【CLグループG総括】完成度際立ったベシクタシュが首位で初突破! 昨季4強モナコが未勝利で敗退…

2017.12.13 18:06 Wed
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▽メガクラブ不在も昨季ベスト4のモナコを筆頭に、ベシクタシュ、ポルト、RBライプツィヒと弱小クラブ不在のグループGでは、混戦が予想された中で頭一つ抜け出したトルコ王者が初の決勝トーナメント進出を首位通過で決めた。また、ライプツィヒとの接戦を制したポルトが2位での突破を決めている。
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■グループG順位表■
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.ベシクタシュ[14/4/2/0/6]
2.ポルト[10/3/1/2/5]
3.RBライプツィヒ[7/2/1/3/-1]
4.モナコ[2/0/2/4/-10]
◆史上初の決勝T進出~ベシクタシュ~
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▽昨季のグループステージでの経験を礎に、智将ギュネシュ監督の下で攻守に完成度の高さを見せたベシクタシュが本命不在となった実力拮抗のグループを見事に首位通過した。トルコ代表の主力を軸に、百戦錬磨のDFペペ、DFアドリアーノ、FWクアレスマ、FWバベルと実力者を揃えるトルコ王者は、4勝2分けの無敗とグループステージを通じて安定感が光った。これまでトルコ勢は熱狂的なサポーターの後押しを武器にホームでの戦いを得意とする一方、アウェイでの脆さが目立った。しかし、今大会ではペペら百戦錬磨のベテランを中心にアウェイでの巧みな試合運びが目立ち、難敵相手のアウェイゲームを全勝したことが首位通過に繋がった。なお、クラブ史上初の決勝トーナメントでは、2位通過組で最も当たりたくなかったチームの1つであるバイエルンと対戦する。

◆混戦制して2位通過~ポルト~
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▽最終節までもつれ込むライプツィヒとの接戦を制して見事に2位通過を果たした。開幕から国内リーグで驚異的な堅守を誇ったチームだが、ホームでのベシクタシュとの初戦では1-3の大敗を喫する厳しいスタートとなった。しかし、2003-04シーズンのCLファイナルの再現カードとなったモナコとの2試合をいずれも大勝し、ライプツィヒとの直接対決を当該得失点差で優位に立ったことが決め手となり、2年連続の決勝トーナメント行きを決めた。決勝トーナメント1回戦ではリバプールとの対戦となるだけに、シーズン序盤の堅守を取り戻せるかが重要となる。

◆初出場で善戦も及ばず~RBライプツィヒ~
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▽クラブ創設時以来の悲願となっていた初のCLの舞台は、惜しくも3位フィニッシュに終わった。若手主体のメンバー構成という影響もあり、指揮官、選手を含め初のCLで硬さが見えた序盤2試合を1敗1分けの未勝利で終えたチームは、第3節でポルトとの打ち合いを制して待望のCL初勝利。だが、以降の3試合では相手の自滅に助けられたモナコ戦での大勝を除き、2試合で競り負けるなど、グループステージ全体を通して経験不足が目に付いた。それでも、エースFWヴェルナー、MFフォルスベリ、DFウパメカーノなど若手逸材タレントは要所でそのポテンシャルを発揮しており、今後に繋がる戦いとなったはずだ。なお、同じく初舞台となるELのラウンド32では、CL3位敗退組の強豪ナポリ戦との対戦が決定しており、ここでも難しい試合が待っていそうだ。
◆昨季ベスト4が未勝利で敗退…~モナコ~
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▽昨季、躍動感溢れる若きスカッドが痛快な戦いぶりでベスト4進出を果たしたモナコだが、今季はグループステージ未勝利での敗退という屈辱を味わうことになった。昨季の快進撃を支えたDFメンディ、MFバカヨコ、MFベルナルド・シウバ、FWムバッペという若手4人が引き抜かれたモナコは、その後釜にDFコンゴロ、MFティーレマンス、FWヨベティッチ、FWケイタらを獲得したものの、いずれもフィットに時間がかかっており、国内リーグと共にCLの舞台でも苦戦が続いた。また、コンディションに問題を抱える主砲FWファルカオの存在感が希薄だったこともあり、グループステージを通じて精神的に締まらないゲームが目立った。

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