メッシが通算9戦目で対チェルシー初ゴール! 先行許すも相手のミスを突き敵地で貴重なドロー《CL》
2018.02.21 06:54 Wed
▽チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグ、チェルシーvsバルセロナが20日にスタンフォード・ブリッジで行われ、1-1のドローに終わった。
▽一方のバルセロナは、ユベントスと同組となったグループDで4勝2分けの首位通過。また、リーガエスパニョーラでも無敗を維持し直近のエイバル戦での勝利で、リーグ戦31試合連続無敗記録を達成。3大会ぶりのCL優勝に向けて第一関門となるチェルシー戦に向けてはそのエイバル戦と全く同じメンバーを起用し、対チェルシー9戦目にして初ゴールを目指すメッシとスアレスが2トップを組んだ。
▽互いに慎重な入りを見せた中、より前から圧力をかけるチェルシーが少しずつペースを掴んでいく。相手のカウンターを警戒してか、攻撃に枚数はかけられないもののアザールとウィリアン、ペドロの前線3枚で何とかフィニッシュまで持ち込もうとする。5分にはボックス手前右からカットインしたアザールがファーストシュートを放つが、これは枠を大きく外れる。さらに9分にはウィリアンの右CKをゴール前でフリーのリュディガーが頭で合わすが、これも枠の左に外れる。
▽一方、中盤ダイヤモンドではなくフラットの[4-4-2]で臨んだバルセロナは後方から丁寧にボールを動かしながら極力リスクを冒さず、ボールを大事にした戦い方を見せる。時折、中央で浮くメッシにボールが入ると、1人、2人と相手DFをドリブルでかわしてチャンスに結び付ける。16分にはそのメッシの浮き球の左クロスからゴール前のパウリーニョに決定機もヘディングシュートは枠の左に外れる。
堅固なブロックを敷くホームチームに対して、メッシとイニエスタのコンビプレー以外にスイッチが入らず、こう着した状況が続く。
▽この初戦でよりゴールがほしいチェルシーは前半半ばを過ぎたあたりから再び圧力を強めていく。そして、より高い位置で相手のパスを引っかけてカウンターに持ち込み始めると、ここから続けて決定機を作っていく。33分にはカウンターから左サイドでタメを作ったアザールの横パスを受けたウィリアンがカットインから右足のシュート。しかし、これは右ポストを叩く。さらに41分には再びボックス手前でルーズボールに反応したウィリアンが右足を振り抜くが、今度は左ポストを叩きゴールとはならず。クローズな展開が目立った中、前半終盤ホームチームに2度の決定機が訪れるも、試合はゴールレスで折り返した。
▽迎えた後半、キックオフ直後からボールを保持して相手を押し込むバルセロナは53分、前半消えていたスアレスが左サイドを個人技で突破して際どい左足のシュートでGKクルトワを脅かす。その後もスアレスを起点に攻勢を見せ始めるアウェイチームだが、中央に人数をかけた相手の守備を崩し切れない。
▽一方、前半終盤と同様に前から圧力をかけるチェルシーは後半最初の決定機を先制点に結び付ける。62分、左CKの場面でショートコーナーを選択すると、ボールを持ったアザールがペナルティアーク付近でフリーのウィリアンへ浮き球のパスを通す。これを冷静なボールタッチで収めたブラジル代表MFは右への鋭い持ち出しで対面のブスケッツを外し、枠の外から内に巻いていく見事なグラウンダーのシュートをゴール右隅に突き刺す。そして、この試合3度目の決定機を見事に決め切った。
▽先制点を許したバルセロナは失点直後にパウリーニョを下げて右サイドハーフにアレイシ・ビダルを投入する。ここからリスクを冒して攻撃に出るが、5バックに加えてカンテやセスクが中央のエリアを固めるチェルシーの堅守を前に攻めあぐねる。
▽しかし、ホームチームの信じがたいミスから、試合前に煽りに煽られていたバルセロナのエースが対チェルシー9戦目にして待望のゴールを奪う。75分、ロングボールに抜け出したスアレスがDFリュディガーとボックス内で交錯。あわやPKという場面も主審はプレーを流す。だが、スアレスが猛抗議を行うなど、やや試合の流れが止まった中で自陣左サイド深くのDFクリステンセンがゴール前を横切るリスキーなパスを出す。これが痛恨のミスパスとなり、ボックス左でイニエスタがカット。そして、中央へ走り込むメッシに丁寧に繋ぐと、最後はアルゼンチン代表FWが左足ダイレクトでゴール左隅に流し込んだ。
▽注目のメッシの対チェルシー初ゴールで振り出しに戻った試合はここからヒートアップしていく。何とか勝ち越したいチェルシーは古巣対戦のペドロ、セスクを下げてモラタとドリンクウォーターを続けて投入。対するバルセロナはイニエスタに代えてアンドレ・ゴメスをピッチに送り出し、このまま時間を進める選択肢を選ぶ。
▽球際の激しさと裏腹にその後は互いに決定機を作れぬまま試合は1-1でタイムアップ。苦戦を強いられながらも相手のミスからメッシが貴重なアウェイゴールを奪ったバルセロナが、小さくないアドバンテージを手にして来月14日にカンプ・ノウで行われる2ndレグを迎えることになった。
PR
▽グループステージでは、ローマとアトレティコ・マドリーと同居した“死の組C”を2位で勝ち抜いたチェルシー。しかし、2018年は公式戦4試合連続ドローで開けると、最近ではリーグ戦で降格圏に沈む格下相手に連敗を喫し、コンテ監督の去就問題が紛糾。それでも、直近の公式戦2試合では合計7得点を奪って連勝し、一先ず雑音を払ってこの試合を迎えた。なお、直近のFAカップ、ハル・シティ戦からは先発7人を変更。GKクルトワ、アスピリクエタ、クリステンセンの守備陣、モーゼス、マルコス・アロンソの両ウイングバックが復帰したほか、カンテとアザールも戻り、前線はウィリアンとペドロ、アザールという“ゼロトップ”が採用された。▽互いに慎重な入りを見せた中、より前から圧力をかけるチェルシーが少しずつペースを掴んでいく。相手のカウンターを警戒してか、攻撃に枚数はかけられないもののアザールとウィリアン、ペドロの前線3枚で何とかフィニッシュまで持ち込もうとする。5分にはボックス手前右からカットインしたアザールがファーストシュートを放つが、これは枠を大きく外れる。さらに9分にはウィリアンの右CKをゴール前でフリーのリュディガーが頭で合わすが、これも枠の左に外れる。
▽一方、中盤ダイヤモンドではなくフラットの[4-4-2]で臨んだバルセロナは後方から丁寧にボールを動かしながら極力リスクを冒さず、ボールを大事にした戦い方を見せる。時折、中央で浮くメッシにボールが入ると、1人、2人と相手DFをドリブルでかわしてチャンスに結び付ける。16分にはそのメッシの浮き球の左クロスからゴール前のパウリーニョに決定機もヘディングシュートは枠の左に外れる。
▽立ち上がりの15分を過ぎると、チェルシーが前から追わなくなったことで、徐々にバルセロナが70パーセントを超えるボール支配率で完全に試合をコントロールし始める。ただ、
堅固なブロックを敷くホームチームに対して、メッシとイニエスタのコンビプレー以外にスイッチが入らず、こう着した状況が続く。
▽この初戦でよりゴールがほしいチェルシーは前半半ばを過ぎたあたりから再び圧力を強めていく。そして、より高い位置で相手のパスを引っかけてカウンターに持ち込み始めると、ここから続けて決定機を作っていく。33分にはカウンターから左サイドでタメを作ったアザールの横パスを受けたウィリアンがカットインから右足のシュート。しかし、これは右ポストを叩く。さらに41分には再びボックス手前でルーズボールに反応したウィリアンが右足を振り抜くが、今度は左ポストを叩きゴールとはならず。クローズな展開が目立った中、前半終盤ホームチームに2度の決定機が訪れるも、試合はゴールレスで折り返した。
▽迎えた後半、キックオフ直後からボールを保持して相手を押し込むバルセロナは53分、前半消えていたスアレスが左サイドを個人技で突破して際どい左足のシュートでGKクルトワを脅かす。その後もスアレスを起点に攻勢を見せ始めるアウェイチームだが、中央に人数をかけた相手の守備を崩し切れない。
▽一方、前半終盤と同様に前から圧力をかけるチェルシーは後半最初の決定機を先制点に結び付ける。62分、左CKの場面でショートコーナーを選択すると、ボールを持ったアザールがペナルティアーク付近でフリーのウィリアンへ浮き球のパスを通す。これを冷静なボールタッチで収めたブラジル代表MFは右への鋭い持ち出しで対面のブスケッツを外し、枠の外から内に巻いていく見事なグラウンダーのシュートをゴール右隅に突き刺す。そして、この試合3度目の決定機を見事に決め切った。
▽先制点を許したバルセロナは失点直後にパウリーニョを下げて右サイドハーフにアレイシ・ビダルを投入する。ここからリスクを冒して攻撃に出るが、5バックに加えてカンテやセスクが中央のエリアを固めるチェルシーの堅守を前に攻めあぐねる。
▽しかし、ホームチームの信じがたいミスから、試合前に煽りに煽られていたバルセロナのエースが対チェルシー9戦目にして待望のゴールを奪う。75分、ロングボールに抜け出したスアレスがDFリュディガーとボックス内で交錯。あわやPKという場面も主審はプレーを流す。だが、スアレスが猛抗議を行うなど、やや試合の流れが止まった中で自陣左サイド深くのDFクリステンセンがゴール前を横切るリスキーなパスを出す。これが痛恨のミスパスとなり、ボックス左でイニエスタがカット。そして、中央へ走り込むメッシに丁寧に繋ぐと、最後はアルゼンチン代表FWが左足ダイレクトでゴール左隅に流し込んだ。
▽注目のメッシの対チェルシー初ゴールで振り出しに戻った試合はここからヒートアップしていく。何とか勝ち越したいチェルシーは古巣対戦のペドロ、セスクを下げてモラタとドリンクウォーターを続けて投入。対するバルセロナはイニエスタに代えてアンドレ・ゴメスをピッチに送り出し、このまま時間を進める選択肢を選ぶ。
▽球際の激しさと裏腹にその後は互いに決定機を作れぬまま試合は1-1でタイムアップ。苦戦を強いられながらも相手のミスからメッシが貴重なアウェイゴールを奪ったバルセロナが、小さくないアドバンテージを手にして来月14日にカンプ・ノウで行われる2ndレグを迎えることになった。
PR
|
関連ニュース