アトレティコがアノエタで悪夢のような完敗…首位バルサとの勝ち点差が「12」に《リーガエスパニョーラ》

2018.04.20 04:32 Fri
Getty Images
▽リーガエスパニョーラ第33節、レアル・ソシエダvsアトレティコ・マドリーが19日にアノエタで行われ、ホームのソシエダが3-0で完勝した。

▽前節、エースFWグリーズマンと今季限りでの退団が決定したFWトーレスのゴールなどでレバンテに快勝した2位アトレティコ(勝ち点71)は公式戦3試合ぶりの勝利を手にした。連勝を目指す今節は、監督交代後2勝1分けと復調を見せる11位ソシエダ(勝ち点40)とのアウェイゲームに臨んだ。レバンテ戦からはリュカとビトロに代えてフアンフラン、トーマスを起用した以外、同じメンバーが並んだ。
▽立ち上がりからソシエダに押し込まれる展開が続くアトレティコだが、自陣深くでは相手に仕事をさせず、決定機までは持ち込ませない。なかなか攻め手を見いだせない中、21分にはコケの右CKからゴディンが枠の左を捉えたヘディングシュートを放つが、これはGKルジの好守に遭う。

▽その後も堅い試合展開が続く中、アトレティコは一瞬の隙を突かれて先制を許す。27分、右サイドで仕掛けたヤヌザイにマイナスで折り返されると、これをボックス中央でのウィリアン・ジョゼに精度の高い右足ダイレクトシュートを合わせられる。左ポストの内側を叩いたボールがそのままネットに吸い込まれた。

▽前半のうちに追いつきたいアトレティコは失点直後の29分に右サイドからのクロスをボックス内のサウールが頭で落とし、これをグリーズマンがダイレクトボレーで合わすが、ふかしてしまう。すると、その後は立ち上がり同様に攻めあぐねる場面が増えていく。逆に、前半終盤にはカナレスの強烈なミドルシュートなどでピンチを招くも最少得点差で前半を終えた。
▽流れを変えたいシメオネ監督はコレアに代えてトーレスをハーフタイム明けに投入。この交代でトーレスとガメイロが2トップを組み、グリーズマンが右サイドハーフにポジションを移した。さらに55分にはフアンフランを下げてビトロを投入し、ヴルサリコを右サイドバック、サウールを左サイドバックに配した攻撃的な布陣に変更した。

▽この交代で攻勢を強めるアトレティコだが、トーレスの胸パスにガメイロが抜け出してGKと一対一の絶好機を作るが、ここはトーレスの胸パスがハンドと判断される不運な判定に阻まれる。67分には相手陣内左サイドで得たFKの場面でコケがゴール前に入れたボールをヴルサリコが巧みなバックヘッドで合わすが、このシュートはわずかに枠の左へ外れた。

▽何とか追いつきたいアトレティコだが、焦りから不用意なボールロストが増え始めると、相手のカウンターからウィリアン・ジョゼやカナレスに決定機を許す。すると80分、3人目の動き出しでウィリアン・ジョゼのヒールスルーパスに抜け出した途中出場のファンミに技ありのループシュートを決められ、痛恨の2失点目を許した。

▽その後、決死の反撃を見せるも攻撃の精度を欠くアトレティコは試合終了間際にもデ・ラ・ベジャの浮き球クロスを再びファンミに頭で決められ、敵地アノエタで悪夢のような0-3の完敗。4試合ぶりの敗戦となったアトレティコは首位バルセロナとの勝ち点差が「12」に広がった。
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