【プレビュー】前回対戦大勝のスパーズ、難攻不落のアンフィールド攻略なるか《リバプールvsトッテナム》

▽プレミアリーグ第26節、リバプールvsトッテナムが日本時間4日25:30にアンフィールドでキックオフされる。3位のリバプール(勝ち点50)と5位のトッテナム(勝ち点48)によるトップ4フィニッシュを懸けた注目の上位対決だ。▽前節、下位に低迷するハダースフィールドに3-0の快勝を収めてスウォンジー戦、WBA相手に喫した屈辱の公式戦連敗をきっちり払しょくしたリバプール。トップ4フィニッシュに向けて再スタートを切ったチームは今節、前回対戦で1-4の大敗を喫した難敵トッテナムをアンフィールドで迎え撃つ。前回対戦の敗戦で対トッテナム戦で10試合ぶりの敗戦を喫したものの、アンフィールドでのリーグ戦では2011年3月以降、4勝2分けと無敗を継続中。また、今季のプレミアリーグでも12戦無敗(7勝5分け)の無敗を継続する要塞でリベンジを果たしたいところだ。
▽一方、前節マンチェスター・ユナイテッドを相手にスコア以上の内容で2-0の完勝を収めたトッテナムは、今季の行方を占う重要な4連戦の初戦を白星で飾った。現在、リーグ戦5勝2分けと好調を維持するチームだが、今節はリバプールとのアウェイゲーム、来週にはアーセナルとのダービー、13日にはチャンピオンズリーグ(CL)のユベントス戦を控えており、全く気の抜けない状況が続く。その連戦の折り返しとなる今節ではもちろん勝利が理想だが、少なくとも勝ち点1を持ち帰り、勢いを維持して残り2戦に繋げていきたいところだ。


▽リバプール予想スタメンGK:カリウス
DF:ジョー・ゴメス、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:チェンバレン、ヘンダーソン、ジャン
FW:サラー、フィルミノ、マネ
負傷者:DFクライン、クラバン、MFララナ
出場停止者:なし

▽出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のクラインに加え、軽傷を抱えるクラバンとララナの欠場が濃厚となっている。スタメンに関しては3センターハーフのメンバー構成に注目が集まる。直近のハダースフィールド戦はヘンダーソン、ミルナー、ジャンの3人が起用されており、過密日程を考慮してワイナルドゥム、チェンバレンが先発に入る可能性が高い。
▽トッテナム予想スタメンGK:ロリス
DF:トリッピアー、ダビンソン・サンチェス、ヴェルトンゲン、ベン・デイビス
MF:エリック・ダイアー、デンベレ
MF:エリクセン、デレ・アリ、ソン・フンミン
FW:ケイン
負傷者:なし
出場停止者:なし

▽出場停止者はいない。負傷者に関してもアルデルヴァイレルト、オーリエ、ウィンクスと負傷を抱えていた選手が揃って全体練習に復帰しており、全選手が起用可能だ。ただ、リバプールとのインテンシティの高いゲーム内容を考慮して前述の3選手が先発する可能性は低いと思われる。スタメンに関しては連戦での起用が難しいデンベレに代わってワニャマが起用される可能性も考えられる。なお、移籍市場最終日にパリ・サンジェルマンから加入したMFルーカス・モウラはベンチスタートが濃厚だ。

★注目選手
◆リバプール:DFヴィルヒル・ファン・ダイク▽リバプールの注目プレーヤーは、移籍後初のビッグマッチで真価が試されるファン・ダイクだ。今冬の移籍市場でDF史上最高額の7500万ポンドでレッズの一員となったファン・ダイクはデビュー戦となったFAカップのエバートン戦で決勝ゴールを奪う鮮烈デビューを飾った。だが、金星を献上したスウォンジーではクリアミスから失点に絡むと、直近のFAカップでも守備を締め切れず、3失点での敗戦とここまでは思うような結果を残せていない。また、先日のマンチェスター・シティ戦ではウォームアップ中の負傷で欠場しており、今回のトッテナム戦が移籍後初のビッグマッチとなる。そのため、ケインを筆頭にリーグ屈指の攻撃力を誇る相手攻撃陣に対するパフォーマンスに注目が集まるところだ。

◆トッテナム:FWソン・フンミン▽トッテナムの注目プレーヤーは、前回対戦でもゴールを決めたソン・フンミンだ。昨年12月からエースFWケインと共に見事なハイパフォーマンスでチームの攻撃をけん引する韓国代表FW。前々節のサウサンプトン戦ではコンディション不良の影響で珍しく消える場面が目立ったものの、以降の公式戦2試合ではきっちり復調を見せている。だが、今冬の移籍市場ではクラブがパリ・サンジェルマンからブラジル代表MFルーカス・モウラを獲得しており、サイドを主戦場とするソン・フンミンにとっては強力なライバル到来だ。今後の激しいポジション争いに向けて強豪リバプール戦は格好のアピールの場だ。