【前日会見】ハリル、強豪ブラジルに力試し 「守備を完璧に、攻撃でリアリストに」《国際親善試合》2017.11.09 22:30 Thu

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Getty Images
▽日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が9日、翌10日に行われるブラジル代表との国際親善試合に向け、前日記者会見に出席した。

▽日本にとって、今回のブラジル戦はロシア・ワールドカップを見据えた強敵との貴重な力試しの一戦。ハリルホジッチ監督は「守備を完璧に、攻撃でリアリストに」と述べ、自身の自宅があるリールを舞台にした強豪とのテストマッチに闘志を燃やした。

◆ヴァイッド・ハリルホジッチ監督(日本代表)
「多くの人が(会見に)来てくれて、日本を見に来てくれていると思っている。かなり大きなテストになる。現段階で世界で一番強いチームと対戦する。個人も組織もハイレベルな選手が揃っていて、私にとって世界一になる第一候補のチームだ」

「長い間、このチームを追跡しているが、抜本的にチームが変わった。古い世代のブラジル人は、何人か守備していたが、オフェンスしかやっていなかった。初めてブラジルというチームがブロックで守備をするというのを目にしている」

「全員がしっかりハードワークしている。これは新しいこと。新しい監督が来てから、彼らの勝率には素晴らしいものがある。アルゼンチン戦で負けたが、それは偶然だ。得点効率も非常に高い。15試合で4失点しかしていない。つまり、このチームは強いということを証明している」

「守備面で規律が素晴らしく伴ったブラジルを初めて見る。歴史的にも、ずっと素晴らしいアタッカーを揃えている。我々も勇気を持って、強い気持ちを持って臨みたい。彼らにダメージを与えたい。日本がどのレベルにいるかの確認にもなる」

「ブラジル戦も、ベルギー戦も、我々にとっては非常に貴重なもの。世界で最も強い2カ国だ。我々がどのようにプレーするか見ていきたい」

――リールに戻ってきた。このスタジアムで試合をすることについて
「本当に嬉しい。ここの近くに住んでいて、新しいスタジアムを目にして嬉しく思う。私の時代にこういうものがあってほしかった。ただ、私もこの新しいスタジアムを作ろうと言ったうちの一人。関係者、政治家の人に少しプレッシャーをかけたことを思い出す。素晴らしいスタジアムを作ってくれた。選手にも“私の地元でやる”と言った。“絶対に勝たないといけない。そうしないと、私は生活できないよ”と」

――ブラジルに対する勝算について
「勝てると思っている。そう信じたいが、冷静に、真面目に、真剣に捉えないといけない。ブラジルの方が強いだろう。現段階で世界一強いのがブラジルだと思う。ただ、我々も何かをトライしないといけない。こういう試合の経験はある」

「前回のワールドカップでドイツ戦に向けて準備した。当時のドイツは、世界で一番強いチームだった。実際、世界一になった。同じような状況だ。特別な準備をしないといけない。全ての試合を分析したが、どのようなプレーをするか完璧に把握している」

「あとは我々の守備の仕方、攻撃の仕方を作らないといけない。守備するためだけに来たわけではない。ボールを奪えば攻撃を仕掛ける。このチームを揺れ動かしたい」

――ブラジル戦に向けた先発メンバーについて
「この2日間準備してきた。誰が先発するかということだが、それはわからない。守備で何をすべきか、ブロックの仕方、攻撃の仕方もやっている。選手も守備だけしなければいけないと思ったら不安になるが、我々は守備だけをするようなクオリティではない」

「我々のアイデンティティを伴ったサッカーをしたい。しっかり守備して、しっかり攻撃する。結果は見てみないとわからないが、勇気と勇敢さを持ってやらないといけない。負けるための準備をしたことはない。10回のうち、このようなチームに1回成功するかもしれない」

「守備を完璧にやって、攻撃のところはリアリストになって、逃さないことをしっかりやらないといけない」

――強者と対戦した方が良さを出しやすいか
「ワールドカップの準備をしている。ワールドカップの準備ということは、厳しさが高くなるということ。フィジカル、テクニック、タクティクス、メンタル、全てにおいてだ。色々なことを伸ばさないといけない。野心を高く持たないといけない」

「私が就任したのは、ワールドカップ、アジアカップが終わったときだった。私が受け持ったグループは失望していて、野心もない状態だった。ブラジルでのワールドカップ、オーストラリアでのアジアカップを終えて、彼らは失望でいっぱいだった」

「3年をかけて、このチームに勝つ文化を植え付けてきた。今のところ、ここまで進んできた道のりは悪くなかったと思っている。ただ、世界で一番のチームと対戦したことはない。本大会で一番のチームとやるかもしれないので、今やっておかないといけない」

「ブラジル戦、ベルギー戦が終わったら色々な答えが出るだろう。私のスピーチもより細かくなり、どのポイントを伸ばさないといけないかがわかると思う。選手がクラブでやらないといけないこと、次の合宿までに何をやらないといけないか、何を伸ばさないといけないか」

「ブラジルより良い結果を求めようと思えば、大きな野心を持ってトライしないといけない」

――新しい戦術、システムを試すか
「新しいシステム、やり方があるかはわからないが、我々は我々のシステムで戦う。戦術的な練習もかなりやってきた。速く、テクニックもあって、能力の高い3人のFWをどう抑えるか。良いパスの出てくる中盤をどう抑えるか。左右の両サイドバックをどう抑えるか。ボールを奪ったら何をすべきか。それは完璧に説明している」

「どこに繋いで、誰が顔を出すかまでやっている。速く、たくさん走らないといけない。リズムの変化が大事になるが、相手もそれはうまい。特に、ネイマール、(ガブリエウ・)ジェズス、(ロベルト・)フィルミノ、あるいはウィリアン。彼らは足が速い。ただ、我々は我々のプレーを試す」

「日本代表もコンプレックスなしにやりたい。我々も得点を取れる、何かができると。“何もできないな”ではなく、そういうメンタル面もすごく大事になる。戦術的な面は各自に細かく説明している。コミュニケーション能力はもっと高めたい。何人かは怒った。試合中のコミュニケーション能力はもう少し高めてほしい」

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