連勝のバイエルンが7季連続ベスト8進出! ベシクタシュは一矢報いるも大差で敗退に…《CL》

2018.03.15 04:01 Thu
Getty Images
▽チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグ、ベシクタシュvsバイエルンが14日にベシクタシュ・パークで行われ、アウェイのバイエルンが3-1で勝利した。この結果、2戦合計8-1としたバイエルンがベスト8進出を果たした。
PR
▽先月20日に行われた1stレグは前半16分のヴィダの退場もあって数的優位を手にしたバイエルンがミュラーとレヴァンドフスキが共に2ゴールを奪うなど、ホームで5-0の先勝を収めた。
▽ベスト8進出が絶望となったベシクタシュだが、その後のリーグ戦ではフェネルバフチェ戦を含めて3連勝と、首位のガラタサライに3ポイント差とし、チーム状態は悪くない。ホームの大観衆の後押しを受けて一矢報いたい今回の一戦に向けては前回対戦から大量7選手を変更。ペペやアドリアーノ、タリスカ、バベルら主力が先発を外れ、ウイサルやアルスランなどトルコ人選手が先発に入った。

▽一方、敵地での2ndレグを前に準々決勝への切符をほぼ手中に収めたバイエルンはその後のリーグ戦を2勝1分けと良好なチーム状態を維持。大幅なターンオーバーの可能性も予想されたが、直近のハンブルガーSV戦からキミッヒとロッベンに代わってラフィーニャ、チアゴを起用した以外同じメンバーを起用した。

▽熱狂的なベシクタシュサポーターが完全アウェイの雰囲気を作り出す中、ホームサポーターの後押しを受けたベシクタシュが積極的な入りを見せる。控えメンバー主体もクアレスマ、ペクテメク、レンスの2列目が流動的にポジションを入れ替えながら、それに1トップのヴァグネル・ラブが呼応する形で幾つか惜しい場面を作っていく。
▽一方、立ち上がりにアラバの左クロスからビダルにいきなりヘディングシュートのチャンスが訪れるも以降は相手の攻撃を受ける展開が続くバイエルン。それでも、組織的な守備やビダルの球際の強さを生かして決定機を作らせない。すると、18分にはカウンターからリベリ、ビダルと繋ぎ右サイドのミュラーに展開。ここでミュラーがゴール前に絶妙なクロスを供給すると、ニアに走り込んだレヴァンドフスキが相手DFを引っ張り、空いたファーに走り込んだチアゴが左足ワンタッチで合わせ、幸先良く先制点を奪った。

▽この先制点でベスト8進出をより確かなものとしたバイエルンは、クアレスマが積極的にミドルシュートを狙う相手の反撃を冷静に撥ね返す。だが、30分過ぎにアクシデントが発生。先制点を決めたチアゴが足首を痛めてプレー続行不可能に。これを受けて、1stレグでの負傷交代以降、離脱が続いていたハメス・ロドリゲスが緊急投入された。

▽その後、前半終盤には波状攻撃からギョクハン・ギョニュルのボレーシュートなどでベシクタシュが一矢報いる同点ゴールを目指すも、バイエルンの堅固な守備を崩し切れないまま前半を終えることになった。

▽迎えた後半、バイエルンは前半にカードをもらっていたフンメルスを下げてハーフタイム明けにジューレを投入。すると、後半開始からわずか30秒ほどで追加点が生まれる。右サイドの高い位置でラフィーニャがゴール前のスペースへ狙いすましたクロスを供給。すると、このクロスに対してDFウイサル、DFギョクハン・ギョニュル、GKゼンギンの3選手の動きが重なり、最終的にギョクハン・ギョニュルの足に当たったボールがゴールネットに吸い込まれた。

▽ミスから追加点を許したベシクタシュだが、気持ちを切らすことなく反撃を開始。すると、今度はバイエルンのミスから一矢報いるゴールを奪う。59分、相手GKウルライヒのリスタートから自陣深くでショートパスを繋ぐバイエルンに対してプレッシャーをかけると、アラバからボールを奪ったギョクハン・ギョニュルがすかさずボックス内のヴァグネル・ラブにパス。ここでヴァグネル・ラブがビダルに寄せられて体勢を崩しながらもゴール左隅へ左足のシュートを流し込んだ。

▽一矢報いるゴールで勢いづくホームチームは直後の60分にアルスラン、レンスを下げてハッチンソン、タリスカの主力2選手を同時投入。61分にはボックス左でオズヤクプがグラウンダーで折り返したボールをニアに走り込んだペクテメクがワンタッチで合わすが、これはわずかに枠の左へ外れる。

▽その後、互いに交代カードを切っていく中、激しい展開が終盤まで続いていく。この流れの中で先にゴールを奪ったのはやはりバイエルン。84分、リベリを追い越してボックス左に抜け出したアラバがクロスを入れると、これをレヴァンドフスキに代わって途中出場していたワグナーが胸でゴールに流し込み、待望のCL初ゴールを記録した。

▽結局、試合はこのまま3-1でタイムアップを迎え、連勝で2戦合計8-1とベシクタシュを圧倒したバイエルンが7シーズン連続のベスト8進出を果たした。

PR
関連ニュース

ドイツ代表指揮官ナーゲルスマンが2026年W杯まで契約延長! バイエルン復帰なしに

ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督(36)がユーロ2024後も指揮する運びとなった。 ドイツサッカー連盟(DFB)は19日、2026年にアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共催で行われる北中米ワールドカップ(W杯)まで契約を延長した旨を発表。昨年9月に着任したナーゲルスマン監督の契約は当初、自国開催となる今夏のユーロ2024までだった。 青年監督はDFBの公式サイトで「これは心からの決断。代表チームの監督となり、国内最高の選手たちと仕事ができるのは大変光栄なこと」とし、決意を新たにしている。 「情熱的なパフォーマンスをもって成功させ、国全体を鼓舞するチャンスだ。3月のフランスとオランダ相手の勝利は本当に感動した。自国でのユーロで成功したいし、コーチ陣と一緒にW杯に挑戦するのが本当に楽しみだ」 ナーゲルスマン監督はバイエルンが今季限りで退任するトーマス・トゥヘル監督の後任として再招へいに動くのではないかとされ、具体的な交渉も取り沙汰されたが、ユーロ以降も代表を率いる決断に至ったようだ。 なお、ナーゲルスマン体制発足後のドイツは6試合の国際親善試合を消化。3勝1分け2敗としている。 2024.04.19 18:50 Fri

至宝ムシアラにバイエルンが新契約打診へ シティ関心話も

バイエルンがドイツ代表MFジャマル・ムシアラ(21)に新契約を申し出るようだ。 2020年6月にバイエルンのトップチームでデビューしてから瞬く間にチームの中心となり、今やドイツ代表でも主力と化すムシアラ。まだ21歳だが、バイエルンでは通算161試合も積み上げ、今季も公式戦36試合で12得点7アシストをマークしている。 バイエルンでは至宝とも評されるように順風満帆のキャリアだが、契約も2026年夏まで残すなか、最近ではまことしやかにマンチェスター・シティの関心報道も。だが、バイエルン側に手放す気などない模様だ。 移籍市場に精通する記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、「バイエルンはムシアラに関してのプランを明確にしている。この夏に彼らの宝石を売るつもりなどない」とし、新たな契約も準備しているという。 新契約はアドオン付きの大幅な昇給というもので、近くオファーするとのこと。イングランドとスペインのトップクラブが注視しているものの、話し合いに至っていないそうだ。 また、ドイツの移籍市場に精通するフロリアン・プレッテンベルク記者も「ムシアラは間違いなく非売品。マックス・エベールはいかなるオファーも考慮したりしない」とした。 2024.04.19 16:35 Fri

CL4強入り貢献も…負傷抱えるサネは「ぎりぎりの状態だった」

バイエルンのドイツ代表FWレロイ・サネは痛みを押して大一番を戦ったようだ。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えた。 アーセナルとのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝では1stレグに続いて2ndレグにも先発し、バイエルンの準決勝進出に貢献したサネ。しかし、両レグともに直前のブンデスリーガを欠場していた。 ベスト4入りが決まった2ndレグ後、スポーツ・ディレクター(SD)を務めるクリストフ・フロイント氏がオーストリア『スカイ・スポーツ』にコメント。サネが痛みとつきあいながらプレーしたと明かした。 「完全にぎりぎりの状態だった。彼は一切のトレーニングができていない。メディカルスタッフたちは本当にできる限りのことをしてくれた」 「レロイは必死に歯を食いしばり、素晴らしい仕事をしてくれた。実際、彼は数週間トレーニングできなかったが、この試合にはなんとか間に合わせた」 また、『スカイ・スポーツ』で解説者を務める元ドイツ代表MFディートマー・ハマン氏は痛みに耐えながらプレーするサネの様子を気にしていた模様。すでにバイエルンのブンデスリーガ12連覇の夢が途絶えていることもあり、トーマス・トゥヘル監督は大一番以外、サネに頼るべきではないという考えだ。 「バイエルンは幸運だ。必ずしもブンデスリーガでプレーする必要はない。私ならプレーさせない。必要に応じて準決勝で起用する」 「彼をしばらく休ませて、この状況に対処できるか様子を見るべきだ。痛みのない100%の状態のサネがいれば、優位に進められる可能性がはるかに高くなる」 2024.04.19 14:13 Fri

ニャブリにトッテナムが獲得本腰? バイエルンは売却に前向きとの見立ても

トッテナムの、バイエルンのドイツ代表FWセルジュ・ニャブリ(28)に対する関心は本物だという。 ドイツ代表通算45試合22得点を誇る同国屈指のアタッカー・ニャブリ。バイエルン歴も長くなった28歳だが、今季は相次ぐケガでなかなか稼働できず、公式戦17試合出場にとどまっている。 イギリス『フットボール・インサイダー』によると、アーセナル在籍経験も持つニャブリにはトッテナムが具体的な関心。両ワイドに時としてセンターフォワードもこなす能力の高さを、アンジェ・ポステコグルー監督が高く評価しているのは想像に難くない。 ニャブリの現行契約は2026年6月まで。選手本人がトッテナム行きを含む移籍を考慮しているかは不明だが、バイエルン側はニャブリの売却に前向きとの見立てもあり、「現段階で去就は不透明」というのが妥当なところか。 ニャブリはイングランドだとアーセナルとWBAに在籍経験があるが、ブレイク前の若手時代だったため、プレミアリーグ通算11試合1得点。アーセナルから放出された先のブレーメンで才能を開花させ、現在に至る。 2024.04.19 14:00 Fri

ガスペリーニ、クロップ、アルテタ…個性豊かな名将に師事してきたソクラティスの“特別なボス”とは「師匠のサッカーは…」

レアル・ベティスの元ギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロスが、これまで師事してきた名だたる指揮官たちを振り返った。 ギリシャを代表するフットボーラー、35歳ソクラティス。ミランやドルトムント、アーセナルといった強豪に在籍歴を持つ歴戦の雄だ。 そんな彼は20年近いプロキャリアの中で名だたる指揮官たちに師事。 例えば、19歳で加入したジェノアにて、当時のボスは現在アタランタで長期政権を敷くジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督。“個”を伸ばすマジシャンであり、普段は温厚かつ選手に対する平等な姿勢から人望も厚い男として知られる。 ジェノアからのレンタル移籍で10-11シーズンに1年間だけ在籍したミランでは、セリエA優勝メンバーの一員に。ボスは当時まだ40代前半で、青年指揮官として評価急上昇中だったマッシミリアーノ・アッレグリ監督。 ドルトムントではユルゲン・クロップ監督の“深い愛”に始まり、トーマス・トゥヘル監督体制下でレギュラーポジションを確保。アーセナル時代はウナイ・エメリ監督およびミケル・アルテタ現監督と共闘した。 現所属ベティスでも、指導者として世界各地を渡り歩いた老将マヌエル・ペジェグリーニ監督に師事。スペイン『Relevo』のインタビューで“ボスたち”を振り返ったソクラティスは、それぞれの特徴を語っていく。そこに負の記憶はない。 「誰もがそれぞれ異なる特徴を持っているのは面白いよね。クロップなんか、ピッチを離れれば選手の友達じゃないか(笑) 心理学者のように選手の内側を見透かしていく。信頼されるはずだ」 「トゥヘルとアルテタは似ているかも。戦術面に強くて、それらを試合で表現するための努力を絶対に怠らない。僕はアルテタの下で長くプレーできなかったけど、負の感情はない。優れたボスであることは就任初日から明らかだったんだ」 「エメリもいわゆる“真面目タイプ”かな(笑) 熱心に仕事に取り組む一方、選手との対話にも時間を割く。そうだね、僕のキャリアで最も重要な1人はエメリだ」 そんななかでも「特別な人」がいると言う。 「特別な人は…やっぱりガスペリーニかな。師匠のサッカーは本当に難しくて、最初の1カ月は混乱しっぱなしだったよ(笑) ようやく理解し起用して貰えるようになり、彼の下での経験は今の僕の基礎となっているよ」 「アッレグリを含め、総じてイタリアの指揮官は『戦術面』に明るい。僕がディフェンダーだからなのか、カルチョの戦術は本当にレベルが高いと感じる。あの経験は大きかったよ」 このように歴代の名だたるボスたちを振り返ったソクラティス。現在師事するぺジェグリーニ監督からロッカールームのリーダーを託される35歳は、引退後の将来をどう考えているのか。 「マヌエル(ぺジェグリーニ監督)にはとてつもなく長いキャリアがあって、僕は彼に何でも相談することができる。常に冷静で、それは40年の経験値からなせるものだよ。いつか僕もそうなれるか?...まだ考えたこともないな(笑)」 多くの名将に師事してきたソクラティスにも監督業を期待したいところだが、今のところ、自身はその名将たちの足元にも及ばないと考えているようだ。 2024.04.18 17:20 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly