【編集部コラム】17年越しのリベンジを果たした尹晶煥がC大阪にもたらした変革2017.11.06 21:50 Mon

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▽「私自身の歴史も、新しいものが始まりました」。試合後に笑顔で語ったのは、セレッソ大阪の尹晶煥監督。積年の想いを、自身が作り上げ、変革をもたらした古巣のセレッソ大阪で果たすことに成功した。

▽現役時代に韓国代表としても活躍した尹晶煥監督は、2000年に桜色のユニフォームに袖を通した。選手として3シーズンを過ごしたセレッソ大阪の指揮官に就任した尹晶煥監督は、チームの改革に動く。

◆J2仕様からJ1仕様へ
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▽2014年にJ2へと降格したセレッソ大阪は、2015年に昇格を争いながらもプレーオフで敗退。2016年は、バーゼルからFW柿谷曜一朗、川崎フロンターレからFW杉本健勇、シーズン途中にハノーファーからMF山口蛍が復帰し、J1昇格プレーオフを制してJ1復帰を果たした。

▽3年ぶりのJ1挑戦となったセレッソ大阪の指揮官に就任した尹晶煥監督は、J1で戦うべく古巣に改革をもたらす。サガン鳥栖時代にも見せていた“ハードワーク”を選手たちに植え付け、各個人の守備意識に変化をもたらした。

▽テクニックに秀でた選手が多く、攻撃で違いを生み出せる選手が揃っていただけに、シーズン当初は噛み合わない時期もあった。それでも、選手たちに意識が芽生え、チームは安定した成績を残し、ルヴァンカップの決勝でも破壊力のある川崎フロンターレ相手にその成果を見せつけた。

◆植え付けられた守備の意識
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「まずは失点しないことが大事ですが、やっぱりどうやって守備をするかが大事です。それを今選手たちは凄く良くやっていると思います」

▽尹晶煥監督のサッカーは、守備をベースに置きながらも、ただ守るだけではなく、相手の長所を消すスタイルを用いている。「(長所を)出せなくすることが良く当たっていた試合だと思います」。尹晶煥監督は、自身が植えつけた戦い方に満足感を見せていた。

▽また、選手たちの口からも、守備のことが語られる。清武は「相手が明らかに僕のサイドを押し込んできていたので、そこで割り切って、守備に専念して、カウンターを狙うことにした」とコメント。攻撃面で違いを出せる清武でさえも、MF家長昭博、DFエウシーニョと対峙した左サイドでは、ピッチ内で判断し守備に奔走。最終ラインに吸収されてまで守備を遂行した。

◆川崎フロンターレへのリベンジ
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▽尹晶煥監督は優勝決定後の会見で過去の出来事を回想した。

「川崎といえば、17年前のことを思い出します。優勝を目の前にして、優勝を逃した記憶が蘇ります。17年たって、やり返すことができたと思います」

▽尹晶煥監督の現役時代、セレッソ大阪に加入した2000年のJ1は2ステージ制だった。セレッソ大阪は、1stステージの第14節を終えた時点で首位。最終節の川崎フロンターレ戦に勝利すれば、ステージ優勝が達成できた。

▽J2から昇格1年目だった川崎フロンターレは、1stステージで15位と苦戦。セレッソ大阪としては勝利が濃厚と思われていたが、試合はホームで1-2と敗戦。横浜F・マリノスに首位の座を奪われ、タイトルを逃していた。

「歴史というものは、こういう風に勝って歴史を書き換えられると思います。今日の勝利で、セレッソの新しい歴史が加わると思います」

▽現役時代にセレッソ大阪で成し遂げられなかったタイトル獲得。タイトルに近づいた当時を知る尹晶煥監督にとって、この日は待ち遠しかったに違いない。冒頭にも書いた「私自身の歴史も、新しいものが始まりました」というフレーズ。尹晶煥監督は現役時代にタイトルと縁がなく、自身にとっての初タイトルがセレッソ大阪にとっての初タイトルとなった。

◆再びカップをピンクに染められるか
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▽晴れて無冠から脱出したセレッソ大阪。今シーズンのリーグ優勝はなくなったが、2冠の可能性は残されている。2018年の元日に行われる天皇杯決勝。再び、カップをピンクに染めるチャンスが待っている。

▽「メンバーだけを見れば、優勝という言葉も出てくるでしょうが、全てが揃っているとは思わないです」とシーズン前の尹晶煥監督はコメントしていた。下馬評の高さに踊らされない芯の強さを感じたコメント。しかし、ルヴァンカップを制した後は「これが決して終わりではありません」と更なる結果を残す意欲を口にした。

▽準決勝、決勝と残されているが、天皇杯は自分たちの力で掴むことができる状況に立っている。「全選手を信じて起用し、選手たちがそれに応えてくれたので、信頼感が高くなったと思います。その結果、こういったチームになったと思います」。尹晶煥監督は、自身が作り上げたチームに自信を持っている。

「大勢の方々がスタジアムに足を運んでもらって、我々に声援を送っていただければ、その力で後押しに走る姿をお見せします」

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▽シーズン前に尹晶煥監督はこう口にしていた。そして、開幕から約8カ月が経った11月4日、その約束を果たし、ファン・サポーターの後押しを受けたチームは、悲願のタイトルを獲得した。

▽ファン・サポーターを含め、レギュラー組、ベンチメンバー、ベンチ外のメンバー、さらにはスタッフなどクラブ一丸となって初タイトルを獲得したセレッソ大阪。チームはまだ途上にあるが、尹晶煥監督がクラブにもたらしている変革は、大きなものになるに違いない。
《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》
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苦境でこそ輝きを! マドリーの救世主足り得る“バロンドーラー”モドリッチ/編集部コラム

▽2018年のバロンドールに、レアル・マドリーに所属するクロアチア代表MFルカ・モドリッチが輝いた。圧倒的な“数字”を残してきたユベントスFWクリスティアーノ・ロナウド、バルセロナFWリオネル・メッシの独占を崩したのは、昨シーズンの公式戦43試合で2ゴール8アシストの成績だったゲームメーカーだ。 ◆哲学を貫くレアル・マドリーのNo.10<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20181204_26_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽トッテナムで名声を高めていたモドリッチがマドリーに入団したのは、2012年夏の移籍市場が閉まる直前のこと。前年に4シーズンぶりのリーガエスパニョーラ制覇を成し遂げていたジョゼ・モウリーニョ監督(現マンチェスター・ユナイテッド)の、3年目のシーズンだ。 ▽モドリッチは、入団直後に行われたスーペルコパ第2戦バルセロナ戦でデビューを果たす。クラシコという大舞台で83分から途中投入され、早速初タイトルを獲得した。 ▽しかし、恐れずに記述するのであれば、加入当初のモドリッチのプレーに違和感を感じたことを覚えている。モウリーニョ監督の下、世界屈指のカウンターを磨きに磨いていたマドリーの中で、モドリッチはボールプレーを重視。美しいスキルに感嘆させられる一方で、周囲とのズレが懸念された。 ▽だが、結果から見ればその心配は杞憂に終わっている。スペイン『マルカ』の読者投票による「2012-13シーズン最悪の補強」に選ばれたモドリッチは、その後も自らの美学を決して変えず。失意後の2013-14シーズンに始まったカルロ・アンチェロッティ政権でレギュラーを奪取すると、その年のチャンピオンズリーグ(CL)決勝アトレティコ・マドリー戦では、0-1のビハインドで迎えた後半アディショナルタイムにCKからセルヒオ・ラモスの得点をアシスト。延長戦に持ち込み、4-1での“ラ・デシマ”(10度目の欧州制覇)達成に導いた。 ▽その後もモドリッチの快進撃は続き、2015-16シーズンからのジネディーヌ・ジダン政権では前人未到のCL3連覇を経験。今となっては“レアル・マドリーの心臓”と評されており、比較できない程に重要な選手となっている。 ▽このキャリアの中で最も驚くべき点は、モドリッチが自らの志向するプレーを変えていないということだ。各国のスター選手が目まぐるしく入れ替わるマドリーでは、あのC・ロナウドでさえ、得点に特化する形に自らを作り変えた。2007年のバロンドーラーであり、主役としてプレーしてきたカカは、ポテンシャルを十分に発揮することができずにクラブを去った。 ▽しかしながら、モドリッチは周囲にリズムを伝播させ、加入当初に感じさせた違和感を消して見せた。マドリーというクラブで、これほど背番号10に相応しい仕事をする人物は稀有な存在だ。 ◆W杯奮闘の代償<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20181204_26_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽今年のロシア・ワールドカップ(W杯)にクロアチア代表として参戦したモドリッチは、獅子奮迅の活躍を披露し、母国をファイナルに導いた。多くのタレントを擁するフランス代表に敗れて優勝には手が届かなかったものの、ゴールデンボール(W杯MVP)に輝いている。さらに、モドリッチはバロンドールのみならず、UEFA欧州最優秀選手賞、FIFA最優秀選手賞といったあらゆる個人賞を総なめ。現代最高のMFとしての名を欲しいままにしている。 ▽しかし、注目の幕開けを迎えた今シーズン、マドリーは低迷。リーガエスパニョーラ第14節終了時点で7勝2分け5敗と戦績は凄惨そのものであり、方々で指摘されている通りジネディーヌ・ジダン監督とC・ロナウドの退団が重なったことは大きな原因だろう。 ▽だが、それだけでなく主力選手たちのパフォーマンスが昨シーズンから落ちているのも確かだ。世間からの称賛を浴びるモドリッチも例外ではない。極上のプレーは鳴りを潜め、とりわけ守備面で例年のような奮闘はみられず、W杯の疲労を残していることがありありと見て取れる。 ◆困難な時こそ輝きを<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20181204_26_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>▽もちろん、補強を怠ったフロントが選手以上に批判に晒されるのは当然のことだ。それでも、苦しければ苦しい試合でこそ輝きを放ってきたモドリッチの、復調を期待せずにはいられない。 「キャリアを通して、難しい仕事や困難に直面しても努力を続けていくことが才能を発揮する土台になっている」 「僕には好きなフレーズがある。『最高なことは決して簡単にできない』という言葉さ。僕がこうやって全てを勝ち取るために、簡単なことは何もなかった」 ▽モドリッチがバロンドールの授賞式で発した言葉だ。プロキャリアの中で、モドリッチにとって今シーズンのマドリーほど苦しい時があっただろうか。 ▽一選手の力でチーム全体に変化をもたらすことは、とても困難だ。だが、突出した技術を持ちながらも味方のために汗をかけるモドリッチだけが、周囲の質を引っ張り上げられる存在かもしれない。そして、それは既にマドリーで、クロアチア代表で目にした光景だ。サッカー界全体に新たなサイクルをもたらしたこの小柄な選手に、今後も期待せずにはいられない。 《超ワールドサッカー編集部・上村迪助》 2018.12.04 21:00 Tue
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非は現場か、自滅感の否めない柏のJ2降格/編集部コラム

▽混迷に混迷を極めた柏レイソル。結果、毎試合でJリーグ屈指の熱い声援を送り続けたファンやサポーターの「奇跡の残留を」という願いは成就しなかった。9年ぶり3度目のJ2降格。残念過ぎる。 ▽24日に行われた明治安田生命J1リーグ33節のセレッソ大阪戦。負ければ即降格決定という厳しい条件でのアウェイゲームだったが、ピッチに立った選手は堂々たる戦いぶりで本来の力を見せつけ、3-0の快勝した。 ▽シーズン3人目の指揮官として、10日に加藤望前監督から急きょバトンを受けた岩瀬健監督。C大阪戦までの猶予はわずか2週間しかなかったが、見事に立て直してみせた。しかも、チームをあるべき姿に戻して、だ。 「アイデア、スピード、パワーをピッチの中で表現できるようにサッカーの部分でちょっと整理した。その整理したことをとにかく一切の無駄もなくトレーニングしてきて、それが今日のゲームになったと思う」 ▽試合前に選手のプレーの迷いを察した岩瀬監督は、決して新しいことにチャレンジさせたわけではない。元々のチームにある力をどうやって結果に結びつけるか。そして、どう自信を取り戻させるか。視線はそこにあった。 ▽大まかな修正ポイントは攻守の切り替えと各エリアのプレー明確化。それが初陣のC大阪戦で確かに表れた。実際、柏は序盤から攻守の切り替えで優位に。そして、全3得点はいずれも鋭い寄せが起点だった。 ▽自分たちの力を信じて戦う。それこそコーチとしてトップチームを見守ってきた岩瀬監督が求めた、蘇生の一手として講じた策だったのだろう。その岩瀬監督の手腕は見事だったが、快勝劇の余韻は“ツケ”により、そう長く続かなかった。 ▽試合終了のホイッスルが鳴り響いたピッチ上、柏の選手は勝利の喜びに浸る時間をほどほどに他会場の結果を気にするような仕草が散見。一部選手はスタッフが手に持つスマートフォンに群がり、降格という現実を直視した。 ▽異様な光景。昨シーズンに4位躍進を遂げ、さらなる期待を胸に今年の戦いに入った当初の柏はそこになかった。果たして、この低迷の要因はどこにあるのか。一体感やビジョンを欠いた上層部にあるように感じてならない。 ▽柏は今冬、J1とACLの二兎を追うべく、FW江坂任やFW瀬川祐輔、MF小泉慶ら実力者を積極補強。強化部の見事な立ち回りにより、2チーム分の戦力を整備した。だが、シーズンに入り、上層部の一挙手一投足が鈍り始めた。 ▽それを象徴する1つが、プロで指導者経験なしだった加藤望ヘッドコーチの監督昇格による下平隆宏監督の強化チームダイレクター就任。そこまでして下平氏をクラブに留めておく理由はなんだったのか。疑問しかない。 ▽ことが終わったあとだけに、全てがたらればになるが、加藤監督の就任以降はチーム状態がより悪化。より「縦に速い仕掛け」に特化したスタイルは奏功せず、困ったときに拠り所になる原点への回帰もままならなくなった。 ▽そういった低迷の背景には、脳しんとうのGK中村航輔やDF中山雄太といった主力の故障離脱や、ACLプレーオフ参戦による例年以上に早いシーズン始動も挙げられる。だが、降格が決まった今となれば、言い訳でしかない。 ▽岩崎監督が初采配を振るったC大阪戦は、シーズンベストに匹敵するほどの戦いだった。それだけに、自滅感の否めない今回の降格は悔やまれる。高過ぎる授業料を払った格好の柏は、クラブの向かうべき方向性を改める必要があるだろう。 ▽今年のJ2は全体的なレベルアップにより、ヴァンフォーレ甲府やアルビレックス新潟、大宮アルディージャが軒並みに1年でのJ1復帰を逃した。柏とて今年のように不透明なビジョンでJ2の戦いに挑めば、浪人生活を強いられる可能性がある。 ▽柏全体として、問題にしっかりと向き合わなければ、また最悪の結末を引き起こしかねない。応援するクラブを乗り換えかねるファンやサポーターのためにも透明感溢れるチームを作り上げ、再びJ1の舞台に戻ってきてもらいたいと感じる。 《超ワールドサッカー編集部・玉田裕太》 2018.11.29 17:30 Thu
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