【CLプレビュー】大会連覇中の王者と最高攻撃陣擁する優勝候補が激突《レアル・マドリーvsパリ・サンジェルマン》

2018.02.14 12:00 Wed
Getty Images
▽チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦1stレグ、レアル・マドリーvsパリ・サンジェルマン(PSG)が、日本時間14日28:45からサンティアゴ・ベルナベウで開催される。歴代最多12回の優勝を誇り史上初の連覇を達成したマドリーが、過去5年で4度のベスト8入りを果たすなど決勝トーナメント常連となったPSGをホームに迎える、スター軍団同士によるビッグマッチだ。
PR
▽強豪トッテナム、ドルトムントと同居したグループHで、トッテナムの後塵を拝して2位通過となったマドリー。コパ・デル・レイで敗退し、リーガエスパニョーラでも連覇が絶望的な状態となり、今シーズン残されたタイトルはCLのみというのが現実的なところだ。国内のコンペティションでの不調からジネディーヌ・ジダン監督解任論も取り沙汰されており、崖っぷちの状態で臨む試合となる。その一方で、直近のレアル・ソシエダ戦ではエースFWクリスティアーノ・ロナウドの今季リーガ初のハットトリックなど、5-2の大勝を収めており復調気配を漂わせる中で今季の行方を占うビッグマッチを迎えた。
▽一方のPSGは、バイエルンとの一騎打ちとなったグループBで5勝1敗の勝ち点15で並んでいたものの、当該成績で上回り見事に首位通過。また、グループステージ6戦25発と今シーズンのCLトップの得点力が大きな話題を集めた。2年ぶりの優勝を目指すリーグ・アンでも2位のモナコに勝ち点12差を付けての首位に君臨するなど、2つの国内カップを含め国内シーズン3冠に向けて視界は良好。直近の第25節トゥールーズ戦では完全休養となったカバーニをはじめ主力を数人休ませつつ1-0で勝利。好調を保った状態でこの試合に臨むことができる。

▽両者はこれまで公式戦で6度対戦。成績は2勝2分け2敗と全くの五分となっているものの、直近である2015-16シーズンのCLグループステージでの2度の対戦では、マドリーが1勝1分けで勝ち越している。

◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
▽レアル・マドリー予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ケイロル・ナバス
DF:ナチョ、ヴァラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ
MF:モドリッチ、カゼミロ、クロース
FW:ベイル、ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウド
負傷者:DFバジェホ
出場停止者:DFカルバハル

▽右サイドバックの一番手であるカルバハルが出場停止。負傷者に関しては、バジェホがハムストリングをケガしているほか、セバージョスも足首を痛めている模様だ。

▽カルバハルの代役にはナチョの起用が濃厚だ。フォーメーションに関しては守備的なプランとして[4-4-2]を採用する可能性もあり、その場合はベイルではなくL・バスケスを先発で送り出す選択肢も考えられる。不振が続くベンゼマについては、ジダン監督が継続して信頼を示しており、この重要な一戦でも先発出場となるだろう。

◆パリ・サンジェルマン◆
【4-3-3】


▽パリ・サンジェルマン予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:アレオラ
DF:ダニエウ・アウベス、マルキーニョス、チアゴ・シウバ、ユーリ
MF:ヴェッラッティ、ラサナ・ディアラ、ラビオ
FW:ディ・マリア、カバーニ、ネイマール
負傷者:DFクルザワ
出場停止者:なし

▽出場停止者はいない。逆に今冬加入のラサナ・ディアラが新たに登録された。負傷者に関してはチアゴ・モッタがコンディション不良で招集外となっているほか、GKトラップも欠場濃厚だ。また、クルザワも大腿のケガが伝えられており、起用が見送られる可能性は高い。

▽クルザワが欠場した場合の左サイドバックには元レアル・ソシエダのユーリが起用される見込みだ。マルセロの対面となる右ウイングにはムバッペではなく、古巣対戦であり好守に存在感を放つディ・マリアが選択される可能性も。また、中盤でも守備を重視した場合はドラクスラーではなくラサナ・ディアラがスタメンとなるだろう。

★注目選手
◆レアル・マドリー:FWクリスティアーノ・ロナウド
Getty Images

▽マドリーの注目プレーヤーは、CLグループステージで史上初の全試合得点を達成したC・ロナウドだ。C・ロナウドはリーガエスパニョーラでこそ不調に苦しんだものの、今シーズンのCLでは6試合9ゴールと健在。そしてリーガでも直近のソシエダ戦ではハットトリックを決めており、良い状態であることをアピールしている。

◆パリ・サンジェルマン:FWネイマール
Getty Images

▽PSGの注目プレーヤーは、主砲カバーニと共にクラブのエースとして君臨するネイマールだ。昨年の夏に鳴り物入りで入団すると、開幕から持ち味を存分に発揮。今シーズンの公式戦で28ゴール16アシストの活躍で強力な攻撃陣をけん引しており、直近のトゥールーズ戦でも決勝点を記録するなど、好調を維持している。

PR
関連ニュース

CLレアル戦に期待感高めるムシアラ、元同僚ベリンガムの活躍ぶりにも言及「驚かなかった」

バイエルンのドイツ代表MFジャマル・ムシアラがかつての戦友とも相まみえる大一番を心待ちにしている。スペイン『アス』が伝えた。 アーセナルとの準々決勝を制し、チャンピオンズリーグ(CL)でベスト4まで到達したバイエルン。ファイナル進出が懸かる準決勝ではレアル・マドリーとの2試合が待ち受けている。 ホームでの1stレグを30日に控える中、チームの攻撃を牽引するムシアラはこの強敵との対戦についてドイツ『シュポルト・ビルト』にコメント。敵地サンティアゴ・ベルナベウで行われる5月8日の2ndレグも含め、期待に胸を膨らませている。 「伝統あるベルナベウでのレアル・マドリーとの試合を楽しみにしている。ヨーロッパで最高の2チームが対戦する。重要な試合だ」 また、ドイツ生まれイギリス育ちのムシアラは、ユース年代をイングランド代表として戦っており、当時はマドリーのイングランド代表MFジュード・ベリンガムとも共闘。CLでの対戦を前に、元チームメイトの活躍ぶりについても語った。 「ジュードとはヤングライオンズで長年ルームメイトだったし、何試合か一緒にプレーした。それ以来僕らは良い友達だ。彼が順調なことを嬉しく思っている。彼は自信に満ち溢れているし、大きな挑戦を前にしても躊躇しない」 「言うまでもなく、彼のレアル・マドリーでのスタートは普通ではなかった。他国のチームと契約する際、普通であれば環境に適応しなければならないが、ジュードの場合は違った。それに、そのことにはあまり驚かなかった。彼のメンタリティを知っているからね」 2024.04.24 18:23 Wed

苦労が尽きぬセバージョス、マドリー退団希望を強めるも…

レアル・マドリーのスペイン代表MFダニ・セバージョス(27)。苦労が尽きない男は今夏の退団を視野に入れるが…。 エル・ブランコで常に人一倍の苦労を強いられる男、セバージョス。 元々序列が高くないクラックは、昨季中盤戦から後半戦にかけての驚異的な奮闘ぶりがカルロ・アンチェロッティ監督に認められ、プレータイムが大幅増。それは結果的に久方ぶりのスペイン代表復帰、そして2027年6月までの契約延長に繋がった。 しかし、人生は山あり谷あり。セバージョスが良い機運を継続できたのも昨季限りで、ケガで出遅れた今季は公式戦出場21試合どまり。うちスタメンは4試合に過ぎず、最近のマンチェスター・シティ戦、バルセロナ戦といったビッグマッチには当然のように出場しない。 それでもチームメイトのゴールに喜び駆け寄っていく姿から、そのパーソナリティを感じ取れるわけだが、美しき白いシャツに袖を通すマドリーの一員としての日々を終わりにしたいと考えている模様。 スペイン『Relevo』によると、今年で28歳、フットボーラーとして脂が乗る年齢に突入したセバージョスは、周囲にマドリー退団の意思を漏らし始めたとのこと。すでに今夏の新天地行きで心が大方決まっている様子だという。 ただ、昨春のマドリーからの契約延長申し出を「鵜呑みにしてしまった」形だというセバージョス。 ルカ・モドリッチ(38)の契約満了or延長が現状50-50で、アルダ・ギュレル(19)は本人ともどもレンタル移籍に前向き…この2つを1年前の時点で想定していたマドリーにセバージョス売却の意向がほとんどないのは、火を見るより明らかとされる。 もしモドリッチ退団にギュレル武者修行なら、少なからずセバージョスの出番も増えそうだが、来季の開幕を28歳で迎えるなか、確固たる主力になれないのも残念ながら明白…エル・ブランコで人一倍の苦労を強いられる男、それがセバージョスだ。 セバージョス獲得に最も関心が高いのは、アトレティコ・マドリーとみられている。 2024.04.24 16:20 Wed

レンタル加入中ホセルの買い取りを思案するレアル…アンチェロッティ監督は残留希望もFW過多が懸念

レアル・マドリーはエスパニョールからレンタル移籍中のスペイン代表FWホセル(34)の去就について、考えを巡らせているようだ。スペイン『マルカ』が報じた。 エスパニョールで活躍した昨シーズンは32歳で初のスペイン代表入りを果たした遅咲きFWのホセル。エスパニョールが2部に降格して迎えた今シーズンは、かつて所属した古巣マドリーに買い取りオプション付きの期限付き移籍で加入した。 マドリーではレギュラー定着こそできていないホセルだが、攻撃に変化を加えられる前線のターゲットとして重宝され、ここまで公式戦42試合13ゴールを記録。しかし、今シーズン終了後にレンタル期間が終了する。 カルロ・アンチェロッティ監督はこの34歳を高く評価しており、来シーズンの残留を希望しているとのこと。一方、マドリーは加入内定済みのパウメイラスのブラジル代表FWエンドリッキ(17)や、獲得濃厚と見られるパリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペ(25)の存在から、ホセルの150万ユーロ(約2億5000万円)の買い取りオプションを行使するかどうか検討中だという。 また、今夏もヨーロッパの選手を多く引き入れるであろうサウジアラビアのクラブもホセルに目をつけている模様。このストライカーとエスパニョールの契約は2025年6月までとなっている。 2024.04.24 14:36 Wed

人生の半分はエル・ブランコ…マドリーが32歳ルーカス・バスケスとの契約延長を急ぐ

レアル・マドリーが元スペイン代表DFルーカス・バスケス(32)との契約延長交渉を急ぐ。スペイン『Relevo』が伝えている。 16歳からマドリーひと筋のL・バスケス。若手時代の武者修行期間1年間を除けば、ほぼ人生の半分をエル・ブランコで過ごし、トップチームで積み上げた公式戦出場数は343試合だ。 絶対的な主力ではない故、愛するクラブで居場所を確保し続けるべく、30代突入を控えて受け入れたのは、若手時代に誰が予想したであろう右サイドバックへのコンバート。 いつの間にか最終ラインの選手となっていた32歳は、ラ・リーガ優勝3回、コパ・デル・レイ(国王杯)優勝1回、チャンピオンズリーグ(CL)優勝4回、クラブW杯優勝3回…地球上の全フットボーラーが羨む勝ち組となった。 そんな伏兵L・バスケスだが、22日のクラシコ・バルセロナ戦で1得点2アシストと燦然たる輝きを放った一方、契約は今季限り。今年1月から自由に他クラブと交渉できる状態となっている。 それでもマドリーとL・バスケス、双方ともに契約延長の意向が強く、今週中に合意を前提とした協議が行われる予定。特にここ最近の活躍から、首脳陣は一刻も早く交渉をまとめる方針に切り替えたとみられている。 2024.04.23 17:55 Tue

クラシコで負傷交代のF・デ・ヨングの今季が終了、ユーロ出場は問題なしか

バルセロナのオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングが負傷により今季中の復帰が見込めないことになったようだ。オランダ『ESPN』が報じている。 F・デ・ヨングは21日に行われたラ・リーガ第33節レアル・マドリーとのエル・クラシコに先発。しかしMFフェデリコ・バルベルデとの接触で右足首を捻挫し、前半追加タイムに交代となっていた。 先月も足首の負傷で1カ月ほど離脱し、10日のチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグのパリ・サンジェルマン戦で復帰したばかりのF・デ・ヨングだったが、再離脱となってしまった。 ただ、6月14日に開幕するユーロ2024への出場に問題はないと『ESPN』は報じている。 2024.04.23 00:30 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly