【CLプレビュー】国内リーグ8連覇中のスイス王者と優勝候補筆頭による初対決《バーゼルvsマンチェスター・シティ》
2018.02.13 12:00 Tue
▽チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグ、バーゼルvsマンチェスター・シティが日本時間13日28:45にザンクト・ヤコブ・パルクでキックオフされる。スイス勢初のベスト8進出を目指すバーゼルと、優勝候補筆頭のシティによる初対決だ。
▽国内リーグ8連覇中の絶対王者にしてCL常連のバーゼルは、マンチェスター・ユナイテッド、ベンフィカ、CSKAモスクワといずれも格上との対戦となったグループAを4勝2敗の戦績で首位ユナイテッドに次ぐ2位通過を決めた。とりわけ、ホームゲームではベンフィカ相手の5-0の歴史的な大勝、ユナイテッドに1-0の金星を挙げるなど、その躍動ぶりが目立った。
▽その一方で9連覇を目指す国内リーグでは首位のヤング・ボーイズに勝ち点5差の2位に甘んじている。それでも、直近のトゥーン戦では2-0の快勝を収めており、前々節ルガーノ戦で喫した敗戦を払拭してシティ戦を迎えることになった。今回の一戦に向けては圧倒的な戦力差に加え、今冬の移籍市場で主力CBアカンジがドルトムントに旅立ったことで、グループステージで採用していた3バックから4バックへの変更を余儀なくされた点が気がかり。そのため、新たに構築した守備と今冬復帰したかつての主力MFファビアン・フライやMFシュトッカーらの出来が勝敗のカギを握る。
▽一方、グアルディオラ監督2年目のプレミアリーグで2位ユナイテッドと勝ち点差16を付けるなど、圧倒的な強さを誇るシティ。今季のCLグループステージではナポリ、シャフタール、フェイエノールトと同居したグループFを5勝1敗の戦績で見事に首位通過。主力を温存した最終節のシャフタール戦こそ落としたものの、ナポリとの見ごたえある2戦を含めその強さが光った。
▽国内リーグでは2018年に入ってリバプール相手の初黒星、バーンリー相手のドローとやや調子を落としているが、直近のレスター・シティ戦ではエースFWアグエロの4ゴールに、絶対的司令塔MFデ・ブライネの3アシストと主役揃い踏みの内容で5-1の圧勝を見せた。前述のように国内リーグで余裕があるものの今月末からEFLカップ決勝、リーグ戦のアーセナルとの連戦、チェルシー戦と強豪との対戦が控えているため、日程面の余裕がある敵地での1stレグで実質的なベスト8進出を決めておきたいところだ。
▽バーゼル予想スタメン
DF:ラング、スヒー、バランタ、ペトレッタ
MF:シュトッカー、ファビアン・フライ、ジャカ、エルヨナッシ
FW:オベルリン、ファン・ヴォルフスヴィンケル
負傷者:GKヴァイラーティ、DFバランタ、MFツフィ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。逆に、今冬加入のシュトッカー、F・フライ、ラクロワの3選手が新たに登録された。負傷者に関しては肩を痛めているGKヴァイラーティの欠場が確定。バランタとツフィも軽傷を抱えており、欠場の可能性がある。
▽スタメンに関しては指揮官の採用するゲームプランによってメンバー変更が予想される。より守備的に戦う場合は、中盤のサイドにサイドバックのペトレッタらを起用し、ジャカの相棒にディエを起用するプランも考えられる。さらに、システムに関してもオベルリンを左ウイングに配した本来の[4-2-3-1]を採用する可能性もある。
▽マンチェスター・シティ予想スタメン
DF:ウォーカー、コンパニ、オタメンディ、ジンチェンコ
MF:デ・ブライネ、フェルナンジーニョ、シルバ
FW:ベルナルド・シウバ、アグエロ、スターリング
負傷者:DFメンディ、MFシルバ、デルフ、ザネ、FWガブリエウ・ジェズス
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。逆に、決勝トーナメントから新たに登録されたジンチェンコとラポルテの起用が可能となった。負傷者に関してはメンディとジェズスの欠場が決定している一方、シルバは腰のケガからの復帰が見込まれる。なお、練習復帰したザネとデルフに関しては1stレグでの復帰はない模様だ。
▽スタメンに関してはシルバが復帰した場合、インサイドMFに入るが、間に合わない場合は引き続きギュンドアンが代役を担う。ここ最近、ターンオーバーの採用が目立つ最終ラインに関しては当確のウォーカー、オタメンディを除き、コンパニとラポルテ、ストーンズがセンターバックの一角、ダニーロとジンチェンコが左サイドバックのポジションを争う。
★注目選手
◆バーゼル:FWディミトリ・オベルリン
◆マンチェスター・シティ:MFケビン・デ・ブライネ
▽国内リーグ8連覇中の絶対王者にしてCL常連のバーゼルは、マンチェスター・ユナイテッド、ベンフィカ、CSKAモスクワといずれも格上との対戦となったグループAを4勝2敗の戦績で首位ユナイテッドに次ぐ2位通過を決めた。とりわけ、ホームゲームではベンフィカ相手の5-0の歴史的な大勝、ユナイテッドに1-0の金星を挙げるなど、その躍動ぶりが目立った。
▽一方、グアルディオラ監督2年目のプレミアリーグで2位ユナイテッドと勝ち点差16を付けるなど、圧倒的な強さを誇るシティ。今季のCLグループステージではナポリ、シャフタール、フェイエノールトと同居したグループFを5勝1敗の戦績で見事に首位通過。主力を温存した最終節のシャフタール戦こそ落としたものの、ナポリとの見ごたえある2戦を含めその強さが光った。
▽国内リーグでは2018年に入ってリバプール相手の初黒星、バーンリー相手のドローとやや調子を落としているが、直近のレスター・シティ戦ではエースFWアグエロの4ゴールに、絶対的司令塔MFデ・ブライネの3アシストと主役揃い踏みの内容で5-1の圧勝を見せた。前述のように国内リーグで余裕があるものの今月末からEFLカップ決勝、リーグ戦のアーセナルとの連戦、チェルシー戦と強豪との対戦が控えているため、日程面の余裕がある敵地での1stレグで実質的なベスト8進出を決めておきたいところだ。
▽なお、両チームの対戦は今回が史上初となり、双方に在籍した選手もいないフレッシュな顔合わせだ。ただ、グアルディオラ監督はバルセロナを率いた2008-09シーズンにザンクト・ヤコブ・パルクに乗り込み、5-0の圧勝を飾っていた。
◆バーゼル◆
【4-4-2】
【4-4-2】
▽バーゼル予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:バシリクDF:ラング、スヒー、バランタ、ペトレッタ
MF:シュトッカー、ファビアン・フライ、ジャカ、エルヨナッシ
FW:オベルリン、ファン・ヴォルフスヴィンケル
負傷者:GKヴァイラーティ、DFバランタ、MFツフィ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。逆に、今冬加入のシュトッカー、F・フライ、ラクロワの3選手が新たに登録された。負傷者に関しては肩を痛めているGKヴァイラーティの欠場が確定。バランタとツフィも軽傷を抱えており、欠場の可能性がある。
▽スタメンに関しては指揮官の採用するゲームプランによってメンバー変更が予想される。より守備的に戦う場合は、中盤のサイドにサイドバックのペトレッタらを起用し、ジャカの相棒にディエを起用するプランも考えられる。さらに、システムに関してもオベルリンを左ウイングに配した本来の[4-2-3-1]を採用する可能性もある。
◆マンチェスター・シティ◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽マンチェスター・シティ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:エデルソンDF:ウォーカー、コンパニ、オタメンディ、ジンチェンコ
MF:デ・ブライネ、フェルナンジーニョ、シルバ
FW:ベルナルド・シウバ、アグエロ、スターリング
負傷者:DFメンディ、MFシルバ、デルフ、ザネ、FWガブリエウ・ジェズス
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。逆に、決勝トーナメントから新たに登録されたジンチェンコとラポルテの起用が可能となった。負傷者に関してはメンディとジェズスの欠場が決定している一方、シルバは腰のケガからの復帰が見込まれる。なお、練習復帰したザネとデルフに関しては1stレグでの復帰はない模様だ。
▽スタメンに関してはシルバが復帰した場合、インサイドMFに入るが、間に合わない場合は引き続きギュンドアンが代役を担う。ここ最近、ターンオーバーの採用が目立つ最終ラインに関しては当確のウォーカー、オタメンディを除き、コンパニとラポルテ、ストーンズがセンターバックの一角、ダニーロとジンチェンコが左サイドバックのポジションを争う。
★注目選手
◆バーゼル:FWディミトリ・オベルリン
Getty Images
▽バーゼルの注目プレーヤーは、今季CLグループステージでブレイクを果たした快足FWオベルリンだ。母国チューリッヒのユース出身もオーストリアのRBザルツブルクに引き抜かれ、昨夏レンタルでバーゼルに加入した20歳FWは、ここまでCLグループステージで4ゴールを挙げるなど、公式戦25試合9ゴールと堂々の数字を残している。シュート精度など決定力には大いに課題を残すものの、圧倒的なスピードとテクニックを生かした突破力やカウンター時の迫力は絶大だ。FWサラー、FWエンボロとバーゼル快足アタッカーの系譜を受け継ぐオベルリンとしては、シティに今季リーグ初黒星を与えた現リバプールのエースの再現を狙いたい。◆マンチェスター・シティ:MFケビン・デ・ブライネ
Getty Images
▽シティの注目プレーヤーは、今季絶好調の絶対的司令塔デ・ブライネだ。グアルディオラ体制2年目で昨季以上の輝きを放つデ・ブライネは、ゲームを作れて個でも打開でき、チャンスメークにゴールも奪える完全無欠の万能型MFへ進化。今季ここまでは公式戦37試合に出場し11ゴール18アシストという、驚異のスタッツも残している。とりわけ、直近のレスター・シティ戦では卓越した視野の広さと針の穴を通すキック精度を生かしたピンポイントクロスでアシストを記録するなど、異次元のパフォーマンスを披露していた。ホームゲームと言えども守備的なプランを構築するであろう、バーゼル相手の初戦ではアタッキングサードで違いを生むベルギー代表MFが勝利のカギを握るはずだ。
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