途中出場イェデルの2Gでセビージャが初のベスト8進出! 敗退ユナイテッドはOTが“悪夢の劇場”に…《CL》

2018.03.14 06:57 Wed
Getty Images
▽チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の2ndレグ、マンチェスター・ユナイテッドvsセビージャが13日にオールド・トラフォードで行われ、1-2でセビージャが勝利した。この結果、2戦合計2-1としたセビージャがクラブ史上初のベスト8進出を決めた。
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▽先月21日に行われた敵地での1stレグでは、モウリーニョ監督らしい現実主義の戦いで想定通りのゴールレスドローで終えたユナイテッド。アウェイゴール献上が命取りとなる今回の一戦では、前回対戦から先発を4人変更。マタ、エレーラ、マクトミネイ、リンデロフに代えて、ラッシュフォード、リンガード、フェライニ、バイリーを起用した。アンカーにマティッチを据え、インサイドハーフにフェライニとリンガードを並べた[4-3-3]の布陣で試合に臨んだ。
▽一方、アウェイゴールを与えない最低限のノルマを達成するも、試合展開やゴールチャンスの数を考えれば、限りなく敗戦に等しい形で1stレグを終えたセビージャ。直近のバレンシア戦でも、試合の主導権を握りながら相手のカウンターから2失点を喫するなど、敵地での2ndレグに向けて大いに不安を残す戦いぶりとなった。そのセビージャは、前回対戦から先発を1人変更。1stレグで右サイドバックを務めたヘスス・ナバスに代わってメルカドが右サイドバックに入り、ケアーがセンターバックで起用された。

▽試合は開始2分にラッシュフォードとのワンツーからルカクがファーストシュートを放つ。1stレグ同様ポゼッションでユナイテッドを上回るセビージャもすかさず反撃。9分、バネガの左CKをニアに走り込んだコレアが頭で合わせたが、これは枠の上に外れた。

▽セビージャは14分、バイリーのパスミスを敵陣で奪うと素早く前線に繋ぎ、最後はムリエルがボックス左からシュート。さらに28分にも、中盤でボールをカットしたサラビアがフランコ・バスケスとのパス交換でバイタルエリアまで侵攻。ボックス左へのスルーパスに反応したムリエルがシュートを放つも、これはゴール右に逸れた。
▽ハーフタイムにかけては一進一退の展開が続く中、ユナイテッドは38分に決定機。敵陣でボールを奪ったフェライニがサンチェスとのパス交換でボックス左に侵入。縦に切り込み左足を振り抜いたが、これはGKセルヒオ・リコのセーブに阻まれた。

▽0-0で迎えた後半、先に決定機を迎えたのはユナイテッド。ルカクの右クロスをボックス内で受けたリンガードがシュートを放ったが、これはGKセルヒオ・リコがセーブ。先制点が遠いユナイテッドは、60分にフェライニを下げてポグバを投入した。

▽対するセビージャは、72分にムリエルを下げてイェデルを投入。すると74分、バイタルエリア中央でボールを受けたサラビアからパスをボックス中央で受けたイェデルがワンタッチでマークを外してシュート。これがゴール右隅に突き刺さった。

▽敵地で先制に成功したセビージャは、78分にも左CKをニアでコレアがフリックすると、ファーサイドのイェデルがヘディングシュート。これをGKデ・ヘアが右手で弾くもクロスバーに当たったボールはゴールラインを割り、セビージャがベスト8進出に大きく近づく追加点を奪った。

▽ホームで2失点を喫し、逆転突破には3点が必要となるユナイテッドは84分にラッシュフォードの左CKをゴール前のルカクが引き倒されながらも、左足のボレーシュートで叩き込んだ。

▽しかし、反撃はここまで。イェデルの2ゴールで難攻不落のオールド・トラフォードを“悪夢の劇場”に変えたセビージャが、クラブ史上初のベスト8進出を決めた。

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