【J1開幕直前クラブガイド】新スタイルへの飛躍元年《ヴィッセル神戸》
2018.02.21 18:10 Wed
▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第15弾はヴィッセル神戸を紹介する。
◆“アジアナンバーワン”への転換期に【ノルマ:上位争い】
▽リベンジを図る今シーズンは、昨シーズン途中から指揮を執る吉田孝行監督の続投が決定。新体制発表会では、立花陽三社長から「アジア・ナンバーワンを狙う」、「バルセロナを目指す」という大きな野望まで飛び出した。新設のスポーツディレクターに就任した三浦淳寛氏も「ゲームを支配し、相手を動かすスタイルに」と語るなど、“堅守速攻”の印象が強い神戸は転換期を迎えようとしている。これは、一朝一夕に成し遂げられることではないだろう。
▽なればこそ、着実に眼を向けるべきは継続性であり、結果に捉われすぎないスタイルの確立は必須。“新生ヴィッセル神戸”のお披露目となる今シーズン、世界を驚かせるための旋風は、ここが始まりとなる。
◆実力者を続々確保【補強達成度:B】
【IN】
GK荻晃太(34)←名古屋グランパス/完全
DFティーラトン・ブンマタン(28)←ムアントン・ユナイテッド(タイ)/期限付き
DF那須大亮(36)←浦和レッズ/完全
DF宮大樹(21)←びわこ成蹊スポーツ大/新加入
MFチョン・ウヨン(28)←重慶力帆FC(中国)/完全
MF三田啓貴(27)←ベガルタ仙台/完全
MF郷家友太(18)←青森山田高/新加入
FWウェリントン(30)←アビスパ福岡/完全
FW佐々木大樹(26)←ヴィッセル神戸U-18/昇格
GK徳重健太(33)→V・ファーレン長崎/完全
DF山口真司(21)→大分トリニータ/期限付き
DF東隼也(20)→福島ユナイテッドFC/期限付き
DF岩波拓也(23)→浦和レッズ/完全
MF田中英雄(34)→テゲバジャーロ宮崎/完全
MF高橋秀人(30)→サガン鳥栖/完全
MFウエスクレイ(26)→セアラ(ブラジル)/期限付き
MF小林成豪(24)→モンテディオ山形/期限付き
MF松村亮(23)→AC長野パルセイロ/完全
MF大森晃太郎(25)→FC東京/完全
MFニウトン(30)→ECバイーア(ブラジル)/完全
FW向井章人(19)→MIOびわこ滋賀/期限付き
◆超WS編集部イチオシ選手
2017シーズン(J1) 33試合出場5得点
▽キープレーヤーは、アクションサッカーを標榜したベガルタ仙台の中心となった、MF三田啓貴だ。三田は、長短のパスを組み合わせてのゲームの組み立てができる選手であり、プレースキックを担当することも。神戸がバルセロナスタイルを目指すのであれば、彼が輝きを放つことは必須。また、仙台時代にチームスタイルの過渡期を過ごした経験も、神戸にとって大きな助けとなる。
◆2018シーズンの予想布陣[4-4-2]
DF:高橋峻希、那須大亮、渡部博文、橋本和
MF:小川慶治朗、藤田直之、三田啓貴、渡邉千真
FW:ポドルスキ、ウェリントン
▽フォーメーションは[4-3-3]も考えられるが、昨シーズンも機軸としていた[4-4-2]を継続する可能性は高い。最前線にはフィジカル能力に優れるFWウェリントン、新キャプテンとなった大物FWポドルスキがコンビを組むだろう。FW田中順也やFWハーフナー・マイクは状況に応じた起用となる。
▽中盤には、得点能力に優れるFW渡邉千真が左サイドを務め、右サイドには精力的なアップダウンから裏を取る動きが魅力のFW小川慶治朗の存在が欠かせない。また、中盤ではMFチョン・ウヨン、MF三原雅俊など実力者がひしめく中、よりチャンスに与するMF藤田直之とMF三田啓貴を配して監督の標榜する“攻撃的なサッカー”を形作っていくだろう。
▽また、最終ラインについては昨シーズンの堅い守備を基盤とするならば大きな変更を加えることは考え難い。DF岩波拓也の抜けた穴に、そのままDF那須大亮をはめ込む形が確定的だろう。DFティーラトンについては、パフォーマンスやリーグへの適応具合を考慮しつつ、DF橋本和との競争となる。
◆“アジアナンバーワン”への転換期に【ノルマ:上位争い】
(C)CWS Brains,LTD.
▽ネルシーニョ監督体制3年目として飛躍を誓いスタートさせた昨シーズン。FW田中順也やDF渡部博文など実力の確かな選手を迎え入れて臨んだが、チームの得点源であったFWレアンドロの負傷により落ちた攻撃力を取り戻せないまま、ネルシーニョ監督は解任となり、夏に入団したFWルーカス・ポドルスキ、FWハーフナー・マイクも大爆発とは言い難いパフォーマンスに終わった。▽なればこそ、着実に眼を向けるべきは継続性であり、結果に捉われすぎないスタイルの確立は必須。“新生ヴィッセル神戸”のお披露目となる今シーズン、世界を驚かせるための旋風は、ここが始まりとなる。
◆実力者を続々確保【補強達成度:B】
(C)CWS Brains,LTD.
▽最終ラインに関しては、主力DF岩波拓也を放出したがより経験のあるDF那須大亮を補強。また、未知数ではあるものの“悪魔の左足”とも称されるタイ代表DFティーラトン・ブンマタンも獲得した。中盤には、実力者であるMFチョン・ウヨンとMF三田啓貴を迎え入れ、“繋ぎ役”を確保。また、青森山田高校で10番を背負っていたMF郷家友太は高校No.1との呼び声も高く、184cmと恵まれた体格ながら足下の技術にも優れた期待の万能アタッカーだ。さらに、既に豪華な陣容の前線には明治安田生命J2リーグ通算92試合46ゴールの実績を持つFWウェリントンが加入となり、J屈指の層の厚さとなっている。【IN】
GK荻晃太(34)←名古屋グランパス/完全
DFティーラトン・ブンマタン(28)←ムアントン・ユナイテッド(タイ)/期限付き
DF那須大亮(36)←浦和レッズ/完全
DF宮大樹(21)←びわこ成蹊スポーツ大/新加入
MFチョン・ウヨン(28)←重慶力帆FC(中国)/完全
MF三田啓貴(27)←ベガルタ仙台/完全
MF郷家友太(18)←青森山田高/新加入
FWウェリントン(30)←アビスパ福岡/完全
FW佐々木大樹(26)←ヴィッセル神戸U-18/昇格
【OUT】
GK徳重健太(33)→V・ファーレン長崎/完全
DF山口真司(21)→大分トリニータ/期限付き
DF東隼也(20)→福島ユナイテッドFC/期限付き
DF岩波拓也(23)→浦和レッズ/完全
MF田中英雄(34)→テゲバジャーロ宮崎/完全
MF高橋秀人(30)→サガン鳥栖/完全
MFウエスクレイ(26)→セアラ(ブラジル)/期限付き
MF小林成豪(24)→モンテディオ山形/期限付き
MF松村亮(23)→AC長野パルセイロ/完全
MF大森晃太郎(25)→FC東京/完全
MFニウトン(30)→ECバイーア(ブラジル)/完全
FW向井章人(19)→MIOびわこ滋賀/期限付き
◆超WS編集部イチオシ選手
Getty Images
MF三田啓貴(27)2017シーズン(J1) 33試合出場5得点
▽キープレーヤーは、アクションサッカーを標榜したベガルタ仙台の中心となった、MF三田啓貴だ。三田は、長短のパスを組み合わせてのゲームの組み立てができる選手であり、プレースキックを担当することも。神戸がバルセロナスタイルを目指すのであれば、彼が輝きを放つことは必須。また、仙台時代にチームスタイルの過渡期を過ごした経験も、神戸にとって大きな助けとなる。
◆2018シーズンの予想布陣[4-4-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:キム・スンギュDF:高橋峻希、那須大亮、渡部博文、橋本和
MF:小川慶治朗、藤田直之、三田啓貴、渡邉千真
FW:ポドルスキ、ウェリントン
▽フォーメーションは[4-3-3]も考えられるが、昨シーズンも機軸としていた[4-4-2]を継続する可能性は高い。最前線にはフィジカル能力に優れるFWウェリントン、新キャプテンとなった大物FWポドルスキがコンビを組むだろう。FW田中順也やFWハーフナー・マイクは状況に応じた起用となる。
▽中盤には、得点能力に優れるFW渡邉千真が左サイドを務め、右サイドには精力的なアップダウンから裏を取る動きが魅力のFW小川慶治朗の存在が欠かせない。また、中盤ではMFチョン・ウヨン、MF三原雅俊など実力者がひしめく中、よりチャンスに与するMF藤田直之とMF三田啓貴を配して監督の標榜する“攻撃的なサッカー”を形作っていくだろう。
▽また、最終ラインについては昨シーズンの堅い守備を基盤とするならば大きな変更を加えることは考え難い。DF岩波拓也の抜けた穴に、そのままDF那須大亮をはめ込む形が確定的だろう。DFティーラトンについては、パフォーマンスやリーグへの適応具合を考慮しつつ、DF橋本和との競争となる。
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