【試合後会見】ハリルホジッチ「前半は残念だった」
2017.11.11 03:11 Sat
▽日本代表は10日、ブラジル代表とフランスのリールで国際親善試合を戦い、1-3で敗れた。日本を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督の試合後の会見は以下の通り。
「前半、ビデオでPK判定があった。それでチームのバランスが少し崩れたのかと思う。以前から言っている通り、現在最も強いブラジルを相手に不安定な状態となったところを突かれたのかと思う」
「ただ、後半に入って全く違った展開となった。ハーフタイムにメンタルと戦術のところで修正した。2点目が決まったかに思ったが、オフサイドに阻まれた。また、素晴らしいプレーから浅野に決定機が生まれた場面もあった。後半はかなり満足のいくものだった。しかし、改善点もたくさんあることも見られた。このような試合からは多くの結論が出せると思う。前半は残念だった。もっとできたと思う」
――監督は負けず嫌いな性格だが、そこまで悔しがっていないように思われるが
「世界中のどこのチームと戦っても敗戦は嫌いだ。しかし、現実的に考えることも必要だ。試合前から世界最高のチームと戦うと言ってきた。そのようなチームと、後半のようなプレーができたことはある程度満足している。我々のチームの形、実行しようとしている部分に良いものが見られた。しかし、それが得点につながっていない。場合によっては個人でゴールを奪う必要があるかもしれない」
「がっかりとまでは行かないが、選手たちのメンタルの面で満足はしていない。少し未熟なところが出たかもしれない。前半と後半を分けて考えている。ボールポゼッション、パス回しのところで同等か、それ以上のことができたと思う。後半、もっと冷静にプレーできればシュートまで行けたと思えるシーンがあった。次回、このような試合があれば、経験があるので、より冷静にプレーできると思う。7、8カ月先のW杯に向けてこれからも成長していかなくてはならない」
「戦術のトレーニングはたくさんやってきた。相手の3トップにはしっかりと付くように指示を出していた。ターンをさせないために。ネイマールはターンをさせると止められない。ただ、それを行うにもメンタルのコントロールが重要になってくる。相手をリスペクトし過ぎたのかなと思う。中盤の選手たちにも相手の中盤にしっかり付くように指示していた。しかし、少し距離があったのかと思う。その5分後に吹かれたPK(の判定)が、チームを不安にさせてしまった。2失点目も、完全にフリーな状態でのクリアミスだ。相手が拾って25メートルの距離から右足で決められた」
「後半に入ってからも、相手にフィニッシュに至るチャンスが何度もあったが、スピードアップせずにプレーしていた。守備的にも少し崩れたときに、相手のカウンターが3~4回あった。相手の裏へのプレーも押し上げも速い。このPKが、われわれの安定性を崩したと思う。ボールを動かしていけば、クロスやシュートまでいけるというところでペースダウンしてしまったが、それはメンタルの部分によるものだと思う」
「後半はより相手の近いところ、より自分たちがコンパクトにプレーして相手に寄せることができた。中央でもサイドでもそれができて、ボールを奪うこともできた。奪った直後の1本目のパスをしっかりつないでいれば、そこから生まれるチャンスもあった。修正点や改善点はたくさんあるが、その中でもメンタルの面は大きかった」
「ダイアゴナルのボールや背後へのパスでも、ちょっとしたテクニックのミスでうまくいかなかった。セカンドボールの予測のところも少し欠けていた。純粋な気持ちでこの試合を見て、改善すべきものはあるものの満足すべき点もあった。後半のみを見れば1-0だし、2点目、3点目が決まっていてもおかしくなかった。もちろん、相手にもチャンスがあったが。前半に残念な部分があり、後半に満足いく部分があった試合だった」
――デュエルの局面でボールを奪い切れないシーンが多かったが。また試合後に選手たちにどんな声をかけていたのか
「ネイマール、(ガブリエル・)ジェズス、ウィリアンと対戦した試合だ。一対一で彼らにデュエルで勝てる選手はそうはいない。後半はそれでも改善された。だからこそメンタルの部分が重要だ。ネイマールと対峙した(酒井)宏樹もいくつかのデュエルで勝っていた。そういったメンタルの分野で、さらにこのチームは良くなるのではないかと選手たちには話をした。つまりノーファウルだけれど、よりアグレッシブにいくということだ」
「ブラジルはアグレッシブにいって、その中で(相手の)ファウルを誘うことが巧みなチームだ。ハームタイムで選手には『恐れなくていい』という話をした。前半ではアグレッシブさの部分で満足していなかった。勇気付ける1点目が決まれば、2点目も決まる。そして最終ライン、中盤、前線での修正点も伝えた。浅野が入ってからは、相手の背後に顔を出すようになったのも良かった。
「そして(長友)佑都は今日キャプテンを務めたが、試合後に代表100戦目を讃えた。彼はキャラクターの部分で、良いものを持っている。チームメートの誰とも愛着でつながっているし、手本にもなっている。私にとっても誇らしいことだ。そして最後に、『今日の試合は佑都がキャプテンなので負けた。私のせいではない』ということを伝えた(笑)」
――アルジェリア代表を率いた時のようなことが日本でも実現できるか
「もちろんそれを再現して、さらに上を目指したい。サッカーは何が起こってもおかしくない。試合後に話すのは簡単だし、後半の出来を過信するわけではないが、前半が0-0だったら、この試合で偉業を成し遂げることもできたと思う。残念ながらそうはならなかったが、後半で満足できる時間帯があった。これから7カ月、準備をする期間がある。その目的は、アルジェリアで成し遂げたことを再現することだ」
――前半と後半でブラジルのパフォーマンスが違ったように見えるが、それでも後半の出来に満足なのか
「ブラジルが世界一のプレーを見せなかったのは、日本が(そうさせない)プレーをしたからだ。選手たちのパフォーマンスも、しっかり評価してあげないといけない。ポジションにもしっかりと入っていたし、前からもプレッシャーをかけていた。少し低いところでブロックを作ったとしても、そこからプレッシャーをかけていた。奪ったあと、もう少し冷静にプレーして、もう少し運があれば、より良い形ができて、より決定機があったと思う」
「デュエルでも、より相手に近いところでプレーをしていた。ゲームの読み、予測、そういったところでも良くなっていたので、パフォーマンスが後半に良くなった。もちろん今日の試合は敗戦だから喜ぶべきではない。しかし、後半は良かったと選手に話すことができた。前半(の内容)からはしっかり教訓を得て(失敗を)繰り返さないこと。このような試合から学んで進化しないといけない。現実的に考えて、ブラジルは別格であることも認めないといけない。ブラジルも、ブロックを作って、しっかり戻って、プレッシングをするというこれまで見たことのないような守備をしている。このようなブラジル代表は、歴史的にも見たことがない。つまり良かったところと、あまり良くなかったところ、2つの要素がある試合だった」
「前半、ビデオでPK判定があった。それでチームのバランスが少し崩れたのかと思う。以前から言っている通り、現在最も強いブラジルを相手に不安定な状態となったところを突かれたのかと思う」
――監督は負けず嫌いな性格だが、そこまで悔しがっていないように思われるが
「世界中のどこのチームと戦っても敗戦は嫌いだ。しかし、現実的に考えることも必要だ。試合前から世界最高のチームと戦うと言ってきた。そのようなチームと、後半のようなプレーができたことはある程度満足している。我々のチームの形、実行しようとしている部分に良いものが見られた。しかし、それが得点につながっていない。場合によっては個人でゴールを奪う必要があるかもしれない」
「がっかりとまでは行かないが、選手たちのメンタルの面で満足はしていない。少し未熟なところが出たかもしれない。前半と後半を分けて考えている。ボールポゼッション、パス回しのところで同等か、それ以上のことができたと思う。後半、もっと冷静にプレーできればシュートまで行けたと思えるシーンがあった。次回、このような試合があれば、経験があるので、より冷静にプレーできると思う。7、8カ月先のW杯に向けてこれからも成長していかなくてはならない」
――前半やろうとしていたことはどの程度できていたのか
「戦術のトレーニングはたくさんやってきた。相手の3トップにはしっかりと付くように指示を出していた。ターンをさせないために。ネイマールはターンをさせると止められない。ただ、それを行うにもメンタルのコントロールが重要になってくる。相手をリスペクトし過ぎたのかなと思う。中盤の選手たちにも相手の中盤にしっかり付くように指示していた。しかし、少し距離があったのかと思う。その5分後に吹かれたPK(の判定)が、チームを不安にさせてしまった。2失点目も、完全にフリーな状態でのクリアミスだ。相手が拾って25メートルの距離から右足で決められた」
「後半に入ってからも、相手にフィニッシュに至るチャンスが何度もあったが、スピードアップせずにプレーしていた。守備的にも少し崩れたときに、相手のカウンターが3~4回あった。相手の裏へのプレーも押し上げも速い。このPKが、われわれの安定性を崩したと思う。ボールを動かしていけば、クロスやシュートまでいけるというところでペースダウンしてしまったが、それはメンタルの部分によるものだと思う」
「後半はより相手の近いところ、より自分たちがコンパクトにプレーして相手に寄せることができた。中央でもサイドでもそれができて、ボールを奪うこともできた。奪った直後の1本目のパスをしっかりつないでいれば、そこから生まれるチャンスもあった。修正点や改善点はたくさんあるが、その中でもメンタルの面は大きかった」
「ダイアゴナルのボールや背後へのパスでも、ちょっとしたテクニックのミスでうまくいかなかった。セカンドボールの予測のところも少し欠けていた。純粋な気持ちでこの試合を見て、改善すべきものはあるものの満足すべき点もあった。後半のみを見れば1-0だし、2点目、3点目が決まっていてもおかしくなかった。もちろん、相手にもチャンスがあったが。前半に残念な部分があり、後半に満足いく部分があった試合だった」
――デュエルの局面でボールを奪い切れないシーンが多かったが。また試合後に選手たちにどんな声をかけていたのか
「ネイマール、(ガブリエル・)ジェズス、ウィリアンと対戦した試合だ。一対一で彼らにデュエルで勝てる選手はそうはいない。後半はそれでも改善された。だからこそメンタルの部分が重要だ。ネイマールと対峙した(酒井)宏樹もいくつかのデュエルで勝っていた。そういったメンタルの分野で、さらにこのチームは良くなるのではないかと選手たちには話をした。つまりノーファウルだけれど、よりアグレッシブにいくということだ」
「ブラジルはアグレッシブにいって、その中で(相手の)ファウルを誘うことが巧みなチームだ。ハームタイムで選手には『恐れなくていい』という話をした。前半ではアグレッシブさの部分で満足していなかった。勇気付ける1点目が決まれば、2点目も決まる。そして最終ライン、中盤、前線での修正点も伝えた。浅野が入ってからは、相手の背後に顔を出すようになったのも良かった。
「そして(長友)佑都は今日キャプテンを務めたが、試合後に代表100戦目を讃えた。彼はキャラクターの部分で、良いものを持っている。チームメートの誰とも愛着でつながっているし、手本にもなっている。私にとっても誇らしいことだ。そして最後に、『今日の試合は佑都がキャプテンなので負けた。私のせいではない』ということを伝えた(笑)」
――アルジェリア代表を率いた時のようなことが日本でも実現できるか
「もちろんそれを再現して、さらに上を目指したい。サッカーは何が起こってもおかしくない。試合後に話すのは簡単だし、後半の出来を過信するわけではないが、前半が0-0だったら、この試合で偉業を成し遂げることもできたと思う。残念ながらそうはならなかったが、後半で満足できる時間帯があった。これから7カ月、準備をする期間がある。その目的は、アルジェリアで成し遂げたことを再現することだ」
――前半と後半でブラジルのパフォーマンスが違ったように見えるが、それでも後半の出来に満足なのか
「ブラジルが世界一のプレーを見せなかったのは、日本が(そうさせない)プレーをしたからだ。選手たちのパフォーマンスも、しっかり評価してあげないといけない。ポジションにもしっかりと入っていたし、前からもプレッシャーをかけていた。少し低いところでブロックを作ったとしても、そこからプレッシャーをかけていた。奪ったあと、もう少し冷静にプレーして、もう少し運があれば、より良い形ができて、より決定機があったと思う」
「デュエルでも、より相手に近いところでプレーをしていた。ゲームの読み、予測、そういったところでも良くなっていたので、パフォーマンスが後半に良くなった。もちろん今日の試合は敗戦だから喜ぶべきではない。しかし、後半は良かったと選手に話すことができた。前半(の内容)からはしっかり教訓を得て(失敗を)繰り返さないこと。このような試合から学んで進化しないといけない。現実的に考えて、ブラジルは別格であることも認めないといけない。ブラジルも、ブロックを作って、しっかり戻って、プレッシングをするというこれまで見たことのないような守備をしている。このようなブラジル代表は、歴史的にも見たことがない。つまり良かったところと、あまり良くなかったところ、2つの要素がある試合だった」
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