【J1開幕直前クラブガイド】“ジンクス“連破”で桜軍団黄金期構築へ《セレッソ大阪》
2018.02.21 18:05 Wed
▽2018シーズンの明治安田生命J1リーグが史上初となる金曜開催の23日を皮切りに幕を開ける。“蹴”春到来に先駆けて、超WS編集部が今シーズンのJ1を彩る全18クラブを徹底分析。チームのノルマ、補強達成度、イチオシ選手、予想布陣をお届けしていく。第14弾はセレッソ大阪を紹介する。
◆継続&発展で真価証明を【ノルマ:優勝争い】
▽最高の1年を過ごして迎える新シーズンのテーマは「継続」と「発展」。その一つとして尹晶煥監督は「ポゼッションの向上」を掲げており、先日行われたFUJI XEROX SUPERCUPの川崎フロンターレ戦(3-2)、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)開幕戦となった済州ユナイテッドFC戦(1-0)では早くもその兆候が見られ、その仕上がり具合に期待は高まるばかりだ。
▽しかし、C大阪にはもう一つ破らなくてはいけないジンクスがある。それは「優勝争いした翌年の低迷」だ。4年ぶりに参戦するACLを含め、昨シーズンよりも試合数が増加。さらに、ワールドカップイヤーということもあり、序盤戦は過密日程が組まれている。C大阪としては真価が問われるシーズンとなるが、築き上げた堅守速攻を発展させ、タイトル獲得によって得た勝負強さを発揮することができれば、2つ目のジンクス破りももちろん、さらなるタイトル獲得で黄金期の到来も期待できる。
◆充実した補強で選手層拡充【補強達成度:A】
【IN】
GK永石拓海(21)←福岡大学/新加入
DF片山瑛一(26)←ファジアーノ岡山/完全
MF田中亜土夢(30)←HJKヘルシンキ(フィンランド)/完全
MFチャウワット・ヴィラチャード(21)←バンコク・グラス(タイ)/期限付き
MF水沼宏太(27)←FC東京/期限付き→完全
MF魚里直哉(22)←関西国際大学/新加入
FW中島元彦(18)←セレッソ大阪ユース/昇格
FW山田寛人(17)←セレッソ大阪ユース/昇格
FW安藤瑞季(18)←長崎総合科学大附属高校/新加入
FW高木俊幸(26)←浦和レッズ/完全
FWヤン・ドンヒョン(31)←浦項スティーラース(韓国)/完全
【OUT】
GKアン・ジュンス(20)→鹿児島ユナイテッドFC/期限付き
GK圍謙太朗(26)→アビスパ福岡/期限付き
GK武田博行(34)→東京ヴェルディ/完全移籍
DF温井駿斗(21)→栃木SC/完全
DF庄司朋乃也(20)→ツエーゲン金沢/期限付き延長
DF池田樹雷人(21)→愛媛FC/完全
DF椋原健太(28)→ファジアーノ岡山/完全
MF関口訓充(32)→契約満了
MF阪本将基(21)→鹿児島ユナイテッドFC/完全
MF前川大河(21)→徳島ヴォルティス/期限付き延長
MF丸岡満(22)→レノファ山口FC/期限付き
MF清原翔平(30)→ツエーゲン金沢/完全
FW岸本武流(20)→水戸ホーリーホック/期限付き
◆超WS編集部イチオシ選手
2017シーズン(J1) 32試合出場2得点
▽昨季に続くタイトル獲得のキーマンになるのは日本代表MF山口蛍だ。昨季は明治安田生命J1リーグ32試合に出場して2ゴールを記録。リーグ最多となるインターセプト数を誇り、幾度となく攻撃を加速させた。また、日本代表としてはアジア最終予選8試合に出場してロシア・ワールドカップ出場に貢献。厳しいアジアの戦いを潜り抜けてきただけに、ACLでの活躍にも期待がかかる。
▽そして今季は3年ぶりにキャプテン就任。「去年と一昨年に(柿谷)曜一朗くんがやって結果が出ているのでプレッシャーはある」と語るように、一昨年のJ1昇格、そして昨季の2冠を達成して大躍進を見せたチームを引っ張るのはかなりの重責だ。それでも4年前にキャプテンを務めながら負傷でシーズン後半を棒に振り、チームもJ2降格となった苦い思い出があるだけに、主将を託された今季に懸ける思いは強いはずだ。
▽10日に行われたFUJI XEROX SUPERCUPの川崎F戦では精力的なプレーで存在感を発揮し、先制点を記録するなど個人としても好スタートを切った今季の活躍は、期待せずにはいられない。
◆2018シーズンの予想布陣[4-4-2]
DF:松田陸、マテイ・ヨニッチ、木本恭生、丸橋祐介
MF:水沼宏太、山口蛍、ソウザ、清武弘嗣
FW:杉本健勇、柿谷曜一朗
▽ここまでの公式戦2試合から今年も[4-4-2]がベースとなり、スターティングメンバーも変化がないことを予想する。最終ラインではDFマテイ・ヨニッチがセンターバックの一角に当確で、相棒はベテランDF山下達也と昨季台頭したDF木本泰生が争うことになりそうだ。前線では川崎F戦で得点を奪った高木俊幸とアシストを記録したヤン・ドンヒョンが済州戦にも出場。すでにレギュラー争いに参戦している。19日にMF清武弘嗣が全治6週間のケガを負ったことからも、開幕序盤の左MFは高木が務めることとなりそうだ。
▽昨季の尹晶煥監督は、「リーグ戦組」と「ルヴァン組」にチームを二分した戦略でシーズンを戦った。今季の戦い方にも注目が集まるが、新加入を含めて多種多様な選手が存在しており、対戦相手や試合状況、コンディションに応じて様々な入れ替えが行われそうだ。
◆継続&発展で真価証明を【ノルマ:優勝争い】
(C)CWS Brains,LTD.
▽J1復帰初年度の昨シーズンは明治安田生命J1リーグで3位と躍進。さらに、YBCルヴァンカップと天皇杯を制覇してクラブ初タイトル獲得と共に、2冠を達成した充実したシーズンを送った。規律とハードワークを重んじる尹晶煥監督の下、魅せるサッカーから勝つサッカーへ変貌を遂げて、J1昇格プレーオフ覇者の1年での降格というジンクスも破った。▽しかし、C大阪にはもう一つ破らなくてはいけないジンクスがある。それは「優勝争いした翌年の低迷」だ。4年ぶりに参戦するACLを含め、昨シーズンよりも試合数が増加。さらに、ワールドカップイヤーということもあり、序盤戦は過密日程が組まれている。C大阪としては真価が問われるシーズンとなるが、築き上げた堅守速攻を発展させ、タイトル獲得によって得た勝負強さを発揮することができれば、2つ目のジンクス破りももちろん、さらなるタイトル獲得で黄金期の到来も期待できる。
◆充実した補強で選手層拡充【補強達成度:A】
Getty Images
▽海外移籍が噂されたエースFW杉本健勇の残留に加え、右サイドを活性化させ続けたMF水沼宏太を完全移籍で確保し、昨季の主力全員の慰留に成功。さらにACLを並行する戦いに向けて、DF片山瑛一、MF田中亜土夢、FW高木俊幸、そして尹晶煥監督の教え子でもあるFWヤン・ドンヒョンといった上積みを期待できる実力者を獲得して厳しい戦いを乗り切るための陣容を整えた。▽若手ではU-23タイ代表のチャウワット・ヴィラチャードの他に、大卒のGK永石拓海、ユース出身のFW中島元彦やFW山田寛人、高卒の高校No.1FW安藤瑞季といった年代別日本代表の逸材も獲得。当面はU-23チームでのプレーがメインとなりそうだが、将来を見据えた充実したメンバーを揃えている。
【IN】
GK永石拓海(21)←福岡大学/新加入
DF片山瑛一(26)←ファジアーノ岡山/完全
MF田中亜土夢(30)←HJKヘルシンキ(フィンランド)/完全
MFチャウワット・ヴィラチャード(21)←バンコク・グラス(タイ)/期限付き
MF水沼宏太(27)←FC東京/期限付き→完全
MF魚里直哉(22)←関西国際大学/新加入
FW中島元彦(18)←セレッソ大阪ユース/昇格
FW山田寛人(17)←セレッソ大阪ユース/昇格
FW安藤瑞季(18)←長崎総合科学大附属高校/新加入
FW高木俊幸(26)←浦和レッズ/完全
FWヤン・ドンヒョン(31)←浦項スティーラース(韓国)/完全
【OUT】
GKアン・ジュンス(20)→鹿児島ユナイテッドFC/期限付き
GK圍謙太朗(26)→アビスパ福岡/期限付き
GK武田博行(34)→東京ヴェルディ/完全移籍
DF温井駿斗(21)→栃木SC/完全
DF庄司朋乃也(20)→ツエーゲン金沢/期限付き延長
DF池田樹雷人(21)→愛媛FC/完全
DF椋原健太(28)→ファジアーノ岡山/完全
MF関口訓充(32)→契約満了
MF阪本将基(21)→鹿児島ユナイテッドFC/完全
MF前川大河(21)→徳島ヴォルティス/期限付き延長
MF丸岡満(22)→レノファ山口FC/期限付き
MF清原翔平(30)→ツエーゲン金沢/完全
FW岸本武流(20)→水戸ホーリーホック/期限付き
◆超WS編集部イチオシ選手
(C)CWS Brains,LTD.
MF山口蛍(27)2017シーズン(J1) 32試合出場2得点
▽昨季に続くタイトル獲得のキーマンになるのは日本代表MF山口蛍だ。昨季は明治安田生命J1リーグ32試合に出場して2ゴールを記録。リーグ最多となるインターセプト数を誇り、幾度となく攻撃を加速させた。また、日本代表としてはアジア最終予選8試合に出場してロシア・ワールドカップ出場に貢献。厳しいアジアの戦いを潜り抜けてきただけに、ACLでの活躍にも期待がかかる。
▽そして今季は3年ぶりにキャプテン就任。「去年と一昨年に(柿谷)曜一朗くんがやって結果が出ているのでプレッシャーはある」と語るように、一昨年のJ1昇格、そして昨季の2冠を達成して大躍進を見せたチームを引っ張るのはかなりの重責だ。それでも4年前にキャプテンを務めながら負傷でシーズン後半を棒に振り、チームもJ2降格となった苦い思い出があるだけに、主将を託された今季に懸ける思いは強いはずだ。
▽10日に行われたFUJI XEROX SUPERCUPの川崎F戦では精力的なプレーで存在感を発揮し、先制点を記録するなど個人としても好スタートを切った今季の活躍は、期待せずにはいられない。
◆2018シーズンの予想布陣[4-4-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:キム・ジンヒョンDF:松田陸、マテイ・ヨニッチ、木本恭生、丸橋祐介
MF:水沼宏太、山口蛍、ソウザ、清武弘嗣
FW:杉本健勇、柿谷曜一朗
▽ここまでの公式戦2試合から今年も[4-4-2]がベースとなり、スターティングメンバーも変化がないことを予想する。最終ラインではDFマテイ・ヨニッチがセンターバックの一角に当確で、相棒はベテランDF山下達也と昨季台頭したDF木本泰生が争うことになりそうだ。前線では川崎F戦で得点を奪った高木俊幸とアシストを記録したヤン・ドンヒョンが済州戦にも出場。すでにレギュラー争いに参戦している。19日にMF清武弘嗣が全治6週間のケガを負ったことからも、開幕序盤の左MFは高木が務めることとなりそうだ。
▽昨季の尹晶煥監督は、「リーグ戦組」と「ルヴァン組」にチームを二分した戦略でシーズンを戦った。今季の戦い方にも注目が集まるが、新加入を含めて多種多様な選手が存在しており、対戦相手や試合状況、コンディションに応じて様々な入れ替えが行われそうだ。
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