【ELプレビュー】ミランやドルトの逆転はあるか! ベスト8進出を懸けた運命の第2戦

2018.03.15 18:00 Thu
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▽ヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16・2ndレグが15日に開催される。ヨーロッパ各国の強豪16チームが、ベスト8進出を懸けて戦うラウンド16第2戦の展望を紹介していく。

◆ELラウンド16・2ndレグ◆
▽3/15(木)
《25:00》
ロコモティフ・モスクワ vs アトレティコ・マドリー
《27:00》
ビクトリア・プルゼニ vs スポルティング・リスボン
アスレティック・ビルバオ vs マルセイユ
ゼニト vs RBライプツィヒ
ディナモ・キエフ vs ラツィオ
《29:05》
アーセナル vs ミラン
ザルツブルク vs ドルトムント
リヨン vs CSKAモスクワ
◆ELラウンド16・1stレグ結果◆
▽3/8(木)
ミラン 0-2アーセナル
ドルトムント 1-2 ザルツブルク
CSKAモスクワ 0-1 リヨン
アトレティコ・マドリー 3-0 ロコモティフ・モスクワ

マルセイユ 3-1 ビルバオ
ライプツィヒ 2-1 ゼニト
ラツィオ 2-2 ディナモ・キエフ
スポルティング・リスボン 2-0 ビクトリア・プルゼニ

★復調気配漂うアーセナル相手にミランの逆転なるか
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▽ラウンド16最注目カードとなったミランとアーセナルによる強豪対決初戦は、接戦が予想されながらも地力の差を見せつけたアーセナルが敵地で2-0の先勝を収めた。アーセナルホームで行われる2ndレグもヴェンゲル監督率いるチームの優位は揺るがないが、ミランの逆転はあるのか。
▽公式戦4連敗の泥沼の中で絶好調ミランとの初戦に臨んだアーセナルは、MFムヒタリアンとMFラムジーのゴールで前半のうちに2点を先行。その後、後半はややリスク回避の戦い方にシフトしたものの、危なげない試合運びで最高の結果を持ち帰った。また、この勝利で自信を取り戻したチームは週末のワトフォード戦では12試合ぶりのクリーンシート達成となる3-0の大勝を飾った。同時にDFコシエルニーら一部主力の温存にも成功し、今回の2ndレグに向けて抜かりはない。

▽一方、公式戦13試合負けなしの好調さが嘘のように攻守に覇気のない戦いに終始し、ホームでの初戦で痛恨の完敗となったミラン。それでも、直近のジェノア戦では相手の堅守に大苦戦を強いられながらも後半ラストプレーの場面でFWアンドレ・シウバが値千金のセリエA初ゴールを奪い、鬼門ルイジ・フェラーリスで劇的な1-0の勝利を飾った。そして、見事なバウンスバックを果たしたガットゥーゾ率いるチームは、敵地ロンドンで奇跡の逆転劇を目指す。守備面で改善傾向を見せるアーセナル相手に3点以上を奪う必要がある中、闘将ガットゥーゾはより攻撃的なプランを準備しているとの報道もあるが、その策はいかに。

★ドルトムント、リーグ劇的勝利の勢いを持ち込めるか
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▽また、MF香川真司の負傷でMF南野拓実との日本人対決は実現しなかったものの、見所満載だったドルトムントとザルツブルクの初戦は、劣勢が予想されたアウェイチームがMFヴァロン・ベリシャの2ゴールによって2-1の先勝。南野も途中出場でチームの勝利に貢献していた。

▽ホームで格下相手にまさかの敗戦を喫したドルトムントだが、直近のフランクフルトとの重要な上位対決では後半アディショナルタイムに同点に追いつかれる難しい展開となったが、94分にFWバチュアイが決めた劇的ゴールによって3-2で競り勝った。さらに、ここ最近ではMFロイス、DFピシュチェクの立て続けの契約延長が発表されるなど、チームのムードは悪くない。敵地での2ndレグは相当タフな展開が予想されるものの、フランクフルト戦を教訓に出し惜しみしない戦いで逆転を狙いたい。なお、香川は1stレグに引き続き欠場が確定している。

▽一方、格上相手のアウェイゲームを粘り強い戦いで制し大きなアドバンテージを持ち帰ったザルツブルクだが、週末のマッタースブルク戦では2点をリードしながらも追いつかれる拙い試合運びで2-2のドローとドルトムントとの2ndレグに向けて不安を残す結果となった。なお、南野は同試合でフル出場しており、1stレグに続いてベンチスタートが濃厚だ。

★難所サン・マメスで逃げ切り図る酒井マルセイユ
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▽DF酒井宏樹を擁するマルセイユは、例年ヨーロッパのコンペティションで勝負強さを見せるスペイン勢アスレティック・ビルバオと対戦。苦戦が予想されたものの、ホームで戦った1stレグでは開始1分にFWオカンポスが決めた電光石火弾で流れを掴むと、その後もMFパイエ、再びオカンポスにゴールが生まれ、3-1のスコアで先勝した。

▽アウェイゴールを1つ与えたことは悔やまれるものの、敵地での2ndレグに向けて大きなアドバンテージを手にしたマルセイユは、直近のトゥールーズ戦も好調オカンポスのゴールなどで2-1の勝利を収め好調を維持している。

▽一方、ビルバオはレガネスをホームに迎えた週末のリーグ戦をMFラウール・ガルシアの2ゴールで2-0の快勝を収めており、こちらも良い状態で逆転を目指す2ndレグを迎える。

★アトレティコ余裕もラツィオは厳しい立場に
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▽その他の強豪クラブでは、アトレティコ・マドリーやリヨン、スポルティング・リスボンが1stレグをいずれも勝利で飾った。

▽とりわけ、ロシアリーグ首位のロコモティフ・モスクワをホームに迎えたアトレティコは、MFサウールのゴラッソやFWジエゴ・コスタ、MFコケと主力が揃って仕事を果たし、3-0の快勝を収めた。また、直近のセルタ戦もFWグリーズマンのゴールなどで2戦連続3-0の快勝を飾っており、良い状態で敵地での2ndレグに臨めるはずだ。ただ、ジエゴ・コスタとFWガメイロの2選手がケガの影響で遠征メンバーを外れており、今回の一戦ではより守備を意識した戦い方で逃げ切りを図る構えだ。

▽また、強豪対決として注目を集めたRBライプツィヒとゼニトの初戦は、ホームのライプツィヒがFWブルマ、FWヴェルナーの後半の2ゴールによって2-1で先勝。ただ、ゼニトも敗色濃厚の試合終盤にDFクリーシトの直接FKでアウェイゴールを奪っており、ホームでの逆転は十分に可能だ。

▽1stレグ同様に相手最終ラインの背後を狙うライプツィヒに対して、ゼニトはライン設定やパスの出し手に対するプレッシャーと守備面での繊細さを意識しつつ、MFパレデスやFWココリンらを起点とした多彩な仕掛けで何とかゴールをこじ開けたい。

▽優勝候補の一角に挙げられるラツィオだが、ディナモ・キエフをホームに迎えた1stレグでは再三の決定機逸と、一瞬の気の緩みによる失点によって2-2のドローという期待外れの結果に終わった。とりわけ、後半ラストプレーでFWインモービレが放った決定的なシュートが右ポストに阻まれるなど、嫌な試合の終わり方となった。

▽また、国内リーグでは格下カリアリ相手に大苦戦を強いられた結果、試合終了間際のインモービレのスーパーゴールで2-2のドローに持ち込むことが精一杯だった。公式戦4試合未勝利の中で臨む極寒のキエフでの2ndレグに向けては、決定力と守備時の集中力という2つの課題を克服できるかが逆転突破のカギを握る。
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