待される。
▽一方、ミッドウィークに敵地で行われたCL準決勝2ndレグのローマ戦では2-4のスコアで今季CL初黒星を喫するも、5-2で勝利した1stレグの大きなアドバンテージと幸運な2つの判定などにも助けられて11年ぶりのCLファイナル進出を果たしたリバプール。その一方で、プレミアリーグではCL優先の事情もあって直近5試合で格下相手に3度のドローと勝ち切れない状況が続く。仮に、今節でチェルシーに敗れ最終節のブライトン戦で引き分け以下に終わった場合、トップ4転落の可能性も。さらに、CL決勝でレアル・マドリーに敗れれば、来季のCL出場権を失うという、最悪なシナリオも考えられる。したがって、今回の一戦では“絶対に負けない”試合運びが求められる。
▽なお、昨年11月に行われた前回対戦では古巣初対戦のFWサラーのゴールでホームのリバプールが先制したものの、チェルシーが試合終盤に途中出場のMFウィリアンの決めたゴールで追いつき1-1のドローに終わっている。ただ、チェルシーはプレミアリーグでの対リバプール戦では直近6試合未勝利(2敗4分け)と分が悪い。
▽チェルシー予想スタメン
DF:アスピリクエタ、ケイヒル、リュディガー
MF:モーゼス、セスク、カンテ、マルコス・アロンソ
FW:ウィリアン、ジルー、アザール
負傷者:DFダビド・ルイス、アンパドゥ、MFバークリー、ドリンクウォーター
出場停止者:なし
▽アンフィールドでの前回対戦ではより守備的な[3-5-2]の布陣で戦っていたが、勝利が必須の試合だけに前線に3枚のアタッカーを配する[3-4-3]の採用が濃厚だ。ただ、コンテ監督が後半勝負のゲームプランで臨むならば、ウィリアンをベンチに置きMFバカヨコを中盤3枚の一角で起用する[3-5-2]の形も想定される。
▽リバプール予想スタメン
DF:アーノルド、ロブレン、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ワイナルドゥム、ヘンダーソン、ミルナー
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:DFマティプ、ジョー・ゴメス、MFララナ、ジャン、チェンバレン
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のCLローマ戦から状況に変化はなく復帰に向けて調整を進めるララナ、ジョー・ゴメスも間に合わない。
▽ローマ戦から中3日の試合となるが、クロップ監督は公式会見でターンオーバーの可能性を否定しており、同じメンバーで臨む可能性が高い。ただ、コンディション次第でDFクラインやDFアルベルト・モレーノ、FWソランケ、FWイングスといった控えメンバーが早い時間帯に投入される可能性もあるはずだ。
★注目選手
◆チェルシー:FWオリヴィエ・ジルー
▽ホームながらも守勢が予想される今回の一戦では相手のハイプレスを回避するためのロングボールに対して、屈強なファン・ダイク、ロブレンのセンターバックコンビを相手に何とかマイボールに繋げたいところだ。また、味方からのクサビに対して相手DFを背負う、得意のポストプレーで落としチームのストロングである、アザールとウィリアンに前向きで仕掛けさせるプレーをさせたい。なお、リバプールはリーグ通算10試合の対戦で5ゴールと、トップ6の中で最もゴールを挙げている相性の良い相手だ。したがって、前述の利他的な仕事と共にチームを勝利に導くゴールも期待される。
◆リバプール:FWロベルト・フィルミノ
▽チェルシーとの今季初対戦に向けては豊富な運動量を生かして足元の技術に不安のあるケイヒル、リュディガーにプレッシングを仕掛けてミスを誘いたい。攻撃ではアジリティに難のあるケイヒル、ポジショニングと集中力に問題を抱えるリュディガーの間でボールを受ける意識を持ちながらサラーとの連係で崩し切りたい。
▽第33節ウェストハム相手の痛恨ドローで4位トッテナムとの勝ち点差が一時10ポイントに広がるも、そこからサウサンプトン、バーンリー、スウォンジー相手にいずれも1点差で競り勝つ3連勝を飾ったチェルシー。そして、共に1試合消化が多いトッテナム(前日開催の第37節でWBAに敗戦)との勝ち点差を「5」、リバプールとの勝ち点差を「6」に縮め、運命の残り3試合に臨む。ただ、両チームとの得失点差が10点以上開いており、逆転でのトップ4フィニッシュにはここから全勝且つ相手の取りこぼしという、奇跡が必要となる。その奇跡実現に向けて必勝が求められる今回の一戦では、CL決勝進出達成も疲労感を抱えるアウェイチーム相手に攻守両面で圧倒するような戦いが期待される。
▽なお、昨年11月に行われた前回対戦では古巣初対戦のFWサラーのゴールでホームのリバプールが先制したものの、チェルシーが試合終盤に途中出場のMFウィリアンの決めたゴールで追いつき1-1のドローに終わっている。ただ、チェルシーはプレミアリーグでの対リバプール戦では直近6試合未勝利(2敗4分け)と分が悪い。
◆チェルシー◆
【3-4-3】
【3-4-3】
▽チェルシー予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:クルトワDF:アスピリクエタ、ケイヒル、リュディガー
MF:モーゼス、セスク、カンテ、マルコス・アロンソ
FW:ウィリアン、ジルー、アザール
負傷者:DFダビド・ルイス、アンパドゥ、MFバークリー、ドリンクウォーター
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。逆に第34節のサウサンプトン戦で3試合の出場停止を受けていたマルコス・アロンソがサスペンション明けで復帰。負傷者に関してはD・ルイス、アンパドゥ、バークリー、ドリンクウォーターの4選手が引き続き欠場する。
▽アンフィールドでの前回対戦ではより守備的な[3-5-2]の布陣で戦っていたが、勝利が必須の試合だけに前線に3枚のアタッカーを配する[3-4-3]の採用が濃厚だ。ただ、コンテ監督が後半勝負のゲームプランで臨むならば、ウィリアンをベンチに置きMFバカヨコを中盤3枚の一角で起用する[3-5-2]の形も想定される。
◆リバプール◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽リバプール予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:カリウス DF:アーノルド、ロブレン、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ワイナルドゥム、ヘンダーソン、ミルナー
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:DFマティプ、ジョー・ゴメス、MFララナ、ジャン、チェンバレン
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のCLローマ戦から状況に変化はなく復帰に向けて調整を進めるララナ、ジョー・ゴメスも間に合わない。
▽ローマ戦から中3日の試合となるが、クロップ監督は公式会見でターンオーバーの可能性を否定しており、同じメンバーで臨む可能性が高い。ただ、コンディション次第でDFクラインやDFアルベルト・モレーノ、FWソランケ、FWイングスといった控えメンバーが早い時間帯に投入される可能性もあるはずだ。
★注目選手
◆チェルシー:FWオリヴィエ・ジルー
Getty Images
▽チェルシーの注目プレーヤーは、シーズン終盤に入ってフィットし始めたジルーだ。今冬に出場機会を求めてアーセナルから加入したジルーだが、最初の2カ月はマッチフィットネスや戦術への適応に苦戦しコンテ監督の信頼を得られず。それでも、先月半ばの第34節サウサンプトン戦で途中出場から2ゴールを挙げる大仕事をみせ、チームの劇的逆転勝利に貢献すると、直近の公式戦3試合すべてでスタメンを勝ち取っている。▽ホームながらも守勢が予想される今回の一戦では相手のハイプレスを回避するためのロングボールに対して、屈強なファン・ダイク、ロブレンのセンターバックコンビを相手に何とかマイボールに繋げたいところだ。また、味方からのクサビに対して相手DFを背負う、得意のポストプレーで落としチームのストロングである、アザールとウィリアンに前向きで仕掛けさせるプレーをさせたい。なお、リバプールはリーグ通算10試合の対戦で5ゴールと、トップ6の中で最もゴールを挙げている相性の良い相手だ。したがって、前述の利他的な仕事と共にチームを勝利に導くゴールも期待される。
◆リバプール:FWロベルト・フィルミノ
Getty Images
▽リバプールの注目プレーヤーは、リーグ屈指の万能型ストライカーのフィルミノだ。今季ここまでリーグ戦35試合で15ゴール7アシストと見事な数字を記録しているブラジル代表だが、奇しくも今季唯一リーグ戦で出場がなかったのがチェルシーとの前回対戦だ。その試合ではFWスタリッジ(現WBA)にポジションを譲り、最後までベンチで戦況を窺っていた。▽チェルシーとの今季初対戦に向けては豊富な運動量を生かして足元の技術に不安のあるケイヒル、リュディガーにプレッシングを仕掛けてミスを誘いたい。攻撃ではアジリティに難のあるケイヒル、ポジショニングと集中力に問題を抱えるリュディガーの間でボールを受ける意識を持ちながらサラーとの連係で崩し切りたい。
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