滝川第二、主将MF稲田の豪快ボレーなどで快勝! “フィジカルモンスター"FW加藤擁する山梨学院は初戦敗退…《第96回全国高等学校サッカー選手権大会》

2017.12.31 16:30 Sun
©超ワールドサッカー
▽31日に第96回全国高等学校サッカー選手権大会の1回戦が行われた。実践学園(東京A)vs滝川第二(兵庫)は、2-0で滝川第二が勝利した。

▽試合は序盤から2年連続20回目出場の滝川第二が攻勢に出る。9分、右サイドからのクロスを相手DFに跳ね返されると、こぼれ球に反応した朴が敵陣中央から強烈なミドルシュート。しかし、右ポストに嫌われる。
▽それでも、滝川第二は12分、主将の一撃で先制点を奪う。敵陣中央右でボールを受けた福嶋が中央にパスを送る。これが相手に引っかかり混戦になると、ボックス手前やや右に浮いたセカンドボールを稲田がダイレクトで左足を合わせる。ジャストミートしたボールはGKの頭上を越えてゴールへと吸い込まれた。

▽先制点を奪取して試合を優位に進める滝川第二。すると18分、上出がハーフウェイライン付近手前から相手最終ラインの裏へ浮き球のスルーパスを送る。これに福嶋が抜け出し、ボックス手前やや左から右足でニアサイドに流し込んだ。

▽前半のうちに1点を返したい5年ぶり3回目の出場となった実践学園は時間の経過と共に徐々に滝川第二を押し込み始める。38分、敵陣右サイドでボールを奪った石本から武田がパスを受けると、ボックス右外からクロス。ボックス手前に走り込んだ前原が右足でシュートを放つが、GK樫野の好守に阻まれる。
▽後半に入っても滝川第二は47分に近藤がクロスバー直撃のシュートを放つなど、試合のペースを握る。一方、2点を追う実践学園も攻勢に転じるが、なかなか滝川第二の牙城を崩すことが出来ない。

▽試合終盤には実践学園が猛攻を仕掛けたものの、これを耐え凌いだ滝川第二が初戦をモノにした。

▽また、同日行われた明秀日立(茨城)vs高知西(高知)は、3-0で明秀日立が勝利した。

▽試合は4分、2年ぶり2回目の出場となった明秀日立がセットプレーから先制する。ボックス手前やや左でFKを獲得すると、キッカーの荒井が右足でゴール右上を捉え、GK岡﨑の手を弾いてゴールネットを揺らした。

▽幸先良く先制点を奪った明秀日立は18分にも作山がバー直撃のシュートを放つなど攻勢を続けたが、1-0で試合を折り返す。

▽後半に入ると、1点をリードする明秀日立が、初出場の高知西を畳みかける。53分、荒井がボックス左に侵攻して、中央へラストパス。これは相手DFに防がれたが、ボックス中央やや左にこぼれたボールを伊里が左足を振り抜いてゴールに流し込んだ。

▽その後も試合を優位に進める明秀日立は74分、敵陣中央左で橋本がボールを受けると、カットインから右足シュート。思い切りよく放ったシュートは右サイドネットを突き刺した。

▽勝利を大きく手繰り寄せた明秀日立は、その後も危なげない試合運びを見せて試合終了。3-0の快勝で2回戦進出を決めた。

▽屈強なフィジカルを持つU-18日本代表FW加藤拓己擁する山梨学院(山梨)は、米子北(鳥取)と対戦した。23分にFKから加藤が頭で合わせて山梨学院が先制するも、その後米子北が2発で逆転勝利を収めた。一方、今大会NO.1ストライカーとの呼び声が高いU-18日本代表FW安藤瑞季擁する長崎総科大附(長崎)は、中京大中京(愛知)と対戦した。2-0で迎えた後半アディショナルタイムに安藤がダメ押しゴールを記録。3-0で勝利して2回戦へ駒を進めた。

▽その他の試合結果は以下の通り。

◆1回戦結果
▽12月30日(土)
関東第一(東京B) 0-2 佐賀東(佐賀)

▽12月31日(日)
中京大中京(愛知) 0-3 長崎総科大附(長崎)
清水桜が丘(静岡) 1-1(PK:3-5) 高川学園(山口)
北陸(福井) 1-3 日章学園(宮崎)
日本文理(新潟) 2-0 立正大淞南(島根)
旭川実(北海道) 4-2 宜野湾(沖縄)
秋田商(秋田) 0-1 神村学園(鹿児島)
昌平(埼玉) 1-1(PK:4-3) 広島皆実(広島)
明秀日立(茨城) 3-0 高知西(高知)
星稜(石川) 1-0 松山工(愛媛)
実践学園(東京A) 0-2 滝川第二(兵庫)
帝京大可児(岐阜) 3-0 徳島北(徳島)
山梨学院(山梨) 1-2 米子北(鳥取)
仙台育英(宮城) 3-2 高松商(香川)
富山第一(富山) 1-0 東海大星翔(熊本)
尚志(福島) 0-3 東福岡(福岡)
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