【J1昇格PO決勝プレビュー】J1行き最後の切符を賭けて最強の矛楯対決《名古屋vs福岡》
2017.12.02 22:00 Sat
▽J1昇格へ最後の切符を賭けた大一番が3日に豊田スタジアムで行われる。準決勝を勝ち上がった名古屋グランパスとアビスパ福岡が1年でのJ1復帰を目指して激突する。
◆鬼門・豊田スタジアムで最後は歓喜を〜名古屋グランパス〜
▽J1昇格プレーオフ準々決勝では、リーグ戦終盤に7連勝を飾りプレーオフに滑り込んだジェフユナイテッド千葉と対戦。佐藤兄弟対決として注目が集まる中、FWシモビッチのハットトリックなどで、4-2で勝利し決勝へと駒を進めた。この勢いのまま昇格を手にしたいところだが、決勝の地である豊田スタジアムでは相性が悪い。
▽今シーズンの名古屋は豊田スタジアムで8試合を戦い、2勝2分け4敗と大きく負け越している。もう一つのホームスタジアムであるパロマ瑞穂スタジアムでは11勝2敗であることを考えると、鬼門と言えるスタジアムだ。しかし当日は、昇格を心待ちにしている多くのファンやサポーターが詰めかけることが予想されている。彼らの声援を後押しに“終わり良ければすべて良し”となるか。
◆2年前の再現へ完全アウェイで昇格を〜アビスパ福岡〜
▽名古屋とともにJ1復帰に王手を賭けた福岡は、準決勝で東京ヴェルディと対戦。2年前のプレーオフ王者は、相手が浮き足立つ中の14分にMF山瀬功治のゴールで先制するとそのまま逃げ切った。レベルファイブスタジアム改修に伴い、えがお健康スタジアムで開催されるイレギュラーがありながらも、経験十分の福岡が貫禄勝ちを見せた。
▽その2年前のプレーオフ決勝では、決勝の地がヤンマースタジアム長居で決まっており、リーグ戦3位でプレーオフに進出した福岡だったが、4位で勝ち上がったセレッソ大阪のホームスタジアムで対戦することとなった。今回はリーグ戦上位チームのホームスタジアムでの開催となっていたため、2年前の状況とは異なる。ただ敵地での独特の雰囲気は体験済み。再びプレーオフ王者に輝けるか。
▽両チームが今シーズン最初に対戦したのは6月17日にレベルファイブスタジアムで行われた第19節。19分にシモビッチのゴールで名古屋が先制するが、後半はFW石津大介の2ゴールにFW城後寿も加点して福岡が逆転勝利を飾っている。この試合では、福岡が[3-4-2-1]を採用したのに対して、名古屋が中盤フラットな[4-4-2]で臨んでいる。
▽リターンレグは8月20日にパロマ瑞穂スタジアムで行われた第29節。今度は福岡が11分にMF三門雄大のゴールで先制するが、19分にシモビッチのゴールで名古屋が追いつく。さらに後半はMF青木亮太、DFイム・スンギョムがゴールを奪い、3-1で名古屋が勝利した。この試合では、名古屋が[3-4-2-1]を敷いて臨んだのに対して、福岡は中盤フラットの[4-4-2]で望んだ。結果だけでなく、戦い方のアプローチも似た2試合となっている。
◆最強の矛楯対決
▽名古屋は今シーズン、リーグ戦で最多となる85ゴールをマーク。得点数で2位の徳島ヴォルティスは71ゴールで1試合平均は1.69ゴールであるのに対して、名古屋は唯一の2点台である2.02ゴール。プレーオフ準決勝の千葉戦でも先制されながらも逆転に持ち込むなど、驚異的な攻撃陣となっている。福岡の堅い守りをこじ開けられるかに注目だ。
▽対する福岡は今オフにオフェンスの補強が目立ったが、やはりチームスタイルは“堅守”。湘南ベルマーレと並びリーグ最小の36失点となっている。1試合平均では0.86失点と1点台を切っている。ゴールが必要な状況だが、失点しては元も子もない。ゴールレスの時間を長く作り、1発にかける。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆名古屋グランパス[3-4-2-1]
DF:宮原和也、ワシントン、櫛引一紀
MF:青木亮太、田口泰士、小林裕紀、和泉竜司
MF:ガブリエル・シャビエル、佐藤寿人
FW:シモビッチ
監督:風間八宏
▽引き分け以上の結果でJ1復帰が決まる名古屋にとっては、[4-4-2]を採用して立ち上がりにブロックを敷き福岡の出方を伺うことも考えられる。しかし今季の対戦結果を考えても[3-4-2-1]で立ち上がりから主導権を握りにかかるだろう。福岡戦で2ゴールを奪っているシモビッチにうまくボールを集め、試合の行方を大きく左右する先制点を奪いたい。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆アビスパ福岡[3-4-2-1]
DF:實藤友紀、冨安健洋、堤俊輔
MF: 駒野友一、山瀬功治、三門雄大、亀川諒史
MF:仲川輝人、松田力
FW:ウェリントン
監督:井原正巳
▽プレーオフ準決勝の東京V戦では、第39節のツエーゲン金沢戦以来となる復帰となった實藤を先発させるサプライズ起用を見せた。その結果、福岡は4試合ぶりの無失点試合を達成。名古屋との大一番でも“勝っているチームは弄らず”。準決勝のメンバーにJ1復帰を託す。
【キープレーヤー】
◆FW玉田圭司(名古屋グランパス)
◆FW松田力(アビスパ福岡)
◆鬼門・豊田スタジアムで最後は歓喜を〜名古屋グランパス〜
▽J1昇格プレーオフ準々決勝では、リーグ戦終盤に7連勝を飾りプレーオフに滑り込んだジェフユナイテッド千葉と対戦。佐藤兄弟対決として注目が集まる中、FWシモビッチのハットトリックなどで、4-2で勝利し決勝へと駒を進めた。この勢いのまま昇格を手にしたいところだが、決勝の地である豊田スタジアムでは相性が悪い。
◆2年前の再現へ完全アウェイで昇格を〜アビスパ福岡〜
▽名古屋とともにJ1復帰に王手を賭けた福岡は、準決勝で東京ヴェルディと対戦。2年前のプレーオフ王者は、相手が浮き足立つ中の14分にMF山瀬功治のゴールで先制するとそのまま逃げ切った。レベルファイブスタジアム改修に伴い、えがお健康スタジアムで開催されるイレギュラーがありながらも、経験十分の福岡が貫禄勝ちを見せた。
▽その2年前のプレーオフ決勝では、決勝の地がヤンマースタジアム長居で決まっており、リーグ戦3位でプレーオフに進出した福岡だったが、4位で勝ち上がったセレッソ大阪のホームスタジアムで対戦することとなった。今回はリーグ戦上位チームのホームスタジアムでの開催となっていたため、2年前の状況とは異なる。ただ敵地での独特の雰囲気は体験済み。再びプレーオフ王者に輝けるか。
◆今季の対戦は全くの五分
▽両チームが今シーズン最初に対戦したのは6月17日にレベルファイブスタジアムで行われた第19節。19分にシモビッチのゴールで名古屋が先制するが、後半はFW石津大介の2ゴールにFW城後寿も加点して福岡が逆転勝利を飾っている。この試合では、福岡が[3-4-2-1]を採用したのに対して、名古屋が中盤フラットな[4-4-2]で臨んでいる。
▽リターンレグは8月20日にパロマ瑞穂スタジアムで行われた第29節。今度は福岡が11分にMF三門雄大のゴールで先制するが、19分にシモビッチのゴールで名古屋が追いつく。さらに後半はMF青木亮太、DFイム・スンギョムがゴールを奪い、3-1で名古屋が勝利した。この試合では、名古屋が[3-4-2-1]を敷いて臨んだのに対して、福岡は中盤フラットの[4-4-2]で望んだ。結果だけでなく、戦い方のアプローチも似た2試合となっている。
◆最強の矛楯対決
▽名古屋は今シーズン、リーグ戦で最多となる85ゴールをマーク。得点数で2位の徳島ヴォルティスは71ゴールで1試合平均は1.69ゴールであるのに対して、名古屋は唯一の2点台である2.02ゴール。プレーオフ準決勝の千葉戦でも先制されながらも逆転に持ち込むなど、驚異的な攻撃陣となっている。福岡の堅い守りをこじ開けられるかに注目だ。
▽対する福岡は今オフにオフェンスの補強が目立ったが、やはりチームスタイルは“堅守”。湘南ベルマーレと並びリーグ最小の36失点となっている。1試合平均では0.86失点と1点台を切っている。ゴールが必要な状況だが、失点しては元も子もない。ゴールレスの時間を長く作り、1発にかける。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆名古屋グランパス[3-4-2-1]
Getty Images
GK:武田洋平 DF:宮原和也、ワシントン、櫛引一紀
MF:青木亮太、田口泰士、小林裕紀、和泉竜司
MF:ガブリエル・シャビエル、佐藤寿人
FW:シモビッチ
監督:風間八宏
▽引き分け以上の結果でJ1復帰が決まる名古屋にとっては、[4-4-2]を採用して立ち上がりにブロックを敷き福岡の出方を伺うことも考えられる。しかし今季の対戦結果を考えても[3-4-2-1]で立ち上がりから主導権を握りにかかるだろう。福岡戦で2ゴールを奪っているシモビッチにうまくボールを集め、試合の行方を大きく左右する先制点を奪いたい。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆アビスパ福岡[3-4-2-1]
Getty Images
GK:杉山力裕DF:實藤友紀、冨安健洋、堤俊輔
MF: 駒野友一、山瀬功治、三門雄大、亀川諒史
MF:仲川輝人、松田力
FW:ウェリントン
監督:井原正巳
▽プレーオフ準決勝の東京V戦では、第39節のツエーゲン金沢戦以来となる復帰となった實藤を先発させるサプライズ起用を見せた。その結果、福岡は4試合ぶりの無失点試合を達成。名古屋との大一番でも“勝っているチームは弄らず”。準決勝のメンバーにJ1復帰を託す。
【キープレーヤー】
◆FW玉田圭司(名古屋グランパス)
Getty Images
▽名古屋にキープレーヤーはベテランレフティーの玉田圭司。今季はケガの影響もありシーズン中盤に離脱したが、終盤には復帰を果たし8試合連続出場を果たすなど状態は万全。ベテランらしく最前線やシャドーストライカー、右サイドハーフなど攻撃的なあらゆるポジションをこなせるジョーカー。また2年前のプレーオフ決勝ではC大阪の選手として福岡から先制点を奪っている。チームとしてプレーオフの経験がないだけに、玉田には精神的支柱としての役割も求められる。◆FW松田力(アビスパ福岡)
Getty Images
▽福岡のキープレーヤーは、今シーズンに名古屋から福岡に加入した松田力。昨シーズンはJ1リーグで14試合1ゴールを奪う活躍を見せたがポジションを獲得できず。しかし新天地ではリーグ戦31試合で4ゴールと、欠かせない存在となっている。福岡のオフェンスのストロングポイントであるFWウェリントンには厳しいマークが予想されるだけに、松田がいかにフォローできるかが勝敗を左右する。古巣の前で成長した姿を見せられるか。
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