フレッジ直接FK弾でホームのシャフタールが逆転勝利! 敗れたローマも新星デビュー弾でAG持ち帰る《CL》

2018.02.22 06:49 Thu
Getty Images
▽チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグ、シャフタールvsローマが21日にOSKメタリスト・スタジアムで行われ、ホームのシャフタールが2-1で逆転勝利した。
PR
▽マンチェスター・シティ、ナポリの2チームに1度ずつ土を付けるなど、堂々とした戦いぶりでグループFをシティに次ぐ2位で通過したシャフタール。また、国内リーグでは約2カ月間のウィンターブレーク明けとなった直近のチョルノモレツ戦を5-0の快勝で飾り、首位キープに成功した。極寒のハルキウで迎える今回の初戦に向けてはタイソン、ベルナール、フレッジら5人のブラジル人など、ドーピング違反で出場停止中の主将DFスルナを除くベストメンバーが起用された。
▽一方、アトレティコ・マドリーとチェルシーと同居した“死のグループC”を見事に首位通過したローマ。しかし、昨年末から急激に失速したチームは公式戦7試合未勝利という泥沼の状況を経験。それでも、格下との対戦が続いた直近の3試合ではきっちり3連勝を飾り、良い流れを取り戻して今回の一戦を迎えた。なお、先週末のウディネーゼ戦からは先発3人を変更。ファン・ジェズス、ペッレグリーニ、エル・シャーラウィに代わってコラロフ、ストロートマン、ペロッティが起用され、体調不良で欠場も噂されたフロレンツィも無事メンバーに入った。

▽2010-11シーズンのラウンド16以来、7年ぶりに激突した両者による一戦は立ち上がりからオープンな展開に。ホームのシャフタールはイスマイリとベルナールが並ぶ左サイド、ローマはフロレンツィとジェンギズ・ユンデルが並ぶ右サイドと共にストロングポイントであるサイドからの攻撃で決定機を作り合う。6分にはローマの左CKからコラロフのクロスにゴール前のゼコ、ファシオと続けて決定機も、ここはGKピアトフとDFの好守に阻まれる。

▽その後も攻守が目まぐるしく入れ替わる中、シャフタールがよりボールを支配していく。だが、デ・ロッシやマノラスを中心に中央の危険なエリアをケアするローマの守備を崩し切れない。逆に、カウンターからチャンスを窺うローマは21分、ジェンギズの正確なフィードに抜け出したペロッティがボックス手前左でキープして中央でフリーのゼコへラストパスを通す。だが、ゼコの右足のシュートはミートし切れず、GKピアトフにキャッチされる。
▽前半終盤にかけても見応えのある攻防が繰り広げられた中、直近セリエA3戦連発中でこれがCLデビュー戦となった絶好調の若きレフティーが大仕事を果たす。41分、左サイドのコラロフからバイタルエリア左のペロッティに斜めのパスが入る。これをペロッティが中央のゼコに短い横パスで繋ぐと、DF2枚を引き付けたゼコがボックス右からダイアゴナルランを狙うジェンギズへ絶妙なラストパス。これを20歳のトルコ代表MFが得意の左足で蹴り込むと、GKピアトフの腕を弾いたボールがゴールネットに吸い込まれた。その後、前半終了間際に競り合いの場面で足首を痛めたシャフタールDFクリスツフォフがオルテツとの負傷交代を強いられるアクシデントも発生したが、ローマの1点リードで前半は終了した。

▽後半もローマが主導権を握る立ち上がりとなったが、一瞬の隙を突いたシャフタールがワンチャンスで追いつく。52分、ローマのセットプレーがGKピアトフのシュートキャッチで終わり、ピアトフもリスタートを急がなかったことでローマの選手たちにやや緩んだ空気が漂う。そして、最終ラインでボールを持ったラキツキが意表を突いて前線のファクンド・フェレイラを狙った鋭いフィードを送る。これをローマDFが跳ね返せず、背後のスペースに流れると並走したDFマノラスを振り切ったフェレイラがGKアリソンとの一対一を制した。

▽この同点ゴールをキッカケに試合の流れは一気にホームチームへと傾く。前半のショートパスやドリブルを主体とした攻めから相手ハイラインの背後やサイドバック裏のスペースをシンプルな縦パスで狙い始めたシャフタールは、続けて決定機を作っていく。55分にはボックス左に抜け出したイスマイリの折り返しをファーで受けたマルロスが左足を振り抜くが、これはGKアリソンがワンハンドセーブ。続く63分にはペナルティアーク付近でボールを持ったタイソンのシュートが相手DFにディフレクトしてゴール右上隅に向かうが、再びアリソンのビッグセーブに阻まれる。

▽それでも、攻勢を続けるホームチームは71分、セットプレーから逆転に成功する。ボックス手前右の位置でFKを得たシャフタールは右利きのベルナールと左利きのフレッジがセットしたボールの近くに立つ。そして、時間をかけてGKとの駆け引きを行いながらフレッジが左足で狙うと、ゴール右上隅のバーの内側を叩いた絶妙なシュートがネットを揺らした。

▽相手の勢いを止め切れず、逆転を許したローマは失点直後にフロレンツィとジェンギズを下げてブルーノ・ペレス、ジェルソンと右サイドの2選手をそっくり入れ替えて同点ゴールを目指す。74分にはロングフィードに反応したゼコが抜け出しかかるが、ここはわずかにボールが長く収め切れない。

▽その後、リスクを冒して前に出るローマに対して、シャフタールがカウンターで引っくり返す前半とは逆の構図で試合は終盤戦に突入。ローマは83分にナインゴランを下げてストライカーのデフレルをピッチに送り込み勝負をかける。しかし、なかなか決定機を作れないローマは逆に試合終了間際に絶体絶命のピンチを招く。93分、ボックス右に抜け出したタイソンがゴールライン際で折り返す。これをコバレンコがワンタッチで落とすと、フェレイラに絶好機が訪れる。しかし、ゴール至近距離からのシュートはGKアリソンの圧巻のワンハンドセーブに阻まれ、3点目とはならず。

▽この直後に試合はタイムアップを迎え、ホームのシャフタールが2-1の逆転で先勝した。一方、逆転負けのローマもアウェイゴールに加え、終盤のアリソンのビッグセーブで3点目を与えなかったことで、ホームで行われる2ndレグに望みを繋いだ。なお、2ndレグは来月13日にスタディオ・オリンピコで行われる。

PR
関連ニュース

ローマのデ・ロッシ監督がキエーザ獲得をリクエスト…A代表コーチ時代に関係構築

ローマがユベントスのイタリア代表FWフェデリコ・キエーザ(26)に関心だ。 18日に今季途中就任のダニエレ・デ・ロッシ監督との契約延長を発表したローマ。ユベントスの本拠地トリノに本社を置くイタリア『トゥットスポルト』によると、デ・ロッシ監督がキエーザの獲得が可能かどうか知りたがっているという。 デ・ロッシ監督はイタリア代表テクニカルコーチ時代にユーロ2020で優勝。栄冠の立役者の1人は当時23歳で新進気鋭だったキエーザで、ローマのボスはこの頃からユベントスのアタッカーを高く評価していたようだ。 キエーザ本人はというと、昨夏ごろからユベントスとの契約延長話が停滞していることを隠せなくなっており、大幅な昇給を求めているというのが最大の理由。契約が2024-25シーズンまでとなっているなか、展望は好ましくない。 依然として緊縮財政のユベントスは、キエーザとの減俸&ボーナス増加を伴う契約延長によって、獲得時の減価償却を抑えることが財政安定化への選択肢。選手側とのベクトルは一致しない。 ローマも基本的には高額な人件費を割けないため、現状では様子見。しかしながら、デ・ロッシ監督が獲得を求めているのは間違いないようだ。 2024.04.19 17:20 Fri

「少し心配も…」試合前に続投発表のデ・ロッシ監督、選手たちの奮闘を喜びつつも、無敗のレバークーゼンとの対戦に「彼らにとって難しくなるようにする」

ローマのダニエレ・デ・ロッシ監督が、ミラン戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 18日、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグでローマはホームにミランを迎えた。 1stレグはアウェイで0-1と勝利していたローマ。この試合も12分にジャンルカ・マンチーニのゴールで先制すると、22分にはパウロ・ディバラのゴールが生まれ、2戦合計3-0とリードする。 しかし、28分にロメル・ルカクが右足の違和感を訴えてタミー・エイブラハムと交代。さらに、31分にメーメト・ゼキ・チェリクがラファエル・レオンを倒して一発退場。60分間を数的不利で戦う事となった。 10人になったもののリードを奪っているローマは、リスクをかけずに深く守ることを選択。85分に失点するも、そのまま逃げ切り、2戦合計3-1で勝利を収めた。 デ・ロッシ監督は、試合前に来季以降の続投が発表されていたが、試合に悪影響を及ぼさないか心配していたと明かした。 「これ以上良い方法はなかった。この素晴らしいニュースが、その日の残りの部分に影を落とすのではないかと少し心配していた。我々は集中しなければならなかったし、今夜の結果によって、いくつかの輝かしいニュースが失われるのではないかと心配していた」 ジョゼ・モウリーニョ前監督の後を引き継いだ中で、チームを立て直して結果を残しているデ・ロッシ監督。心配をよそに選手たちは奮起したが、試合での活躍を喜び、アクシデントもしっかりと乗り越えられたことを称えた。 「我々は選手たちの並外れたパフォーマンスにもてなされた事がわかった。彼らは全てのやり方を知っていたので、私は彼らの監督であることをとても誇りに思っている」 「良いスタートを切り、良いプレーをする事ができた。2点目で示されたように、彼らは後方にスペースを見つける事に成功した。正に、我々がやろうとしていた事だった」 「彼らはトップクラスのチームと同じように、深く守ることもわかっていた。昨夜、レアル・マドリーがそれを見せてくれていた。トップチームは10人になった時や、強力な相手が攻撃を組み立てる時間帯に、どうやって深く守っていくのかを知らなければいけない」 これでベスト4に進出したローマ。次なる相手は、ブンデスリーガを無敗で制し、今シーズンの公式戦で無敗を維持するレバークーゼンだ。デ・ロッシ監督は、しっかりと準備を整え、打ち負かすことを考えるとした。 「それは我々に力を与えれくれる。ミランを倒して突破できるということは、信じられないほどのチームを破った事になり、良い成績を残したことを意味する。それは我々に自信を与えてくれる。次のラウンドでは、無敗で無敵に見えるチームとの対戦となる」 「我々は準備するつもりだ。なぜなら、我々が準備する必要があるのは、彼らとの2試合の戦いであり、彼らが負けていない残りの50試合については準備する必要がない。我々は彼らにとって難しいものになるように努める。それができると思っている」 2024.04.19 10:10 Fri

ローマに連敗でEL8強敗退…退任濃厚ピオリが敗戦の弁「悔いを残して大会を去る」

ミランのステファノ・ピオリ監督がローマ戦を振り返った。『フットボール・イタリア』が伝えている。 ミランは18日、ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグでローマと対戦。ホーム1stレグを0-1で落としていたなか、敵地での今回も1-2と敗れ、2戦合計1-3で敗退が決まった。 これで無冠が決定的となった今季のミラン。シーズン後のお役御免が濃厚とされるピオリ監督は試合後、自軍がローマに「クオリティと決断力で劣っていた」と敗戦の弁を並べた。 「ローマは2試合を通じ、その決意とクオリティを高め、勝ち抜くに値した。我々のほうは悔いを残して大会を去る」 「クオリティの欠如により、多くの決定機を作れなかったわけだが、それでもボックス内をもっと活用できるはずの場面、相手が10人で守っていることで利する場面もあった。ただやはりトータルで見ると、(前半)0-2ビハインドからひっくり返すだけのメンタリティは我々になかったと言える…」 「先ほども言ったように、期待されたレベルのプレーを披露できなかったと認めざるを得ない。選手個々が基準に達していないことに加え、もっと重要な問題もある。ローマのように効率的な戦いをできなかった」 ミランの次戦は、22日のセリエA第33節インテル戦。申し訳ないが、おそらくピオリ・ミランは良くない雰囲気のもと、インテルの優勝が決まるかもしれないミラノ・ダービーに臨むことになるだろう。 2024.04.19 10:00 Fri

ローマがミランに連勝で4強入り! 前半に数的不利も魂の堅守で逃げ切って2季連続連続準決勝でレバークーゼンと対峙【EL】

ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグ、ローマvsミランが18日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが2-1で勝利した。この結果、2戦合計3-1としたローマの準決勝進出が決定した。 先週にサン・シーロで行われたイタリア勢対決初戦は、マンチーニの虎の子の1点を守り抜いたアウェイのローマがウノゼロで勝利した。 近年、苦戦したミラン相手にセリエAでのラツィオ戦に続き会心のウノゼロ勝利を収めたローマ。先週末のウディネーゼ戦はエンディカの健康問題によって試合途中に中止となるアクシデントに見舞われたが、幸いなことにエンディカは大事に至らず。緊急搬送された後にはチームで病院に見舞いを行い一体感を示しつつ、この試合当日にはデ・ロッシ監督の契約延長合意も発表され、良い形で熱狂のオリンピコでのリターンレグを迎えた。1stレグからはサスペンションのクリスタンテの代役にボーヴェを起用した以外同じメンバーで臨んだ。 一方、公式戦7連勝と絶好調の状態で臨んだ1stレグでよもやの敗戦を喫したミラン。さらに、一部主力を温存して臨んだサッスオーロ戦では3-3のドローに終わってセリエAでの連勝も「5」でストップした。リーグ次節に宿敵インテルの優勝が懸かるデルビー・ディ・ミラノを控える中、逆転での4強入りを狙った一戦では1stレグから先発2人を変更。チャウとラインデルスに代えてトモリ、ムサを起用した。 荘厳なコレオグラフィーとホームサポーターによる『ローマ、ローマ、ローマ』の大合唱によって幕を開けたイタリア勢対決第2ラウンド。 ローマは前回対戦同様にエル・シャーラウィを右に配置する[4-2-3-1]でスタート。対するミランはテオ・エルナンデス、レオンの左サイド、カラブリアの偽SBと外側に張るムサの右サイドのユニットを起点に攻め手を窺っていく。 キックオフ直後はミランが押し込んだものの、前回対戦同様に収まりがいいルカクとディバラを起点にローマが得意のカウンターで押し返すと、ここ数試合で決定力が光るジャッロロッシのセンターバックがまたも決定的な仕事を果たす。 12分、意表を突く攻撃参加で相手ボックス左付近まで攻め上がったマンチーニがペナルティアーク横で浮いたペッレグリーニに横パス。ペッレグリーニの右足シュートを右ポストを叩くが、ゴール前でこぼれにいち早く反応したマンチーニが冷静に左足で流し込んだ。 2試合連続でマンチーニにゴールを決められて2点のビハインドを背負ったミランは、すぐさま反撃を開始。プリシックが徐々に存在感を示し始めて右サイドを起点に良い形を作り出す。すると、20分にはボックス右でこぼれ球に反応したロフタス=チークがピッチに叩きつける右足ボレーでゴールを狙うが、DFに触られたシュートは惜しくもクロスバーを叩いた。 このピンチを凌いだローマは直後の22分に今度は頼れるアタッカー陣が決定力を発揮する。自陣中央のペッレグリーニからの縦パスに抜け出したルカクがDFガッビアを吹き飛ばしてボックス内に侵入。カバーに入ったテオもかわして折り返したボールはガッビアのクリアに遭うが、ボックス右でこぼれに反応したディバラが得意の角度から左足のコントロールシュートをゴール左隅に突き刺した。 この連続ゴールで早くも勝負ありかに思われたが、ローマに続けてアクシデントが起こる。右足の違和感を訴えたルカクがベンチに下がってエイブラハムがスクランブル投入されると、直後の31分にはレオンの突破に対してDFチェリクが後ろからスライディングタックルを見舞うと、足裏が完全に足を捉えてしまい、レッドカードが掲示された。 依然として3点ビハインドも数的優位を手にしたミランは、ここから一気に攻勢を強めていく。その中でエル・シャーラウィがサイドバックを埋める形となった相手の右サイドをレオン、テオのコンビで執拗に突くと、35分にはそのレオンの折り返しを中央のロフタス=チークがフリーでヘディングシュート。だが、これはDFスピナッツォーラの身体を張ったブロックに遭う。 その後、前半終盤にかけてミランはベナセルを下げてヨビッチを投入し前線の枚数を増やすと、ローマもディバラを下げてジョレンテを投入。すぐさま右サイドの守備にテコ入れを図った。何とか前半のうちにゴールをこじ開けたいアウェイチームがリスクを冒して前に出たが、ローマの集中した守備を崩し切るまでには至らなかった。 迎えた後半、ミランはカラブリアとロフタス=チークを下げてラインデルス、チュクウェゼを投入。ムサを右サイドバックに移してより攻撃的な布陣で臨む。引き続き押し込んでいくと、ボックス付近でヨビッチやプリシックらが足を振っていくが、要所を締めるローマの守備に手を焼く。 序盤の守勢を撥ね返したローマは、ペッレグリーニやエル・シャーラウィ、エイブラハムといった前線の選手がうまく時間を作りながら、前がかりな相手を引っくり返して決定機も創出。いずれもエル・シャーラウィの見事なお膳立てからスピナッツォーラ、エイブラハムにあわや3点目というチャンスが舞い込むが、ここはGKメニャンの好守などに阻まれる。 後半半ばを過ぎてミランはプリシックとムサを諦めて古巣対戦のフロレンツィ、オカフォーを投入。20分以上を残して5枚の交代カードを使い切る。これに対してローマは中盤で奮闘したペッレグリーニ、ボーヴェを下げてレナト・サンチェス、アンヘリーニョの投入で守備の強度を高める。 その後、ミランは85分に左CKの流れからレオンのクロスをニアに飛び込んだガッビアが頭で合わせてようやく1点を返す。だが、失点後も慌てた様子を見せずに高い集中力を見せたローマを前にこれ以上ゴールを奪うことはできなかった。 そして、見事な決定力とチェリク退場後はチーム一丸となった魂の堅守でリードを守り切ったローマがミランに連勝し、2シーズン連続の準決勝進出を決定。その準決勝では今季未だ無敗を継続するレバークーゼンと再び対峙することになった。 2024.04.19 06:19 Fri

【EL準々決勝プレビュー】崖っぷちリバプールが敵地での逆転突破狙う…イタリア勢対決にも注目の第2戦

ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝の2ndレグが18日に開催される。ベスト4進出を懸けた第2戦の展望を紹介していく。 ◆EL準々決勝2ndレグ ▽4/18(木) 《28:00》 ローマ vs(AGG:1-0) ミラン アタランタ vs(AGG:3-0) リバプール ウェストハム vs(AGG:0-2) レバークーゼン マルセイユ vs(AGG:1-2) ベンフィカ ◆ローマの逃げ切りかミランの逆転か <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240417_100_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今ラウンド屈指の好カードとなったセリエA勢対決は、拮抗した状況のまま第2戦を迎える。 先週にサン・シーロで行われた1stレグは、イタリア勢同士の対戦らしく手堅い展開に。その中で前半終盤にセットプレーからDFマンチーニが決めたゴールを最後まで守り切ったローマがウノゼロ勝利で先勝に成功した。 直近のラツィオ戦同様にマンチーニが決めたゴールによって難所サン・シーロを攻略し、大きなアドバンテージを得たローマ。先週末に行われたウディネーゼ戦では1-1のイーブンで迎えた後半半ば過ぎに、胸の痛みを訴えたDFエンディカの健康上の問題を受け、試合が中止となるアクシデントに見舞われた。ただ、精密検査の結果、エンディカに心臓の問題は確認されず、外傷性の肺気胸という診断によってクラブ関係者も胸をなでおろした。 また、この一件ではチーム全員で病院に見舞いに行くなど一体感が生まれ、試合当日にはフリードキンオーナーからデ・ロッシ監督との契約延長合意が発表され、ソールドアウトのスタディオ・オリンピコでの大一番に良い形で臨めるはずだ。MFクリスタンテのサスペンションは痛手だが、代役を託されるMFボーヴェの奮闘に期待しつつ、ここにきて状態を上げている元インテル主砲ルカクら攻撃陣の活躍によって連勝でのベスト4進出といきたい。 一方、公式戦7連勝という絶好調の状況で迎えた1stレグでまさかの敗戦を喫したミラン。また、主力を温存して臨んだ直近のサッスオーロ戦ではFWレオンら攻撃陣の奮闘で敗戦を回避したものの、格下相手に3失点を喫しての3-3のドローとなり、リーグ戦の連勝も「5」でストップ。22日に宿敵インテルの優勝が懸かるデルビー・ディ・ミラノという重要な一戦を控える中、難しい状況で今回の一戦に臨む。 前回対戦ではFWエル・シャーラウィの右サイド起用などによって封じ込まれたDFテオ・エルナンデス、レオンの左サイドの修正、ここ2試合で決定機を逸している主砲ジルーら攻撃陣の奮起が逆転突破のカギとなりそうだ。 ◆崖っぷちリバプールが逆転突破に挑む <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240417_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> MF遠藤航を擁する優勝候補筆頭のリバプールは、崖っぷちの状況で敵地での逆転突破に挑む。 先週にホームで行われたアタランタとの1stレグでは、相手の強度の高い守備に手を焼いた上、FWスカマッカに2ゴールを奪われるなど大量3失点を喫し、2023年2月のレアル・マドリー戦以来となるアンフィールドでの公式戦敗戦となった。 さらに、先週末のプレミアリーグでは同じくアンフィールドで格下クリスタル・パレスに0-1の敗戦。リーグ3位に転落した。2試合連続無得点でのホーム連敗によってチームは、シーズン3冠に暗雲が垂れこめている。過酷なシーズン終盤における勤続疲労に加え、FWヌニェスを中心にアタッカー陣の決定力不足が苦戦の原因となっている中、敵地で4ゴール奪取が必須の一戦で攻撃陣が意地を見せられるか。 一方、戦前の予想を覆すアンフィールドでの歴史的な大勝によって大きなアドバンテージを得たアタランタ。ただ、先週末のヴェローナ戦では好調スカマッカとMFエデルソンのゴールで2点を先行しながらも、格下相手に2点差を追いつかれるまずい試合運びで痛恨のドロー。セリエAでのトップ4フィニッシュが遠のく勝ち点逸となった。今季はホームゲームでの敗戦も少なくなく、2月末のアウェイでのインテル戦では0-4の大敗も経験しており、死にもの狂いのリバプール相手に3点のアドバンテージは決して安全圏とは言えないだけに、前回対戦同様のプレー強度と決定力を発揮し、アグレッシブに逃げ切りを図りたい。 ◆ブンデス初優勝レバークーゼン、無敗継続なるか <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240417_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 先週末にブンデスリーガ初優勝を飾ったレバークーゼンは、無敗継続でのベスト4進出を狙う。 先週にバイ・アレーナで行われた1stレグでは、ウェストハムが[3-4-2-1]のミラーゲームを挑んだ中、試合の大半ではその思惑通りにクローズな展開に持ち込んだ。しかし、シャビ・アロンソ監督の選手交代で流れを引き寄せたレバークーゼンがMFホフマンとFWボニフェイスのゴールによって2-0で先勝した。 無敗継続でアドバンテージを手にしたレバークーゼンは、週末に行われたブレーメン戦をMFヴィルツのハットトリックの活躍などで5-0の圧勝。5試合を残して無敗でのブンデスリーガ初制覇を成し遂げた。この優勝による緩みが唯一の懸念材料となるが、シーズン3冠の可能性を残す中でMFジャカやDFターを中心にしっかりと締めて今回の一戦に臨むはずだ。前回対戦に比べてより相手が前からボールを奪いに来る展開が予想されており、ビルドアップ、カウンターの局面でしたたかに戦いたいところだ。 一方、2点のビハインドを負ってロンドンに帰還したウェストハムは、ロンドン・スタジアムでの熱狂的な空気を後押しに逆転突破を狙う。ただ、先週末のフルアム戦ではターンオーバーを最小限に臨んだダービーで0-2の敗戦。今回の一戦へ弾みを付けることは叶わなかった。より攻撃的な[4-2-3-1]で臨む可能性が高い今回の一戦では、引き続きエースFWボーウェンを欠く中、FWアントニオやMFクドゥスを起点としたカウンター、名手ウォード=プラウズのプレースキックを活かしたセットプレーでゴールをこじ開けたい。 ◆ベンフィカ優位も激戦必至 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20240417_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ベンフィカとマルセイユの名門対決の第2ラウンドは、2-1の接戦に終わった前回対戦同様に激戦の予感だ。 先週にエスタディオ・ダ・ルスで行われた1stレグはMFラファ・シウバ、MFディ・マリアのゴールによってホームチームが2点を先行したが、相手のミスを突いたFWオーバメヤンのゴールによってマルセイユが1点を返し、2-1のスコアで終了した。 ホームで先勝したものの、嫌な形の失点によって最少得点差で難所ヴェロドロームに乗り込む形となったベンフィカ。ただ、週末のモレイレンセ戦では多くの主力を温存した中、控え選手たちの活躍によって3-0の完勝。良い形で敵地に乗り込む形となった。 一方、エースのゴールによって望みを繋いだマルセイユは熱狂のヴェロドロームでの逆転突破を狙う。先週末のリーグ戦はパリ・サンジェルマン、リールと共にリーグ側の配慮で試合が24日に延期されており、休養と共にベンフィカとのリターンレグへ十分な準備を整えてきた。4バックと3バックを併用する中、初戦は[3-4-2-1]で臨む形となったが、今回の試合ではその1stレグの反省を踏まえて指揮官の用兵、ゲームプランに注目が集まるところだ。より攻撃的な[4-4-2]での戦いが予想されるが、両サイドバックとオーバメヤンとエンディアイエの2トップのパフォーマンスが重要となるはずだ。 2024.04.18 18:00 Thu
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly