フル出場香川が鮮やかなアシスト記録も格下アポエルに連続ドローのドルトムントが敗退危機…《CL》

2017.11.02 07:32 Thu
Getty Images
▽チャンピオンズリーグ(CL)・グループH第4節、ドルトムントvsアポエルが1日にBVBシュタディオン・ドルトムントで行われ、1-1のドローに終わった。なお、ドルトムントのMF香川真司はフル出場し1アシストを記録した。

▽勝ち点7で並ぶトッテナムとレアル・マドリーに大きく水をあけられた3位ドルトムント(勝ち点1)は、今回の最下位アポエル(勝ち点1)戦で勝利を逃がし、前述の首位攻防戦がドローに終わった場合、2節を残して敗退が決定する絶体絶命な状況。しかし、国内リーグでは直近のハノーファー戦で2-4の大敗を喫するなど、2敗1分けで3戦未勝利と不振に陥っている。
▽前回対戦で引き分けたアポエル相手に今季CL初勝利を目指すドルトムントは、ハノーファー戦から先発5人を変更。ザガドゥー、シュメルツァーに代わってラファエウ・ゲレイロ、トプラクが最終ラインに入り、中盤はシャヒンとカストロに代わって香川とヴァイグル、前線はヤルモレンコに代わってフィリップがオーバメヤン、プリシッチと共に3トップを形成した。

▽今季CL初勝利に向けて立ち上がりから猛攻に打って出るドルトムントは、中央の香川と右サイドのプリシッチを起点に相手ゴールに襲いかかっていく。開始6分にはゲッツェがファーストシュートを放つと、10分にはゲレイロの左クロスに香川がヘディングシュートを放つ。さらに11分にはボックス内でフィリップのクロスに反応したプリシッチに決定機も、ここは相手GKの好守に遭う。

▽その後も完全に相手を押し込むドルトムントだったが、前回対戦と同様に中央を固める相手の守備に手を焼く。それでも、香川の起点を利かせたダイレクトプレーがアポエルの堅守をこじ開ける。29分、相手陣内中央左でヴァイグルがボックス手前中央の香川に斜めのパスを送ると、これを香川が右足アウトを使ってゴール前に走り込むゲレイロへラストパス。これを今季CL初出場のポルトガル代表DFが左足で流し込んだ。
▽香川の今季CL2アシスト目でリードを奪ったドルトムントは畳みかける攻めで試合を決めにかかる。38分と39分には完璧に裏へ抜け出したオーバメヤンに続けて決定機が訪れるも、いずれも決め切れない。それでも、相手の反撃を許さずに前半を1点リードで終えた。

▽迎えた後半、アレクサンドルに代えてより攻撃的なR・サライをハーフタイム明けに投入してきたアポエルがリスクを冒して前に出る。すると51分、カウンターから左サイドを見事な連係で崩してボックス左ライン際でカルランが折り返したボールを相手DFを背負ったポテが巧みな反転シュートで決めた。

▽課題の守備がこの試合でも耐え切れずに追いつかれたドルトムントは、再び攻撃のギアを入れ直して勝ち越しゴールを目指す。55分にはボックス手前までドリブルで運んだ香川が右足のミドルシュートもわずかに枠の左。さらに62分にはボックス右でオーバメヤンが折り返したボールにゲッツェがダイビングヘッドも、これは相手DFのブロックに遭う。

▽攻勢を続けるもののあと一押しが足りないドルトムントは65分、フィリップを下げてヤルモレンコを投入。さらに72分には疲れの見えたゲレイロを下げてシュメルツァーを同じ左サイドバックに入れる。

▽試合終盤にかけて猛攻に出るドルトムントは、セットプレーからトプラクがヘディングシュートもこれはゴール前の相手DFのクリアに遭う。さらに77分にはボックス左でプリシッチが入れたクロスをファーのオーバメヤンが頭で合わすが、相手GKに触られてクロスバーを叩く。その後もシュートの雨を浴びせたドルトムントだったが、前回対戦同様に最後の一押しが足りず、試合は1-1のドロー。格下相手に痛恨の連続ドローとなったドルトムントは、同時刻開催のトッテナムvsレアル・マドリーがトッテナムの勝利に終わったことで今節の敗退を免れたが、逆転での決勝トーナメント進出が絶望的となった。
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