【質疑応答2】西野朗監督、後任の打診に「戸惑いがあった」…覚悟を持って引き受けた代表監督、残り2カ月間での取り組みは?
2018.04.12 22:01 Thu
▽日本サッカー協会(JFA)は12日、日本代表の西野朗新監督の就任会見を行った。
▽JFAは、7日付けでヴァイッド・ハリルホジッチ監督との契約を解除したと9日に発表。後任に西野監督が就任することも発表されていた。
▽会見の冒頭で意気込みを語った西野新監督はメディア陣による質疑応答に応対。後任として就任するまでの経緯や、ロシア・ワールドカップ本大会に向けた2カ月間での取り組みについて語った。
◆西野朗監督(日本代表)
──田嶋幸三JFA会長から監督後任の打診を受けた際の心境と、決断に至るまでの気持ちは
「先月末に会長からは今回の打診を頂きました。その時は正直私自身も間違いなくヴァイッド・ハリルホジッチ監督を支えていきたい、サポートしていきたいという今まで通りの気持ちでいっぱいでした。ただ、一方で先ほどに話したことも含めたチーム状況のギャップの中で、あまり良い状況ではなかった遠征も踏まえて、自分の中ではこれからの2カ月で劇的に変えていくかというのを考えていたところでした。今回のこういう決断に対して、自分が要求されたということで、非常に戸惑いがありました」
「技術委員長の立場は精一杯やってきたつもりですけど、足りなかったということを強く感じています。監督同様という形になってもと思っていました。そういう英断の中でこの決断をして頂いて、最後は自分の中でしっかりと責任をこの大会でという気持ちを持つまでは、戸惑いを持っておりました」
──選手たちには残り2カ月でどんなことを求めるか
「自分が選ぶメンバーですので、信頼をして日本代表チームとしての大きなパフォーマンスを生むための選手だと思っています。そういう選手たちに対しては、あまり個人のプレーに関しては制限をかけたくないと思っています。本来の自チームでやっているパフォーマンスを私自身も評価して選びたいです」
「個人の力だけではなくて、日本サッカーの良さ・強さというのは、グループでの力だと思っています。連携や連続性、そういう形を取れる選手を選考していきたいです。まずは選手たちを良い状態に戻して、本来の自分がやれる、グループとしてできる感覚を持って欲しいということを伝えたいです」
──西野監督が個人として理想とするサッカー、代表の中で実現したいスタイルは
「長い間クラブで指導していましたけど、ある意味選手をどう生かしていくかというの中で、チームが成長していくか、評価できるかというようなそこにそういう選手がいるからというチーム作りをしてきました。代表チームというのは、自分のある程度理想とするやりたいサッカーに対して、選手を当てはめていくという逆の発想の中でチーム作りができます」
「それはオリンピックチームを率いていた時やユース代表の時にもあった感覚です。国内外には優秀な選手たちがいるので、しっかりと把握した上で、作り上げていきたいなと思います。ここ1カ月ですけど、その中で作り上げられる選手として見ていきたいです。思考が偏ってしまうところもあるので、有能なスタッフもたくさんいるので、いろいろなアイディアを持っていきたいです。また違う大きな変化が起こるというのもサッカー。継続してきた力と変化を持っていく中で、大きな力を得ることができると思うので、偏った思考ではなく、たくさんの選択肢があると思うので、そういう感覚で見ていきたいです」
──まだ選手たちに伝えるイメージはないということか
「今現時点では描いていません」
──チームが一つになっていない中で、チームを一つにするために西野監督はどんなアプローチをしたいか
「決して現状、バラバラであったり崩壊しているとは全く思っていません。しっかりと戦えていると思います。まだ、成果や個々のパフォーマンスを最大限に発揮できていない部分は感じますけど、選手は代表のために最大限のパフォーマンスを出すということを3月の遠征でもやっていました。まだまだ僕は出せると思います。融合していかなくてはいけないですし、チームとして機能することが大事です」
──ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、グループリーグで戦う対戦国をかなり研究していたようだが、それは引き継がれているのか。それとも一からの研究になるのか
「ハリルホジッチ監督自身も本大会に向けた3チームへのスカウティングと分析は強く求めていました。その布石がありますし、間違いなくベースになると思います。やはりここ1カ月の動向やチームとしての準備に対するスカウティングというのは、ここからさらに強くやっていかなくてはいけません」
「急激に変わることが予想されるので、その中でのテクニカルなスタッフたちの分析力を要求したいです。細かいところまで分析をかけると、パワー的にもそちらに偏ってしまうので、スタッフのメンバー編成も考えていく必要があると思います」
▽JFAは、7日付けでヴァイッド・ハリルホジッチ監督との契約を解除したと9日に発表。後任に西野監督が就任することも発表されていた。
◆西野朗監督(日本代表)
──田嶋幸三JFA会長から監督後任の打診を受けた際の心境と、決断に至るまでの気持ちは
「先月末に会長からは今回の打診を頂きました。その時は正直私自身も間違いなくヴァイッド・ハリルホジッチ監督を支えていきたい、サポートしていきたいという今まで通りの気持ちでいっぱいでした。ただ、一方で先ほどに話したことも含めたチーム状況のギャップの中で、あまり良い状況ではなかった遠征も踏まえて、自分の中ではこれからの2カ月で劇的に変えていくかというのを考えていたところでした。今回のこういう決断に対して、自分が要求されたということで、非常に戸惑いがありました」
「技術委員長の立場は精一杯やってきたつもりですけど、足りなかったということを強く感じています。監督同様という形になってもと思っていました。そういう英断の中でこの決断をして頂いて、最後は自分の中でしっかりと責任をこの大会でという気持ちを持つまでは、戸惑いを持っておりました」
「ただ、こういう機会なので自分がという思いで最後は引き受けさせて頂きました」
──選手たちには残り2カ月でどんなことを求めるか
「自分が選ぶメンバーですので、信頼をして日本代表チームとしての大きなパフォーマンスを生むための選手だと思っています。そういう選手たちに対しては、あまり個人のプレーに関しては制限をかけたくないと思っています。本来の自チームでやっているパフォーマンスを私自身も評価して選びたいです」
「個人の力だけではなくて、日本サッカーの良さ・強さというのは、グループでの力だと思っています。連携や連続性、そういう形を取れる選手を選考していきたいです。まずは選手たちを良い状態に戻して、本来の自分がやれる、グループとしてできる感覚を持って欲しいということを伝えたいです」
──西野監督が個人として理想とするサッカー、代表の中で実現したいスタイルは
「長い間クラブで指導していましたけど、ある意味選手をどう生かしていくかというの中で、チームが成長していくか、評価できるかというようなそこにそういう選手がいるからというチーム作りをしてきました。代表チームというのは、自分のある程度理想とするやりたいサッカーに対して、選手を当てはめていくという逆の発想の中でチーム作りができます」
「それはオリンピックチームを率いていた時やユース代表の時にもあった感覚です。国内外には優秀な選手たちがいるので、しっかりと把握した上で、作り上げていきたいなと思います。ここ1カ月ですけど、その中で作り上げられる選手として見ていきたいです。思考が偏ってしまうところもあるので、有能なスタッフもたくさんいるので、いろいろなアイディアを持っていきたいです。また違う大きな変化が起こるというのもサッカー。継続してきた力と変化を持っていく中で、大きな力を得ることができると思うので、偏った思考ではなく、たくさんの選択肢があると思うので、そういう感覚で見ていきたいです」
──まだ選手たちに伝えるイメージはないということか
「今現時点では描いていません」
──チームが一つになっていない中で、チームを一つにするために西野監督はどんなアプローチをしたいか
「決して現状、バラバラであったり崩壊しているとは全く思っていません。しっかりと戦えていると思います。まだ、成果や個々のパフォーマンスを最大限に発揮できていない部分は感じますけど、選手は代表のために最大限のパフォーマンスを出すということを3月の遠征でもやっていました。まだまだ僕は出せると思います。融合していかなくてはいけないですし、チームとして機能することが大事です」
──ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、グループリーグで戦う対戦国をかなり研究していたようだが、それは引き継がれているのか。それとも一からの研究になるのか
「ハリルホジッチ監督自身も本大会に向けた3チームへのスカウティングと分析は強く求めていました。その布石がありますし、間違いなくベースになると思います。やはりここ1カ月の動向やチームとしての準備に対するスカウティングというのは、ここからさらに強くやっていかなくてはいけません」
「急激に変わることが予想されるので、その中でのテクニカルなスタッフたちの分析力を要求したいです。細かいところまで分析をかけると、パワー的にもそちらに偏ってしまうので、スタッフのメンバー編成も考えていく必要があると思います」
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