驚異的に粘るセビージャ、2点差引っくり返し癌に挑む指揮官を勇気づける逆転劇!《リーガエスパニョーラ》
2017.11.27 04:30 Mon
▽リーガエスパニョーラ第13節、ビジャレアルvsセビージャが26日に行われ、アウェイのセビージャが3-2で逆転勝利した。
▽一方、前節指揮官の古巣セルタに競り勝ったセビージャは、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)のリバプール戦で3点ビハインドから追いつく白熱のパフォーマンスをみせ、最終節での突破に望みを繋いだ。しかし、その激戦の翌日にはベリッソ監督が前立腺がんを患っているという、衝撃のニュースが舞い込んだ。チームとしては厳しい闘病生活を送ることになる指揮官に向けて勝利で勇気づけたいところだった。
▽過密日程の中で行われた注目の強豪対決は、開始直後から互いに攻め合うオープンな展開に。10分過ぎにはソリアーノ、サラビアと互いにクロスバーをわずかに越える際どいシュートを放つ。
▽ゴールを予感させるせめぎ合いが続く中、19分にホームチームがスコアを動かす。左サイドでキープしたバッカがボックス右に走り込むフォルナルスへ絶妙なフィードを通す。そして、フォルナルスが冷静にファーへフリーで走り込むバカンブに丁寧に折り返すと、これをバカンブが難なく流し込んだ。
▽試合は後半に入ってよりオープンな展開に。53分にはビジャレアルがカウンターを発動。ハーフウェイライン付近の左サイドでフォルナルスからパスを受けたバッカが巧みなファーストタッチで一気にDFを振り切って相手陣内を独走。最後は右に持ち出す斜めの仕掛けでGKまでかわし、無人のゴールへ流し込んだ。なお、古巣対戦のバッカはゴールセレブレーションを自粛した。
▽一方、かつてのエースに痛恨の2点目を奪われたセビージャだが、先日のリバプール戦で証明したように諦めない不屈のチームはわずか2分間で試合を振り出しに戻す。まずは56分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのバネガが正確なクロスをゴール前に入れると、これをラングレが頭で流し込んだ。直後の57分にはボックス手前左でクリアボールを回収したキャロルの短い横パスをフランコ・バスケスが得意の左足のダイレクトシュートでゴール左隅に突き刺した。
▽ベンチサイドのベリッソ監督も大興奮の鮮やかな連続得点でスコアをタイに戻したセビージャは、ここから再び白熱の攻防を繰り広げていく。すると、78分には右サイドで強引に仕掛けたメルカドがボックス内でDFビクトル・ルイスに後方から倒されてPKを獲得。さらに、このファウルでビクトル・ルイスに2枚目の警告が掲示され、退場処分に。そして、逆転が懸かるこのPKをキッカーのバネガが冷静に決め切り、この試合初めてリードを奪った。
▽一方、2点差を引っくり返されたうえに数的不利まで背負ったビジャレアルだが、ホームの大歓声を後押しに最後まで数的不利を感じさせない攻めで相手ゴールに迫る。後半アディショナルタイムにはバカンブがバイシクルシュート、バッカがボレーシュートと難度の高いフィニッシュをみせるが、いずれも枠を捉えることができなかった。
▽CLリバプール戦に続く驚異的な粘りでビジャレアル相手のアウェイゲームを3-2で逆転勝利したセビージャがリーグ戦連勝を飾ると共に、前立腺ガンの闘病に挑むベリッソ監督を勇気づける見事な戦いぶりを見せた。
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▽6位のビジャレアル(勝ち点21)と5位のセビージャ(勝ち点22)による上位対決。前節、アスレティック・ビルバオとの強豪対決をドローで終えたビジャレアルだが、ミッドウィークに行われたヨーロッパリーグ(EL)ではアスタナを破って決勝トーナメント進出を果たした。アウェイでの一戦から中2日の強行日程で行われる今節では、持ち味の堅守を武器に省エネスタイルで戦いながら機を見た反撃で勝機を見いだしたいところ。▽過密日程の中で行われた注目の強豪対決は、開始直後から互いに攻め合うオープンな展開に。10分過ぎにはソリアーノ、サラビアと互いにクロスバーをわずかに越える際どいシュートを放つ。
▽ゴールを予感させるせめぎ合いが続く中、19分にホームチームがスコアを動かす。左サイドでキープしたバッカがボックス右に走り込むフォルナルスへ絶妙なフィードを通す。そして、フォルナルスが冷静にファーへフリーで走り込むバカンブに丁寧に折り返すと、これをバカンブが難なく流し込んだ。
▽その後は互いに素早い攻守の切り替えと背後を突く動きでゴール前に抜け出す場面を作るが、ビハインドを追うセビージャはムリエルやコレアのラストパスがなかなか合わず、決定的なシーンには至らず。一方、追加点を狙うビジャレアルはバッカが積極的に仕掛けてフィニッシュに絡むが、こちらも最後の場面で粘る相手守備に阻まれた。
▽試合は後半に入ってよりオープンな展開に。53分にはビジャレアルがカウンターを発動。ハーフウェイライン付近の左サイドでフォルナルスからパスを受けたバッカが巧みなファーストタッチで一気にDFを振り切って相手陣内を独走。最後は右に持ち出す斜めの仕掛けでGKまでかわし、無人のゴールへ流し込んだ。なお、古巣対戦のバッカはゴールセレブレーションを自粛した。
▽一方、かつてのエースに痛恨の2点目を奪われたセビージャだが、先日のリバプール戦で証明したように諦めない不屈のチームはわずか2分間で試合を振り出しに戻す。まずは56分、相手陣内左サイドで得たFKの場面でキッカーのバネガが正確なクロスをゴール前に入れると、これをラングレが頭で流し込んだ。直後の57分にはボックス手前左でクリアボールを回収したキャロルの短い横パスをフランコ・バスケスが得意の左足のダイレクトシュートでゴール左隅に突き刺した。
▽ベンチサイドのベリッソ監督も大興奮の鮮やかな連続得点でスコアをタイに戻したセビージャは、ここから再び白熱の攻防を繰り広げていく。すると、78分には右サイドで強引に仕掛けたメルカドがボックス内でDFビクトル・ルイスに後方から倒されてPKを獲得。さらに、このファウルでビクトル・ルイスに2枚目の警告が掲示され、退場処分に。そして、逆転が懸かるこのPKをキッカーのバネガが冷静に決め切り、この試合初めてリードを奪った。
▽一方、2点差を引っくり返されたうえに数的不利まで背負ったビジャレアルだが、ホームの大歓声を後押しに最後まで数的不利を感じさせない攻めで相手ゴールに迫る。後半アディショナルタイムにはバカンブがバイシクルシュート、バッカがボレーシュートと難度の高いフィニッシュをみせるが、いずれも枠を捉えることができなかった。
▽CLリバプール戦に続く驚異的な粘りでビジャレアル相手のアウェイゲームを3-2で逆転勝利したセビージャがリーグ戦連勝を飾ると共に、前立腺ガンの闘病に挑むベリッソ監督を勇気づける見事な戦いぶりを見せた。
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