【プレビュー】怪物シティが年内無敗にまい進か、復調スパーズが優勝争いへの興味繋ぐか《マンチェスター・シティvsトッテナム》
2017.12.16 10:00 Sat
▽プレミアリーグ第18節、マンチェスター・シティvsトッテナムが日本時間16日26:30にエティハド・スタジアムでキックオフされる。前節、プレミアリーグ新記録の15連勝を達成した首位のマンチェスター・シティ(勝ち点49)と、2連勝で4位に浮上したトッテナム(勝ち点32)が対峙する注目の上位対決だ。
▽残り4試合となった年内のリーグ戦において最も警戒すべき相手が、直近4試合で1分け3敗と勝利がなく、最も苦手とするトッテナム。以前はさしたるライバル関係はなかったものの、元エスパニョール指揮官のポチェッティーノ監督の就任以降、ウォーカーの移籍やペップの「ハリー・ケインチーム」発言と指揮官同士が幾度となく舌戦を繰り返しており、無敗優勝に向けて必ず倒しておきたい相手だ。
▽一方、一昨シーズンの3位、昨シーズンの2位とポチェッティーノ監督の下で順調な歩みを進めてきたトッテナムだが、今季はここまでリーグ戦4敗と、すでに昨季の敗戦数と並ぶ不調に陥り、逆転優勝の可能性は絶望的だ。それでも、チャンピオンズリーグ(CL)ではレアル・マドリー、ドルトムントと同居したグループを、今グループステージ出場チームで最多の勝ち点16で首位通過を決めており、その強さは健在だ。現在、熾烈なトップ4争いに身を置くチームとしては、絶好調のシティとのアウェイゲームといえども、勝ち点奪取が求められる。
▽なお、前述のように近年シティとの相性の良さを見せているトッテナムは、同様に“連勝ストッパー”としても知られている。昨シーズンは開幕から公式戦10連勝を達成していたシティを葬り去り、シティが今季更新するまで1シーズンでのプレミアリーグ新記録だったチェルシーの13連勝を止めたのもトッテナムだった。今季プレミアリーグ優勝争いへの興味を繋ぐためにも、再び“連勝ストッパー”の本領を発揮してほしいところだ。
▽マンチェスター・シティ予想スタメン
DF:ウォーカー、オタメンディ、マンガラ、デルフ
MF:デ・ブライネ、フェルナンジーニョ、シルバ
FW:スターリング、アグエロ、ザネ
負傷者:DFコンパニ、ストーンズ、メンディ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはストーンズ、メンディに加え、ダービーで筋肉系のトラブルが再発したコンパニの最終ライン3人が欠場する。スタメンに関しては、直近のスウォンジー戦で温存された古巣対戦のウォーカー、ザネが復帰する見込みだ。同じく温存されたFWガブリエウ・ジェズスがFWアグエロに代わって先発に復帰する可能性もあるが、スパーズキラーのアグエロを先発起用しジェズスがジョーカー起用と予想する。
▽トッテナム予想スタメン
DF:トリッピアー、エリック・ダイアー、ヴェルトンゲン、ベン・デイビス
MF:ウィンクス、デンベレ
MF:エリクセン、デレ・アリ、ソン・フンミン
FW:ケイン
負傷者:DFアルデルヴァイレルト、MFワニャマ
出場停止者:DFダビンソン・サンチェス(3/3)
▽ワトフォード戦で一発退場のD・サンチェスが3試合出場停止の3試合目で引き続き欠場する。負傷者に関してはワニャマとアルデルヴァイレルトの長期離脱組を除き、全選手が起用可能だ。スタメンに関しては、完全にターンオーバーを行っている両サイドバックが直近のブライトン戦のオーリエとローズのコンビから、トリッピアーとベン・デイビスのコンビに変わり、デンベレとデレ・アリが復帰する予定だ。
▽システムに関しては、直近2試合で採用している[4-2-3-1]の採用が濃厚だ。その一方で、今季対戦相手によって複数のシステムを使い分けており、ポチェッティーノ監督が奇策に打って出る可能性は十分にある。例えば、高さがなくテクニックとスピードに長けた相手攻撃陣への対策として、レアル・マドリー戦で採用した[5-3-2]で臨み、オーリエかB・デイビスを3バックの一角に配す形も想定される。
★注目選手
◆マンチェスター・シティ:MFレロイ・ザネ
▽今シーズンのリーグ戦で6ゴール6アシストを記録し、11月の月間MVPに選出されるなど、相変わらず好調を継続するドイツ代表MFは、ハイライン&ハイプレスに加え能力の高いDFによる5バックもオプションに持つスパーズ守備攻略において最重要プレーヤーの1人だ。とりわけ、カウンターの局面ではアグエロやジェズスらセンターフォワードがDFの目を引き付け、その後方からザネが飛び出す得意の形が猛威を振るいそうな予感だ。
◆トッテナム:FWソン・フンミン
▽とりわけ、チームのパフォーマンスが低下し始めているここ数週間の試合では、その果敢なドリブル突破からのクロスや両足から繰り出す正確且つパワフルなシュートでチームの攻撃をけん引している。守勢が予想されるシティとのアウェイゲームでは、相手の中盤でのプレッシャーが厳しい一方、そのプレスを掻い潜れば、後方に大きなスペースが広がる。そこでソン・フンミンがかつての同僚ウォーカーらを相手に一対一の勝負で上回れれば、必ず勝機は出てくるはずだ。
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▽今夏の大型補強が実り開幕から攻守に圧倒的なパフォーマンスを見せるシティは、前々節のマンチェスター・ユナイテッドとのダービーで1シーズンでのプレミアリーグ新記録となる14連勝を達成すると、直近のスウォンジー戦では4-0の大勝を収め、今度は正真正銘のプレミアリーグ新記録の15連勝を達成。すでに2位以下との勝ち点差は「11」に広がり、シーズン折り返し前にほぼリーグタイトルを手中に収めつつある。サッカー界史上最強チームの呼び声もチラホラと聞こえ始める怪物チームは今後、指揮官グアルディオラ監督がバルセロナ時代、バイエルン時代に記録した16連勝、19連勝の更新と共に、2003-04シーズンのアーセナル以来となる無敗優勝を目指す。▽一方、一昨シーズンの3位、昨シーズンの2位とポチェッティーノ監督の下で順調な歩みを進めてきたトッテナムだが、今季はここまでリーグ戦4敗と、すでに昨季の敗戦数と並ぶ不調に陥り、逆転優勝の可能性は絶望的だ。それでも、チャンピオンズリーグ(CL)ではレアル・マドリー、ドルトムントと同居したグループを、今グループステージ出場チームで最多の勝ち点16で首位通過を決めており、その強さは健在だ。現在、熾烈なトップ4争いに身を置くチームとしては、絶好調のシティとのアウェイゲームといえども、勝ち点奪取が求められる。
▽なお、前述のように近年シティとの相性の良さを見せているトッテナムは、同様に“連勝ストッパー”としても知られている。昨シーズンは開幕から公式戦10連勝を達成していたシティを葬り去り、シティが今季更新するまで1シーズンでのプレミアリーグ新記録だったチェルシーの13連勝を止めたのもトッテナムだった。今季プレミアリーグ優勝争いへの興味を繋ぐためにも、再び“連勝ストッパー”の本領を発揮してほしいところだ。
◆マンチェスター・シティ◆
【4-3-3】
【4-3-3】
▽マンチェスター・シティ予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:エデルソンDF:ウォーカー、オタメンディ、マンガラ、デルフ
MF:デ・ブライネ、フェルナンジーニョ、シルバ
FW:スターリング、アグエロ、ザネ
負傷者:DFコンパニ、ストーンズ、メンディ
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはストーンズ、メンディに加え、ダービーで筋肉系のトラブルが再発したコンパニの最終ライン3人が欠場する。スタメンに関しては、直近のスウォンジー戦で温存された古巣対戦のウォーカー、ザネが復帰する見込みだ。同じく温存されたFWガブリエウ・ジェズスがFWアグエロに代わって先発に復帰する可能性もあるが、スパーズキラーのアグエロを先発起用しジェズスがジョーカー起用と予想する。
◆トッテナム◆
【4-2-3-1】
【4-2-3-1】
▽トッテナム予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ロリスDF:トリッピアー、エリック・ダイアー、ヴェルトンゲン、ベン・デイビス
MF:ウィンクス、デンベレ
MF:エリクセン、デレ・アリ、ソン・フンミン
FW:ケイン
負傷者:DFアルデルヴァイレルト、MFワニャマ
出場停止者:DFダビンソン・サンチェス(3/3)
▽ワトフォード戦で一発退場のD・サンチェスが3試合出場停止の3試合目で引き続き欠場する。負傷者に関してはワニャマとアルデルヴァイレルトの長期離脱組を除き、全選手が起用可能だ。スタメンに関しては、完全にターンオーバーを行っている両サイドバックが直近のブライトン戦のオーリエとローズのコンビから、トリッピアーとベン・デイビスのコンビに変わり、デンベレとデレ・アリが復帰する予定だ。
▽システムに関しては、直近2試合で採用している[4-2-3-1]の採用が濃厚だ。その一方で、今季対戦相手によって複数のシステムを使い分けており、ポチェッティーノ監督が奇策に打って出る可能性は十分にある。例えば、高さがなくテクニックとスピードに長けた相手攻撃陣への対策として、レアル・マドリー戦で採用した[5-3-2]で臨み、オーリエかB・デイビスを3バックの一角に配す形も想定される。
★注目選手
◆マンチェスター・シティ:MFレロイ・ザネ
Getty Images
▽マンチェスター・シティの注目プレーヤーは、快足と勝負度胸満点の仕掛けでサイドアタックをけん引するザネだ。昨季後半からその高いポテンシャルを発揮し始めたザネは、スターリングやジェズス、デ・ブライネと共に破壊力抜群の高速カウンターの起点となるとともに、相手が引いた場面でも得意のドリブルで守備ブロックに風穴を開ける、重要な役割を担う。▽今シーズンのリーグ戦で6ゴール6アシストを記録し、11月の月間MVPに選出されるなど、相変わらず好調を継続するドイツ代表MFは、ハイライン&ハイプレスに加え能力の高いDFによる5バックもオプションに持つスパーズ守備攻略において最重要プレーヤーの1人だ。とりわけ、カウンターの局面ではアグエロやジェズスらセンターフォワードがDFの目を引き付け、その後方からザネが飛び出す得意の形が猛威を振るいそうな予感だ。
◆トッテナム:FWソン・フンミン
Getty Images
▽トッテナムの注目プレーヤーは、公式戦4試合連続ゴール中の絶好調男、ソン・フンミンだ。トッテナム加入3年目で日に日に存在感が増す韓国代表FWは今季序盤戦で採用していた[3-4-3]の採用時はやや苦戦を強いられていたものの、チームが[3-5-2]や[4-2-3-1]を採用し始めるとともに、持ち味のドリブル突破や快足を活かした背後へのスプリントを武器に、エースFWケインに勝るとも劣らぬ輝きを披露している。▽とりわけ、チームのパフォーマンスが低下し始めているここ数週間の試合では、その果敢なドリブル突破からのクロスや両足から繰り出す正確且つパワフルなシュートでチームの攻撃をけん引している。守勢が予想されるシティとのアウェイゲームでは、相手の中盤でのプレッシャーが厳しい一方、そのプレスを掻い潜れば、後方に大きなスペースが広がる。そこでソン・フンミンがかつての同僚ウォーカーらを相手に一対一の勝負で上回れれば、必ず勝機は出てくるはずだ。
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