【ブンデス第26節プレビュー】6連覇へマジック2のバイエルン、降格危機の酒井高HSVと対戦

2018.03.09 18:00 Fri
Getty Images
▽前節はバイエルン(勝ち点63)がフライブルクを一蹴して勝利を取り戻し、6連覇へマジック2とした。チャンピオンズリーグ(CL)出場権争いではドルトムント(勝ち点42)とライプツィヒ(勝ち点39)が引き分け、その間隙を縫ってシャルケ(勝ち点43)が2位に浮上している。そして、フランクフルト(勝ち点42)、レバークーゼン(勝ち点41)が共に勝利し、まだまだ混沌の争いが続いている。迎える第25節もドルトムントvsフランクフルトのCL出場権争いが行われる。

▽まずは優勝へマジック2としている首位バイエルン(勝ち点63)と、降格の危機に瀕している酒井高のハンブルガーSV(勝ち点18)の対戦から。前節フライブルク戦をミュラーの3ゴールに絡む活躍で4-0と快勝したバイエルンは、翌水曜日にCLベシクタシュ戦を控えるものの、1stレグを5-0と大勝していることからHSV戦に集中できる状況となっている。バイエルンとしてはHSV戦に主力を投入し、次節ライプツィヒ戦で6連覇を決めたい。
▽一方、マインツとの残留争いを終始優勢に進めながらもコスティッチのPK失敗なども響いてゴールレスドローに終わり、12戦勝利から見放されているHSVは、いよいよクラブ史上初の降格が迫っている状況。バイエルン相手に勝機を見いだすのは難しいことが予想されるが、右サイドバックで先発予想の酒井高はリベリとのマッチアップで優勢に立ち、チームに久々の白星をもたらせるか。

▽続いて3位ドルトムントと4位フランクフルトのCL出場権争い。ドルトムントは前節ライプツィヒ戦をロイスの3戦連発弾で試合を振り出しに戻しながらも決め手を欠いて1-1で引き分け、2試合連続ドローとなった。そして木曜日に行われたヨーロッパリーグ(EL)のザルツブルク戦では主力を投入した中、ホームで1-2と敗戦しベスト8進出が難しい状況となった。公式戦3試合勝利がなく、コンディション面でも不利な状況だが、CL圏死守のためには負けられない一戦となる。

▽一方、前節ハノーファー戦を1-0と勝利して白星を取り戻したフランクフルトは、CL圏内の4位を死守。レバークーゼンが1ポイント差に迫る中、インテンシティでドルトムントを上回り、連勝としたい。3試合ぶりにリベロで出場し、メディアから称賛されている長谷部はドルトムント戦でもリベロでの出場が予想されており、好調ロイスを止める働きが求められる。
▽前節ヘルタ・ベルリン戦を終始優勢に運んで順当に1-0と勝利し、3連勝で2位に浮上したシャルケは、武藤の16位マインツ(勝ち点25)と金曜日にアウェイで対戦する。主力にケガ人も居ない状況で万全の状態で臨める中、下位に沈む相手を確実に下して2位を死守したいところだ。

▽一方、HSVとの残留争いを10人になりながらも引き分けに持ち込んだマインツは、3試合負けなしとし、自動残留の15位ヴォルフスブルクに勝ち点で並んでいる。地道に勝ち点を積み上げて残留に向けて前進したい中、武藤は引き続き先発予想。ブンデス屈指のセンターバックであるナウドを相手に結果を残し、チームに勝ち点をもたらせるか。

▽その他、5位のレバークーゼンはCL出場権争いから脱落した感のある8位ボルシアMG(勝ち点35)とのホーム戦で連勝を目指し、ELでゼニトに2-1と先勝した6位ライプツィヒは4連勝で9位に浮上しているシュツットガルト(勝ち点33)とアウェイで対戦する。最後に大迫がアシストを決めたものの、シュツットガルトに敗れた最下位ケルン(勝ち点17)は、月曜日に同じく残留を争っている14位ブレーメン(勝ち点27)とのアウェイ戦に臨むが、勝利を飾って奇跡の残留に望みを繋げられるか。

※スタメン予想はドイツ『キッカー』参照

◆ブンデスリーガ第26節
▽3/9(金)
《28:30》
マインツ vs シャルケ

▽3/10(土)
《23:30》
ハノーファー vs アウグスブルク
バイエルン vs ハンブルガーSV
ホッフェンハイム vs ヴォルフスブルク
ヘルタ・ベルリン vs フライブルク
《26:30》
レバークーゼン vs ボルシアMG

▽3/11(日)
《23:30》
シュツットガルト vs ライプツィヒ
《26:00》
ドルトムント vs フランクフルト

▽3/12(月)
《28:30》
ブレーメン vs ケルン
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