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【日本代表コラム】Jリーグでのプレーによる弱点が見え隠れした北朝鮮戦2017.12.10 23:55 Sun

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▽6月に開幕するロシア・ワールドカップに向けた最後のアピールチャンスとなるEAFF E-1サッカー選手権。日本代表は、初戦の北朝鮮代表戦で薄氷の勝利を収めた。結果だけを見れば、終了間際のラストプレーで挙げたゴールで1-0の勝利と厳しい評価を下すこともできる。

▽しかし、状況を考えればしっかりと勝利を収めたこと、そしてデビュー戦となった選手における収穫があった試合と言える。Jリーグ勢が世界で戦うために必要なことも明確になっただろう。

◆明暗分かれたデビュー戦
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▽この試合で最もインパクトを残したのは、日本代表初出場となった柏レイソルのGK中村航輔だ。説明の必要もないだろうが、この試合の中村は北朝鮮の決定的なシュートを連続してセーブ。日本のクリーンシートに大きく貢献し、土壇場での勝利を呼び込むプレーを見せていた。

▽日本代表デビュー戦ということを考えれば、緊張をしてもよかったはず。しかし、中村のプレーぶりは通常運転そのもの。セービングだけでなく、セットプレー時の指示なども、柏で見せるものと変わりなかった。特筆すべきはポジショニングの良さだろう。好セーブを連発したことはポジショニグも関係しており、自身の力を発揮したと言える。
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▽そしてもう1人、途中出場となったFW伊東純也(柏レイソル)も持ち味を発揮していた。右サイドに入った伊東は、縦への仕掛け、そして右サイドの守備でも貢献。左サイドで組み立てる時間が多かった前半に比べ、日本が右サイドを使うこともできた。北朝鮮が引いていたこともあり、前半はスペースがあまりなかったが、伊東のプレーの選択も含め、右サイドを活性化できたのはプラス材料だ。
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▽一方で、DF室屋成(FC東京)、MF阿部浩之(川崎フロンターレ)はもう少し良さを出すこともできただろう。室屋はいきなりの先発デビューとなり、ポジショニングの良さなどを見せていた。しかし「5、6回不要なファールをしています。もちろん、アピールしたいというところでのファールだったのでしょうが、未熟さも出たかと思います」とヴァイッド・ハリルホジッチ監督が試合後に語ったように、不慣れな部分も出ていた。それでも、ポテンシャルの高さは感じさせた場面は随所にあり、連係が上がれば攻撃面でも違いを出せるだろう。

▽阿部はプレー時間が短かった部分もあるが、左サイドバックのDF車屋紳太郎、トップ下のFW小林悠とは川崎フロンターレでもチームメイト。左サイドを中心にもう少し違いを生み出せることが期待された。決勝点に繋がったシーンでは、FW川又堅碁(ジュビロ磐田)への絶妙なパスを出したが、もう少し長い時間のプレーが見たいところだ。
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▽久々の代表戦となったDF谷口彰悟(川崎フロンターレ)はまずまずの出来だった。谷口は対応を誤るシーンも多少はあったが、DF昌子源(鹿島アントラーズ)との補完性は高く、無失点で試合を終えられたことはプラスだ。FW金崎夢生(鹿島アントラーズ)はポストプレー、サイドに流れてスペースを空ける動きと従来のプレーを見せていた。ハリルホジッチ監督の要求とは少し違ったようだが、持ち味は出せていた。

◆Jリーグでのプレーによる弱点
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▽Jリーガーで構成される今回の日本代表。初めて日本代表に招集され、連係がままならないという点も考慮すべき部分はたくさんある。しかし、北朝鮮戦では気になるシーンがあった。1つはリスクを冒すパスを出せないことだ。

▽この試合では前半、金崎が1トップに、トップ下にMF高萩洋次郎(FC東京)、右サイドに小林、左サイドにMF倉田秋(ガンバ大阪)が入った。[4-5-1]で2列のブロックを敷く北朝鮮に対し、高萩が間に入ってボールを受けようとしていた。そして、金崎もライン間でポストプレーを、小林はラインの裏への動きを繰り返していた。しかし、後方から3名にパスが入るシーンはほとんどなかった。

▽基本的な攻撃は左サイドから。車屋が高い位置を取り、倉田とともにボールを運んで組み立ててていく。しかし、効果的なボールが入ることは少なく、時間をかけている間に北朝鮮のブロックが形成されていった。「縦に早いサッカー」ということをハリルホジッチ監督は予てから口にしていたが、その部分が見られるシーンは少なかった。前半では15分に今野からの縦パスを金崎がフリック。倉田はオフサイドとなったが、形としては素晴らしかった。
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▽鍵を握るのは「ボランチ」に入る選手になるだろう。Jリーグを見ていても、効果的に「縦パス」を入れられる選手は少ない。そして、裏を狙うボール、サイドで作った上での逆サイドへの展開というものも、あまり見られるものではない。北朝鮮戦でも、サイドチェンジなどをする場面は見られたが、パススピードが遅かったり、パスが前に出ないためにスピードダウンしたりと、効果的なプレーにつながるシーンが少なかった。

▽ワールドカップで戦うことを考えれば、ピッチ上でのスピードアップやリスクを負った仕掛けというのが必要となる。Jリーグでもトップクラスの選手が集まったチーム。連係面が不足しているとはいえ、リスクを冒すプレーがあまりにも少なく感じた。普段から行えていないことは、指示を出されていてもなかなか簡単にできるものではない。中国、韓国との2試合では、イニシアチブを握るという意味でも、リスクを冒したプレーが見たいところだ。

◆即効性はなくとも継続が重要
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▽残りは2試合、チームとしての活動も限られたものがある。最大の目標はロシア・ワールドカップで結果を残すこと。しかし、その先も日本サッカーは止まることなく、世界と戦う場で結果を残すことを目標に進んでいく。

▽そういった面で考えれば、Jリーガーが普段のプレーで足りていない部分を感じること、そして国際舞台でプレーすることで感じるものはプラスに働くはず。ワールドカップに向けたメンバー選考の場であることには変わりないが、日本サッカー、Jリーグの底上げのためにも重要な機会となる。

▽「次の試合では選手を入れ替えながらやっていきたいと思っています」とハリルホジッチ監督が語っているだけに、次の中国戦では北朝鮮戦とは違うメンバーが名を連ねるだろう。その結果、連係面は上がらない可能性はあるが、積み上げたものは無駄にはならないだろう。選手の能力は高い。あとは、そこにどれだけ対応できるか。今大会を通じて、Jリーガー勢がどこまでアジャストしていけるのか、注目していきたい。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》

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見え隠れした収穫と課題、差を埋められるか/日本代表コラム

▽選手たちがスタジアムに来ない…前代未聞のエクスキューズから始まったベネズエラ代表戦は、1-1のドロー。森保ジャパンにとって、初めて勝利を逃した試合となった。 ▽ウォーミングアップの時間が取れなかったことについては「ボールを使ったり、長い距離を走ったりというような試合の状況を想定した動きができませんでした」と振り返った森保一監督。スタメン組は室内でのアップで戦いに臨んだ。 ◆新たな守備ラインは収穫と課題が<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181118japan_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽10月のウルグアイ代表戦のメンバーが中心となったスターティングメンバー。GKには日本代表初キャップとなるシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)を起用。さらに、センターバックの一角にはDF冨安健洋(シント=トロイデン)を起用し、代表の守備の要であったDF吉田麻也(サウサンプトン)と初コンビとなった。 ▽立ち上がり11分、日本は大ピンチを迎える。浮き球のパスを入れられると、これをDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)が頭でバックパス。しかし、勢いが足りなかったボールは、FWサロモン・ロンドン(ニューカッスル)がシュート。シュミット・ダニエルの脇を抜けたものの、戻った冨安がギリギリのところでクリアを見せ、失点を逃れた。 ▽代表2キャップ目となった冨安だが、この試合のパフォーマンスは圧巻だった。前述のクリアに加え、常に相手のボールを前で奪うチャレンジを敢行。ボールを奪ったまま、相手陣内まで持ち上がるプレー見られた。その他にも、一対一で負けるシーンは少なく、吉田との連係も悪くなかった。無謀ではない守備でのチャレンジは、吉田とのコンビがあったからとも言える。良さをしっかりと発揮できた冨安のプレーは大きな収穫と言えるだろう。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181118japan_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽また、初キャップとなり、ろくにウォーミングアップもできないままピッチに立ったシュミット・ダニエル。PKでの失点は防ぎようもないものだったが、それ以外のプレーは及第点といえるだろう。さらに、魅力である高さはクロスボールに対して威力を発揮。加えて、ビルドアップの部分でも高い能力を見せた。 ▽森保監督は、これまでGK東口順昭(ガンバ大阪)、GK権田修一(サガン鳥栖)、そしてシュミット・ダニエルと3人のGKを招集し続けてきた。そして、今回のシュミット・ダニエルの起用で、全員を起用したこととなる。来年1月のアジアカップも同じメンバーで臨む可能性が高いが、4年後を見据え熾烈なポジション争いがスタートすることだろう。 ▽一方で、不安材料も見えた。それはサイドバックの人選だ。今回は、肺気胸の影響でDF長友佑都(ガラタサライ)が招集外に。また、状態によってはアジアカップも欠場となる。右サイドバックには、代表初ゴールを決めたDF酒井宏樹(マルセイユ)とDF室屋成(FC東京)がおり、左サイドバックには佐々木とDF山中亮輔(横浜F・マリノス)が招集された。しかし、先発した佐々木は守備面でも不安定さを見せた上、攻撃参加の回数も少なく、インパクトを残せたとは言えない。ロシア・ワールドカップのメンバーであったDF酒井高徳(ハンブルガーSV)は代表引退を表明。この先、誰がポジションを掴むのか。サイドバックの出来は課題が残った。 ◆前線の形は確立も…<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181118japan_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽MF中島翔哉(ポルティモネンセ)、MF堂安律(フローニンヘン)、MF南野拓実(ザルツブルク)が先発した2列目、そして1トップに入ったFW大迫勇也(ブレーメン)は盤石だった。開始3分で、右サイドを突破した堂安からのパスを受けた中島がシュート。26分には、南野のパスを受けた堂安が華麗なタッチで相手DFをかわし、右足でシュートも枠外。34分には、大迫が狭い中央を通すパスを出すと、中島がGKと一対一になるも、シュートはセーブされてしまった。 ▽決定機を作り続けていた場面、4選手の連係面は申し分なかった。足りなかったのは、ゴール。アジアカップでは、このような決定機をいかに決めきれるかが結果を左右する。形は見えてきており、対応力もある前線のコンビは、より精度を高めていければ良いだろう。 ▽一方で、控え組のパフォーマンスの差が気になるところだ。68分に大迫、中島が下がり、FW北川航也(清水エスパルス)、MF原口元気(ハノーファー)が投入。77分には、南野、堂安が下がり、MF伊東純也(柏レイソル)、FW杉本健勇(セレッソ大阪)が投入された。しかし、それまでの4人が見せていた連係は見られず、中盤のMF柴崎岳(ヘタフェ)、MF遠藤航(シント=トロイデン)との関係性も変わった。選手が代わったことでやり方が変わることは問題ないが、互いが描くイメージが異なっている印象に。スタメン組のプレーをベースとするのであれば、力の差を感じざるを得ない出来となった。 ◆戦力の底上げが必須<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181118japan_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽20日には、初のアジア勢であるキルギス代表との試合を控えている。アジアカップに初出場となるキルギスとの対戦は、本番で対戦するウズベキスタン代表、トルクメニスタン代表への対策でもあるだろう。前述の2カ国に加え、タジキスタン、カザフスタンと共に中央アジアと呼ばれている。実力的には劣ることになるが、本番への良いテストの場となるはずだ。 ▽しかし、森保監督には新たな戦力を試してもらいたいと思う。前述の通り、選手の中に徐々に序列ができあがってきている。それ自体は悪くないが、完成度の差、パフォーマンスの差が否めない。キルギス戦では、今回起用されなかった選手、または組み合わせを試してもらいたいところ。選手を手元で見る機会はもうなくなり、Jリーグもシーズンが終わるとなると、選手を見極められる機会がなくなる。しっかりと戦力を見極めるための戦いを期待したい。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2018.11.18 23:01 Sun
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守備は課題も攻撃陣&ボランチコンビの変化は収穫/日本代表コラム

「選手たちは個の特徴を発揮すること+チームのコンセプトとして一体感を持って戦うところで現段階のバランスは良いですし、良いトライをしてくれています」 ▽ウルグアイ代表戦後、森保一監督が記者会見で語った言葉だ。日本代表は、FIFAランキング5位のウルグアイ相手に互角に戦い、4-3で勝利。森保ジャパンは、新体制発足から3連勝を飾った。 ▽韓国代表とのアウェイゲームを2-1と落としたウルグアイ。時差ボケや移動の疲労、チームとしてのトレーニング時間の不足など、エクスキューズはあった。そして、日本はホームゲームであり、サポーターもチケットが完売するほど集まった。有利な点は多かったが、4-3で勝利することは予想できなかったはずだ。 ▽試合を通じて、個人の良さが出たシーンもあった一方で、ミスも散見。チーム作りの途中ということもあるが、収穫と課題が明確に出た一戦となった。 <span style="font-weight:700;">◆収穫は攻撃陣の躍動</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20181017_1_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽ウルグアイ戦で最も大きな収穫は4得点を奪った攻撃陣だ。特に2得点を記録したMF南野拓実(ザルツブルク)の活躍は圧巻だった。9月のコスタリカ代表戦、そして先日のパナマ代表戦でもゴールを決めた南野は、3試合で4得点を記録。日本の攻撃陣をけん引している。 ▽パナマ戦、ウルグアイ戦と縦関係でコンビを組んだのはロシア・ワールドカップでもゴールを決めているFW大迫勇也(ブレーメン)だ。日本代表を1トップで支えてきた大迫との関係は良好。タイプの違う2人が前後を入れ替わることで、相手DFの対応に混乱をもたらせた。 ▽持ち味である身体の強さを発揮した大迫は、マッチアップしたDFディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリー)にも競り合いで負けず。背負ってタメを作り、2列目の選手の攻撃参加を促した。一方の南野は、相手とタイミング良く入れ替わるポストプレーを披露。パナマ戦でも見せたターンの上手さを見せた。 ▽南野の活躍が刺激となったか、MF中島翔哉(ポルティモネンセ)、MF堂安律(フローニンヘン)も躍動。堂安は、DF酒井宏樹(マルセイユ)との鮮やかなパス交換から代表初ゴールを記録した。中島はゴールこそなかったが、サイドでの仕掛けやカットインからのシュートで攻撃を活性化。大迫のゴールに繋がるシュートを見せた。 <span style="font-weight:700;">◆最大の収穫は攻守の切り替え</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20181017_1_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽前線の選手が4得点を奪ったが、それ以上の収穫は攻守の切り替えだろう。堂安のゴール、そして、南野の2点目に繋がったMF柴崎岳(ヘタフェ)のプレーは特筆すべきとも言える。その他にも、大迫のゴールに繋がった堂安の守備、さらには終盤のCKのシーンでの戻りなども同じだ。 ▽堂安の初ゴールは、日本のCKの流れから生まれた。右CKからのクロスがクリアされるが、すぐさま柴崎が拾いダイレクトで前線へ。一旦はFWエディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)にカットされるが、大きくなったボールを堂安が拾い、酒井とのパス交換からゴールを決めた。 ▽また、日本の4点目は真価が発揮されただろう。ウルグアイがカウンターを仕掛けるためにパスを交換しようとしたところ、MF遠藤航(シント=トロイデン)と柴崎が連動。相手ボールを奪うと、柴崎がそのまま一気に南野に縦パスを入れ、堂安がこぼれ球をシュート。GKフェルナンド・ムスレラ(ガラタサライ)が弾いたところを南野が詰めた。 ▽コスタリカ戦はMF青山敏弘(サンフレッチェ広島)と遠藤、パナマ戦は青山とMF三竿健斗(鹿島アントラーズ)、そしてウルグアイ戦は柴崎と遠藤がボランチでコンビを組んだ。いずれも補完性を持った2人を並べたが、日本の4点目は攻撃でも持ち味を発揮しつつある遠藤とのバランスを考えた柴崎が、攻撃だけでなく読みを生かした守備面で輝いたシーンだ。 ▽クラブでの出場機会が少ない柴崎は、本来のパフォーマンスからは程遠く、目立つプレーは少なかったが、前線の若手3人、そしてコンビを組んだ遠藤を活かすためのプレーを見せたことは、チームとして収穫だったと言える。個の良さがチームに繋がるという点は、森保監督が目指す形の1津と言えるだろう。 <span style="font-weight:700;">◆課題は明確…守備の向上</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20181017_1_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽4得点を奪った一方で、コンディションが最高ではないウルグアイに3失点を喫した。勝ったことを素直に喜び切れない失点は、その数よりも内容に課題を感じた。 ▽失点には絡まなかったが、前半から右サイドバックの酒井とDF三浦弦太(ガンバ大阪)の間のスペースをウルグアイに使われていた。ゴールこそ決まらなかったが、ウルグアイが本来の力を持っていたらどうなっていたか分からないし、今回遠征に不参加だったFWルイス・スアレス(バルセロナ)がいたら、失点に繋がっていただろう。 ▽メンバーが変わったことで、連携面が不足している点はある。また、世界の舞台での経験値が三浦に足りないことも影響しただろう。2点目のバックパスの判断ミスも同様だ。カバーニが残っていることが目に入っていなかった。後方でパスを回す際に、安易にGKまでボールを戻してしまったこと。MFルーカス・トレイラ(アーセナル)が前線からプレスをかけていたこともあったが、判断力は鍛える必要がありそうだ。 ▽1失点目はセットプレーから。ファーサイドに振られて、折り返しを決められてしまった。MFガストン・ペレイロ(PSV)に決められてしまった。ワールドカップでのベルギー戦でも見られたように、ファーサイドに振られて高さを使われることは日本が苦手としているパターン。世界と戦う上では、改善が必要となるだろう。 ▽そして最も良くなかったのは3失点目だ。オープンな展開となった中、ウルグアイのカウンターが発動。しかし、日本は数的同数であったため、守り切ることも可能だったはずだ。カバーニにボールが入った際、対応したDF吉田麻也(サウサンプトン)はDF長友佑都(ガラタサライ)に指示。しかし、左サイドに開いていたホナタン・ロドリゲスを誰も見ておらず、三浦もカバーニを警戒。結果、フリーでクロスを送られて失点した。 ▽三浦個人だけの責任ではない。チームとしての守り方の問題であり、数的同数でありながら、パスを通され、しっかりと決められしまったことをどう対応するか。細部を詰める時間はあまりなかったとは言うものの、来年1月のアジアカップまでには守備面の改善を期待したい。 <span style="font-weight:700;">◆それでも期待値の高いチームに</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/cws20181017_1_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽アジアカップまで残された試合は2試合。11月に行われるベネズエラ代表戦、キルギス代表戦だ。攻撃面では、これまでにない期待が持てる日本代表。特に2列目の3選手の連係とゴールへの意欲は評価すべきものだ。しかし、勢いに乗っていると言う見方もできなくはない。 ▽しかし、本調子でなかったとはいえ、しっかりと守備を作るウルグアイに4得点を奪えたことは、大きな変化と言えるだろう。ミドルシュートのこぼれ球から2点を決めたことも、これまでの日本代表ではあまり見られなかったパターンだ。攻撃面は、大いに期待できる。 ▽守備面に関しては、GKが代表チームとしての経験値の低さもあるだろう。連係が重要になってくるだけに、酒井、吉田、長友とワールドカップ組が入っても3失点を喫した。11月の合宿では、攻撃面だけでなく、守備面にも手をつけてもらいたい。 ▽勝ったことを喜ぶだけでなく、しっかりと課題を見つけることが今は重要だ。本番であるアジアカップまでに、個人がクラブでどのように成長、変化するかが代表チームの強化となる。そして、合宿に集まった際には、しっかりとチームとして戦い方を落とし込むこと。その戦い方を発揮するためにも、各選手には自らを磨き上げて、1カ月後の活動に繋げてもらいたい。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2018.10.17 23:55 Wed
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簡単ではない融合、ピッチ内で化学反応を起こすトライを/日本代表コラム

▽森保新体制になった日本代表は、実戦2試合目となったパナマ代表戦でも3-0で勝利。9月のコスタリカ代表戦戦に続き、3得点&無失点と結果を残した。 ▽コスタリカ戦では、MF堂安律(フローニンヘン)、DF佐々木翔(サンフレッチェ広島)、さらに途中出場のMF天野純(横浜F・マリノス)、MF守田英正(川崎フロンターレ)が日本代表デビュー。そして、パナマ戦では、19歳のDF冨安健洋(シント=トロイデン)、FW北川航也(清水エスパルス)がA代表デビューを果たした。 ▽2試合で6名の新戦力を試し、しばらく代表から遠ざかっていたMF南野拓実(ザルツブルク)を起用すれば2試合連続ゴールと、森保監督の目利きという点ではここまで及第点と言える。 <span style="font-weight:700;">◆簡単ではない融合</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181014_20_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>「勝つことが大事だし、選手たちのハードワークは讃えたいと思いますが、内容をポイントで見ると、攻撃も守備もまだまだ上げていかないといけない」 ▽パナマ戦後、森保監督が口にした言葉だ。3-0で勝利したこと、選手たちがしっかりと90分間戦えたことは評価できるが、内容にはまだまだ満足行かない部分があると口にした。 ▽実際にパナマ戦を振り返る。先発の11名には、DF槙野智章(浦和レッズ)、MF原口元気(ハノーファー)、FW大迫勇也(ブレーメン)とロシア・ワールドカップを経験した選手が3名入り、前述の冨安、佐々木、南野に加え、GK権田修一(サガン鳥栖)、MF青山敏弘(サンフレッチェ広島)、MF三竿健斗(鹿島アントラーズ)、DF室屋成(FC東京)、MF伊東純也(柏レイソル)とワールドカップに選ばれなかったメンバーを起用。11名の連係という点では、課題が残るのも仕方がない。 ▽例えば、23分のプレー。青山が中盤から右サイドへ展開。DFの背後を室屋が上手く獲る。これに対し、ゴール前には大迫や南野、原口が飛び込み、室屋はシュートではなくクロスを選択した。シュートを打つという選択肢を選んでも良かった場面だが、室屋はクロスを選択。しかし、大迫や原口の特徴を掴み切れていない室屋は、マイナス気味のクロスを送った。 ▽特徴を把握するには、当然ながら時間が必要だ。例えば、この場面でDF酒井宏樹(マルセイユ)が室屋位置に居たならば、クロスを選択したとしても、ゴールへ向かうクロスを選択したはずだ。GKとDFの間を抜け、ファーに走り込んだ大迫が触るイメージ。何試合も同じピッチに立っていれば、選択できた場面だ。大迫も試合後に「正直ボールの持ち方やタイミング、距離感はまだまだ」と語ったが、「これから先絶対に良くなると思う。もっともっとチャレンジして行きたい」と期待感も口にしている。これからのトレーニングで、融合が進み、精度が上がることに期待したい。 <span style="font-weight:700;">◆才能の片鱗を見せた2人</span><div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181014_20_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽一方で、守備面ではデビューとなった冨安が上々のパフォーマンスを見せた。パナマの攻撃精度が低かったこともあるが、局面ではフィジカルの強さを見せてきたパナマ。しかし、冨安は冷静な対応で、決定機という決定機を作らせなかった。 ▽相手の立ち位置を見ては、高くポジションを取って潰しに行き、ロングボールを放り込まれれば、引いてしっかりと跳ね返す判断力も持ち合わせ、コンビを組んだ槙野が前に出たときは、しっかりとカバーに入った。対人の強さも見せるなど、ベルギーに行ってからの成長を見せた冨安。東京オリンピック世代の選手ではあるが、現時点からA代表としての経験を積むべき選手の1人であることをデビュー戦で見せつけた。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181014_20_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽また、2試合連続ゴールを記録した南野も能力の高さを見せた1人だ。南野に関しては、ヴァイッド・ハリルホジッチ元監督時代からも招集を受けており、その能力に疑いはなかった。しかし、クラブでの結果が伴わなくなると、競争に敗れ徐々に招集外に。しかし、森保監督体制では連続で招集され、ゴールという目に見えた結果を残した。 ▽2列目の真ん中、トップ下とまでは行かないが、セカンドトップの位置でプレーする南野。9月のコスタリカ戦では、1トップに入ったFW小林悠(川崎フロンターレ)との良い連携を見せたが、大迫と組んだことでより良さが出た印象だ。基本の形は大迫が前で受け、南野が受けて展開するといったものだったが、ゴールのシーンでは下がっていた大迫の代わりに最前線に入ると、青山からの縦パスを見事な体の使い方でDFをいなして受け、冷静に決めた。 ▽シュート能力の高さに定評があった南野は、欧州でプレーすることで身につけた体の強さ、使い方を発揮してのゴール。4年後に向けて、自身の能力を改めて見せつけている南野は、攻撃の軸になっていく可能性を見せている。 ▽コスタリカ戦も含め、新戦力が個々の良さを発揮している側面は結果として出ているが、90分を通してはまだまだ連携不足を感じさせる場面もある。選手の距離感、上がるタイミング、パスの強さ、タイミング、距離…。始動してまだまだ時間が足りていない状況ではあるが、トレーニング、試合を重ねるごとに精度を上げなくては意味が無い。結果ではなく、どの様なプレーができたかを評価基準にする段階なのであれば、試合を追うごとに修正、成長した部分を見せる必要はあるだろう。 <span style="font-weight:700;">◆残された試合は「3」</span> ▽4年後のカタール・ワールドカップを目指す日本代表だが、当面の目標は来年1月に行われるアジアカップだ。そこまで残された試合は、16日のウルグアイ代表戦と11月に予定されているエクアドル代表戦(11月16日)、キルギス代表戦(11月20日)の3試合のみ。次の代表招集が最後のアピールの場となる。 ▽アジア王者の奪還という目標がある中、新たなチームの完成度はまだまだ。だからこそ、残りの3試合では結果以上に新たに目指すサッカーへのトライを求めたい。「チームとしてやろうとすることを、公式戦の中でレベルアップできるようにしてもらいたい」と森保監督はパナマ戦後に語った。トレーニングでは感じられないものを、ピッチ上で感じて成長できるかが、特に経験の少ない選手には求められること。まずは、残り3試合で1番の強敵となるウルグアイ戦で、世界のレベルを体感してもらいたい。 ▽森保監督は「今回の10月の2試合で、できるだけ多くの選手にピッチに立ってプレーしてもらいたい」とも語っており、ウルグアイ戦に関してはパナマ戦に出場しなかったメンバーが起用されるだろう。新たな11名の組み合わせ。森保監督はどのような化学反応をピッチ内で起こさせる準備をするのか。選手のプレートともに、メンバー選考にも注目したい。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2018.10.14 21:30 Sun
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【日本代表コラム】順調な船出、過酷なサバイバルレースが始まる

▽4年周期のタームを終え、新たなスタートを切った日本代表。コスタリカ代表と相見えた森保一監督率いる新生日本代表は、初陣でしっかりと結果を残した。 ▽ロシア・ワールドカップに選ばれたメンバーは4名。そのうちレギュラーとしてプレーした選手はゼロ。日本代表初招集となったメンバーは6名と、フレッシュな顔ぶれとなった。 ▽選手招集の段階から、新たな色を出した森保監督。コスタリカ戦では、サンフレッチェ広島や東京オリンピック代表チームで見せる[3-4-2-1]と得意とするシステムを封印し、選手に合わせた[4-2-3-1(4-4-2)]を採用した。 ◆初キャップ4名、初ゴール2名<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20180913_19_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽今回初めて日本代表に招集され、東京オリンピック世代のエースとしても期待されるMF堂安律(フローニンヘン)が先発でA代表初キャップを記録。また、広島時代にヴァンフォーレ甲府から引き抜き、重宝したDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)を左サイドバックとして起用した。 ▽日本代表デビュー戦となった両選手だったが、堂安は得意の攻撃参加に加え、前線からの守備も実行。得意ではないものの、しっかりと相手を追い、ボール奪取の手助けをしていた。佐々木は、得意のセットプレーから、先制ゴールにつながるオウンゴールを誘発。その後も空中戦の強さを見せ、守備面でも左サイドを封印。数回判断ミスからピンチを迎えたが、周囲のカバーもあり無失点に貢献した。 ▽さらに、追加招集となったMF天野純(横浜F・マリノス)、MF守田英正(川崎フロンターレ)を途中起用。Jリーグでしっかりと結果を残している選手たちを手元に呼ぶだけでなく、試合でも起用した。天野は2トップの一角に入り、CKからは好クロスを供給。守田は出場時間が短かったが、ポジショニングの良さやタイミングの良いスルーパスなど持ち味を発揮した。クラブで務めるポジションとは違うものの、互いに良さを発揮できたこと。代表初キャップの4名は及第点の活躍だった。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20180913_19_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽また、2点目を決めたMF南野拓実(ザルツブルク)、ダメ押しの3点目を決めたMF伊東純也(柏レイソル)は、どちらも代表初ゴール。南野はボックス内でパスを冷静に流し込み、伊東は右サイドの仕掛けからカットインして左足で決めた。どちらも得意とする形。特に伊東のゴールは柏でも見せる形であり、チームとして個を生かして結果を残せたことは大きい。 ◆すでに始まったサバイバル<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20180913_19_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽前述のメンバー以外にも、中盤で起用されて攻守にわたって躍動したMF遠藤航(シント=トロイデン)や、左サイドから攻撃の形を作ったMF中島翔哉(ポルティモネンセ)、森保監督のサッカーを体現できるMF青山敏弘(サンフレッチェ広島)らが躍動。新たなチーム作りのスタートを感じさせる1試合となった。 ▽変化を感じたのは、選手たちの意識。特に、縦を意識した攻撃が目立ち、個人技での打開、パスの選択肢の優先度の高さを感じた。また、選手の特徴を合わせるという意味でも、1トップ気味に入ったFW小林悠(川崎フロンターレ)は、Jリーグ屈指の点取り屋である一方で、クラブでも見せるチャンスメイク能力を発揮。ターゲットとなって体を張るシーンもありながら、少し下がって受けてスルーパスを通すシーンも見られた。前半の南野の惜しいシュートや、後半の堂安の決定機にも小林が絡んでいる。 ▽ロシアでの日本代表の戦いに影響を受けない選手はいるはずもなく、4年後のカタールは自分がという意気込みを強く感じる。年齢に関わらず、W杯出場を目指すことは多くの現役選手の目標であり、今回新たに日本代表の一員になった選手は、より一層その気持が強くなったはずだ。 ▽10月にはW杯の主力組も招集する可能性を示唆していた森保監督。来年1月にはアジアカップが待っており、チームの構築と世代間の融合という2つのテーマを持って年内の4試合を戦うこととなる。これまでのレギュラー組もこの試合を受けて刺激を受けないはずはなく、より一層日本代表のポジション争いが激化するに違いない。 ◆チームが求めるもの<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20180913_19_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽コスタリカ戦の日本代表は、攻撃面で違いを生み出すことを主軸に置いていた。前述のとおり、縦への意識は強く、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が意識付けしてきたことを踏襲している。さらに、ニアゾーンを多く使うシーンが見られた。これまでの日本代表で多く見られたシーンは、サイドを崩してもクロスが通らないもの。中央に飛び込んでも、相手DFにクリアされてしまうシーンだ。 ▽高さに分がない日本としては、単純なクロスで世界を相手に戦うことはかなり難しく、深さをとってマイナスに折り返すクロスや、アーリークロスなどがチャンスを作っていた。コスタリカ戦でも、サイドで持ち上がるシーンがありながら、クロスが単調に終わる場面も多く、効果的な攻撃とは言い難い。 ▽しかし、中島や南野、堂安を始めとした新戦力は、ニアのゾーンに飛び込む事が多く、効果的なパスを供給することができていた。相手の背後、さらにニアを使うことで、中央の選手やファーの選手も生きてくる。新たな攻撃の形をしっかりと作り上げ、バリエーションを増やすことがより高みに向かうためには必要なこと。森保監督がこの先どうやって作り上げていくかには注目だ。 ▽ポジションにとらわれず、しっかりと相手に合わせて対応していくことも必要だと就任時に語っている森保監督。東京オリンピック代表チームや過去の広島を見ても、選手が状況と相手に合わせ、ポジションにとらわれずにプレーしていた。日本代表に必要なのは対応力。そのために選手自身はクラブで力をつけることが求められる。約1カ月後に行われるパナマ代表戦とウルグアイ代表戦に向けてはどの様な選手を呼ぶのか。Jリーグをはじめ、各選手のクラブでのプレーが楽しみだ。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2018.09.13 19:00 Thu
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【特集】東京五輪経由カタール行きへ…編集部厳選のアジア競技大会注目選手!

▽10日から、第18回アジア競技大会の男子サッカーが開幕。日本代表は14日の21時に初戦を迎える。 ▽U-23の世代別代表で参加が可能な今大会だが、日本は森保一監督が率いる東京オリンピック代表に当たる、U-21日本代表で参加。まずは、2年後に迫った東京オリンピックに向けた強化の一貫として位置づけているようだ。 ▽「1試合でも多く経験したい」とメンバー発表会見で森保監督は語ったが、既にメンバー選考はスタート。今大会は、Jリーグの関係や欧州リーグの開幕時期も重なり、現状招集できるベストメンバーを呼んだと明かしている。 ▽4年後のカタール・ワールドカップを目指す日本代表指揮官も兼任する森保監督だけに、今大会での活躍がA代表への近道にもなるはずだ。そこで、今大会に招集されたメンバーから注目すべき選手をピックアップしたい。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20180814_13_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>◆DF立田悠悟(20) 所属:清水エスパルス<hr>▽清水の下部組織出身の立田は、190cm近い長身が武器。本職はセンターバックでありながら、プロ2年目の今シーズンは右サイドバックとして開幕戦で先発出場。すると、第2節のヴィッセル神戸戦では初ゴールを記録。さらに、第9節まで先発出場。その後試合に絡まない時期があったが、第16節からは再びスタメンの座を勝ち取っている。 ▽線の細かった立田だが、ウェイト強化にも力を入れ、ヤン・ヨンソン監督(清水)の下ではサイドバックとしてのプレーも習得。サイドバックとしての伸び代はまだまだあるものの、今後センターバックに戻った時には何段階もレベルアップしたプレーが見られるはずだ。高さに加え、ビルドアップ能力もつけており、3バック、4バック、サイドバック、センターバックと最終ラインのキーマンになり得る存在の立田に注目だ。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20180814_13_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)J.LEAGUE PHOTOS<hr></div>◆DF杉岡大暉(19) 所属:湘南ベルマーレ<hr>▽FC東京の下部組織で育ち、市立船橋高校ではインターハイで全国制覇を成し遂げた杉岡。2017年に湘南に入団すると、1年目の開幕戦でいきなり先発デビュー。第2節で初ゴールを記録し、明治安田生命J2リーグで37試合に出場し3得点を記録。チームのJ2優勝、J1昇格に大きく貢献した。 ▽今シーズンはJ1で経験を積み、ここまでの全20試合(先発19試合)に出場。左ウイングバック、3バックの左と、守備だけでなく攻撃面でも成長を見せ、2年目の今シーズンも大きく成長を見せている。 ▽2017年に行われたU-20ワールドカップにも出場し、全4試合を経験。元センターバックであることから、対人守備の強さを発揮し、攻撃参加も湘南で成長した走力を活かして左サイドを活性化させた。日本代表としても選手層が薄い左サイドバックだけに、杉岡の飛躍が期待される。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20180814_13_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>◆MF神谷優太(21) 所属:愛媛FC<hr>▽東京ヴェルディの下部組織出身ながら、ユース昇格後に青森山田高校に編入。2016年に湘南ベルマーレに入団した。1年目からデビューを果たすと、明治安田生命J1リーグで14試合に出場。YBCルヴァンカップにも4試合出場するなど経験を積んだ。しかし、2017年はケガの影響でJ2の出場が7試合に。U-20ワールドカップのメンバーからも漏れていた。 ▽今シーズンは、J2の愛媛FCへとレンタル移籍を決断。自身の成長のために武者修行に出ると、背番号「10」を背負い、ここまで20試合に出場。チーム最多の5得点を記録し、苦しむチームをけん引している。 ▽キック精度、高い技術、そしてハードワークできる走力。さらには、負けん気の強さと高い目標に向かって進める精神力を持ち合わせている。将来的に日本の中盤を支える可能性も持つ神谷。まずは、U-21日本代表としてアジアの地で武者修行の成果を見せてもらいたい。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20180814_13_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>◆MF三笘薫(21) 所属:筑波大学(川崎フロンターレ内定)<hr>▽川崎フロンターレの下部組織出身。U-18まで所属すると、トップチームに昇格せずに筑波大学への進学を選んだ。2017年の関東大学サッカーリーグで優勝に貢献。さらに、2年生ながら天皇杯に出場し、ベガルタ仙台戦で2ゴールの活躍を見せる。 ▽ユニバーシアード代表のほか、U-20日本代表にも選出。U-21日本代表としては、トゥーロン国際大会にも出場し、ゴールも記録。2年連続で川崎Fの特別指定選手となり、2020シーズンからの加入内定も発表された。 ▽特徴はドリブル能力の高さ。ボールスキルが高く、テクニカルなドリブルで相手をかわしていくプレーが特徴。レフティーでもあり、対峙したDFにとってはやりづらいはずだ。そして、前線への飛び出しからゴールを奪う力もあり、アタッカーとして今大会でも違いを作れるかに期待だ。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20180814_13_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>◆MF渡辺皓太(19) 所属:東京ヴェルディ<hr>▽東京ヴェルディの下部組織出身で、2016年に2種登録でJ2デビュー。2017年からトップチームに昇格した。166cmと上背はないものの、豊富な運動量とポジショニングの良さ、判断の良さに秀でている中盤の選手だ。 ▽守備力が特徴の選手だが、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の下で大きく成長。攻撃面でも違いを生み出せることができ、攻守にわたってチームを支えることが可能な選手だ。元々はトップ下の選手であっただけに、ボランチ、シャドーのどちらでもプレー可能。現在はインサイドハーフとしてプレーしており、さらに戦術面の向上も見られる。 ▽中盤の全ての役割を担うことが可能な渡辺。ピッチを駆け回る渡辺の特徴を生かせれば、チームとしては大きな力となることは間違いない。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20180814_13_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)J.LEAGUE PHOTOS<hr></div>◆FW前田大然(20) 所属:松本山雅FC<hr>▽2017シーズンに期限付き移籍した水戸ホーリーホックで大ブレイクを果たした前田。爆発的なスピードを武器に、明治安田生命J2リーグで36試合に出場し13得点を記録した。 ▽今シーズンからは古巣の松本山雅FCに復帰。ここまでリーグ戦24試合に出場し6得点を記録し、J2首位を走るチームをけん引している。 ▽前述の通り、前田の最大の特長は爆発的なスプリント力だ。一瞬で相手選手を剥がすスピードは圧巻で、加速力はJリーグ屈指。さらに、シュート能力も持ち合わせており、ただ早い選手という訳ではない。代表経験が少ない前田だけに、今大会で結果を残し、まずは東京オリンピックを目指したい。 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20180814_13_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>◆FW旗手怜央(20) 所属:順天堂大学(川崎フロンターレ加入内定)<hr>▽3年生ながら現在の大学サッカー界をけん引するストライカー。MF三笘薫(筑波大学)とともに、2020年からの川崎フロンターレ加入が内定している。静岡学園高校出身の選手であり、テクニックもあるストライカー。さらに、身体の強さもあり、前線では様々なプレーを見せる。 ▽今年1月のAFC U-23選手権にも出場。Jリーグでプレーする選手たちの中にあって、その存在感を示し、今大会のメンバーにも選ばれた。上背はないものの、体幹の強さを武器とし、さらにはスピードもある。その上、足元の技術に優れ、トラップの技術が高く、相手DFの逆を取り、シュートチャンスを作る動きが特徴的だ。 ▽今大会に招集されたFWは前田大然(松本山雅FC)と上田綺世(法政大学)を含めた3名。自身が出場しなかったトゥーロン国際大会では上田がスーパーサブとして結果を残す活躍。今大会でチャンスを掴み、結果を残したいところだ。 2018.08.14 15:30 Tue
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