酒井フル出場のマルセイユ、2つの疑惑判定で辛くもドロー《リーグ・アン》

2017.12.04 07:08 Mon
Getty Images
▽リーグ・アン第16節、モンペリエvsマルセイユが3日にスタッド・デ・ラ・モソンで行われ、1-1のドローに終わった。なお、マルセイユのDF酒井宏樹はフル出場した。

▽リーグ戦10試合無敗で2位に位置するマルセイユ(勝ち点31)と、リーグ最少失点(8失点)の堅守を武器に、4戦無敗で7位に付けるモンペリエ(勝ち点21)による南仏対決。来週ミッドウィークに決勝トーナメント進出が懸かるヨーロッパリーグ(EL)のザルツブルク戦を控えるマルセイユだが、酒井やトヴァン、ルイス・グスタボ、ラミなど主力メンバーを揃ってこの試合で起用した。
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▽立ち上がりからボールを保持するマルセイユだが、組織的な相手の守備ブロックの前でボールを横に動かす場面が目立ち、なかなか危険なエリアでボールを受けられない。逆に、9分にセセニョン、18分にムベンザと相手得意のカウンターからGKマンダンダがセーブを強いられる場面が続く。
▽なかなか流れを掴み切れないマルセイユは29分、一瞬の隙を突かれて先制点を許す。相手のショートカウンターからボックス左でルシヨンが入れたクロスがDF酒井にディフレクトしてボックス中央のスペースへ。これをジョバンニ・シオがアクロバティックなボレーで合わすと、GKマンダンダの手を弾いたボールがネットに吸い込まれた。

▽リーグ最高の堅守を誇るモンペリエを前にビハインドを背負う苦しい展開となったマルセイユは、古巣対戦のサンソンや酒井とトヴァンの右サイドを起点に攻勢を強める。すると、前半終了間際の45分に味方のスルーパスに抜け出した酒井が右サイド深くで折り返す。これを中央の味方がシュートすると、DFイウトンが身体に付けていた腕にボールが当たる。ここで主審はかなり微妙な判定ながらハンドを取り、マルセイユにPKが与えられる。これをキッカーのトヴァンが冷静に右隅へ決めてリーグ戦3試合連続ゴールを記録した。

▽幸運な判定によって1-1のイーブンで試合を折り返したマルセイユは、後半も前半同様にボールを保持していくが、相手の堅守を前にほとんど決定的な場面を作れない。何とか流れを変えたいガルシア監督は61分にトヴァンを下げてオカンポスを投入。70分過ぎには酒井の際どいクロス、ジェルマンの枠を捉えたミドルシュートでゴールに迫るが、GKルコントの好守に遭う。
▽試合終盤にかけてはホームのモンペリエが押し返す展開が続く。すると88分、マルセイユは自陣右サイドで与えたFKの場面でキッカーのサンビアのクロスをニアのカマラに頭で合わせられ、これがゴール右隅に吸い込まれる。土壇場で痛恨の勝ち越し点を許したかに思えたが、副審はカマラのヘディングに反応したオフサイドラインのイウトンがプレーに関与したとの判定でフラッグを上げ、主審との話し合いの結果、ノーゴールの判定となった。その後も相手の猛攻に晒されたマルセイユだが、何とか守り切って試合は1-1のドローで決着。2つの幸運な判定によって辛くも勝ち点1を拾ったマルセイユは11戦無敗継続もリヨンとモナコに勝ち点で並ばれ、得失点差の関係で4位に転落した。

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