モーゼス2G演出のチェルシーが5連勝バーンリーに辛勝! コンテ100試合目を白星で飾り4位スパーズと5ポイント差に《プレミアリーグ》

2018.04.20 05:48 Fri
Getty Images
▽プレミアリーグ第31節延期分、バーンリーvsチェルシーが19日にターフ・ムーアで行われ、アウェイのチェルシーが2-1で勝利した。
PR
▽前節、サウサンプトン相手に2点ビハインドを背負うも“8分間”の逆転劇でリーグ戦3試合ぶりの勝利を手にした5位チェルシー(勝ち点60)。逆転でのトップ4フィニッシュに向けては未だ厳しい立ち位置にいるが、ミッドウィークの試合で4位トッテナム(勝ち点68)がブライトンと引き分けたため、勝ち点差を縮める格好のチャンスを得た。
▽直近5連勝で6位アーセナル(勝ち点54)に肉薄する絶好調の7位バーンリー(勝ち点52)のホームに乗り込んだ今回の一戦に向けてコンテ監督はサウサンプトン戦から先発6人を変更。3試合出場停止のマルコス・アロンソやアザール、クリステンセン、ウィリアンらが先発を外れ、プレミア初先発のエメルソン・パルミエリやバカヨコら控えメンバーを起用。さらに、前節途中出場で2ゴールのジルーがモラタと初めて先発から同時起用され、22日に予定されるFAカップ準決勝のサウサンプトン戦を睨んだ主力温存のメンバー構成となった。

▽ジルーとモラタを2トップに配し、中盤をカンテのアンカー、ペドロ、バカヨコという逆三角形で構成する[3-5-2]の布陣で臨んだチェルシーは6分にボックス内で足元に収めたジルーが反転シュートを放つなど、積極的な入りを見せる。さらに11分にはペドロからのクサビのパスをジルーが絶妙なフリックでモラタに通すと、このままボックス右まで持ち込んで右足でシュート。しかし、これはGKポープが巧みにコースを消してブロックした。

▽その後も2トップを起点に良い形で背後を取るシーンが目立つチェルシーは20分に幸運な形から先制に成功する。最終ラインのケイヒルから右サイドのスペースに飛び出すモーゼスにフィードが通る。このままボックス右ゴールライン際まで抜け出したモーゼスが強引に折り返すと、ゴール前でGKとDFケビン・ロングにディフレクトしたボールがゴールネットに吸い込まれた。
▽敵地でリードを手にしたチェルシーは徐々に相手の反撃に遭うも、DFケイヒルらの身体を張った守備で何とか凌ぐと、ここから鋭いカウンターで追加点に迫る。29分にはボックス手前中央で得たFKをペドロ、40分には中央突破したカンテがミドルシュートを狙うが、いずれも枠を捉えることはできず。それでも、難所ターフ・ムーアで安定した試合運びをみせ、前半を1点リードで終えた。

▽迎えた後半、ケイヒルのトラップミスからピンチを招くなどややバタ付くチェルシー。それでも、55分には絶好の追加点のチャンスが訪れる。相手CKの二次攻撃をカンテが見事な読みでインターセプト。オフサイドにならないハーフウェイライン手前でカンテの縦パスに抜け出したモラタが相手陣内を独走。ボックス内でGKと一対一になるが、ニアを狙ったシュートはわずかに枠の右に外れ、ベンチサイドの指揮官を含めてアウェイサポーターは思わず頭を抱えた。

▽すると、ピンチの後にチャンスあり。ここまで攻撃が機能していなかったバーンリーが同点に追いつく。64分、ボックス手前でグズムンドソンが低い弾道の左足ミドルシュートを放つと、これがゴール前の味方バーンズの踵付近に当たって大きくコースが変わりゴール左隅へ突き刺さった。

▽決定機逸に不運な形での失点と逆境に立たされたチェルシーだったが、早い時間帯に勝ち越しゴールを奪う。69分、左サイドでエメルソンが精度の高いクロスを供給。これを中央のジルーがスコーピオンキックで狙うもわずかに届かない。それでも、ファーサイドに流れたボールをトラップしたモーゼスが冷静にニアサイドに低い弾道のシュートを流し込んだ。

▽追いつかれた先ほどの展開は避けたいコンテ監督は72分にモラタを下げてアザールを投入。カウンターの鋭さを磨くことで相手の前がかりな攻撃をけん制しつつ、試合を決める3点目を狙いに行く。一方、追いつきたいバーンリーはボークス、ウェルズの投入でゴールを目指す。

▽試合終盤にかけても一進一退の攻防が続いたものの、アザールらのボールキープでうまく時計を進めたチェルシーがこのまま逃げ切って2-1の勝利。好調バーンリーに競り勝ってコンテ監督のブルーズ100試合目を白星で飾ったチェルシーは、4位トッテナムとの勝ち点差を「5」に縮めた。

PR
関連ニュース

【プレミア注目プレビュー】悲願リーグ制覇狙うアーセナル、ダービー連戦初戦でチェルシーと対峙

プレミアリーグ第29節延期分、アーセナルvsチェルシーが、日本時間23日28:00にエミレーツ・スタジアムでキックオフされる。ミッドウィーク開催となるガナーズとブルーズによる激戦必至のロンドン・ダービーだ。 アーセナル(勝ち点74)は前節、ウォルバーハンプトンとのアウェイゲームをいずれも前後半の終盤にトロサール、ウーデゴールが決めた2ゴールによって2-0の完勝。2024年リーグ戦初黒星を喫したアストン・ビラ戦、7年ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)の挑戦が終了したバイエルン戦での公式戦連敗からのリバウンドメンタリティを示し、暫定ながら首位に返り咲いた。 シーズン残りの戦いへ力強いリスタートを切ったアルテタのチームは、ここから逆転でのプレミア制覇に向けて最大の試練となるチェルシー、トッテナムとのロンドン・ダービー連戦に臨む。その初戦となるブルーズとのホームゲームでしっかり勝ち点3を取り切れるか。 一方、ここまでギリギリでトップハーフに踏みとどまる9位のチェルシー(勝ち点47)。シーズン終盤に入っても安定感を欠く戦いぶりが続くが、リーグ戦では現在8戦無敗(4勝4分け)を継続中。前節のエバートン戦はパーマーの圧巻の4ゴールの活躍によって今季最多6ゴールを挙げての大勝を飾った。ただ、直近のFAカップ準決勝ではマンチェスター・シティに0-1と競り負けて今季の無冠が確定した。 これにより、最低限のノルマであるUEFAコンペティション出場権獲得にはリーグ戦で順位を上げていく必要がある。未消化試合は最も多いが、今回のアーセナル戦を含めトッテナム、アストン・ビラ、ウェストハムといったタフな相手との対戦を残しており、逆転での出場権獲得は至難の業と言える。そのノルマ達成に向け、今回の一戦では最低でも勝ち点を持ち帰りたいところだ。 なお、昨年10月にスタンフォード・ブリッジで行われた前回対戦は、前半から相手を圧倒したチェルシーがパーマー、ムドリクのゴールによって2点を先行。後半半ば過ぎまでは完璧なゲーム運びを見せたが、GKサンチェスのミスを突いたライスのゴールで流れを一変させたアーセナルがトロサールのゴールで同点に追いついて2-2のドローに持ち込んだ。 ◆アーセナル◆ 【4-3-3】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240422_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ラヤ DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ MF:ウーデゴール、ジョルジーニョ、ライス FW:サカ、ハヴァーツ、トロサール 負傷者:DFティンバー、冨安健洋 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のU-21チームの試合で実戦復帰を果たしたものの、ファーストチームの復帰は時期尚早のティンバーが欠場となる。前節のウルブス戦を打撲の影響で回避した冨安も不透明な状況だ。 週末にトッテナム戦を控えるため、幾つかのポジションでターンオーバーも想定されるが、前述の11名を予想。左サイドバックでは冨安とキヴィオル、前線と中盤ではスミス・ロウ、ガブリエウ・ジェズス、マルティネッリが起用される可能性も十二分にある。 ◆チェルシー◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240422_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ペトロビッチ DF:ディザジ、チャロバー、チアゴ・シウバ、ククレジャ MF:カイセド、エンソ・フェルナンデス MF:マドゥエケ、ギャラガー、ムドリク FW:ジャクソン 負傷者:GKサンチェス、DFリース・ジェームズ、フォファナ、チルウェル、グスト、MFウゴチュク、ラヴィア、パーマー、FWエンクンク 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはコンディション不良のパーマー、ヒザに問題を抱えるグスト、チルウェルの3選手が新たに不在となる模様だ。とりわけ、ここまで得点ランキングトップタイで攻撃を牽引するパーマーの不在は大きな痛手となる。 スタメンに関してはパーマー不在を前提に前述の11名を予想。ディフェンスラインではバディアシル、中盤から前線ではチュクエメカ、スターリングを起用する可能性もある。 ★注目選手 ◆アーセナル:FWレアンドロ・トロサール <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240422_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 重要なダービーで自身初のプレミア2桁ゴール狙う。加入2年目の今季は3トップのバックアップという位置づけながら、公式戦41試合14ゴールと見事な数字を残すベルギー代表FW。とりわけ、136分で1ゴールという1ゴールに要する時間効率はチームトップと、その勝負強さと決定力が光る。 今年に入ってからはCLでのポルト戦、バイエルン戦での貴重なゴールに加え、リーグ戦では2月初旬から中盤にかけての3試合連続ゴールに、今月も古巣ブライトン戦、前節のウルブス戦でゴールを記録するなど、コンスタントにゴールを重ねて好調を維持。 先発、途中出場の起用法だけでなく、多彩なゴールパターンによって遅攻、速攻のいずれの状況においても決定的な仕事ができるだけに、アルテタ監督が勝負所での起用を見込んでベンチに置いておきたい気持ちも理解できるが、今回のダービーではいかなる起用法となるか。 ◆チェルシー:FWニコラス・ジャクソン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240422_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 指揮官の信頼に応え厳しい批判を払しょくできるか。エースのパーマー不在が濃厚と見られる中、その主砲に次ぐチーム2位のゴール数を記録する22歳のストライカーに懸かる責任は大きい。 ビジャレアルからの加入1年目でここまでリーグ戦28試合10ゴール4アシストという数字は、その年齢とプレミア初挑戦という背景を鑑みれば及第点だ。ただ、スターリングやムドリクらと共にチームが抱える決定力不足の象徴の一人とも言えるセネガル代表FWは、10ゴールのインパクトをかき消すほどのイージーな決定機逸やアタッキングサードでの判断ミスが目立つのも確か。 直近のシティ戦でも再三の決定機逸がFAカップ敗退に繋がっており、人種差別や誹謗中傷は言語道断だが、大方のパフォーマンスに対する批判には選手本人も首を縦に振らざるを得ないところだ。 それでも、ポチェッティーノ監督はこの一戦に向けた公式会見で「彼がこれまで努力してきたことを称賛しないのは不公平」、「将来的にゴール前でより落ち着いてゴールを決める確率を高めることができるよう、全力でサポートする」と、若きストライカーを擁護すると共に改めて信頼を強調した。 シティ戦のパフォーマンス、パーマー不在でより重圧がかかる中での一戦となるが、サリバとガブリエウというリーグ屈指のセンターバックコンビを相手にチームを勝たせるゴールを決められるか。 2024.04.23 18:00 Tue

チェルシーFWジャクソンがSNS上で人種差別被害…クラブ&指揮官がサポート

チェルシーのセネガル代表FWニコラス・ジャクソンが人種差別の被害を受けた。 20日に行われ、0-1で敗北したFAカップ準決勝のマンチェスター・シティ戦に先発したジャクソン。センターフォワードとして幾度かチャンスが巡ったが、決め切れず、個人としても悔しい結果に終わった。 イギリス『BBC』によると、SNS上では今季のここまで公式戦13ゴールの22歳FWを巡る批判が人種差別的なものに発展しているようで、事態を重くみたチェルシーは声明を出したという。 「社会にいかなる形の差別も許される余地などなく、我々はこのような類の件を一切寛容するつもりもない。クラブはあらゆる刑事訴追を支持し、シーズンチケット保有者、あるいは会員であるのがわかった個人に対しては入場禁止を含め、可能な限りの強力な措置を講じる」 また、率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督も23日に敵地で行われるプレミアリーグ第29節延期分のアーセナル戦に向けた会見で、信頼揺るがずを強調した。 「彼は我々の主力ストライカーで、フィットする唯一のストライカー。彼はファンタスティックだし、チームのために素晴らしい仕事をしている。走ったり、ゴールを決めたり、アシストをしたりね」 「移籍初年度のシーズンであり、スペインから来た若い選手で、スペインでの経験もそれほど多くないんだ。(ディディエ・)ドログバのようなアイコン的な選手と比べるなら、今の彼は明らかに劣る」 「だが、彼は私のサポートを受けていくことだろう。仮にゴールを決められなくてもだ。彼はクラブとチームメイトのために戦っているし、チャンスを作り出してくれている。良くなるには時間が必要だ」 「来季は確実により良くなるはず。それは間違いないよ」 2024.04.23 14:50 Tue

パーマーがアーセナル戦欠場か…チェルシー指揮官は奮起求む! 「私ならコール・パーマーFCでないのを示しにいく」

チェルシーが大一番で頼りどころを欠くかもしれない。 23日のプレミアリーグ第29節延期分でアーセナルとのアウェイ戦に臨むチェルシー。来季の欧州カップ戦出場を目指す上でも落とすわけにいかないダービーマッチだが、イングランド代表MFコール・パーマーが前日練習を欠席した。 マンチェスター・シティでは出番が限られ、燻った21歳レフティだが、今季から移籍のチェルシーで大きく飛躍。チームとしての成績は振るわずだが、公式戦39試合で23得点13アシストと見事な数字を叩き出し、今やエースと化す。 プレミアリーグに限ればトップタイの20ゴールで、アーセナル戦でも欠かせぬ存在だが、イギリス『The Athletic』によると、マウリシオ・ポチェッティーノ監督が試合前会見で病欠の可能性を示唆。そして、周囲に奮起を促した。 「もちろん、チームメイトからすれば、良い挑戦だ。私がコール・パーマーのチームメイトで、彼のポジションか、それに近いポジションだったら、明日はそこに行って、ここはチェルシーFCで、コール・パーマーFCじゃないのを示したいとの意欲を燃やすだろう」 2024.04.23 13:00 Tue

チアゴ・シウバのチェルシー退団確定か…近く発表とも

ブラジル代表DFチアゴ・シウバ(39)がチェルシーを離れるようだ。 チェルシーでのプレーは35歳からだったが、ミランやパリ・サンジェルマン(PSG)での頃と変わらず、ディフェンスリーダーぶりを発揮。在籍4季で通算149試合の出場数が物語るように、1年目から1シーズンにつき30試合以上のプレーを続ける。 今季も若い選手が多いチームに混じって、ここまで32試合出場としっかり稼働するが、今年9月の誕生日で40歳に。さらに、チェルシーとの契約も今季最終年とあって、今夏の動向が長らく注目どころとなっている。 そんなチアゴ・シウバは20日に行われ、0-1で敗れたFAカップ準決勝のマンチェスター・シティ戦後、ピッチで涙する姿が…。タイトルチャンスを逸した後とあって、具体的な言及こそ避けたが、「僕のなかでは決めていることがある」と話した。 チェルシーからしても、まだまだ戦力として計算できそうな39歳センターバックだが、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、今季限りで退団する見通しで、近く発表がなされるそうだ。 となれば、気になる今後だが、本人は以前から古巣フルミネンセの関心があるなかで、すべての選択肢にオープンだという。決断やいかに。 2024.04.23 12:05 Tue

テリーとアンディ・コールがプレミアリーグ殿堂入り

プレミアリーグは22日、ジョン・テリー氏(43)とアンディ・コール氏(52)が殿堂入りしたことを発表した。 チェルシーでDFとして活躍したテリー氏は、5度のプレミアリーグ優勝に貢献。プレミアリーグ通算717試合に出場した。 一方、マンチェスター・ユナイテッドでストライカーとして活躍したA・コール氏も5度のプレミアリーグ優勝に貢献。プレミアリーグ通算415試合出場187ゴールを挙げた。 プレミアリーグ殿堂は2021年に創設。これまでデイビッド・ベッカムやエリック・カントナ、デニス・ベルカンプ、ティエリ・アンリ、サー・アレックス・ファーガソンら1990年代と2000年代を代表する名手や名将22人が殿堂入りしてきた。 2024.04.23 07:00 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly