【質疑応答4】解任理由は信頼関係やコミュニケーション…田嶋幸三JFA会長「協会との摩擦はなかった」「スタッフも選手たちも努力した」
2018.04.09 22:34 Mon
▽日本サッカー協会(JFA)は9日、JFAハウスで緊急会見を開き、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督(65)の解任を発表した。
▽ハリルホジッチ監督は、2015年3月にハビエル・アギーレ監督の後任として日本代表の監督に就任。ロシア・ワールドカップ アジア最終予選では、初戦のUAE代表戦で敗れながらも、その後は順調に結果を残し、グループ首位で6大会連続6度目のワールドカップ出場に導いた。しかし、その後のヨーロッパ遠征やEAFF E-1サッカー選手権では成績が振るわず。3月下旬のマリ代表、ウクライナ代表といったロシアW杯グループリーグの相手を見据えた試合でも敗れていた。
▽同会見に出席し、ハリルホジッチ監督の解任とJFA技術委員長を務める西野朗氏(63)が後任として日本代表を指揮することを発表したJFAの田嶋幸三会長はメディア陣からの質疑に応対。ハリルホジッチ監督の解任理由に挙げた信頼関係やコミュニケーションについてや、これまで成功例がない本番直前での監督交代についての考えを明かした。
◆田嶋幸三会長(日本サッカー協会)
──ハリルホジッチ監督と協会との間にどのような摩擦があったか
「協会との摩擦があったとは思っていません。ハリルホジッチ監督は合宿が終わると、会長室に来てくれてよく話をしてくれました。私はサッカーをやっていた身ですからサッカーに対する考え方はありますけど、私がそれを聞くのではなく、サッカーについてはあくまでも技術委員長やコーチ陣が話すものだと思っています。基本的な摩擦があった訳ではありません。選手やスタッフとの摩擦は当然少なからずあるものだと思っていますが、それについて把握しつつも今回は度を越してしまったということで、今回の決断に至ったということです。協会との摩擦はあったとは思っていません」
─信頼関係やコミュニケーションが原因だとおっしゃったが、選手たちから聞き取り調査をした上での判断か
「コミュニケーションや信頼関係がなくなることは1つの象徴的なことです。いくつか細かいところをあげるということももちろん可能だと思います。ただ、それが一つの引き金になったのは間違いありませんが、この件だけでなく様々なことについてはスタッフたちから話を聞いています。誰というのは申し上げませんが、選手たちから直接話を聞いたこともあります。ただ、僕はそれを鵜呑みにするだけでなく、しっかりと全体のことを考えながら話を聞き、それを改善するように動いてきました。その結果、最終的にこういう結論を出さざるを得ないことにベルギー遠征でなったということです。継続してそういう作業はしてきました」
「我々がW杯予選初戦でUAEに負けた時は、初戦で負けたチームは予選を突破できないという(ジンクス)を言われました。それと同じように、この時点で代えてすぐに突破できる訳ではない、ただ代えないでおいてそのまま突破できないケースをむざむざと見ている訳にはいかなかったということです。それで少しでも勝つ可能性を追い求めた結果が、この結論に至ったということです」
──本大会での具体的なプランは
「それは会長としての立場で今話すべきではないので木曜日に訊いてほしいです。ただ、はっきりしているのは初戦が大切だということは間違いないです。木曜日に監督に訊いていただけたらと思います」
──コミュニケーションや信頼関係がなかったことについて協会はどういう努力をしてきたか、そこを繋ぐ役割が西野技術委員長だったと思うがその方が代表を任されるということが流れとして自然ではないが
「皆さんは一部の選手からコミュニケーションのことを聞いておっしゃっているのだと思います。もちろん一部の選手からそういう意見が出てくるということも把握していました。年末にはE-1で韓国戦に大敗した後もそのことについて議論をし、多くの情報を得ました」
「次に誰がやればいいんだということを議論した結果、結局続投という選択をしました。その中で西野さんは、ハリルホジッチ監督を最後までサポートをしました。最後までサポートしたロイヤリティーがあるからこそ僕は今回監督に選んだ訳で、よく話を聞くようなチーム内で足を引っ張るとかそのようなことではなく、技術委員長として代表チームをサポートすることに徹してくれていたからこそです。こういう結論になってしまった訳ですけども、最後までサポートしてくれたからこそ私は西野さんを選んだということです」
「(協会の努力について)そういう選手たちとの話し合いの場を持ったりしました。ただ、協会がやるというよりは技術委員長やスタッフの中で本来やるべきことです。選手たちも直接言うべきであることだと彼らも分かっています。もちろん皆さんと私のどちらが選手たちのことを知っているのかや、内部情報を知っているのかというのはあるでしょうけど、やはり内部の人たちが変えようとしないと、変わりません。そのことについてはみんなが努力したと認識しています。スタッフも選手たちもです。残念ながらそこは最後まで改善できなかったということが、この結果になってしまっということだと思います」
▽ハリルホジッチ監督は、2015年3月にハビエル・アギーレ監督の後任として日本代表の監督に就任。ロシア・ワールドカップ アジア最終予選では、初戦のUAE代表戦で敗れながらも、その後は順調に結果を残し、グループ首位で6大会連続6度目のワールドカップ出場に導いた。しかし、その後のヨーロッパ遠征やEAFF E-1サッカー選手権では成績が振るわず。3月下旬のマリ代表、ウクライナ代表といったロシアW杯グループリーグの相手を見据えた試合でも敗れていた。
◆田嶋幸三会長(日本サッカー協会)
──ハリルホジッチ監督と協会との間にどのような摩擦があったか
「協会との摩擦があったとは思っていません。ハリルホジッチ監督は合宿が終わると、会長室に来てくれてよく話をしてくれました。私はサッカーをやっていた身ですからサッカーに対する考え方はありますけど、私がそれを聞くのではなく、サッカーについてはあくまでも技術委員長やコーチ陣が話すものだと思っています。基本的な摩擦があった訳ではありません。選手やスタッフとの摩擦は当然少なからずあるものだと思っていますが、それについて把握しつつも今回は度を越してしまったということで、今回の決断に至ったということです。協会との摩擦はあったとは思っていません」
─信頼関係やコミュニケーションが原因だとおっしゃったが、選手たちから聞き取り調査をした上での判断か
「コミュニケーションや信頼関係がなくなることは1つの象徴的なことです。いくつか細かいところをあげるということももちろん可能だと思います。ただ、それが一つの引き金になったのは間違いありませんが、この件だけでなく様々なことについてはスタッフたちから話を聞いています。誰というのは申し上げませんが、選手たちから直接話を聞いたこともあります。ただ、僕はそれを鵜呑みにするだけでなく、しっかりと全体のことを考えながら話を聞き、それを改善するように動いてきました。その結果、最終的にこういう結論を出さざるを得ないことにベルギー遠征でなったということです。継続してそういう作業はしてきました」
──W杯においてこの時期の解任したチームがグループリーグを突破した例がほとんどないが
「我々がW杯予選初戦でUAEに負けた時は、初戦で負けたチームは予選を突破できないという(ジンクス)を言われました。それと同じように、この時点で代えてすぐに突破できる訳ではない、ただ代えないでおいてそのまま突破できないケースをむざむざと見ている訳にはいかなかったということです。それで少しでも勝つ可能性を追い求めた結果が、この結論に至ったということです」
──本大会での具体的なプランは
「それは会長としての立場で今話すべきではないので木曜日に訊いてほしいです。ただ、はっきりしているのは初戦が大切だということは間違いないです。木曜日に監督に訊いていただけたらと思います」
──コミュニケーションや信頼関係がなかったことについて協会はどういう努力をしてきたか、そこを繋ぐ役割が西野技術委員長だったと思うがその方が代表を任されるということが流れとして自然ではないが
「皆さんは一部の選手からコミュニケーションのことを聞いておっしゃっているのだと思います。もちろん一部の選手からそういう意見が出てくるということも把握していました。年末にはE-1で韓国戦に大敗した後もそのことについて議論をし、多くの情報を得ました」
「次に誰がやればいいんだということを議論した結果、結局続投という選択をしました。その中で西野さんは、ハリルホジッチ監督を最後までサポートをしました。最後までサポートしたロイヤリティーがあるからこそ僕は今回監督に選んだ訳で、よく話を聞くようなチーム内で足を引っ張るとかそのようなことではなく、技術委員長として代表チームをサポートすることに徹してくれていたからこそです。こういう結論になってしまった訳ですけども、最後までサポートしてくれたからこそ私は西野さんを選んだということです」
「(協会の努力について)そういう選手たちとの話し合いの場を持ったりしました。ただ、協会がやるというよりは技術委員長やスタッフの中で本来やるべきことです。選手たちも直接言うべきであることだと彼らも分かっています。もちろん皆さんと私のどちらが選手たちのことを知っているのかや、内部情報を知っているのかというのはあるでしょうけど、やはり内部の人たちが変えようとしないと、変わりません。そのことについてはみんなが努力したと認識しています。スタッフも選手たちもです。残念ながらそこは最後まで改善できなかったということが、この結果になってしまっということだと思います」
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