開始10分で2点ビハインドもスパーズが敵地で価値あるドロー… 2Gのピピータ痛恨PK失敗のユーベは逃げ切りならず…《CL》
2018.02.14 07:04 Wed
▽チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦、ユベントスvsトッテナムが13日にアリアンツ・スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。
▽一方、レアル・マドリーやドルトムントと同居した死のグループHを無敗の首位で通過したトッテナムは、プレミアリーグでは熾烈なCL出場権争いを展開中。3日前に行われたアーセナルとのノースロンドン・ダービーを1-0と勝利し、マンチェスター・ユナイテッド、リバプールと続いたビッグマッチを2勝1分けで終え、ユベントス戦を迎えた。直近のアーセナル戦からはこちらも2選手を変更。トリッピアーとソン・フンミンに代わってオーリエと、決勝トーナメントから新たに登録された元ローマMFラメラが抜擢された。
▽互いにソリッドな守備を売りにするチーム同士の対戦だけに堅い入りが予想されたものの、試合は開始早々に動く。開始2分、ピャニッチがボックス手前でデンベレに倒されてユベントスがFKを獲得。この場面で左利きのベルナルデスキ、右利きのピャニッチという2人の名手がボールの近くに立つ。共に直接狙える距離だったものの、ここでサインプレーを選択。ピャニッチが浮き球のボールをゴール右のスペースへ落とすと、フリーのイグアインが後方からのボールを見事な右足ダイレクトボレーで合わせた。
▽最高の形で先制に成功したユベントスはバタ付くアウェイチームに圧力をかけて押し込んでいく。すると8分、左サイドのマンジュキッチからのクロスに対してDFベン・デイビスと競ったベルナルデスキがアフター気味に蹴られると、ここでブリッヒ主審はホームチームにPKを与える。ここでキッカーのイグアインが左を狙ったシュートはGKロリスに触られるも、ボールはそのままネットを揺らした。
▽それでも、26分にはボックス手前左のエリクセンから絶妙な浮き球クロスがゴール前のケインに通る。ここでケインは豪快に頭で合わすが、至近距離からのヘディングシュートはGKブッフォンのビッグセーブに遭う。続く29分にはボックス手前で得たFKの流れからこぼれ球を拾ったエリクセンがミドルシュートも、今度は枠の右へ外れた。
▽一方、最前線のイグアインまで自陣に入って守備に参加するなどリスク管理を優先するホームチームは、相手のハイラインの背後を狙ってロングカウンターを仕掛けていく。30分には狙い通りの形からイグアイン、ピャニッチの2人が最終ライン裏へ抜け出し、最後はボックス内でDFを切り返しでかわしたイグアインが左足でシュート。しかし、これはわずかに枠の左へ外れた。
▽あわや3失点目というピンチを凌いだトッテナムは、デンベレとデレ・アリ、エリクセンの連係でチャンスを作り出す。さらに、ボールロスト時の素早い囲い込みが機能し出すと、頼れるエースがゴールをもたらす。35分、中盤でイグアインの縦パスをカットしたヴェルトンゲンからの縦パスをエリクセンが粘ってデレ・アリに繋ぐと、デレ・アリからのラストパスに反応したケインが飛び出したGKブッフォンを振り切って無人のゴールへ左足のシュートを流し込み、公式戦7戦連続クリーンシート中の堅守を破った。
▽未だビハインドも貴重なアウェイゴールを奪ったトッテナムがここから勢い付く。エリクセンの強烈なミドルシュートなど多彩な攻めで一気に同点を目指す。対して耐える時間が続くユベントスだが、セリエA6連覇中の王者は持ち味の試合巧者ぶりを発揮する。前半アディショナルタイムに左サイドで仕掛けたドグラス・コスタが圧巻の持ち上がりでDF2枚を振り切ると、ボックス内でDFオーリエに倒されてPKを獲得。しかし、ハットトリックが懸かるイグアインのこの試合2本目のPKはクロスバーを叩き3点目のチャンスを逸した。
▽1点リードもイグアインのPK失敗でやや嫌な流れで後半に臨んだユベントスは、前半とは打って変わって前からの圧力を強めて再び流れを引き寄せにかかる。57分にはイグアインを起点とした攻めからボックス右に切り込んだベルナルデスキが得意の左足を振るが、GKロリスの好守に阻まれる。さらにこのプレーで得た左CKをマンジュキッチがドンピシャのタイミングでヘディングシュートも、GK正面を突く。
▽一方、後半もボールを支配するトッテナムは相手の鋭い出足を前になかなかチャンスを作り出せない。それでも、70分には左サイドに流れたケインが強烈なミドルシュートでGKブッフォンを脅かす。
▽すると72分、ボックス付近での細かいパス交換からデレ・アリがDFキエッリーニに倒されてペナルティアーク付近でFKを獲得。ここでエリクセンがキッカーを務めると、2つの壁の間をグラウンダーのボールで抜く技ありのシュートでGKブッフォンとの駆け引きを制し、値千金の同点ゴールを奪った。
▽昨年11月中旬のサンプドリア戦以来となる複数失点を喫したユベントスは、失点前にケディラに代えて投入したベンタンクールに続き、負傷のマンジュキッチに代えてストゥラーロを投入。中盤に活力を入れて勝ち越しを目指す。だが、やや守備に重きを置き始めたアウェイチーム相手に守備に体力を使い過ぎたホームチームの攻撃は停滞する。
▽その後、試合終盤にかけてソン・フンミン、これがデビュー戦となるルーカス・モウラを投入したトッテナムが危なげなく試合を運び、白熱の初戦は2-2のドローでタイムアップ。序盤の2失点という逆境を見事に撥ね返したアウェイのトッテナムが、2つのアウェイゴールを持ち帰ることに成功。一方、最高の入りを見せながらもイグアインのPK失敗から流れを逸したユベントスは公式戦の連勝が「11」でストップした。なお、トッテナムホームの2ndレグは来月7日に行われる。
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▽グループDでスポルティング・リスボンとの2位争いを制し、バルセロナに次ぐ2位でグループステージを突破したイタリア王者ユベントスは、セリエAではナポリと熾烈な優勝争いを展開中。直近のフィオレンティーナ戦を2-0で快勝し、リーグ戦8連勝中と好調を維持したまま今回の一戦を迎えた。フィオレンティーナ戦からのメンバー変更は2点。リヒトシュタイナーとマルキジオに代わってデ・シリオ、ドグラス・コスタが起用され、[4-3-3]から[4-2-3-1]に布陣を変更した。▽互いにソリッドな守備を売りにするチーム同士の対戦だけに堅い入りが予想されたものの、試合は開始早々に動く。開始2分、ピャニッチがボックス手前でデンベレに倒されてユベントスがFKを獲得。この場面で左利きのベルナルデスキ、右利きのピャニッチという2人の名手がボールの近くに立つ。共に直接狙える距離だったものの、ここでサインプレーを選択。ピャニッチが浮き球のボールをゴール右のスペースへ落とすと、フリーのイグアインが後方からのボールを見事な右足ダイレクトボレーで合わせた。
▽最高の形で先制に成功したユベントスはバタ付くアウェイチームに圧力をかけて押し込んでいく。すると8分、左サイドのマンジュキッチからのクロスに対してDFベン・デイビスと競ったベルナルデスキがアフター気味に蹴られると、ここでブリッヒ主審はホームチームにPKを与える。ここでキッカーのイグアインが左を狙ったシュートはGKロリスに触られるも、ボールはそのままネットを揺らした。
▽いずれもセットプレーの流れから相手のエースストライカーに2ゴールを許す最悪な立ち上がりとなったトッテナムはすぐさま反撃を開始。デンベレの持ち上がりにエリクセンやラメラの仕掛けを軸に攻撃を展開していく。しかし、自陣で堅固なブロックを敷くユベントスの守備を前になかなか危険なエリアにボールを運べない。
▽それでも、26分にはボックス手前左のエリクセンから絶妙な浮き球クロスがゴール前のケインに通る。ここでケインは豪快に頭で合わすが、至近距離からのヘディングシュートはGKブッフォンのビッグセーブに遭う。続く29分にはボックス手前で得たFKの流れからこぼれ球を拾ったエリクセンがミドルシュートも、今度は枠の右へ外れた。
▽一方、最前線のイグアインまで自陣に入って守備に参加するなどリスク管理を優先するホームチームは、相手のハイラインの背後を狙ってロングカウンターを仕掛けていく。30分には狙い通りの形からイグアイン、ピャニッチの2人が最終ライン裏へ抜け出し、最後はボックス内でDFを切り返しでかわしたイグアインが左足でシュート。しかし、これはわずかに枠の左へ外れた。
▽あわや3失点目というピンチを凌いだトッテナムは、デンベレとデレ・アリ、エリクセンの連係でチャンスを作り出す。さらに、ボールロスト時の素早い囲い込みが機能し出すと、頼れるエースがゴールをもたらす。35分、中盤でイグアインの縦パスをカットしたヴェルトンゲンからの縦パスをエリクセンが粘ってデレ・アリに繋ぐと、デレ・アリからのラストパスに反応したケインが飛び出したGKブッフォンを振り切って無人のゴールへ左足のシュートを流し込み、公式戦7戦連続クリーンシート中の堅守を破った。
▽未だビハインドも貴重なアウェイゴールを奪ったトッテナムがここから勢い付く。エリクセンの強烈なミドルシュートなど多彩な攻めで一気に同点を目指す。対して耐える時間が続くユベントスだが、セリエA6連覇中の王者は持ち味の試合巧者ぶりを発揮する。前半アディショナルタイムに左サイドで仕掛けたドグラス・コスタが圧巻の持ち上がりでDF2枚を振り切ると、ボックス内でDFオーリエに倒されてPKを獲得。しかし、ハットトリックが懸かるイグアインのこの試合2本目のPKはクロスバーを叩き3点目のチャンスを逸した。
▽1点リードもイグアインのPK失敗でやや嫌な流れで後半に臨んだユベントスは、前半とは打って変わって前からの圧力を強めて再び流れを引き寄せにかかる。57分にはイグアインを起点とした攻めからボックス右に切り込んだベルナルデスキが得意の左足を振るが、GKロリスの好守に阻まれる。さらにこのプレーで得た左CKをマンジュキッチがドンピシャのタイミングでヘディングシュートも、GK正面を突く。
▽一方、後半もボールを支配するトッテナムは相手の鋭い出足を前になかなかチャンスを作り出せない。それでも、70分には左サイドに流れたケインが強烈なミドルシュートでGKブッフォンを脅かす。
▽すると72分、ボックス付近での細かいパス交換からデレ・アリがDFキエッリーニに倒されてペナルティアーク付近でFKを獲得。ここでエリクセンがキッカーを務めると、2つの壁の間をグラウンダーのボールで抜く技ありのシュートでGKブッフォンとの駆け引きを制し、値千金の同点ゴールを奪った。
▽昨年11月中旬のサンプドリア戦以来となる複数失点を喫したユベントスは、失点前にケディラに代えて投入したベンタンクールに続き、負傷のマンジュキッチに代えてストゥラーロを投入。中盤に活力を入れて勝ち越しを目指す。だが、やや守備に重きを置き始めたアウェイチーム相手に守備に体力を使い過ぎたホームチームの攻撃は停滞する。
▽その後、試合終盤にかけてソン・フンミン、これがデビュー戦となるルーカス・モウラを投入したトッテナムが危なげなく試合を運び、白熱の初戦は2-2のドローでタイムアップ。序盤の2失点という逆境を見事に撥ね返したアウェイのトッテナムが、2つのアウェイゴールを持ち帰ることに成功。一方、最高の入りを見せながらもイグアインのPK失敗から流れを逸したユベントスは公式戦の連勝が「11」でストップした。なお、トッテナムホームの2ndレグは来月7日に行われる。
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