【プレビュー】優勝左右する頂上決戦! 圧倒的堅守誇る2クラブが激突《バルセロナ vs アトレティコ・マドリー》
2018.03.04 13:30 Sun
▽リーガエスパニョーラ第27節、バルセロナvsアトレティコ・マドリーが、4日の日本時間24時15分にカンプ・ノウで開催される。首位バルセロナ(勝ち点66)が、勝ち点差「5」にまで追い上げてきた2位のアトレティコ(勝ち点61)を迎えた、リーグタイトルの行方を左右する頂上決戦だ。
▽また、前節のラス・パルマス戦でもハードなゲームを繰り広げた挙句に勝ち点を取りこぼしている。いくつか議論を巻き起こす判定があったとはいえ、クラブの立場を考えれば敗戦に限りなく近いドローであり、リーグ折り返し前後のような「止めようのないチーム」という印象は薄れている。
▽一方、アトレティコの調子は上向いている。守備面に関しては26試合11失点と驚異的な数字ではあるものの、バルセロナも26試合13失点と相当なもの。リーグ3番目に失点が少ないヘタフェが22失点であることを考慮すれば、両クラブ共に途方もない守備力であることは判然とするだろう。
▽アトレティコに関しては守備が徹底している半面で攻撃が犠牲となっており、ここまで45得点というのはリーグ5位の攻撃力だ。あまりにも守備的な戦いぶりにホームですらブーイングが起こる状況だったが、直近の2試合ではそれが一変。第25節でセビージャとの上位対決を5-2で制すと、前節のレガネス戦も4-0で完勝。その間、得点の減少が騒がれていたエースFWグリーズマンは大量7得点を挙げている。
▽バルセロナ予想スタメン
DF:セルジ・ロベルト、ピケ、ユムティティ、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、イニエスタ
FW:メッシ、スアレス、コウチーニョ
負傷者:DFネウソン・セメド、MFサンペール
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。サンペールが負傷している他は、右サイドバックとしてDFセルジ・ロベルトよりも身体能力に優れるDFネウソン・セメドが離脱しているが、大勢に影響は与えないだろう。むしろ最も気がかりなのは、DFピケの状態が十分でないまま試合に出続けていることだ。“緩”から“急”への切り替えが速いアトレティコを相手に対応が遅れれば、致命傷を負いかねない。
▽とはいえ、大方の見方では“アトレティコの堅守をバルセロナがどう崩すか”という点に注目が集まる。敵地での前回対戦では早い時間に先制を許したことも影響してより苦しい展開となり、試合終盤にスアレスが同点弾を奪うに留まった。
▽この試合に敗北すれば直接対決の成績で遅れを取り、勝ち点差も「2」に縮むため、その後の11試合でドロー1つが命取りとなる。バルベルデ監督もリスクを排除する傾向にあるために慎重な入りになると予想されるが、カンプ・ノウで大観衆を背にすることや前回対戦がドローに終わったことを考慮すれば、MFパウリーニョを配した安定感のある[4-4-2]よりも、3トップの左にMFコウチーニョを配して攻撃構築に利のある[4-3-3]を採用する可能性は高い。
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン
DF:ヴルサリコ、ホセ・ヒメネス、ゴディン、フィリペ・ルイス
MF:サウール、トーマス、ガビ、コケ
FW:グリーズマン、ジエゴ・コスタ
負傷者:DFサビッチ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。DFサビッチが左大腿部のケガで招集外となっているものの、同じく離脱が心配されたDFゴディンがコンディションを保っており、DFホセ・ヒメネスも万全の状態であるために大きな問題とはならない。
▽アトレティコに関しては、守備を基軸に試合に入ることは確実だろう。そのため、中盤の中央ではMFガビとMFトーマスがしっかりと鍵を閉め、MFコケとMFサウールはサイドでの起用となる可能性が高い。右サイドハーフの先発としてはMFコレアも候補に挙がるが、途中出場から変化を付けられるタイプであるため、手持ちのカードとして残しておくことも考えられる。
▽また、最前線でFWグリーズマンの相方をFWジエゴ・コスタが務めることになるのは既定路線だ。FWジエゴ・コスタはFWトーレス、FWガメイロよりも球際でのキープ力に優れており、バルセロナの守備を破るためには個人でDFユムティティ、DFピケの寄せを跳ね除け、前線で時間を作る必要がある。
★注目選手
◆バルセロナ:MFセルヒオ・ブスケッツ
▽ボール奪取直後に複数の選手がフォローに入り、素早いパス交換から前線に繋ごうとするパターンがアトレティコの特徴的な部分であり、逆に堅守打破の糸口となる。サウールやコケ、グリーズマンといった足下に秀でる選手が数的優位を作るため、並の選手ではそこの流れを妨げることは難しい。しかし、欧州屈指のボール奪取力を誇るMFブスケッツであれば可能となる。攻撃のためにこそ、MFブスケッツが守備でその能力を最大限に発揮してくれることを、期待したい。
◆アトレティコ・マドリー:FWアントワーヌ・グリーズマン
▽しかし、後半戦に入ってからの7試合では10ゴールを記録。特に直近の2試合ではハットトリック、ポーケルと計7ゴールを決めており、異次元の得点力を発揮中だ。バルセロナ戦に合わせてシーズンで最高の状態に調子を上げており、逆転優勝に向けてクラブを導く用意はできている。
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▽バルセロナは26試合20勝6分けで無敗を維持しているものの直近5試合で2勝3分けと、取りこぼしの半数が2月以降のもの。調子を落としていることは否めず、特にアラベス戦、エスパニョール戦、エイバル戦などタフな守備を基軸として立ち向かったチームにはスコア以上に苦戦した感も。▽一方、アトレティコの調子は上向いている。守備面に関しては26試合11失点と驚異的な数字ではあるものの、バルセロナも26試合13失点と相当なもの。リーグ3番目に失点が少ないヘタフェが22失点であることを考慮すれば、両クラブ共に途方もない守備力であることは判然とするだろう。
▽アトレティコに関しては守備が徹底している半面で攻撃が犠牲となっており、ここまで45得点というのはリーグ5位の攻撃力だ。あまりにも守備的な戦いぶりにホームですらブーイングが起こる状況だったが、直近の2試合ではそれが一変。第25節でセビージャとの上位対決を5-2で制すと、前節のレガネス戦も4-0で完勝。その間、得点の減少が騒がれていたエースFWグリーズマンは大量7得点を挙げている。
◆バルセロナ◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽バルセロナ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:テア・シュテーゲンDF:セルジ・ロベルト、ピケ、ユムティティ、ジョルディ・アルバ
MF:ラキティッチ、ブスケッツ、イニエスタ
FW:メッシ、スアレス、コウチーニョ
負傷者:DFネウソン・セメド、MFサンペール
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。サンペールが負傷している他は、右サイドバックとしてDFセルジ・ロベルトよりも身体能力に優れるDFネウソン・セメドが離脱しているが、大勢に影響は与えないだろう。むしろ最も気がかりなのは、DFピケの状態が十分でないまま試合に出続けていることだ。“緩”から“急”への切り替えが速いアトレティコを相手に対応が遅れれば、致命傷を負いかねない。
▽とはいえ、大方の見方では“アトレティコの堅守をバルセロナがどう崩すか”という点に注目が集まる。敵地での前回対戦では早い時間に先制を許したことも影響してより苦しい展開となり、試合終盤にスアレスが同点弾を奪うに留まった。
▽この試合に敗北すれば直接対決の成績で遅れを取り、勝ち点差も「2」に縮むため、その後の11試合でドロー1つが命取りとなる。バルベルデ監督もリスクを排除する傾向にあるために慎重な入りになると予想されるが、カンプ・ノウで大観衆を背にすることや前回対戦がドローに終わったことを考慮すれば、MFパウリーニョを配した安定感のある[4-4-2]よりも、3トップの左にMFコウチーニョを配して攻撃構築に利のある[4-3-3]を採用する可能性は高い。
◆アトレティコ・マドリー◆
【4-4-2】
【4-4-2】
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:オブラクDF:ヴルサリコ、ホセ・ヒメネス、ゴディン、フィリペ・ルイス
MF:サウール、トーマス、ガビ、コケ
FW:グリーズマン、ジエゴ・コスタ
負傷者:DFサビッチ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。DFサビッチが左大腿部のケガで招集外となっているものの、同じく離脱が心配されたDFゴディンがコンディションを保っており、DFホセ・ヒメネスも万全の状態であるために大きな問題とはならない。
▽アトレティコに関しては、守備を基軸に試合に入ることは確実だろう。そのため、中盤の中央ではMFガビとMFトーマスがしっかりと鍵を閉め、MFコケとMFサウールはサイドでの起用となる可能性が高い。右サイドハーフの先発としてはMFコレアも候補に挙がるが、途中出場から変化を付けられるタイプであるため、手持ちのカードとして残しておくことも考えられる。
▽また、最前線でFWグリーズマンの相方をFWジエゴ・コスタが務めることになるのは既定路線だ。FWジエゴ・コスタはFWトーレス、FWガメイロよりも球際でのキープ力に優れており、バルセロナの守備を破るためには個人でDFユムティティ、DFピケの寄せを跳ね除け、前線で時間を作る必要がある。
★注目選手
◆バルセロナ:MFセルヒオ・ブスケッツ
Getty Images
▽バルセロナの注目プレーヤーは、ピッチの中央で攻守のスイッチを担うMFブスケッツだ。FWスアレス、MFパウリーニョの飛び出しは、不用意なライン設定をしないアトレティコに対応される可能性が高く、DFジョルディ・アルバの攻撃参加も簡単に許しはしないだろう。狙い目となってくるのが、アトレティコがボールを奪った直後の守から攻への切り替えの部分だ。この切り替えの瞬間を逃がせば素早くサイドに展開され、良い位置からカウンターを繰り出すのは難しくなる。▽ボール奪取直後に複数の選手がフォローに入り、素早いパス交換から前線に繋ごうとするパターンがアトレティコの特徴的な部分であり、逆に堅守打破の糸口となる。サウールやコケ、グリーズマンといった足下に秀でる選手が数的優位を作るため、並の選手ではそこの流れを妨げることは難しい。しかし、欧州屈指のボール奪取力を誇るMFブスケッツであれば可能となる。攻撃のためにこそ、MFブスケッツが守備でその能力を最大限に発揮してくれることを、期待したい。
◆アトレティコ・マドリー:FWアントワーヌ・グリーズマン
Getty Images
▽アトレティコの注目プレーヤーは、大爆発中のエースFWグリーズマンだ。一昨シーズンにリーガ38試合22ゴール、昨シーズンにリーガ36試合16得点を奪い得点源となっていたグリーズマンは、今シーズンのリーガでは前半戦19試合で5ゴールと、得点力不足が批判を浴びる状況に陥っていた。▽しかし、後半戦に入ってからの7試合では10ゴールを記録。特に直近の2試合ではハットトリック、ポーケルと計7ゴールを決めており、異次元の得点力を発揮中だ。バルセロナ戦に合わせてシーズンで最高の状態に調子を上げており、逆転優勝に向けてクラブを導く用意はできている。
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