【前日会見】マリ戦を控えるハリルホジッチ監督「他の選手にチャンスを与えたい」《国際親善試合》
2018.03.23 11:30 Fri
▽日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は22日、23日に控えたマリ代表との国際親善試合を前に記者会見に臨んだ。
▽日本は、ロシア・ワールドカップを前に最後の合宿を敢行。本大会で対戦するセネガル代表を想定し、同じアフリカのマリと対戦する。
▽ハリルホジッチ監督はケガ人の心配をしながらも、27日に予定されているウクライナ代表戦と共に勝利を目指すと語るとともに、ワールドカップ本大会への準備をしっかりしなければいけないと語った。
◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(日本代表)
「東京よりは少し寒いです。2試合準備しなければいけない試合がある。ワールドカップ本大会前の最後の合宿になると思う。本大会3試合ある。まずはマリ戦だ。アフリカのパワーを全面に出す典型なチームだ。パワー、俊敏性、瞬発力もある。厳しくやって来るチームだと思う」
「私が以前知っているマリよりはパワーがなくなっている印象だ。ただ、ヨーロッパのビッグクラブでプレーしている選手もいるので、能力は上がっていると思う。ただ、何人かの主力選手がいないことも聞いている。我々も同じだが」
「(彼らには)見せて欲しい。そして、さらに厳しい競争を作ってもらいたいと思っている。目的はこの2つの試合を勝ちに行くことだ。3月で勝利のスパイラルを持って、良い環境、良い状態を作らなければいけないと思っている」
──マリ戦で最も見たい部分、選手に見せて欲しい部分は
「まずはこれまでたくさん試合をしてこなかった選手にトライしてもらいたい。後半は交代を考えている。ただ、この2試合で変わることもある。色々な状況もあって、毎試合メンバーを変えられないということもある。どういったことかというと、これまで先発で出ていた選手のうち、4、5人がいない。つまり、より可能性を探して行かなくてはいけない状況だ」
「5月20日には本大会に向けた合宿がスタートする。そこまでには、できるだけ多くの情報を持っておきたい。それから予想しておかなくてはいけない。一番最悪なことが起こることをだ。もし、大会中にケガが出るということだ」
「もちろん(吉田)麻也、(酒井)宏樹、(香川)真司にいて欲しかった。もっともっともたらせる事ができると思っているからだ。それから、何人かまだケガを抱えている選手もいる」
「右サイドバックで言えば、遠藤(航)、宏樹がケガをした。(酒井)高徳もまだケガを抱えている。もちろん、そういったこともあって多くの人数をトライしなくてはいけない。カッコつけて言えば、ベストメンバーが揃う状態ではない。私も経験上、予想外のことを想定しておかなければいけないと思っているので、その状況でも戦う」
「今回は中島翔哉を呼んだが、今日のトレーニングもかなり良かったので、見てみたいと思う。大島(僚太)は、就任した当初から追い掛けているが、当時からはるかに成長している。もちろん、世界のどんな監督も理想のチームを持ちたいと思っているだろうが、そういったわけには行かないということだ」
──マリは仮想セネガルということになると思うが、攻撃、守備で確認したいことは
「3カ月後のセネガル戦に向けたタクティクスを説明して欲しいということでいいでしょうか。それはワールドカップ終了後にしましょう」
「ただ、私の頭の中にはたくさんのアイデアがある。もちろん、私自身がどの様なチームで臨めるかを分かっていないので、先ほど4、5人がケガをしているということも伝えましたが、みなさんが想像しているように、そんなに選択肢はない。ワールドカップ本大会では戦える状態でチームを作らなくてはいけない」
「コロンビアにしても、セネガルにしても、ポーランドにしても、おそらく異なったプレーで臨む必要がある。ただ、我々がグループ突破の候補ではないだろう。ただ、その候補がいつも勝つわけではない。我々が偉業を成し遂げる準備をしなければいけない。それは、選手にも話している。『相手はプレゼントしてこないぞ』と。『我々が偉業を成し遂げる準備をしておこう』と」
「そういった偉業にトライするためには何をしなくてはいけないか、選手には説明している。戦術面もフィジカル面もだ。頭の中に偉業を達成しようと思っていなければできない。ただ、その頭の中の準備を、個人的にするかグループとしてするかはこれからやっていく。ただ、しっかり合理的なタクティックを組まなければいけない」
「それから幻想的な夢を描かないでいきたい。まず、グループ突破を目指す。そして戦術のチョイスが重要になる。それから、選手に合っていないプレーを臨むのはやめて欲しい。過去の話も色々聞いていて、観ている。我々は最終予選で見せてきたタクティクスを思い浮かべて頂ければいいのだが、例えば、守備でかなり素晴らしいことをした。攻撃ではあまり良くなかったけど、ここまで結果を出してきた。そういった形で、我々は進んできている」
「ブラジル、スペイン、フランス、ドイツのように、我々が欲張りであってはいけない。こういった素晴らしい攻め方をしようとか、そういったところに到達はしたい。ただ、私は違う経験を持っている。冷静に沈着にということだ。ただ、我々の決意、強い気持ち、トライする気持ちは隠してはいけない。トライしに行かないことがケガに繋がる」
「相手をリスペクトはするが、自分自身もリスペクトしながら行こうということだ。これは私の分析だ。なぜなら、FIFAランキングを見れば、順位が離れている。ただ、様子を見てみよう。私には経験がある。トライしよう。我々自身がしっかり準備して、苦労しながらだ。つくり話や笑い話ではなく、苦痛を伴って進んでいく。苦痛を伴いながらトレーニングする喜びを得ようと選手に伝えている」
「ブラジル代表、フランス代表もそんな約束はできないだろう。昨日はレキップのジャーナリストに、世界でも有数のFWであるアントワーヌ・グリーズマンが話していた。もちろん、クラブから給料を貰っているが、頭の中はワールドカップに向いていると言っていた。トレーニングをハードにやり始めた。休息もしっかり取っている。生活管理もかなり気を使っていると言っていた」
「そういったことを世界有数の選手がやっているんだ。優秀な選手でさえ、そういった準備をしている。日本代表選手がフィジカル的にどういったプレーができるかは満足していないが、ワールドカップ本大会直前にそういったことを話し始めても愚かだ。私が優しい接し方、優しくない接し方と違う接し方をした方がいいとも言われることはあるが、私が厳しい要求をしているのではない。本大会が厳しい要求をしているんだ」
「相手よりもたくさん走って、相手よりもゴールまで良い状況を作り出さなければいけないということだ。残り時間でやらなければいけないことは限られている。とにかく、トライをしに行かなければ、結果は付いてこない。選手にはシンプルに直接伝えている」
「私は心が広いと思う。かなりの人数を試してきた。ただ、3年前に良いという事が評価基準ではなく、今良いかどうかだ」
▽日本は、ロシア・ワールドカップを前に最後の合宿を敢行。本大会で対戦するセネガル代表を想定し、同じアフリカのマリと対戦する。
◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(日本代表)
「東京よりは少し寒いです。2試合準備しなければいけない試合がある。ワールドカップ本大会前の最後の合宿になると思う。本大会3試合ある。まずはマリ戦だ。アフリカのパワーを全面に出す典型なチームだ。パワー、俊敏性、瞬発力もある。厳しくやって来るチームだと思う」
「私が以前知っているマリよりはパワーがなくなっている印象だ。ただ、ヨーロッパのビッグクラブでプレーしている選手もいるので、能力は上がっていると思う。ただ、何人かの主力選手がいないことも聞いている。我々も同じだが」
「直近で、酒井宏樹がケガをしたこともある。少し私が驚いたのは、酒井宏樹がケガをしているにも関わらず、2試合もその状態でクラブで試合をしてしまったことだ。それが原因で、こういった状況になってしまった。もちろん、色々なケガを心配する。4、5人ほど予定していた選手が来れなかった。ただ、いる選手で戦わなくてはいけない。他の選手にチャンスを与えたいと思う」
「(彼らには)見せて欲しい。そして、さらに厳しい競争を作ってもらいたいと思っている。目的はこの2つの試合を勝ちに行くことだ。3月で勝利のスパイラルを持って、良い環境、良い状態を作らなければいけないと思っている」
──マリ戦で最も見たい部分、選手に見せて欲しい部分は
「まずはこれまでたくさん試合をしてこなかった選手にトライしてもらいたい。後半は交代を考えている。ただ、この2試合で変わることもある。色々な状況もあって、毎試合メンバーを変えられないということもある。どういったことかというと、これまで先発で出ていた選手のうち、4、5人がいない。つまり、より可能性を探して行かなくてはいけない状況だ」
「5月20日には本大会に向けた合宿がスタートする。そこまでには、できるだけ多くの情報を持っておきたい。それから予想しておかなくてはいけない。一番最悪なことが起こることをだ。もし、大会中にケガが出るということだ」
「もちろん(吉田)麻也、(酒井)宏樹、(香川)真司にいて欲しかった。もっともっともたらせる事ができると思っているからだ。それから、何人かまだケガを抱えている選手もいる」
「右サイドバックで言えば、遠藤(航)、宏樹がケガをした。(酒井)高徳もまだケガを抱えている。もちろん、そういったこともあって多くの人数をトライしなくてはいけない。カッコつけて言えば、ベストメンバーが揃う状態ではない。私も経験上、予想外のことを想定しておかなければいけないと思っているので、その状況でも戦う」
「今回は中島翔哉を呼んだが、今日のトレーニングもかなり良かったので、見てみたいと思う。大島(僚太)は、就任した当初から追い掛けているが、当時からはるかに成長している。もちろん、世界のどんな監督も理想のチームを持ちたいと思っているだろうが、そういったわけには行かないということだ」
──マリは仮想セネガルということになると思うが、攻撃、守備で確認したいことは
「3カ月後のセネガル戦に向けたタクティクスを説明して欲しいということでいいでしょうか。それはワールドカップ終了後にしましょう」
「ただ、私の頭の中にはたくさんのアイデアがある。もちろん、私自身がどの様なチームで臨めるかを分かっていないので、先ほど4、5人がケガをしているということも伝えましたが、みなさんが想像しているように、そんなに選択肢はない。ワールドカップ本大会では戦える状態でチームを作らなくてはいけない」
「コロンビアにしても、セネガルにしても、ポーランドにしても、おそらく異なったプレーで臨む必要がある。ただ、我々がグループ突破の候補ではないだろう。ただ、その候補がいつも勝つわけではない。我々が偉業を成し遂げる準備をしなければいけない。それは、選手にも話している。『相手はプレゼントしてこないぞ』と。『我々が偉業を成し遂げる準備をしておこう』と」
「そういった偉業にトライするためには何をしなくてはいけないか、選手には説明している。戦術面もフィジカル面もだ。頭の中に偉業を達成しようと思っていなければできない。ただ、その頭の中の準備を、個人的にするかグループとしてするかはこれからやっていく。ただ、しっかり合理的なタクティックを組まなければいけない」
「それから幻想的な夢を描かないでいきたい。まず、グループ突破を目指す。そして戦術のチョイスが重要になる。それから、選手に合っていないプレーを臨むのはやめて欲しい。過去の話も色々聞いていて、観ている。我々は最終予選で見せてきたタクティクスを思い浮かべて頂ければいいのだが、例えば、守備でかなり素晴らしいことをした。攻撃ではあまり良くなかったけど、ここまで結果を出してきた。そういった形で、我々は進んできている」
「ブラジル、スペイン、フランス、ドイツのように、我々が欲張りであってはいけない。こういった素晴らしい攻め方をしようとか、そういったところに到達はしたい。ただ、私は違う経験を持っている。冷静に沈着にということだ。ただ、我々の決意、強い気持ち、トライする気持ちは隠してはいけない。トライしに行かないことがケガに繋がる」
「相手をリスペクトはするが、自分自身もリスペクトしながら行こうということだ。これは私の分析だ。なぜなら、FIFAランキングを見れば、順位が離れている。ただ、様子を見てみよう。私には経験がある。トライしよう。我々自身がしっかり準備して、苦労しながらだ。つくり話や笑い話ではなく、苦痛を伴って進んでいく。苦痛を伴いながらトレーニングする喜びを得ようと選手に伝えている」
「ブラジル代表、フランス代表もそんな約束はできないだろう。昨日はレキップのジャーナリストに、世界でも有数のFWであるアントワーヌ・グリーズマンが話していた。もちろん、クラブから給料を貰っているが、頭の中はワールドカップに向いていると言っていた。トレーニングをハードにやり始めた。休息もしっかり取っている。生活管理もかなり気を使っていると言っていた」
「そういったことを世界有数の選手がやっているんだ。優秀な選手でさえ、そういった準備をしている。日本代表選手がフィジカル的にどういったプレーができるかは満足していないが、ワールドカップ本大会直前にそういったことを話し始めても愚かだ。私が優しい接し方、優しくない接し方と違う接し方をした方がいいとも言われることはあるが、私が厳しい要求をしているのではない。本大会が厳しい要求をしているんだ」
「相手よりもたくさん走って、相手よりもゴールまで良い状況を作り出さなければいけないということだ。残り時間でやらなければいけないことは限られている。とにかく、トライをしに行かなければ、結果は付いてこない。選手にはシンプルに直接伝えている」
「私は心が広いと思う。かなりの人数を試してきた。ただ、3年前に良いという事が評価基準ではなく、今良いかどうかだ」
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