【プレビュー】ワンダ・メトロポリターノ初開催の“マドリード・ダービー”《アトレティコ・マドリーvsレアル・マドリー》
2017.11.17 21:00 Fri
▽リーガエスパニョーラ第12節、アトレティコ・マドリーvsレアル・マドリーによる“マドリード・ダービー”が日本時間18日28:45にワンダ・メトロポリターノでキックオフされる。独走気配を見せる首位バルセロナ(勝ち点31)を追走する4位アトレティコ(勝ち点23)と、3位レアル・マドリー(勝ち点23)がワンダ・メトロポリターノという新たな舞台で激突する今季最初の首都ダービーだ。
▽FIFAの補強禁止処分が解ける来年1月にはFWジエゴ・コスタやMFビトロに加え新戦力の加入で大幅な戦力アップが見込まれるが、今後も勝ち点獲得ペースが上がらなければ、その前にリーガのタイトル争いから脱落してしまう。その意味でも今回のダービーでは、昨季ビセンテ・カルデロンでのラストダービーで屈辱を味わった宿敵相手に、新本拠地最初のダービーでリベンジを果たしポジティブな意味でのターニングポイントとしたい。そのためには公式戦7試合ゴールがないエースFWグリーズマンを筆頭に深刻な不振に陥っている攻撃陣の奮起が必須だ。
▽一方、直近のラス・パルマス戦で3-0の快勝を収めてジローナ、トッテナム相手に喫した連敗ショックを払しょくしたレアル・マドリー。だが、先日にお抱えメディアの『マルカ』がエースFWクリスティアーノ・ロナウドと、キャプテンDFセルヒオ・ラモスによる派閥争いをリークするなど、チーム状態は芳しくない。闘将シメオネ監督と異なり、ジダン監督はカリスマ性こそあるもののロッカールームのケアに関して積極的ではないだけに、このままの状態が続けば内部崩壊の可能性も十分にある。
▽亀裂が生じ始めたチームを修復するために必要なのは、やはりビッグマッチでの勝利。批判を浴びるC・ロナウドとFWベンゼマの攻撃の主軸の爆発に、緩さも目立つセルヒオ・ラモス率いる守備陣の奮闘でダービーマッチを制し、勝ち点8差を付けられているバルセロナ追撃に向けて昨季のような一体感を取り戻したい。
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン
DF:フアンフラン、サビッチ、ゴディン、フィリペ・ルイス
MF:コケ、ガビ、トーマス、サウール
FW:グリーズマン、コレア
負傷者:なし
出場停止者:なし
▽出場停止者はいないが、登録上の問題でFWジエゴ・コスタが起用できない。負傷者に関しては、コケとカラスコが練習復帰を果たしたことで主力メンバー全員が起用可能だ。スタメンに関しては現状のベストメンバーを起用し、中盤はピボーテ4人を並べ、グリーズマンの相棒にはコレアが入る見込みだ。
▽レアル・マドリー予想スタメン
DF:カルバハル、ヴァラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ
MF:モドリッチ、カゼミロ、イスコ、クロース
FW:クリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマ
負傷者:GKケイロル・ナバス、リュカ・ジダン、DFカルバハル、MFコバチッチ、ベイル
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはベイルとリュカ・ジダンの欠場が決定し、ケイロル・ナバスについても欠場の可能性が高い。その一方で、カルバハルとコバチッチがチーム練習に復帰しており、いずれも起用可能な状態だ。
▽スタメンに関してはカルバハルが間に合わない場合、引き続きアクラフ・ハキミが代役を務めるが、ほぼベストメンバーを起用できるはずだ。ただ、軽傷を抱えるイスコ、代表戦の疲労を抱えるモドリッチ、パフォーマンス面でもの足りないベンゼマに代わってアセンシオやダニ・セバージョスが抜擢される可能性もある。
★注目選手
◆アトレティコ・マドリー:MFトーマス・パルティ
▽本職は守備的MFながらサイドやトップ下でもプレー可能なトーマスは、同じく中盤の複数ポジションをこなすサウールと共に、攻守両面でインテンシティとダイナミズムを与えられる貴重な存在。ポジショニングや集中力など未だ課題は多くあるが、直近の2試合で披露したように何かを起こすポテンシャルを秘めており、今回のダービーでもチームの停滞感を払しょくする意外性のあるプレーが期待される。
◆レアル・マドリー:FWクリスティアーノ・ロナウド
▽そういう意味で大きなキッカケとなりそうなのが、今回のダービーだ。昨シーズンはビセンテ・カルデロンでのリーガ最後のダービー、ホームで行われたCL準決勝1stレグでいずれもハットトリックを達成する大暴れを見せた。加えて、今月13日にはパートナーであるジョルジーナ・ロドリゲスさんとの間にできた最初の子供であり、自身第4子となるアラナ・マルティナちゃんが誕生。お祭り好きのポルトガル代表FWが、ここで祝砲をあげないわけがない。
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▽ここまで首位バルセロナと2位バレンシア同様に開幕無敗を継続も、6勝5分けと勝ち切れない状況が続くアトレティコ。直近のデポルティボ戦ではMFトーマスの見事な直接FKによって後半アディショナルタイムの劇的勝利を掴み、3試合連続ドローのスパイラルからようやく抜け出した。それでも、CLグループステージ敗退危機などチームを取り巻く負の連鎖を断ち切るまでには至っていない。▽一方、直近のラス・パルマス戦で3-0の快勝を収めてジローナ、トッテナム相手に喫した連敗ショックを払しょくしたレアル・マドリー。だが、先日にお抱えメディアの『マルカ』がエースFWクリスティアーノ・ロナウドと、キャプテンDFセルヒオ・ラモスによる派閥争いをリークするなど、チーム状態は芳しくない。闘将シメオネ監督と異なり、ジダン監督はカリスマ性こそあるもののロッカールームのケアに関して積極的ではないだけに、このままの状態が続けば内部崩壊の可能性も十分にある。
▽亀裂が生じ始めたチームを修復するために必要なのは、やはりビッグマッチでの勝利。批判を浴びるC・ロナウドとFWベンゼマの攻撃の主軸の爆発に、緩さも目立つセルヒオ・ラモス率いる守備陣の奮闘でダービーマッチを制し、勝ち点8差を付けられているバルセロナ追撃に向けて昨季のような一体感を取り戻したい。
◆アトレティコ・マドリー◆
【4-4-2】
【4-4-2】
▽アトレティコ・マドリー予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:オブラクDF:フアンフラン、サビッチ、ゴディン、フィリペ・ルイス
MF:コケ、ガビ、トーマス、サウール
FW:グリーズマン、コレア
負傷者:なし
出場停止者:なし
▽出場停止者はいないが、登録上の問題でFWジエゴ・コスタが起用できない。負傷者に関しては、コケとカラスコが練習復帰を果たしたことで主力メンバー全員が起用可能だ。スタメンに関しては現状のベストメンバーを起用し、中盤はピボーテ4人を並べ、グリーズマンの相棒にはコレアが入る見込みだ。
◆レアル・マドリー◆
【4-3-1-2】
【4-3-1-2】
▽レアル・マドリー予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:カシージャDF:カルバハル、ヴァラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ
MF:モドリッチ、カゼミロ、イスコ、クロース
FW:クリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマ
負傷者:GKケイロル・ナバス、リュカ・ジダン、DFカルバハル、MFコバチッチ、ベイル
出場停止者:なし
▽出場停止者はいない。負傷者に関してはベイルとリュカ・ジダンの欠場が決定し、ケイロル・ナバスについても欠場の可能性が高い。その一方で、カルバハルとコバチッチがチーム練習に復帰しており、いずれも起用可能な状態だ。
▽スタメンに関してはカルバハルが間に合わない場合、引き続きアクラフ・ハキミが代役を務めるが、ほぼベストメンバーを起用できるはずだ。ただ、軽傷を抱えるイスコ、代表戦の疲労を抱えるモドリッチ、パフォーマンス面でもの足りないベンゼマに代わってアセンシオやダニ・セバージョスが抜擢される可能性もある。
★注目選手
◆アトレティコ・マドリー:MFトーマス・パルティ
Getty Images
▽アトレティコの注目プレーヤーは、現チームで最も好調なトーマスだ。今シーズンに入ってシメオネ監督の信頼を勝ち取った24歳のガーナ代表MFは、ここまで公式戦15試合に出場し4ゴールを記録。とりわけ、直近のCLカラバフ戦とデポルティボ戦では圧巻のミドルシュートと直接FKで2試合連続ゴール中だ。▽本職は守備的MFながらサイドやトップ下でもプレー可能なトーマスは、同じく中盤の複数ポジションをこなすサウールと共に、攻守両面でインテンシティとダイナミズムを与えられる貴重な存在。ポジショニングや集中力など未だ課題は多くあるが、直近の2試合で披露したように何かを起こすポテンシャルを秘めており、今回のダービーでもチームの停滞感を払しょくする意外性のあるプレーが期待される。
◆レアル・マドリー:FWクリスティアーノ・ロナウド
Getty Images
▽レアル・マドリーの注目プレーヤーは、悩めるC・ロナウドだ。スーペル・コパでの主審に対する暴力行為でリーガ開幕4試合を欠場したC・ロナウドは、第5節ベティス戦から7試合連続フル出場を果たすも、その間に奪ったゴールはわずかに1点。加入以降最悪の序盤戦を過ごしている。その一方で、CLの舞台では出場4試合すべてでゴールを奪い得点ランキングトップの6ゴールを記録している。決して絶不調というわけではないだけに、キッカケさえ掴めば、すぐに本来のゴールラッシュを取り戻すはずだ。▽そういう意味で大きなキッカケとなりそうなのが、今回のダービーだ。昨シーズンはビセンテ・カルデロンでのリーガ最後のダービー、ホームで行われたCL準決勝1stレグでいずれもハットトリックを達成する大暴れを見せた。加えて、今月13日にはパートナーであるジョルジーナ・ロドリゲスさんとの間にできた最初の子供であり、自身第4子となるアラナ・マルティナちゃんが誕生。お祭り好きのポルトガル代表FWが、ここで祝砲をあげないわけがない。
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