14戦無敗スパーズにシーズンダブルのシティが優勝に再王手! 明日の試合でユナイテッド敗戦で優勝決定も《プレミアリーグ》

2018.04.15 05:48 Sun
Getty Images
▽プレミアリーグ第34節、トッテナムvsマンチェスター・シティが14日にウェンブリー・スタジアムで行われ、アウェイのシティが3-1で勝利した。

▽昨年12月16日に行われた第18節で今回の対戦相手シティに1-4の大敗を喫して以降、プレミアリーグになってからのクラブ記録である14戦無敗を継続する絶好調の4位トッテナム(勝ち点67)。現在、6連勝中のチームはシティ相手にリベンジを果たすと共にトップ4フィニッシュに向けて勝ち点3を目指した。2-1で競り勝った前節のストーク・シティ戦から先発4人を変更。両サイドバックをオーリエ、ローズからトリッピアー、ベン・デイビスに入れ替え、ワニャマ、ソン・フンミンに代わってエリック・ダイアー、ラメラを起用した。
▽一方、史上最速優勝に王手をかけた前節の宿敵マンチェスター・ユナイテッドとのホームゲームで2点差を引っくり返されるまさかの逆転負けを喫した首位シティ(勝ち点84)は、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でもリバプール相手に連敗を喫して無念のベスト8敗退。公式戦3連敗と今季最も厳しい時期を過ごすチームは、難敵トッテナム相手のアウェイゲームで連敗ストップと共に優勝再王手を狙った。リバプール戦からは先発3人を変更。出場停止のフェルナンジーニョに代わってギュンドアンを起用したほか、オタメンディに代えてコンパニ、ベルナルド・シウバに代わってデルフを起用。また、変則的な3バックから[4-3-3]のシステムに戻した。

▽日程面で圧倒的に不利なシティが積極的な試合への入りを見せる。開始3分には右サイドでシルバとパス交換したスターリングがボックス右から柔らかなクロスを供給。これをボックス左でフリーのザネが狙いすました左足ダイレクトボレーで合わすが、これは惜しくも左ポストを叩く。さらに畳みかけるアウェイチームはフリーマンのシルバが両サイドに流れて数的優位を作りつつ、積極的に前線の選手にクサビを入れながら厚みのある攻撃を展開。8分と9分にはスターリング、デ・ブライネと続けて際どいミドルシュートを放った。

▽その後も相手のプレスをいなすパスワーク、素早いネガティブトランジションでホームチームに何もさせない完璧な試合運びを見せるシティ。すると、この良い流れの中で立て続けにゴールが生まれる。22分、最終ラインでボールを受けたコンパニが相手ハイラインの背後へ絶妙なフィードを通すと、DFダビンソン・サンチェスを振り切ってゴール前に抜け出したガブリエウ・ジェズスがGKとの一対一を制して先制点を奪取。続く25分には左サイドで裏へ飛び出したスターリングがボックスギリギリの微妙な位置でGKロリスに倒されると、主審はシティのアドバンテージを取って流した後にPKを宣告。これをキッカーのギュンドアンがGKの逆を突くシュートできっちり決め切った。
▽大敗した前回対戦の再現かのように厳しい試合展開を強いられたトッテナムは相手が一息ついた30分過ぎからようやく反撃に転じていく。31分にはラメラがファーストシュートを放つと、その後は高い位置を取り始めたサイドバックのクロスから攻め手をうかがう。

▽すると、前半終了間際の42分にはセットプレーの二次攻撃からケインの短いスルーパスに抜け出したゴール前のエリクセンが右足シュート。これがDFラポルテのスライディングブロックに遭うも、跳ね返りがエリクセンの脛に当たって無人のゴールへ吸い込まれた。そして、ラッキーな形で1点を返したトッテナムが1点ビハインドでハーフタイムに突入した。

▽互いに選手交代なしで迎えた後半はシティの運動量低下、トッテナムのプレスの勢いが強まり、ホームチームが押し込む展開が続く。決定機こそ作れないものの、セカンドボールの回収と相手の切り替えのパスを奪って攻撃に厚みを加えるトッテナムはデレ・アリがゴール前でチャンスに絡むシーンを増やしていく。

▽一方、後半に入って厳しい状況が続くシティだが、64分にギュンドアンのスルーパスにジェズスが完璧に抜け出すなど、相手のハイラインの背後を狙うシンプルな攻撃から試合を決定付ける3点目を狙う。この決定機直後にはザネを下げてオタメンディを投入し、[3-5-2]の守備的な布陣に変更する。一方、トッテナムはこのタイミングでラメラを下げてソン・フンミンをピッチに送り出した。

▽この選手交代をキッカケに試合が動きを見せそうな気配が漂う中、一歩先に出たのはシティ。71分、右サイド深くでウォーカーが入れた低弾道の高速クロスをGKロリスが弾き出すと、これをボックス中央で回収したスターリングがロリスをかわしてシュートもトリッピアーの決死のブロックに防がれる。しかし、この流れの中で得た2つ目の右CKでファーに流れたボールをジェズスがニアポストを狙ってシュート。これはロリスに阻まれるも今度はスターリングがきっちりこぼれ球を蹴り込んだ。

▽痛恨の3失点目を喫したトッテナムはデンベレ、デレ・アリを下げてルーカス・モウラ、ムサ・シッソコを続けて投入。ルーカス・モウラの鋭い仕掛けで幾度かチャンスを作りかけるが、先日のユナイテッド戦を教訓にソリッドな守備を続けるシティの守備をこじ開けられない。後半アディショナルタイムにはセットプレーの流れからルーカス・モウラが強烈なミドルシュートを放つが、これはGKエデルソンがセーブ。結局、試合はこのままシティの3-1でタイムアップを迎え、公式戦の連敗を「3」でストップしたシティが優勝に再王手。翌日に行われるWBA戦で2位ユナイテッドが敗戦した場合、今節で優勝を決めることになった。一方、トッテナムはシティにシーズンダブルを喫して2018年リーグ戦初黒星となる15試合ぶりの敗戦となった。
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シティがアメリカの14歳MF確保へ クラブ間合意か

マンチェスター・シティが逸材の将来を確保したようだ。イギリス『The Athletic』が報じた。 昨シーズンは3冠達成の偉業を成し遂げるなど、近年成功を収めているシティ。他クラブからの選手獲得や、下部組織からの登用にとどまらず、先を見据えた補強も積極的に進めている。 そんなシティが目をつけるのがメジャーリーグ・サッカー(MLS)のフィラデルフィア・ユニオンに所属するU-16アメリカ代表MFキャバン・サリバン(14)。アカデミーに所属する選手だが、18歳になってからシティへ移籍する条件でクラブ間合意に達したという。 この契約には多くのボーナスや、サリバン売却時の移籍金数パーセントが盛り込まれるとのこと。また、18歳の誕生日までにMLSのレベルを超越する成長を遂げた場合、シティ・フットボール・グループ(CFG)に所属するヨーロッパの他クラブにサリバンを送り込むことでも合意に達したという。 『The Athletic』は先日、シティのサリバン獲得に関する計画を報道。16歳になったらCFG所属のベルギー2部クラブ、ロンメルへレンタル移籍させ、18歳になったらシティに迎える形で交渉を進めていると伝えていた。 一方のフィラデルフィア・ユニオンは、サリバンとMLSにおけるホームグロウン契約を結ぶべく、最終調整を行っている段階とのこと。MLS史上最高額の契約が結ばれる見込みで、契約完了後はファーストチームデビューが期待される。 サリバンは同世代のアメリカ人の中で最も将来有望な選手とみなされており、2023年に行われたCONCACAF U-15チャンピオンシップではU-15アメリカ代表の一員として優勝を経験。大会最優秀選手に贈られるゴールデンボールも獲得した。 さらに24日には、MLSネクスト・プロ(アメリカ3部)を戦うセカンドチームでプロデビュー。56分から出場し、2-1の勝利に貢献した。 <span class="paragraph-title">【写真】シティ入り内定濃厚の14歳サリバン</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C46hxl9LYrd/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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代表ウィークに負傷者続出のシティ、ストーンズが鼠径部の負傷で途中交代…

マンチェスター・シティのDFジョン・ストーンズが、イングランド代表での試合中に負傷したようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 プレミアリーグではし烈な首位争いをくり広げるシティだが、このインターナショナルマッチウィークでは恐れていた事態が発生。DFカイル・ウォーカーが23日に行われた国際親善試合のブラジル代表戦でハムストリングを痛め負傷交代すると、スイス代表DFマヌエル・アカンジも打撲によって26日のアイルランド代表戦を不出場となった。 複数のケガ人が生じているシティだが、『スカイ・スポーツ』によるとストーンズもその負傷者リストに名を連ねることになったとのこと。ストーンズは26日の国際親善試合・ベルギー代表戦で先発したものの、鼠径部を痛め10分でピッチを退くことになった。 これにより、今週末に控えたプレミアリーグ第30節アーセナル戦の出場は難しい状況に。ウォーカーこそアーセナル戦に間に合う見込みとされているものの、ジョゼップ・グアルディオラ監督にとってここにきての負傷者続出は悩みの種になるだろう。 2024.03.27 16:40 Wed

ウォーカー「欠けていたのはアシストとゴールだけ」、近年プレミアで“過小評価選手”の代表格に挙がる元スパーズMFに新たな賛辞

近年のプレミアリーグで“過小評価されていた選手”として常に名前が挙がる元スパーズMFに、新たな賞賛の言葉が送られている。イギリス『Sport Bible』が伝えている。 2022年に広州富力(現・広州城)で現役を引退した元ベルギー代表MFムサ・デンベレは、2010年8月から2019年1月までフルアムとトッテナムのロンドン2クラブで活躍。とりわけ、マウリシオ・ポチェッティーノが率いたスパーズ時代には中盤の絶対的な主力に君臨していた。 185cmの恵まれた体躯と強靭なフィジカルに加え、足元の技術が非常に高く、ボールを持てば圧倒的なキープ力と高精度の左足を駆使したドリブル、パスで易々と局面を打開。守備時もそのフィジカルを活かして簡単にボールを奪い切り、ハイレベルのボックス・トゥ・ボックスとして評価を得ていた。 ただ、少なくない負傷離脱やゴール、アシストという目に見える貢献の少なさもあって、そのパフォーマンスに見合う評価を得られなかった。 それでも、トッテナム、ベルギー代表の同僚、同時期にプレミアリーグで対峙してきた多くのライバルは、「最強のチームメイト」、「最もタフな対戦相手」といった表現で怪物MFを称賛。恩師ポチェッティーノも「フットボールの天才」と激賞したこともあった。 そのデンベレに新たな賞賛の言葉を送ったのが、マンチェスター・シティのイングランド代表DFカイル・ウォーカー。 シティとイングランド代表で多くの名手と共演してきた右サイドバックは、元イングランド代表DFのリオ・ファーディナンド氏が運営するYouTube『Vibe with FIVE』で、これまで一緒にプレーした最高の選手について問われると、元スペイン代表MFダビド・シルバと共にスパーズ時代の同僚の名前を挙げた。 まずシティの元同僚で昨夏惜しまれながらも現役を引退したエル・マーゴについては「あなたが彼に悪いボールをパスしたとしても、彼はそれを良いボールのように見せてくれる。彼はあなたをより良く見せてくれる。ダビドはとても素晴らしかったよ。ケビン(・デ・ブライネ)はオールラウンダーだけど、ダビドは個人的なプレーヤーだった」と、称賛の言葉を送った。 多くの名手を抑え、そのシルバと共にすぐさま名前が挙がったデンベレについては、「スキャンダル」との独特な表現でその才能を絶賛している。 「ダビドあるいは、ムサ・デンベレのことは何度も言ってきた。彼はスキャンダルだ。デンベレに欠けていたのはアシストとゴールだけだけど、彼には馬鹿げたほどの才能があった。そんなことは許されるべきではなかったよ(笑)」 さらに、デンベレが現在のシティにフィットするかと問われると、「100万パーセント」と確信に満ちた返答を行っている。 2024.03.27 08:00 Wed

2025年夏のハーランド獲得をバルセロナが検討? 個人合意の過去も後押しか

マンチェスター・シティのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(23)の獲得を、バルセロナが再び検討している。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じた。 2022年夏にドルトムントからシティへ移籍し、加入初年度から3冠達成、個人ではプレミアリーグ得点王やチャンピオンズリーグ(CL)得点王を獲得と、驚異的な活躍を見せたハーランド。今シーズンもここまで公式戦出場34試合で29ゴールをマークしている。 そんな中、2025年夏のハーランド獲得を夢見ていると報じられたのがバルセロナ。『ムンド・デポルティボ』によると、現在改築中のカンプ・ノウの工事が終われば、収入増加により財政を改善できると踏んでいることから、ワールドクラスのスター確保に動きたい模様だ。 ジョアン・ラポルタ会長はハーランドの代理人を務めるラファエラ・ピメンタ氏との関係が良好で、2月末にはスポーツ・ディレクター(SD)のデコ氏がピメンタ氏らと会談。さまざまな話題が飛び交う中、ハーランドに関する話し合いも行われたと考えられている。 また、シティは財務規定違反の問題が浮上しており、プレミアリーグ側の判決が保留されている状況。ジョゼップ・グアルディオラ監督とシティの契約も2025年6月までと、こういった複合的な要素がハーランドらの将来に大きく影響する可能性がある。 ハーランド獲得に向け多少の希望があるバルセロナだが、過去を見ればさらなる勝算も存在。以前もハーランドの獲得に動いていたバルセロナは、2021年夏、翌シーズンからの加入で個人合意に達していたという。 その後の2022年3月には、チャビ・エルナンデス監督が自らミュンヘンまで赴き、クラブのプロジェクトを説明。ハーランドもバルセロナ入りに興奮していたというが、財政面の理由から獲得を断念する運びとなった。 現在のハーランドの考えは定かではないが、少なくとも個人合意の目はありそうなバルセロナ。その他の問題を解決し、思惑通りに事を進めることができるだろうか。 2024.03.26 19:26 Tue

「リバプールをリーグの主役にさせた」退任発表のクロップ監督をライバルOBのアグエロ氏が絶賛「いなくなるのは寂しい」

マンチェスター・シティのレジェンドである元アルゼンチン代表FWのセルヒオ・アグエロ氏が、ライバルクラブであるリバプールのユルゲン・クロップ監督に賛辞を贈った。イギリス『リバプール・エコー』が伝えている。 クロップ監督は2015年10月にリバプールの指揮官に就任すると、そのカリスマ性を遺憾なく発揮し、低迷していたクラブの立て直しに成功。チャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグ、クラブ・ワールドカップ(CWC)などの主要タイトルを獲得し、熱狂的なファンからは絶大な支持を受け続けてている。 そんなクロップ監督だが、今年1月に突如として今シーズン限りでリバプールを退任すると発表。エネルギーの枯渇を理由として語った指揮官は、残るシーズンでプレミアリーグとヨーロッパリーグ(EL)の制覇を目指している。 就任からプレミアリーグを盛り上げ続けた指揮官に対しては、ライバルクラブのOBも特別な想いを抱いているようだ。現役時代はシティの選手として何度もクロップ監督率いるリバプールと対峙してきたアグエロ氏も、『Stake.com』のインタビューで指揮官を絶賛しており、退任を惜しんでいる。 「クロップ監督は素晴らしい指揮官であり、リバプールを確実にステップアップさせてきたと思う。そして、彼らを近年のプレミアリーグの主役にさせてきた。彼はリバプールをより攻撃的で、より激しいプレースタイルに変えたんだ」 「リバプールには多くの新しい選手たちがやってきたけど、ユルゲンは彼らを攻撃的なメンタリティに適応させることに成功した。プレミアリーグで見られなくなるのは寂しいけど、彼の選んだ道だからね。それが尊重されるかは僕たち次第だ」 「偉大な監督であれば誰であっても、多くの貴重なことを教えてくれるものさ。クロップの下でプレーできていれば、間違いなく素晴らしい経験になっただろうね」 2024.03.26 18:10 Tue
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