就職に悩む大学生の質問に石川直宏選手「なりたい自分をイメージしてどれだけ信念を持ってやれるか」
2017.12.17 15:00 Sun
▽6日、東京都吉祥寺のB&D吉祥寺店がリニューアルオープンイベントを行い、先日、現役を引退した元日本代表MF石川直宏選手が登場。MCの鈴木ダイさんと共に行われたトークイベントを実施。イベント後には参加者の質問に石川氏が答えた。
――石川選手のプレーで斜め45度からのミドルシュートが魅力的でした。アウトにかける感じでクロスバーに当たりながらも決めてしまうような。斜め45度にはこだわりがありましたか?
「丁度良い角度なんですよ。僕は右サイドでプレーすることが多いので、縦に突破することが1つ。突破できないと相手にとって脅威ではないですから。本当はゴールに向かうことが脅威ですが、縦を見せることで中にも行きやすくなる。中に入る角度が45度くらいで、そうなると巻いて蹴るボールが入りやすいですね。もっと中に入っていくと、直線的なシュートが入りやすいです。角度によって蹴りやすい位置にボールを持っていって蹴る。アウトでゴールを決めたのは清水戦でしたが、ボールが予想外の位置にあったので感覚で打ったことが良かったのかなと思います」
――一緒にプレーしていてすごいと思った選手は?
「僕はパスの受け手なので、出し手としての感覚が素晴らしい選手ですね。FC東京で言うと今はコーチの宮沢さん。左利きの選手で、僕の好きなところにボールを出してくれました。宮沢さんにボールが入る前から走り出して、そこにボールが勝手に来ている。そういう選手は少なくて、他のチームなら中村俊輔選手、遠藤保仁選手、中村憲剛選手、小野伸二選手は絶妙ですね。ボールに逆回転をかけて、上手く止まるようにしてくれます。僕は直線、スピードで勝負する選手なので、それをいかに殺さずに気を使ってボールを出してくれていましたね」
「プロになるかどうかは、最後までわからなくて、ギリギリでした。中学や高校まで体が小さくて、人よりもスピードもパワーもなくて葛藤していました。何で勝負できるかを考え、得意なことと不得意なことを明確にして毎日練習していましたね」
「そういうものを信じてやり続けると、繋がることがあります。練習や自分の思いが、プロになりたいという思いに繋がる。その繋がる作業を地道にやり続ける。自分のなりたい姿を想像して、そこから細かく逆算してというよりも、なりたい自分をイメージしてどれだけ信念を持ってやれるか」
「周りはいろいろ言うし、自分もプロになれないと散々言われましたけど、そんなことはお構いなしで、積み上げてきた自信。根拠を持てるような行動をしていく。そうすることで道が繋がる。そういう感覚が、プロになる前の自分に見えたので、プロになってからもそのやり方を通していたら、最初から最後までが繋がったということです。だから自分のスタートはプロになる前かなと思います。そういう思いでやってきたからこそ、プロでも通用しましたし、このスタイルを貫くと見えることがあると思います」
「ぜひそっち(専門性の高い分野)に進んでほしいですね。自分にとって苦手なものに目が行きがちになると思います。不安にもなると思いますけど、自分の中の憧れや良いなと思うものに全力を出している人には惹きつけられますね。サッカーだとそういう11人が集まればとんでもない力になります。平均的にすごい選手もチームには必要ですけど、スピードがあって守備ができない僕のような選手がいても、それをカバーしてくれる徳永悠平がいます。そういうカバーをしあえて、良いものを引き出せる仲間がいれば、より自分を高められます」
「専門的な仕事が具体的にはわかりませんが、自分が突き詰めていけばサポートをしてもらえることもあると思います。突き詰めてやっていってもらいたいと思います。僕もこういう風にしか答えられませんけど、まずは手を挙げてそれを言ってくれたことが素晴らしいと思います。勇気あることですし、ここからスタートしていますね」
――石川選手のプレーで斜め45度からのミドルシュートが魅力的でした。アウトにかける感じでクロスバーに当たりながらも決めてしまうような。斜め45度にはこだわりがありましたか?
「丁度良い角度なんですよ。僕は右サイドでプレーすることが多いので、縦に突破することが1つ。突破できないと相手にとって脅威ではないですから。本当はゴールに向かうことが脅威ですが、縦を見せることで中にも行きやすくなる。中に入る角度が45度くらいで、そうなると巻いて蹴るボールが入りやすいですね。もっと中に入っていくと、直線的なシュートが入りやすいです。角度によって蹴りやすい位置にボールを持っていって蹴る。アウトでゴールを決めたのは清水戦でしたが、ボールが予想外の位置にあったので感覚で打ったことが良かったのかなと思います」
「僕はパスの受け手なので、出し手としての感覚が素晴らしい選手ですね。FC東京で言うと今はコーチの宮沢さん。左利きの選手で、僕の好きなところにボールを出してくれました。宮沢さんにボールが入る前から走り出して、そこにボールが勝手に来ている。そういう選手は少なくて、他のチームなら中村俊輔選手、遠藤保仁選手、中村憲剛選手、小野伸二選手は絶妙ですね。ボールに逆回転をかけて、上手く止まるようにしてくれます。僕は直線、スピードで勝負する選手なので、それをいかに殺さずに気を使ってボールを出してくれていましたね」
(C)CWS Brains,LTD.
――プロに進むときに大きな決断があったと思いますが、考えていたことや決め手になった言葉は?「プロになるかどうかは、最後までわからなくて、ギリギリでした。中学や高校まで体が小さくて、人よりもスピードもパワーもなくて葛藤していました。何で勝負できるかを考え、得意なことと不得意なことを明確にして毎日練習していましたね」
「そういうものを信じてやり続けると、繋がることがあります。練習や自分の思いが、プロになりたいという思いに繋がる。その繋がる作業を地道にやり続ける。自分のなりたい姿を想像して、そこから細かく逆算してというよりも、なりたい自分をイメージしてどれだけ信念を持ってやれるか」
「周りはいろいろ言うし、自分もプロになれないと散々言われましたけど、そんなことはお構いなしで、積み上げてきた自信。根拠を持てるような行動をしていく。そうすることで道が繋がる。そういう感覚が、プロになる前の自分に見えたので、プロになってからもそのやり方を通していたら、最初から最後までが繋がったということです。だから自分のスタートはプロになる前かなと思います。そういう思いでやってきたからこそ、プロでも通用しましたし、このスタイルを貫くと見えることがあると思います」
――今大学生なのですが、就職の問題で専門性のある分野に進むか一般企業に進むか悩んでいます。どっちをやりたいかと言えば、専門性の高い方をやりたいという思いがあります。
「ぜひそっち(専門性の高い分野)に進んでほしいですね。自分にとって苦手なものに目が行きがちになると思います。不安にもなると思いますけど、自分の中の憧れや良いなと思うものに全力を出している人には惹きつけられますね。サッカーだとそういう11人が集まればとんでもない力になります。平均的にすごい選手もチームには必要ですけど、スピードがあって守備ができない僕のような選手がいても、それをカバーしてくれる徳永悠平がいます。そういうカバーをしあえて、良いものを引き出せる仲間がいれば、より自分を高められます」
「専門的な仕事が具体的にはわかりませんが、自分が突き詰めていけばサポートをしてもらえることもあると思います。突き詰めてやっていってもらいたいと思います。僕もこういう風にしか答えられませんけど、まずは手を挙げてそれを言ってくれたことが素晴らしいと思います。勇気あることですし、ここからスタートしていますね」
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