【J1ピックアッププレビュー】再戦を制して目標に突き進むのは《柏vs川崎F》
2017.10.27 20:30 Fri
▽29日、明治安田生命J1リーグ第31節が開催。今節は、5位の柏レイソルが2位の川崎フロンターレを本拠地・日立柏サッカー場に迎える一戦をピックアップする。
◆天皇杯での対戦から中3日で迎える再戦
▽今シーズンのここまで16勝6分け8敗で勝ち点54を積み重ねている5位の柏と、18勝8分け4敗で勝ち点62を積み重ねて2位につける川崎F。順調に勝ち点を蓄積して上位に位置している両者だが、リーグ戦での直近3試合の成績は柏が1分け2敗に対して、川崎Fが3勝と対照的だ。
▽そんな中、両者は25日に行われた第97回天皇杯全日本サッカー選手権準々決勝でベスト4進出を賭けて激突。試合は立ち上がりから柏がMF中村憲剛やFW小林悠らを先発から外した川崎Fを押し込み、FWクリスティアーノの1点で2年ぶりのベスト4進出を決めた。
▽天皇杯の生き残りを懸けた一戦から中3日。両者はリーグでのそれぞれの目標達成に向けて正念場を迎える。ACL出場を目指す柏は、ACL圏内に位置する3位の横浜F・マリノスと勝ち点差「1」。悲願の初優勝を目指す川崎Fは首位・鹿島アントラーズとの勝ち点差「2」に迫っている。今節の結果次第では、その目標順位に到達する可能性もある試合。24日時点で完売したチケットが物語るように注目度高き一戦に間違いない。
◆天皇杯の勢いでACL圏内へ~柏レイソル~
▽先述の通り、リーグ戦では3試合白星がない。それでも2年ぶりのベスト4進出を決めた天皇杯での一戦は、勝利を手にしてムードが好転した他、内容としても手応えを掴む結果となった。下平隆宏監督が「攻撃して、ボールを保持して、なんとか自分たちの時間を多く作る」と述べたプラン通り、前からのプレッシングやGKを含めたビルドアップが奏功し、川崎Fを攻略。この一戦に向けても良いイメージを持つことができたはずだ。
◆本領発揮で逆転優勝へ~川崎フロンターレ~
▽リーグ戦では3連勝中と絶好調。しかし、天皇杯では結果と伴って低調な内容で終わった。自慢の攻撃力は対策されてしまい、後半の中村憲と小林悠、登里の投入も流れを引き寄せるには至らず。鬼木達監督が「守備に追われてしまった」「考える順番を攻撃から考えることができていなかった」と述べるように攻守において呼吸が合わず課題を残した。
▽今節を見据えて先日の一戦でターンオーバーを採用したことで、一定の改善は見込めるだろう。しかし、主軸となる中村憲や小林悠を完全に休ませることができなかったのは痛い。前節に続くMFエドゥアルド・ネットの出場停止も中盤の組み合わせを迷わせる悩みの種。柏と同様に台所事情が厳しい中で、体力面のアドバンテージを生かしてどれだけ本来のスタイルを発揮できるか。鬼木監督の手腕も問われる総力戦。首位浮上に向けて意地でも勝ち点3を持ち帰りたい。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆柏レイソル(4-2-3-1)
DF:小池龍太、中谷進之介、中山雄太、輪湖直樹
MF:小林祐介、キム・ボギョン、伊東純也、中川寛斗、ハモン・ロペス
FW:クリスティアーノ
監督:下平隆宏
▽上記の通り、天皇杯と同様のメンバーで臨むことが考えられる。1つ変更点があるとすれば、右すねの負傷から今週全体練習に合流したMF大谷秀和のボランチの位置か。先日の試合で右サイドを攻略したMF伊東純也、1トップとして1ゴールを奪った出場停止明けのクリスティアーノは引き続き同じポジションに入るだろう。
◆川崎フロンターレ(4-2-3-1)
DF:エウシーニョ、奈良竜樹、エドゥアルド、車屋紳太郎
MF:谷口彰悟、森谷賢太郎、家長昭博、中村憲剛、長谷川竜也
FW:小林悠
監督:鬼木達
▽一方の川崎Fは、天皇杯からメンバーを数人変更。DF谷口彰悟が出場停止中のエドゥアルド・ネットのボランチを務める他、DFエウシーニョ、MF長谷川竜也が万全のコンディションで先発する。右MFには出場停止明けのMF家長昭博が入ることを予想するが、MF森谷賢太郎の勤続疲労を考慮すれば、ボランチの一角を中村憲が務め、トップ下に家長という選択もありそうだ。
【キープレーヤー】
◆FWクリスティアーノ(柏レイソル)
◆MF谷口彰悟(川崎フロンターレ)
◆天皇杯での対戦から中3日で迎える再戦
▽今シーズンのここまで16勝6分け8敗で勝ち点54を積み重ねている5位の柏と、18勝8分け4敗で勝ち点62を積み重ねて2位につける川崎F。順調に勝ち点を蓄積して上位に位置している両者だが、リーグ戦での直近3試合の成績は柏が1分け2敗に対して、川崎Fが3勝と対照的だ。
▽天皇杯の生き残りを懸けた一戦から中3日。両者はリーグでのそれぞれの目標達成に向けて正念場を迎える。ACL出場を目指す柏は、ACL圏内に位置する3位の横浜F・マリノスと勝ち点差「1」。悲願の初優勝を目指す川崎Fは首位・鹿島アントラーズとの勝ち点差「2」に迫っている。今節の結果次第では、その目標順位に到達する可能性もある試合。24日時点で完売したチケットが物語るように注目度高き一戦に間違いない。
◆天皇杯の勢いでACL圏内へ~柏レイソル~
▽先述の通り、リーグ戦では3試合白星がない。それでも2年ぶりのベスト4進出を決めた天皇杯での一戦は、勝利を手にしてムードが好転した他、内容としても手応えを掴む結果となった。下平隆宏監督が「攻撃して、ボールを保持して、なんとか自分たちの時間を多く作る」と述べたプラン通り、前からのプレッシングやGKを含めたビルドアップが奏功し、川崎Fを攻略。この一戦に向けても良いイメージを持つことができたはずだ。
▽それでも、懸念材料があることも否めない。先日の一戦で川崎Fは数人のメンバーを入れ替えたのに対して、柏はベストメンバーを起用。中3日での連戦にコンディション面で不安を抱える中、DFユン・ソギョンやMF武富孝介が前節負傷したことで台所事情も厳しい。今節コンディション面で上回る川崎Fを相手に先日と同様の戦いを最後まで維持できるか。ACL圏内浮上のチャンスもある中、天皇杯の勢いとホームの後押しを背に正念場を乗り切りたい。
◆本領発揮で逆転優勝へ~川崎フロンターレ~
▽リーグ戦では3連勝中と絶好調。しかし、天皇杯では結果と伴って低調な内容で終わった。自慢の攻撃力は対策されてしまい、後半の中村憲と小林悠、登里の投入も流れを引き寄せるには至らず。鬼木達監督が「守備に追われてしまった」「考える順番を攻撃から考えることができていなかった」と述べるように攻守において呼吸が合わず課題を残した。
▽今節を見据えて先日の一戦でターンオーバーを採用したことで、一定の改善は見込めるだろう。しかし、主軸となる中村憲や小林悠を完全に休ませることができなかったのは痛い。前節に続くMFエドゥアルド・ネットの出場停止も中盤の組み合わせを迷わせる悩みの種。柏と同様に台所事情が厳しい中で、体力面のアドバンテージを生かしてどれだけ本来のスタイルを発揮できるか。鬼木監督の手腕も問われる総力戦。首位浮上に向けて意地でも勝ち点3を持ち帰りたい。
【予想スタメン&フォーメーション】
◆柏レイソル(4-2-3-1)
(C)CWS Brains,LTD.
GK:中村航輔DF:小池龍太、中谷進之介、中山雄太、輪湖直樹
MF:小林祐介、キム・ボギョン、伊東純也、中川寛斗、ハモン・ロペス
FW:クリスティアーノ
監督:下平隆宏
▽上記の通り、天皇杯と同様のメンバーで臨むことが考えられる。1つ変更点があるとすれば、右すねの負傷から今週全体練習に合流したMF大谷秀和のボランチの位置か。先日の試合で右サイドを攻略したMF伊東純也、1トップとして1ゴールを奪った出場停止明けのクリスティアーノは引き続き同じポジションに入るだろう。
◆川崎フロンターレ(4-2-3-1)
(C)CWS Brains,LTD.
GK:新井章太DF:エウシーニョ、奈良竜樹、エドゥアルド、車屋紳太郎
MF:谷口彰悟、森谷賢太郎、家長昭博、中村憲剛、長谷川竜也
FW:小林悠
監督:鬼木達
▽一方の川崎Fは、天皇杯からメンバーを数人変更。DF谷口彰悟が出場停止中のエドゥアルド・ネットのボランチを務める他、DFエウシーニョ、MF長谷川竜也が万全のコンディションで先発する。右MFには出場停止明けのMF家長昭博が入ることを予想するが、MF森谷賢太郎の勤続疲労を考慮すれば、ボランチの一角を中村憲が務め、トップ下に家長という選択もありそうだ。
【キープレーヤー】
◆FWクリスティアーノ(柏レイソル)
Getty Images
▽キープレーヤーは、出場停止明けのクリスティアーノ。先日の天皇杯では、ゴールを含めて高いパフォーマンスを発揮し、不調に陥っていたチームを呼び覚ました。J1通算50得点達成もあと3ゴール。天皇杯同様、川崎Fのタイトル獲得の夢を打砕き、ACL圏内へと導けるか、ストライカーの働きに注目だ。◆MF谷口彰悟(川崎フロンターレ)
Getty Images
▽川崎Fは、ここまでリーグ戦全試合フル出場中の谷口をチョイスする。前節では、久々のボランチでの出場も攻守に存在感を示して先制点も奪取。現時点で7ゴールを記録しており、その全てがセットプレーの流れから。ゴール前でのポジショニングには注目だ。本来のディフェンス能力を発揮した柏の攻撃の寸断にも期待がかかる。
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