【元川悦子の日本代表にこの選手を呼べ!】ポルトガルの悪環境で磨いた国際感覚、自分からアクションを起こせる力は代表に必要・金崎夢生2017.10.31 12:30 Tue

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▽10月のニュージーランド(豊田)・ハイチ(横浜)2連戦で低調なパフォーマンスに終始した日本代表。ハイチに引き分けたことでFIFAランクもアジア3位に後退し、12月1日にロシアで行われる2018年ロシアワールドカップドローで第4ポットに入ることが確実視されている。となれば、強敵のひしめく組に入ることも大いに考えられる。日本代表は本番まで残り8カ月でレベルを大幅に引き上げる必要があるだろう。

▽ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はもともと欧州組偏重の指揮官だが、10月2連戦で国内組が結果を出せなかったことで、その傾向に拍車がかかると見られる。FW陣を見ても海外経験のない選手はかなり不利。ハイチ戦で代表初ゴールを決めた187㎝の長身FW杉本健勇(C大阪)も当落線上ギリギリだ。大迫勇也(ケルン)、岡崎慎司(レスター)、武藤嘉紀(マインツ)と欧州実績のある面々がひしめくだけに、新たな国内組FWが滑り込むのは至難の業と言っていい。

▽わずかな可能性のある選手がいるとすれば、常勝軍団・鹿島アントラーズのエース・金崎夢生だろう。今季J1では11ゴールと、興梠慎三(浦和)や杉本、小林悠(川崎)より少ないが、彼には2年間の欧州経験がある。13-14シーズン後半のニュルンベルクではあまり出場機会に恵まれなかったが、13年夏に移籍したポルトガルリーグ2部のポルティモネンセでは大黒柱として活躍。屈強なDFを背負ってタフに戦う1トップとしてのプレースタイルはそこで養われたという。

▽目下、中島翔哉もプレーしている同クラブの運営規模は日本のJ3かJFL程度。スタジアムも1万人収容だが、観客はスポルティング、ベンフィカ、FCポルトのビッグ3以外だと1000~2000人程度しか入らない。絨毯のように美しい天然芝が当たり前の日本とは異なり、ピッチ環境も決して芳しくない。そんなタフな環境下で、金崎はFWとしての経験値を積み重ねてきたのである。

▽「ポルトガルは給料未払いのクラブとかいっぱいある。ポルティモネンセは大丈夫だったけど、選手は厳しい中でも必死にやってる。アウェイもバスで8時間移動したり、勝利給もなかっりしたしね。それでもみんなサッカーが好きで純粋なんだよね。そういう姿を見て、自分も原点に戻れた気がする。自分自身のプレースタイルも変わった。日本はパンパンパス回して展開速くしてってスタイルだけど、向こうはガッツリキープしてってスタイルが多い。そこで鍛えられたのは事実だと思う。日本で対峙する選手とは当たり方も違うし。そこでやらないと生き残っていけない。ホントに必死だったよね」と金崎は当時を述懐したことがある。自分なりに異国の環境に適応しようとアクションを起こし、自身のスタイルを変えていった経験は大きい。自分からアクションを起こせる選手が今の代表には少ないだけに、こういう存在がいてもいいのではないか。

▽そもそも2007年に滝川第二高校から大分トリニータ入りし、19歳だった2009年1月のイエメン戦(熊本)で代表デビューした頃の彼は、切れ味鋭いドリブルから一気にゴール前へ駆け上がっていくイメージが強かった。が、2015年に鹿島に戻ってきた時の金崎は別人のように強く逞しくなっていた。屈強な外国人選手を背負ってもビクともせず、しっかりと起点を作ってゴールに持ち込める。その力強さは大迫に匹敵するほどだ。金崎本人は「大迫はすごくいい選手」とリスペクトを口にするが、仮に彼が日本代表の舞台に立っても同じようなターゲットマンの役割をこなせるはず。そこは特筆すべき点だ。

▽2016年夏に鹿島の石井正忠前監督の采配に不満を爆発させた一件で、ハリルホジッチ監督から「彼の態度は受け入れがたい」と苦言を呈され、そのまま代表から外れる格好になっているが、金崎自身の輝きが衰えたわけではない。昨季のJ1制覇、クラブワールドカップ準優勝という成果、そして今季のリーグ戦での首位独走と、鹿島の快進撃をけん引しているのは紛れもなく彼である。そこはきちんと評価されてしかるべきだ。

▽「ワールドカップ? もちろんチャンスがあれば出たいよ。それより、慎司(岡崎)さんとか清武(弘嗣=C大阪)みたいないい選手と一緒にプレーしたいんだよね。彼らと一緒にピッチに立って、勝ったら一緒に喜んで、負けたら悔しがって、勝つためにああだこうだ言いながら一生懸命やることが好きだから」と本人はつねに高いレベルを渇望しているが、そんな高揚感を最も強く感じられるのがワールドカップの大舞台。そこに手が届く可能性があるのだから、金崎には歯を食いしばって、貪欲に泥臭くゴールを狙い続けてほしいのだ。

▽11月のブラジル(リール)・ベルギー(ブルージュ)2連戦は欧州組主体のメンバー構成になるだろうが、彼には12月の東アジアカップというチャンスが与えられるだろう。そこで強烈なインパクトを残すことが、最終登録メンバー23人に滑り込むための絶対条件。それを視野に入れつつ、今季終盤戦でどこまでパフォーマンスを上げられるかが非常に重要になってくる。常勝軍団の背番号33の一挙手一投足から目が離せない。
【元川悦子】長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。
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【2022年カタールへ期待の選手⑫】森保ジャパン初の大舞台・アジアカップで酒井宏樹の牙城を崩すインパクトを残せるか?室屋成(FC東京/DF)

9月のコスタリカ戦(大阪・吹田)で本格始動し、2018年5戦を4勝1分の無敗で乗り切った森保一監督率いる新生日本代表。彼らにとって最初の試金石になるのが、1月9日のトルクメニスタン戦(アブダビ)から開幕する2019年アジアカップ(UAE)だ。守備陣は2018年ロシア・ワールドカップ16強戦士の長友佑都(ガラタサライ)、吉田麻也(サウサンプトン)、酒井宏樹(マルセイユ)らが残っているものの、若い力の台頭は必要不可欠。酒井宏樹と右サイドバックを争う室屋成(FC東京)は奮起が求められる選手の1人と言っていい。 室屋はご存知の通り、南野拓実(ザルツブルク)と同じ大阪府熊取町の出身で、幼稚園の頃からともにボールを蹴ってきた。ゼッセル熊取でプレーした小学校時代は室屋がボランチで、南野がFW。2人のホットラインからゴールを量産していたようだ。中学生になって彼らの進む道は分かれたが、室屋は悔しさを胸に秘めつつ努力を重ねた。その姿が青森山田高校の黒田剛監督の目に留まり、高校から地元を離れて遠い青森へ。そこでは当初サイドハーフとしてプレーしたが、2つ上の柴崎岳(ヘタフェ)や櫛引政敏(モンテディオ山形)らカリスマ性のある先輩に叱咤激励され、それが励みになったという。 その青森山田時代にU-16日本代表入りしたことで、彼のサッカー人生が大きく開ける。「サイドプレーヤーなら面白い選手がいますよ」と黒田監督から情報を入手した代表スタッフが爆発的走力を備えた室屋に目を付け、サイドバックにコンバートしたのだ。この位置になって持ち前のタテへのスピードや献身的なアップダウンが生きるようになり、彼は2011年U-17ワールドカップ(メキシコ)8強メンバーに名を連ねる。そこからはコンスタントに階段を駆け上がり、2016年リオ・デ・ジャネイロ五輪、2017年東アジアカップ(東京)などで日の丸をつけてきた。 森保ジャパンが発足してからはA代表に定着。右サイドバックの2番手として酒井宏樹の背中を追う立場になった。 「選ぶのは監督なので、自分は自分のスタイルでやりたい。このスタイルが嫌いな監督だったら選ばれないと思うし。Jリーグにも僕とは違うタイプでいい選手が沢山いるので、その中で監督が選んでくれているんだったら、僕はこのスタイルでプレーしてアピールし続けるだけかなって思います」と室屋はあくまで自分らしさを追求していくつもりだが、代表に入った以上は試合に出なければ意味がない。となれば、酒井宏樹の牙城を崩すしかないのだ。 その酒井宏樹も2012年5月のアゼルバイジャン戦(エコパ)で国際Aマッチデビューを飾ってから内田篤人(鹿島アントラーズ)という高い壁に阻まれ続けてきた。2014年ブラジルワールドカップは出番なしに終わり、その後は酒井高徳(ハンブルガーSV)にポジションを奪われる時期もあった。一定の地位を確立したのは、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督就任後。16-17シーズンにドイツのハノーファーからフランスの名門・マルセイユに赴いてからは不動の存在となった。その時、宏樹は26~27歳になっていた。つまり、24歳の室屋はまだまだ伸び代があるはずなのだ。 「守備はすごく大事ですけど、攻撃の部分でチーム(FC東京)の時は1対1でタテに仕掛ける回数が今シーズンは多くあるんですけど、代表でもそういうシーンをもっと出さないと。(得点やアシストの)数字を残せる選手にならないといけないと思うので、そこは少なからず意識したい」と本人も自らのやるべきことを明確に見据えていた。もともとサイドハーフやボランチという攻撃に絡むポジションをやっていた選手だけに、決定機を演出するような仕事を多くできれば、酒井宏樹との差別化も図れるかもしれない。 欲を言えば、室屋にも国際舞台に出て行ってほしいところ。代表でアジアカップやワールドカップ予選を戦うことも大切だが、幼馴染の南野のように思い切って海外へチャレンジすることもそろそろ考えるべき時期に来ている。サイドバックの先輩である酒井宏樹と高徳、長友と内田はいずれも欧州の扉を叩いてステップアップした。そんな先駆者たちに肩を並べようと思うなら、Jリーグに甘んじていてはいけない。 そのためにも、今回のアジアカップを有効活用してほしいところ。日本が4度目のアジア王者に輝いた8年前の2011年カタール大会後には岡崎慎司(レスター・シティ)がドイツ・シュツットガルト移籍を果たし、当時イタリアのチェゼーナにいた長友もインテルに引っ張られた。それも日本の優勝という結果とは無関係ではないだろう。チームが輝き、自分自身も輝けば、海外クラブからのオファーも届く可能性はゼロではない。そこを室屋にはしっかりと意識して、UAEに赴いてもらいたい。 つねに感情を表に出さず、マイペースでサッカーに取り組むタイプの男だが、今回は「自分が右サイドバックのファーストチョイスになる」という意気込みと気概を持って戦うべきだ。25歳になる2019年は酒井宏樹の牙城を崩そうとする新たな室屋成の姿をぜひとも見せてほしいものだ。<hr>【元川悦子】長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。 2019.01.09 18:30 Wed
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【2022年カタールへ期待の選手⑪】欧州日本人最速の10点目。アジアカップ代表入りに前進した新世代のファンタジスタ鎌田大地(シント=トロイデン/MF)

▽8日のベルギー1部・シント=トロイデン対スタンダール・リエージュ戦。2トップで先発した背番号15・鎌田大地が前半終了間際に見せ場を作った。左からの横パスを受け、ファーストタッチでDFを抜き去ると、そのままドリブルで突進。ゴール前でGKもかわして左足を一閃。今季12試合目にして10点目という欧州クラブ所属日本人最速の2ケタゴール達成を現実にした。 「ゴール前で1対1になれば勝てる自信がありますし、前の選手はゴールを狙わないといけないので、つねに狙っています。ただ、チームの勝ちが一番大事なので、絶対に自分でいくというわけではなく、アシスト数も増やしたい。今は点が取れているので、自分のやりたい方向に向かっている」と本人も大きな手ごたえを口にした。 ▽12日には2019年アジアカップ(UAE)に挑む日本代表メンバーも発表されるが、11月下旬に彼を視察した森保一監督がサプライ抜擢する可能性も大いに高まった。「もちろん目標ではありますが、まだ1度も入っていないですし、まずは今はチームでいいプレーをしようという気持ちが大きいです」と彼自身は謙虚な姿勢を崩さなかったが、もちろん野心はあるはず。鎌田であれば最前線でも2列目でもプレーできる。ボールを収める技術も高く、この1年半の欧州経験で屈強なフィジカルと当たりも手に入れた。アジアカップはそのアドバンテージを生かせる場。ここはぜひともチャンスを与えてほしいものだ。 ▽そもそも鎌田はサガン鳥栖でプレーしていた頃から「早いうちから代表に入りたい」と熱望していた。まだ19歳だった2016年1月には「今年中にA代表に入りたい」と意欲をむき出しにしていた。ちょうど同時期に行われたリオ・デ・ジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねた2016年AFC・U-23選手権(カタール)のメンバーから落選したことも、彼の闘志に火をつけていた。 ▽そうやって挫折をバネに高みを目指すのがこの男の生きざま。井手口陽介(グロイター・フュルト)とともにプレーしたガンバ大阪ジュニアユース時代はユース昇格が叶わず、東山高校に進み、自らを大きく成長させている。鳥栖から昨季赴いたドイツ・ブンデスリーガ1部・フランクフルトも同じ。ニコ・コバチ監督(現バイエルン)に才能を高く評価されながら、公式戦出場機会をほとんど与えられずに苦悩しながら、自身の課題だったフィジカル面の強化に取り組んだ。その成果が今季からプレーする新天地・シント=トロイデンでのパフォーマンスに生かされているのは間違いない。かつてヘルタ・ベルリン時代に1年間肉体改造に取り組み、その後の日本代表でブレイクした原口元気(ハノーファー)もそうだったが、壁にぶつかりながら弱点を克服していくというのは、若い選手に必要な過程なのだろう。 ▽何度も挫折を乗り越え、前進していく様子は、同じG大阪ジュニアユースから星稜高校を経て日本代表のエースになった本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)に重なる。それを本人にぶつけたことがあったが「本田圭佑さんと似ているという意識は全然ないです。たまたまガンバで一緒っていうだけ。ただガンバから環境を変えて頑張ったのは事実です」と気にも留めていない様子だったが、本田もVVVフェンロがオランダ2部に落ちた2008-09シーズンに2ケタ得点を奪って一躍スターダムにのしあがっている。欧州五大リーグではないベルギーで数字を残して再びビッグクラブへ挑戦しようという姿勢は本田と共通する。その偉大な先輩を超えるためにも、いち早く日本代表入りすることが肝要だ。 ▽仮にアジアカップのメンバーに滑り込んだ場合、彼が勝負しなければならないのは大迫勇也(ブレーメン)あるいは南野拓実(ザルツブルク)といったアタッカーたちだ。大迫は誰もが認める日本の絶対的1トップ。彼がいなければ前線で起点を作れないし、推進力ある堂安律(フローニンヘン)、南野、中島翔哉(ポルティモネンセ)という新2列目トリオを生かすことができなくなる。ただ、大迫も出ずっぱりというわけにはいかないから、代役をこなせる1トップ候補が必須テーマとなる。鎌田ならアジアレベルで1トップをこなすことも可能だろうし、南野と2トップを形成することもできる。インテリジェンスもアイディアもある選手だけに、原口らとコンビを組んでも面白そうだ。課題は90分間ハードワークを続ける体力と守備力だが、そこも時間をかけて取り組めば変わっていくだろう。 ▽日本が8年ぶり5度目のアジア制覇を果たすためには、どうしても勢いのある新戦力が必要だ。2011年カタール大会を振り返っても、カタールとの準々決勝の死闘で伊野波雅彦(ヴィッセル神戸)がゴールし、韓国との準決勝で細貝萌(柏レイソル)が得点を取り、決勝・オーストラリア戦で李忠成(浦和レッズ)が決勝弾を叩き出すなど、控えに回っていた面々が目覚ましい働きを見せたからこそ、タイトルをつかむことができた。 ▽今回のアジアカップから出陽国数が24に増え、ファイナルまでの試合数も1つ増えて7試合になるだけに、サブの充実はより一層、重要なテーマになってくるのだ。だからこそ、今、結果を出している旬な男がいる意味は大きい。鎌田にとっても代表定着に向けた千載一遇のチャンス。ここで一気にブレイクを果たし、本田圭佑の後継者へと名乗りを上げてほしいものだ。<hr>【元川悦子】長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。 2018.12.11 20:00 Tue
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【2022年カタールへ期待の選手⑩】ルーキーイヤーの今季劇的成長を遂げた中盤のダイナモ。日本代表でもボランチの軸に?守田英正(川崎フロンターレ/MF)

▽真冬の寒さの中、3万7000人超の大観衆が詰めかけた東京・味の素スタジアムで24日に行われた2018年J1第33節のFC東京vs川崎フロンターレ戦。前半のうちに知念慶の先制点でリードしていたJ1王者・川崎Fが勝負を決めたのは後半5分の2点目だった。 ▽GKチョン・ソンリョンの縦パスを低い位置で受けた守田英正が反転しながら家長昭博に絶妙のボールを通し、エウシーニョと中村憲剛がワンツー。エウシーニョが折り返したところに知念が詰め、そのこぼれ球を長谷川竜也が頭で押し込む形だった。この理想的なカウンターは守田が家長に出した時点で勝負ありだったと言っても過言ではない。今季流通経済大学から加入したルーキーとは思えない中盤のダイナモの成長を色濃く感じさせるシーンだった。 <div style="text-align:center;" id="cws_ad"><hr><a href="https://prf.hn/click/camref:1011l3PkH/adref:innews_j" terget="_blank">DAZNで王者川崎Fの最終節を観よう!<br />1カ月のお試し無料視聴はコチラから!</a><hr></div> ▽「結構タテタテのパスだったんで、僕も角度はなかったですけど、相手が僕に食いついてくるのが1回目に首を振った時に見えたんで、アキ君と憲剛さんがいて、2人とも出せる状況だったんですけど、アキ君の方が角度があったんで出しました。そんな技をいつ身に着けた? どうですかね。普段、憲剛さんや(大島)僚太君がやってることを見よう見まねでやってるだけなんで、自ずとイメージが湧く感じですね」 ▽背番号25は淡々とコメントしていたが、川崎FというJ1連覇を果たした絶対王者のチームで自己研鑽していることは非常に大きな意味を持つ。もともと「ボール奪取職人」という色合いの強かった守田が、中村憲剛や家長、大島ら高度な技術と戦術眼を備えた面々と共演することで、自分に足りないものを補えるからだ。「ウチは『隙あらば行く』ってプレーを常に目指しているチーム。そういうビジョンと頭を養うのはホントに日々の積み重ねしかない」と中村憲剛も神妙な面持ちで話したが、この環境にいられることを守田自身が大いに感謝しているはず。むしろ川崎Fにいなければ、森保一監督率いる日本代表に抜擢されることもなかっただろう。 ▽9月シリーズは山口蛍(セレッソ大阪)のケガによる追加招集はあったが、11月シリーズは青山敏弘(サンフレッチェ広島)の右ひざ負傷で空いた1枠に確実に滑り込み、堂々と選出された。16日のベネズエラ戦(大分)は目下、ボランチのファーストチョイスである柴崎岳(ヘタフェ)と遠藤航(シント=トロイデン)がスタメン出場したが、守田も20日のキルギス戦(豊田)でインパクトを残すことに成功した。とりわけ際立ったのが、後半28分の大迫勇也(ブレーメン)の3点目の場面。鋭い縦パスを前線に供給し、北川航也(清水エスパルス)から大迫へとつながった。そういった気の利いたプレーができるようになった守田を森保監督も高く評価しているはず。青山の状態次第ではあるが、1月の2019年アジアカップ(UAE)のメンバー滑り込みも現実味を帯びてきたと言っていい。 <div style="text-align:center;" id="cws_ad"><hr><a href="https://prf.hn/click/camref:1011l3PkH/adref:innews_j" terget="_blank">DAZNで守田英正の活躍を観よう!<br />1カ月のお試し無料視聴はコチラから!</a><hr></div> ▽「代表には代表のスタイルがあるから、そのスタイルに合わない選手だと評価されてしまうと、こっちでいいプレーをしていても絶対にメンバーに入らない。自分から代表のスタイルに合わせていくことを意識しないといけない。最初は知らないところからのスタートでしたけど、徐々に慣れてきましたし、こっちでやるいいプレーを残しつつ、スピード感や判断の部分で変えなきゃいけないところもある。そうやって代表でやった経験は川崎Fでも生きてると思います。憲剛さんみたいに何でもできる存在になりたいですね。ただ、『起用貧乏』みたいな感じになってしまうのもいけないので、何か自分に確立したものを持てるようにしていきたい」と守田は単なるボール奪取職人で終わるつもりはない。 ▽今の代表ボランチの構成を見ると、非凡な攻撃センスを備えたロシア・ワールドカップ組の柴崎、守備のアグレッシブさが武器の遠藤と三竿健斗(鹿島アントラーズ)という構成で、中間的な選手が少ない。遠藤もベルギー移籍で確実にゲームメーク力をアップさせているし、三竿も鹿島でのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇によってスケールアップを果たしている。 ▽ただ、守田にはJ1王者・川崎Fで自分を磨けるという強みがある。この1年間でこれだけ目覚ましい進化を遂げたのだから、まだまだ大きく変貌できる。大阪・高槻市の中体連から金光大阪高校を経て、流経大に進んだ経歴を見ても、まだまだ洗練されていないセンスや戦術眼というものが多々あるはずだ。そこはJクラブ育ちの遠藤や三竿とは異なる部分。10代の頃からスター街道を歩んできた柴崎とも違うだろう。こういう遅咲きの選手が25歳を過ぎてブレイクするケースは少なくないだけに、ここからどうなるかが興味深いところだ。 ▽「今のレベルで『誰にも負けない』って言えるものはまだない。『僕と言ったらこれ』というのを周りから認めてもらえるようにならないといけないし、特徴を出していかないといけない」と本人も語気を強める。球際の強さやボール奪取力のレベルを上げ、攻撃の起点になれるようなパス出し、展開力も備えていけば、「オールラウンドな中盤のダイナモ」という位置づけになれるかもしれない。中村憲剛を筆頭にいい先輩の長所や強みを最大限吸収して、「オリジナルの守田英正」を作るべく、努力を続けてほしいものだ。<hr>【元川悦子】長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。<div style="text-align:center;" id="cws_ad"><hr><a href="https://prf.hn/click/camref:1011l3PkH/adref:innews_j" terget="_blank">川崎フロンターレを観るならDAZN!<br />1カ月のお試し無料視聴はコチラから!</a><hr></div> 2018.11.30 23:00 Fri
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【2022年カタールへ期待の選手⑨】ようやく現れた世界基準の高さを誇る守護神。アジアカップで定位置獲得なるか? シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台/GK)

▽森保一監督率いる新生日本代表の2018年5試合が終わり、4勝1分無敗という幸先の良いスタートを見せている。中島翔哉(ポルティモネンセ)、南野拓実(ザルツブルク)、堂安律(フローニンヘン)の2列目トリオと1トップ・大迫勇也(ブレーメン)の織り成す「攻撃陣カルテット」が存在感を高めるのと同時に、GKも新風が吹き始めているのは特筆すべき点だ。 ▽9月のコスタリカ戦(大阪・吹田)は2018年ロシア・ワールドカップ組の東口順昭(ガンバ大阪)が先発し、一歩リードしているところを見せたが、10月シリーズは権田修一(サガン鳥栖)と東口を1試合ずつピッチに送り出すなど、指揮官も選択肢を広げようと試みている。そして今回の11月シリーズでは、最初の16日のベネズエラ戦(大分)でシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)が初キャップを飾り、持ち前のビルドアップ能力の高さを示した。年内最終戦の20日のキルギス戦(豊田)は再び権田がチャンスを与えられ、3人は横一線の状況になりつつあるが、やはりシュミットの198㎝の長身と26歳という年齢は魅力。キャプテン・吉田麻也(サウサンプトン)も「GKの大型化は時代の流れ。むしろそうじゃないと生き残っていけない」と強調。ようやく世界基準に合った選手が出てきたのは間違いない。 <div style="text-align:center;" id="cws_ad"><hr><a href="https://prf.hn/click/camref:1011l3PkH/adref:innews_j" terget="_blank">DAZNでシュミットの活躍を観よう!<br />1カ月のお試し無料視聴はコチラから!</a><hr></div> ▽彼の経歴を改めて説明すると、92年2月にアメリカ人の父と日本人の母の間にアメリカで誕生。2歳で仙台に移り住み、小学校2年からサッカーを始めた。中学生までボランチをこなしていたため、足元の技術やパスセンスに磨きをかけることができた。ベネズエラ戦の後、本人が「しっかり後ろからビルドアップする部分は一応できたと思う」と自信をのぞかせたのも、こうした蓄積があるからだ。 ▽本格的にGKに転身したのは東北学院高校に入学してから。日本人離れした高さを買われて高3でベガルタ仙台からオファーを受けるも、本人は中央大学に進学。そこで川崎フロンターレの特別指定選手となり、シュートストップや守備陣との連携など守護神に必須な部分をブラッシュアップした。 ▽そして大学卒業後の2014年、ようやく仙台へ入団。最初はほとんど出番に恵まれず、2014年と2015年に2度、ロアッソ熊本にレンタル移籍する。さらに翌2016年には松本山雅へレンタルで赴いたが、これが彼のキャリアの大きなターニングポイントとなる。反町康治監督はフィード力が高く、攻撃の起点となるシュミットを高く評価し、シーズン通してコンスタントに起用。松本山雅は最後の最後で3位に甘んじ、プレーオフでJ1昇格を逃したが、絶対的守護神がいたこの年は勝ち点84という史上最高ポイントを獲得している。それもシュミットという能力の高い選手がいたからだ。 ▽J2での活躍ぶりが日本代表を指揮していたヴァイッド・ハリルホジッチ監督(現ナント)の目にも留まり、同年10月のGK合宿に呼ばれている。この布石があったから、森保体制での恒常的な代表招集につながったのは間違いない。「世界基準のフィジカルを擁する彼を日本代表で使えるGKにしたい」というのは、当時から日本サッカー協会関係者の間で共通した認識だったのだろう。 ▽あれから2年が経過し、仙台でも試合出場経験を重ね、安定感は確実に増している。が、セービングの部分はまだ物足りないという評価が根強いようだ。 ▽「代表のGKに求められるのは、一番はシュートストップのところ。そこは他の2人(東口と権田)に比べて劣っている。代表合宿で海外組のシュートも受けたりしているけど、初速が速いし、麻也君なんかはパワーもある。そういう選手のシュートを止めるためにも、もっともっと反応の速さを磨いていかないといけない。シュートを打たれる時の準備も必要。ここ一番の集中力も大事です。そこは自分に足りないところ。学ぶことが多いと思います」と本人も自身のやるべきことを明確に見据えている。 ▽代表GKは1点の重みが違う。それは過去6回のワールドカップに参戦している川口能活(相模原)、楢崎正剛(名古屋)、川島永嗣(ストラスブール)も口を揃えていたこと。ゴールを死守することは至上命題だ。そういう意味で、デビュー戦だったベネズエラ戦を完封できなかったことは、シュミットにとって悔やまれるところ。もちろん不運なPKによる失点だったが、「あれを止めていたらヒーローになれていたかもしれない」と彼も言うように、相手との駆け引きを研ぎ澄ませ、ミスキックを誘うほどの存在感とオーラを漂わせるようになってくれれば理想的だ。2m近い体躯と反応、存在感を併せ持つようになれば、シュミットはこの混とんとしたGK争いを必ず抜け出せる。それだけの資質を持ったプレーヤーなのは確かだろう。 ▽2019年1月のアジアカップ(UAE)で日本は8年ぶり5度目の頂点を目指すことになるが、そこで彼が活躍する場はきっと来る。その時こそが勝負だ。修羅場を潜り抜け、日本を勝たせることができれば、2022年カタールワールドカップへの道も大きく開ける。そういう方向へと進むべく、まずはJ1ラスト2戦をしっかりと戦い、無失点を続けること。そこを貪欲に目指してもらいたい。<hr>【元川悦子】長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。<div style="text-align:center;" id="cws_ad"><hr><a href="https://prf.hn/click/camref:1011l3PkH/adref:innews_j" terget="_blank">ベガルタ仙台を観るならDAZN!<br />1カ月のお試し無料視聴はコチラから!</a><hr></div> 2018.11.23 15:30 Fri
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【2022年カタールへ期待の選手⑧】U-20W杯出場権獲得の後はACL決勝、常勝軍団の若きアタッカーは世界を目指す/安部裕葵(鹿島アントラーズ/MF)

▽28日にジャカルタで行われた2018年AFC・U-19選手権(インドネシア)準々決勝。影山雅永監督率いるU-19日本代表は6万人超の大観衆が押し寄せた完全アウェー、しかも視界がおぼつかない豪雨という壮絶な環境の中、2-0で勝利。2大会連続で世界切符を手にした。 ▽エースナンバー10をつけるテクニシャン・安部裕葵(鹿島アントラーズ)も大一番に先発出場。[4-4-2]の左ワイドに陣取り、攻守両面で渡って献身的なプレーを見せた。この日ばかりは相手2~3人に囲まれてボールを失うピンチに何度か見舞われ、持ち前の創造性やアイディアを発揮する回数が少なかったものの、「行けるところまで行く」という強い闘争心は後半19分にベンチに退くまで失われることはなかった。 ▽「このゲームはホントに我慢勝負になるから、スキがあったら得点を狙うつもりで行こうとハーフタイムにみんなで話し合った。最悪、1-0でもいいから集中してやろうと意思統一しました。あれだけの大歓声でカウンター1本でも雰囲気に飲み込まれちゃいそうな感じだったけど、そうならないように耐えられたのはよかった」とチーム随一のイケメンアタッカーは心底、安堵した様子を見せていた。 ▽この試合では30mミドルシュートで先制弾を叩き出した東俊希(サンフレッチェ広島ユース)や2点目に絡んだ久保建英(横浜F・マリノス)、宮代大聖(川崎フロンターレU-18)らに主役の座を譲ることになった安部だが、今年6月のロシア・カザン遠征ではただ1人、2018年ロシア・ワールドカップに挑んでいた日本代表側の一員として紅白戦を戦ったほど、周囲から高く評価を受けている。ルーキーイヤーだった2017年からJ1・13試合出場1得点という実績を残し、今季もJだけでなくAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の大舞台で戦ってきた経験値は同世代の中でも頭抜けている。そこは本人も大いに自信を持っている点。常勝軍団の一員として小笠原満男や内田篤人から帝王学を引き継いだ風格が19歳にして色濃く表れている。 ▽「安部君と話してると、小笠原選手や内田選手と話してるような錯覚を受ける? ああ、ホントですか(笑)。鹿島に入ったことで身に着いたものもありますけど、そういうもの(落ち着き)は高校時代から少しはあったと思うんで。平常心を保つ秘訣は何も考えないこと。試合中も試合前も試合後も。何かを想像することで、自分の理想と現実との比較(乖離)が起きて、メンタルの乱れにつながると思う。何も想像や予想しないことで、そういったメンタルの乱れは防げるんじゃないですかね」といった口ぶりはまだ10代の若者と思えない冷静さだ。そこまで熟慮しながら1つ1つのプレーを選択しているあたりが、大物の予感を漂わせるのだ。 <div style="text-align:center;" id="cws_ad"><hr><a href="https://prf.hn/click/camref:1011l3PkH/adref:innews_j" terget="_blank">安部裕葵のプレーを観るならDAZN!<br />1カ月のお試し無料視聴はコチラから!</a><hr></div>▽そんな安部だが、もう1人の偉大なプレーヤーからも影響を受けている。それは中学時代に指導を受けたことがある本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)。彼が通っていたのが、本田が経営に携わっているソルティーログループのS.T.フットボールクラブという縁で、類まれなチャンスを得たのだという。 ▽「僕が中2から中3に上がる時に、本田さんがプロデュースするソルティーロが僕の通っていた清瀬のクラブを買い取った。本田さんも練習に来てくれました。彼は日本で物凄く成功している選手の1人。そういう人が身近にいたことは自分の強みになるし、励みにもなる」と安部はカザン遠征の際、目を輝かせていた。どんな時も物怖じせず、堂々とした立ち振る舞いができるのも、ワールドカップ3大会連続4得点の偉業を成し遂げた男の薫陶を受けたことが大きいのかもしれない。そういう意味でも、U-19の背番号10は期待値が非常に高いのだ。 ▽影山ジャパンがAFC・U-19選手権でアジア連覇を目指すためにも、この若武者の存在は必要不可欠と見られていた。しかし、11月3日に鹿島がACL決勝・ペルセポリス戦(ホーム)に参戦することになり、最終的にクラブに戻ることが決定。常勝軍団の一員としてACL制覇という一大タイトルに挑むことになった。 ▽ACLでイランの強豪・ペルセポリスを倒すことができれば、12月のFIFAクラブワールドカップ(FCWC=UAE)参戦が現実になる。2年前の2016年日本大会で鹿島は開催国枠として出場し、ファイナルに進出。レアル・マドリーをあと一歩のところまで追いつめている。そこで異彩を放った柴崎岳(ヘタフェ)はスペインへステップアップし、ロシアの大舞台で主役として輝いた。現在も鹿島の守備の要に君臨する昌子源も同様だ。そのチャンスを安部がつかめれば、世界への道も一気に開けるかもしれない。 ▽本田、小笠原、内田というのは揃って欧州でプレーしてきた面々だ。そういう先輩たちに最大限の敬意を払う19歳のアタッカーが海外移籍を夢見ないはずがない。2020年東京五輪、2022年カタールワールドカップを本気で狙おうと思うなら、年末のFCWC、来年のU-20ワールドカップ(ポーランド)と出られる国際大会は全て出た方がいい。そうなるように安部は自らの持てる力の全てを出し切ることが肝要だ。 ▽「ゴールがチームのためになるのは分かっているけど、そういうのは運やタイミングが必要になる。それ以上に必ずできるのは、走ることだったり、声を出して戦うこと。それは100%やれる自信はある」という泥臭さとガムシャラさを遺憾なく発揮し、彼にはACL決勝で大仕事を見せてほしいものだ。<hr>【元川悦子】長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。<div style="text-align:center;" id="cws_ad"><hr><a href="https://prf.hn/click/camref:1011l3PkH/adref:innews_j" terget="_blank">鹿島アントラーズを観るならDAZN!<br />1カ月のお試し無料視聴はコチラから!</a><hr></div> 2018.10.31 22:20 Wed
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