【リーグ・アン前半戦総括】超WS選出の最優秀選手はカバーニ!2017.12.30 18:00 Sat

twitterfacebookhatenalinegplus
photo
Getty Images
★スーパースター軍団PSGが首位快走
▽近年、混戦模様となることが多いリーグ・アンの前半戦だが、今季はFWネイマールやFWムバッペの加入で大きな話題を集めたスーパースター軍団のパリ・サンジェルマン(PSG)が、2シーズンぶりの覇権奪還に向けて首位を快走している。

▽昨シーズン、モナコに5連覇を阻まれ、チャンピオンズリーグ(CL)ではバルセロナに歴史的な逆転負けを喫したPSG(勝ち点50)は、今夏の移籍市場でネイマール、ムバッペ、DFダニエウ・アウベスら世界屈指の名手を札束攻勢で獲得し、勝負のシーズンに臨んだ。すると、ムバッペ、FWカバーニ、ネイマールの超強力トリデンテ“MCN”が早々に機能すると、圧倒的な攻撃力を武器に開幕6連勝を達成。その後、モンペリエ、マルセイユ相手のドロー、昇格組ストラスブール相手の屈辱的な敗戦こそあったものの攻守に盤石の内容をみせ、2位モナコ(勝ち点41)と勝ち点9差の首位を快走している。

▽そのPSGを追走するのは、昨季王者モナコと3位リヨン(勝ち点41)、4位マルセイユ(勝ち点38)の3チームだ。昨季の17年ぶりのリーグ制覇、CLベスト4進出の快挙と引き換えに今夏、ムバッペ、MFベルナルド・シウバ、MFバカヨコ、DFメンディの主力4人が流出したモナコ。今季は主砲FWファルカオやMFレマル、MFロニー・ロペスら奮闘を見せるも、代役として獲得したMFティーレマンスやFWケイタ、FWヨベティッチら新戦力がことごとく期待を裏切り、CLグループステージ敗退など厳しい序盤戦を送った。それでも、直近4試合では格下相手に連勝を飾っており、上位戦線に踏みとどまっている。

▽一方、今夏にFWラカゼット、MFトリッソと2人の主力が退団したリヨンだが、こちらは新エースFWフェキルを軸に、新加入のFWバートランド・トラオレ、FWマリアーノ・ディアス、MFエンドンベレ、トップチーム昇格2年目の新星MFアワールら若手の台頭により、魅力ある攻撃サッカーで優勝争いに絡んでいる。

▽同じくマルセイユは昨季途中に新オーナーに就任したアメリカ人実業家マッコート氏の下、今夏DFラミ、DFアマヴィや出戻り守護神マンダンダ、MFグスタボらを積極的に補強すると、FWミトログル、FWジェルマンの主砲候補の2人こそ適応に苦しんだものの、粘り強い戦いを武器にCL出場権獲得も狙える4位に躍進。なお、日本代表DF酒井宏樹は本職の右サイドバックに加え、サポーターとの騒動で退団したDFエブラが抜けた左サイドバックもこなすなど、絶対的主力として活躍している。

▽また、メスで2年目を迎えた日本代表GK川島永嗣は今季も守護神争いに巻き込まれた中、ここまで11試合に出場するなど正GKのポジションを確保。チームは最下位に低迷しているものの、直近2試合で今季初の連勝を飾っており、後半戦での逆転残留に向けて徐々に調子を上げている。

【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆FWエディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)
Getty Images
▽前半戦19ゴールを記録し2年連続得点王に向けてひた走るPSGのエースストライカーが前半戦のMVPだ。今季ネイマール、ムバッペという2人のクラックを獲得した中、即座に“MCN”が機能した最大の理由が卓越した決定力に加え、利他的な精神を併せ持つカバーニの存在だ。的確なポストワークにスペースメーク、無駄走りをいとわないウルグアイ代表FWは、自由度の高い相棒2人をきっちり生かした。さらに、ここぞという拮抗したゲームでエースストライカーとしての仕事も果たしており、昨シーズンからさらに頼もしい存在となっている。

★最優秀監督
◆クラウディオ・ラニエリ(ナント)
Getty Images
▽資金力、戦力面で大きく劣る古豪ナントを5位に躍進させたイタリア屈指の智将ラニエリ監督が前半戦の最優秀監督だ。奇跡を実現させたレスター・シティ退団後、引く手あまたの老将が新天地に選んだのは、フランスの古豪ナントだった。毎年、リーグ・アン残留を目標に掲げるナントは、元フィオレンティーナGKタタルサヌや元インテルMFクーリン、元京都MFアンドレイら小粒なタレントしか在籍していないものの、レスター時代やセリエA時代を含めてやりくり上手で知られるラニエリ監督は、組織的な守備をベースにチームを構築。開幕2連敗と厳しいスタートとなったものの、接戦に強いチームは以降8戦無敗(6勝2分け)を記録するなど、粘り強い戦いをみせ、前半戦を望外の5位で終えることになった。

【期待以上】
★チーム
◆モンペリエ
Getty Images
▽2011-12シーズンの奇跡のリーグ優勝以降、低迷が続くモンペリエだが、今季はデル=ザカリアン新監督の下でEL出場圏内も狙える7位で前半戦を終えた。昨季までは攻撃面でスペクタクルを提供する一方、守備の軽さが目立ったチームだったが、今季は[5-3-2]の守備的なスタイルでここまでリーグ最少の13失点という堅守のチームに生まれ変わった。新守護神ルコント、DFペドロ・メンデス、重鎮DFイウトンを中心とする守備はPSGを今季唯一無失点で抑え込むなど、上位陣相手に見事に機能した。後半戦に向けての課題はカウンターの精度の向上、決定力のあるストライカーの獲得。それができれば、EL出場権獲得も夢ではないはずだ。

★選手
◆FWマリアーノ・ディアス(リヨン)
Getty Images
▽今季レアル・マドリーから加入したドミニカ代表FWは、ここまでチームトップタイの13ゴールを挙げる印象的な活躍を披露している。昨季、レアル・マドリーで才能の片鱗を見せたものの、ここまでトップカテゴリーでのプレー経験がほとんどなく加入当初は懐疑的な見方が目立った。しかし、新天地リヨンでもマドリー時代に見せた卓越した身体能力とゴールセンスを武器に序盤からゴールを量産し、フェキルやFWデパイ、同じく新加入のトラオレらと共に魅惑のアタッキングカルテットを形成している。

【期待外れ】
★チーム
◆リール
Getty Images
▽ルクセンブルク人実業家のジェラール・ロペス新オーナーの下で鬼才ビエルサを招へいし、モナコのような育成型クラブを目指すリールだが、期待外れの前半戦に終わった。昨シーズン途中に来季からのビエルサ監督就任を発表し、今夏の移籍市場でもMFチアゴ・マイアやFWポンセ、FWニコラス・ペペなど国内外の若手逸材をかき集めたリール。しかし、開幕戦でナント相手に大勝スタートを飾って以降は、指揮官の難解すぎる戦術に若手選手が順応できなかったうえ、リーグ・アン初挑戦となった多くの選手がフィジカル的なスタイルに苦戦し、惨敗を重ねた。そして、11月末には予てよりフロントとの確執が噂された指揮官が親友の危篤に伴い、無断で母国チリに帰国したことをキッカケに契約解除に至る最悪の結末を迎えた。そして、前半戦を18位で終えたチームは前サンテチェンヌ指揮官ガルティエ監督の下で再スタートを切ることになった。

★選手
◆MFユーリ・ティーレマンス(モナコ)
Getty Images
▽MFベルナルド・シウバやMFバカヨコら昨季モナコの主力を担った選手たちの後釜として大きな期待を背負った若きベルギー代表MFだったが、ここまでは期待外れのパフォーマンスが続く。10代後半から母国名門アンデルレヒトで主力を担い、マンチェスター・ユナイテッドやマンチェスター・シティ、アトレティコ・マドリーなど、錚々たるビッグクラブ行きが噂されたティーレマンスだったが、ベルギーリーグに比べて展開が速くよりフィジカル的な要素を求められるリーグ・アンへの適応に苦戦。攻守に判断ミスが目立つうえ、徐々にミスを恐れて消極的なプレーが増え始め、自分の特長である攻撃センスや果敢なミドルシュートを全く見せられない前半戦となった。

【後半戦展望】
★CL結果次第でPSG独走か
▽後半戦も優勝争いをリードしていくのはPSGだ。その一方で、リーグタイトルと同時にCL制覇を悲願とするチームは2月以降、そちらにより重きを置いていくだけにリーグ戦一本のモナコにも十分チャンスはあるはずだ。

▽バイエルンを退けてグループステージ首位通過を決めたPSGだったが、決勝トーナメント1回戦の相手は2位通過チームで最悪な相手であるレアル・マドリー。仮に、ここで敗れることになれば、リーグ戦に全力を注ぐことになるため、モナコやリヨン、マルセイユといったライバルは間違いなくPSGの勝ち抜けを希望していることだろう。なお、リヨンとマルセイユはいずれもEL決勝トーナメント進出を決めており、こちらもELでの結果がリーグ戦に影響を及ぼすことになる。

▽トップ4を除くEL出場権争いや残留争いに関しては、今シーズンも10チーム以上が絡む大混戦が予想される。現在、残留圏内と勝ち点8差の最下位に沈む川島所属のメスも前半戦終盤の好調を維持できれば、2年連続残留を勝ち取る可能性は十分にあると思われる。

コメント

関連ニュース

thumb

名将アンチェロッティがムバッペを手放しで称賛「ただ足の速いだけの選手はごまんといるが...」

チャンピオンズリーグ(CL)グループステージでパリ・サンジェルマン(PSG)と対戦するナポリ指揮官カルロ・アンチェロッティは若きフランス代表FWキリアン・ムバッペに称賛の言葉を送った。&nbsp;<br><br>今年度のバロンドールにノミネートされているムバッペは19歳の若さでロシア・ワールドカップ優勝とリーグ・アン3連覇を達成。今シーズンも9試合を消化したリーグ・アンですでに8ゴールと好調なスタートを切っている。そんな好調を維持するムバッペをアンチェロッティは手放しで称賛した。<br><br>「ムバッペは素晴らしいプレイヤーだ、驚くほどに速い。ただ足の速いだけの選手はごまんといるが、彼は速さと効果的なプレーを同時に行うことができる。彼のプレーは常に効果的で、余計なテクニックを見せずにゴールに直結する。非常に危険なプレイヤーだ。彼はまだ非常に若いが、数年後確実にスターになるだろう」<br><br>ナポリはCLグループステージで2試合を戦い、PSGを抑えてグループCのトップに立っており、続く第3節、PSGホームで迎える注目の一戦は10月25日に行われる。<br><br>提供:goal.com 2018.10.16 08:20 Tue
twitterfacebook
thumb

「メッシだって同じプレーはできない」ヴェラッティ、クラブと代表の違いに理解求める

パリ・サンジェルマンに所属するイタリア代表MFマルコ・ヴェラッティがポーランド戦終了後、イタリア国営放送『Rai』のインタビューの中で自身をアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに例えた。<br><br>イタリアは14日、UEFAネーションズリーグ・リーグAのグループ3・第4節において、アウェイでポーランドと対戦。負ければリーグBへの降格が決定する中、イタリアは多くのチャンスを作ったがGKヴォイチェフ・シュチェスニーの好守もあってスコアが動かず。それでも後半のアディショナルタイムにDFクリスティアーノ・ビラギが決勝点を挙げて、1-0でネーションズリーグ初勝利を手にした。ヴェラッティは久々の勝利を素直に喜んだ。<br><br>「長い間、勝てていなかった。パフォーマンスには満足しているが、ようやく結果につながったことを特に嬉しく思う。(勝利を)信じ続けたことが良かったと思う。最後まで信じたからこそ、ゴールが生まれた。ワールドサッカーの頂点に返り咲けるか? 日々、取り組んでいるが、僕らはまだ新監督の下で新たなサイクルをスタートさせたばかりだ。時間が必要になる。(1-1に終わったウクライナ戦とポーランド戦の)2試合では良いパフォーマンスが出せていたと思う」<br><br>PSGの25歳MFは近年、代表戦において期待されたパフォーマンスを見せられず、しばしば批判にさらされてきた。所属先バルセロナとアルゼンチン代表でのプレーの違いを指摘されているメッシを例に挙げて反論した。<br><br>「クラブと代表でのパフォーマンスの違い? メッシも含め、誰も同じようにプレーできる選手などいないと思う。こういった議論は理解できない」<br><br><br>提供:goal.com 2018.10.15 19:25 Mon
twitterfacebook
thumb

PSGがデ・ヘアをじろり?

▽イギリス『デイリー・メール』は、パリ・サンジェルマン(PSG)がマンチェスター・ユナイテッドに所属するスペイン代表GKダビド・デ・ヘア(27)の獲得チャンスをうかがっていると報じた。 ▽2011年夏にアトレティコ・マドリーから加入して以降、ユナイテッドの守護神として世界に名を轟かせるデ・ヘア。今シーズン限りで満了を迎える契約の延長に向けた動きが長らく取り沙汰されているが、いまだ進展がない。 ▽現行契約に存在する1年の延長オプションの行使を含めて今後の動向に注目が集まるデ・ヘアだが、低調なスタートを切った今シーズンのチーム状況がなかなか新契約締結に至らない背景としてあるという。 ▽そうした停滞感が、PSGの関心をも惹きつけている様子。PSGはデ・ヘアとユナイテッドの延長交渉の行方を注意深く監視し続けており、巡ってくるかもしれない獲得機会に向け、オファーの用意を進めているとのことだ。 2018.10.15 14:05 Mon
twitterfacebook
thumb

ドルトムント、シティの逸材MFフォーデンに関心 サンチョとコンビ結成へ?

▽ドルトムントが、マンチェスター・シティに所属するU-21イングランド代表MFフィル・フォーデン(18)に関心を示しているようだ。イギリス『デイリー・メール』が報じた。 ▽6歳の頃からシティの下部組織に所属するフォーデンは、昨年のU-17ワールドカップで世代別イングランド代表を優勝に導き、大会MVPを獲得。昨シーズンからはシティのトップチームに昇格し、ジョゼップ・グアルディオラ監督も「特別な選手」と称賛する逸材だ。 ▽この若き才能に対しては、ドルトムントを筆頭としてRBライプツィヒ、パリ・サンジェルマン(PSG)が関心を寄せている。今シーズンのフォーデンは、プレミアリーグ優勝が期待されるシティでここまで公式戦5試合(プレー時間196分)の出場に留まっているが、獲得を狙うクラブはより多くのプレー時間を与えられると考えているようだ。 ▽また、ドルトムントにはフォーデンの友人であるイングランド代表MFジェイドン・サンチョ(18)が所属しており、ここまでの公式戦10試合1ゴール9アシストと活躍。実際に若手にチャンスを与えている。 ▽とはいえ、フォーデンはシティのファンでもあり、移籍に関する動向は見受けられていない。その上、新契約締結が近付いていることも報じられている。だが、出場機会の確保は若い選手にとってはより重要なものであり、グアルディオラ監督が度々公言している通り、先発の機会を増加させられるかどうかがポイントとなりそうだ。 2018.10.14 10:00 Sun
twitterfacebook
thumb

バルセロナ、無料でのラビオ獲得に期待

▽バルセロナは、やはり無料でパリ・サンジェルマン(PSG)に所属するフランス代表MFアドリアン・ラビオ(23)を獲得しようとしているようだ。スペイン『マルカ』が報じた。 ▽PSGとの契約が今シーズン限りとなっており、延長の打診も拒否し続けていることが伝えられているラビオ。今夏にはバルセロナ加入の噂が取り沙汰され、当人もクラブにバルセロナへの移籍願望を伝えたが、却下されたと報じられている。 ▽結局、移籍は実現しないままに夏のウィンドウは閉まったが、バルセロナは引き続きラビオをトップターゲットとして注視。来年の夏に無料で獲得できると信じており、同選手が今後も延長オファーを拒否し続けることに期待しているそうだ。逆に、移籍金が生じる交渉の場合は、PSGを納得させることが困難になると考えているという。 ▽PSGのトーマス・トゥヘル監督はラビオを中心に据えたがっており、今シーズンも公式戦11試合に起用している。過去にもFWネイマールの移籍やDFマルキーニョスの獲得に関し火花を散らせたPSGとバルセロナ。今回は、どちらが望む結果を手にするのだろうか。 2018.10.14 09:15 Sun
twitterfacebook


ACL

欧州移籍情報
hikari

アクセスランキング

@ultrasoccerjp

新着ニュース