長友6戦連続スタメンのインテル、連勝ストップも12戦無敗維持! 《セリエA》

2017.11.05 22:28 Sun
Getty Images
▽インテルは5日、セリエA第12節でトリノをホームに迎え、1-1のドローに終えた。日本代表DF長友佑都は先発して77分までプレーした。

▽9勝2分け無敗で2位につけているインテルは、4勝4分け3敗で8位のトリノとの試合に向けて、直近のリーグ4試合と同様のスタメンを起用。この試合でも左サイドバックに入った日本代表DF長友は、6試合連続の先発出場となっている。
▽序盤から精力的にプレスをかけ、サイドを起点としたショートカウンターで攻撃を組み立てるインテルは、6分にチャンスを迎える。左サイド浅い位置でボールを持った長友が、ボックス手前中央にグラウンダーのパスを供給。これをボルハ・バレロがスルーすると背後で待ち構えていたイカルディがシュートを放つ。これはDFのブロックに阻まれたものの、スピーディーな展開で相手を脅かした。

▽14分には、ボックス手前で横パスを受けたバゼッリが左足ダイレクト。ピンチとなったインテルだったが、GKハンダノビッチが冷静に処理。インテルは連動した守備でトリノの攻め入る隙を与えない。

▽インテルが優勢に試合を運ぶと、38分には左CKからDFシュクリニアルがヘディングでGKシリグを強襲。しかしこれが阻まれると、45分には逆に左サイドを突破したアンサルディがクロスを供給し、巧みな動き出しでニアに飛び出したバゼッリが頭で合わせる。これはわずかに枠を外れたものの、インテルは前半の最後にヒヤリとするシーンを作られ、試合を折り返すことに。
▽後半に入ると、インテルは早々に決定機を迎える。49分、左サイドでボールを持った長友が、中央にカットイン。ボックス手前付近から縦に柔らかいクロスを上げると、走り込んだヴェシーノが頭で合わせる。しかし、またしてもGKシリグが立ちはだかり、得点とはならなかった。

▽インテルが得点を奪い切れずにいると、60分にトリノが先制に成功する。右サイドで前を向いたファルケが、独力で中央にカットイン。スピードに乗ったまま身体を捻って左足を振り抜くと、鋭いシュートがゴール右に突き刺さった。

▽失点後のインテルは攻勢をかけたものの、GKシリグを中心に守り抜くトリノの牙城を崩すことができず。77分には、長友に代えてブロゾビッチを投入。ややバランスを崩しながらでも得点を目指していく。

▽すると79分、インテルの攻撃が身を結ぶ。ボックス左のペリシッチが、逆サイドのイカルディに山なりのクロスを供給。反応したイカルディは右足で合わせ、途中出場している中央のエデルに落とす。エデルは冷静にワントラップを挟み、ゴールに流し込んだ。

▽追い付いたインテルだったが、反撃はここまで。逆転弾を決めるまで至らずに試合が終了し、インテルは無敗を維持したものの連勝を「2」でストップすることとなった。
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